SESでヘルプデスクはやめとけ?理由はスキルがつかないことにあり!【実例付き】
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ・ヘルプデスクに派遣させられるのは良いの?悪いの?
- ・ヘルプデスクでスキルがつかないって聞くけど…。
- ・なんでヘルプデスクに派遣させられるの?
SESの派遣先として真っ先に挙げられるヘルプデスク。
ヘルプデスクではスキルがつかないというのが、もはやエンジニア界隈での常識となっています。
本記事では「ヘルプデスクをしているまたは、させられそうという方」を対象に、業務の概要からスキルがつかない理由、なぜヘルプデスクの案件を振られていまうのかまで徹底に言及します。
SESについて事前にこちらの記事をご確認ください⇒【図解】SES(システムエンジニアリングサービス)とは?プロが教える7つのポイント
目次
1.【結論】SESのヘルプデスクはやめとけ!
結論から言うと、ヘルプデスク業務をさせるSES企業へ入社するのは避けるべきです。
その理由はエンジニアとしてのスキルが上がらないことにあります。
ヘルプデスクがなぜスキルが上がらないのか、基本的な情報から読み解いていきます。
1-1.SESのヘルプデスクとは?
SESでヘルプデスクとは、客先常駐で一般職と遜色のない事務処理をさせられることを指しています。
基本的に社内の人間にはあまりやらせたくない仕事をSESへ委託しているケースの可能性が高いです。
具体的には、常駐先が導入しているITシステムに対するユーザーからの問い合わせ対応やデータ入力を行うなどが挙げられます。 |
そのため、クライアントの代わりにユーザー対応などの幅広い雑務をこなす「なんでも屋」として扱われ、スキルに直結しない業務の割合が高くなる恐れがあります。
ヘルプデスクを続けてしまうと、エンジニアとしてのスキルを磨くことができず、市場価値が上がっていきません。
営業力の不足している企業などではヘルプデスクの割合が高いため、入社前の対策が必須!
1-2.ヘルプデスクの仕事内容
なんでも屋として知られるヘルプデスクの仕事には、主に次のようなものがあります。
ヘルプデスクの主な業務
- ・システムやアプリケーションについての質問やトラブル対応
- ・パソコン操作方法
- ・データ整備
- ・問い合わせ対応
ヘルプデスクではクライアントや自社が運用しているITシステムやアプリケーションについて、ユーザーからの疑問やトラブルの問い合わせに対応していきます。
ユーザーによって疑問に感じる点や問い合わせてくる内容はさまざまなので、ユーザーの主張を正しく汲み取って臨機応変に対応する力が必要です。 また、パソコンの操作方法など、基本的なことが理解できずに問い合わせしてくるユーザーもおり、IT初心者のユーザーにもレベルに合わせて対応することが要求されます。 そのほか、データの入力や書類の整備をはじめとする事務作業など、社内の雑務を任されることもあります。 |
このようにお客様お問い合わせに対応するのが基本となるため、エンジニアとしての業務の割合はほとんどありません。
結果として、スキルが身につかないという状態になってしまうのです。
ヘルプデスクは技術領域に当たらないことが多い。
2.ヘルプデスクとコールセンターに違いはある?
結論から言うと、ヘルプデスクとコールセンターには仕事の内容に違いがあります。
ヘルプデスクとコールセンターの違い
- ・ヘルプデスク:チャットなど幅広いツールを使用してユーザーをサポート。
- ・コールセンター:電話での対話に特化してユーザー対応、または発信も行う。
SES企業の中には、エンジニアである必要が全くないコールセンターでの業務をさせるブラック企業が存在します。。
ほかにも、人材を家電量販店やコールセンターに派遣させて、エンジニアとは無関係の業務をさせるSES企業が存在するので注意が必要です。
家電量販店やコールセンターに派遣させる企業については以下の記事で解説しています。
【ブラック企業の代表例】 |
3.SESでヘルプデスクはやめた方が良い理由5選
SESでヘルプデスクとして働くことはやめた方がいい理由は主に以下の通りです。
ヘルプデスクはやめた方が良い理由
- ・エンジニアのスキルが上がらない
- ・ヘルプデスクの将来性がない
- ・ヘルプデスク案件は年収が低い
- ・給料が上がる要素がない
- ・年齢を重ねると転職先がなくなる
では、それぞれの理由を詳しく解説していきます。
3-1.エンジニアのスキルが上がらない
SESでヘルプデスクはやめた方がいい理由の1つ目は、エンジニアのスキルが上がらないからです。
ヘルプデスクの仕事では、ユーザーからの問い合わせ対応やデータ入力などの業務がメインになります。
プログラミングを駆使してITシステムを構築することは基本的になく、長期間続けてもITの専門的な技術や知識が一向に向上しません。
そのため、ヘルプデスクはやめたほうが良いといわれています。
3-2.ヘルプデスクの将来性がない
SESでヘルプデスクはやめた方がいい理由の2つ目は、ヘルプデスクという職種自体が将来性に乏しいからです。
ヘルプデスクやコールセンターなどのユーザー対応がメインになる仕事は、AIの進歩により、今現在自動化が進んでいます。
例えば、よくある問い合わせ内容については、回答を定型化して、AIによるチャットボットで自動対応させる技術が企業間で普及しています。
そのため、ヘルプデスクの仕事は、今後AIにシェアを奪われ、人を雇ってまでさせる必要がなくなり、需要が低くなる可能性が高いです。
3-3.ヘルプデスク案件は年収が低い
SESでヘルプデスクはやめた方がいい理由の3つ目は、年収が低い傾向があるためです。
IT業界は1次請け、2次請け、3次請け・・・と多重下請け構造になっているため、エンド(クライアント)企業から離れた企業に勤める社員ほど年収が低くなります。
ヘルプデスクを行うSES企業は、4次請けや5次請けなどエンド企業から遠く離れているのことが大半です。
そのため、基本的な年収のベースが低く、継続して働いても昇給しにくい傾向があります。
3-4.給料が上がる要素がない
SESでヘルプデスクはやめた方がいい理由の4つ目は、年齢が上がる要素がないことにあります。
エンジニアとしてより良い案件に就くためには、実際にエンジニアとして業務の実績を重ねる必要があります。
ですが、ヘルプデスクではエンジニアとしてして見られません。
結果として未経験と同じ扱いになり、エンジニアとしての案件のステップアップができず給料が上がりません。
3-5.年齢を重ねると転職先がなくなる
SESでヘルプデスクはやめた方がいい理由の5つ目は、年齢を重ねると転職先がなくなってしまうからです。
ここまでお話しした内容の総括に近いですが、ITの専門的な実務経験が積めないヘルプデスク業務だけだと、30代以上の転職活動が難しくなってしまいます。
その理由として、ヘルプデスクの経歴のみの人は、企業からすると「プログラミングを扱えない低スキルな人材」とみなされてしまうことが多いのです。 |
ヘルプデスクは誰でもできるでしょ?というのが残念ながら世の中的な目線です。
エンジニアとしてのキャリアを狭めてしまわないために、転職をするのであれば20代などの若いうちに決断しましょう。
ずっとヘルプデスクをさせられるとあなたのキャリアが壊れてしまう。
弊社、ユニゾンキャリアではヘルプデスクでお悩みの方からのご相談を多数いただきます。
現在の会社の情報や状況から抜け出すべきなのかといったことからご相談を受け付けています。
もし、現在の会社に不満があり、スキルアップできる企業に転職したいとお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
4.SESでのヘルプデスクの実例を紹介
SESでヘルプデスクとして現役で働いている人のリアルな声を、3つの実例をあげて紹介していきます。
口コミの一例として、参考にしてみてください。
4-1.SESでヘルプデスクの実例①
こちらは未経験から転職してヘルプデスクに配属された例です。
SES企業に転職したのですが、最初の仕事にヘルプデスク業務を提案されました。
僕は24歳男です。今月から未経験枠でSESのエンジニアに転職しました。
とりあえず一ヶ月はテレワークでの研修があるのですが、その後の派遣先としてヘルプデスクを紹介されました。
営業さんからの説明としては、未経験だからまずはヘルプデスクで経験を積んで、二、三年経ったらまた別の案件に参画してもらう。と言われました。
引用:Yahoo!知恵袋
とりあえず、未経験はヘルプデスクというのはよくある常套句です。少し怪しい感じがしますね。
4-2.SESでヘルプデスクの実例②
ヘルプデスクと短期離職で悩まれている方のようです。
客先常駐ヘルプデスクを続けるか、短期離職になっても辞めるか
経歴無し27歳男です、未経験で派遣メインの中小のIT企業に正社員で入社しました。
今年初めからネットワーク系のヘルプデスクへ派遣されています。
しかし業務内容は人との電話やメールが多く、人より機械と向き合いたいと思っていたので正直向いていないと感じています。
さらに調べても派遣ヘルプデスクは年齢だけ重ねて技術も大して磨けずキャリアには繋がらず飼い殺されると…正直同じ派遣元の長く働いてる先輩を見ててもそんな雰囲気です。
引用:Yahoo!知恵袋
私の意見が正しいかどうかはさておき、自分が行動するのであれば短期離職でもさっさとやめて転職をしちゃいます。
4-3.SESでヘルプデスクの実例③
こちらはすぐにでも転職をしたほうが良い方ですね。
私は28歳のインフラエンジニアです。
25歳の時に転職し、客先でヘルプデスク業務をしております。
入社当時から将来は上流工程の設計、構築、または運用部門での運用設計に携わりたいと話していましたが、業務経験が3年になってもヘルプデスク業務からの移動を聞き入れてもらえません。
必要な資格もある程度取得したため、これ以上ヘルプデスク業務を行っても将来のキャリアが心配で2度目の転職を考えています。
引用:Yahoo!知恵袋
資格を取得したりと自己研鑽できる人はすぐにでも、ヘルプデスクしか回さない企業からは転職するべきです。
ヘルプデスクを打診するSES企業は後を絶たない。
弊社、ユニゾンキャリアではこのようなお悩みをお持ちのエンジニアのご相談から内的まで「完全無料」で支援しております。
上記の例のようなことにならないためにも、優良企業への転職を一緒に実現しませんか?
5.SESのヘルプデスクを辞めたい時の対処法
SESでヘルプデスクとして既に働いていて、「ヘルプデスクを辞めたい」と考えている人向けに、以下の2つの対処法をご紹介します。
|
では、それぞれの対処法を深掘りしていきます。
5-1.スキルをあげて営業にアピール
SESでヘルプデスクを辞めたいときの有効な対処法の1つ目は、エンジニアとしてのスキルを上げて社内の営業担当にアピールすることです。
営業担当が言う通り本当に、現状でのあなたのエンジニアとしての技術力が足りなくて、単純作業が中心のヘルプデスクの仕事しかもらえないのかもしれません。
ITスキルを上げる具体的な方法は以下のとおりです。
- ・資格を取得する
- ・プログラミング言語を学習する
- ・IT業界の動向を日々チェックする
- ・書籍で学習する
JavaやPythonなどのメジャーな言語スキルを身につけることで、ヘルプデスクに甘んじている現状を脱却して、開発案件にアサインされる道を切り開きやすくなります。
解決策として自分のITスキルを上げて社内の営業担当に売り込むことで、システム開発案件などの報酬単価の高い仕事をもらえる可能性はぐんと上がります。
5-2.転職の準備をスタート
SESでヘルプデスクを辞めたいときの有効な対処法の2つ目は、ヘルプデスク以外の業務ができるIT企業に転職することです。
SES企業の中にはヘルプデスク系の業務しか扱っていない企業も存在します。
そのような企業に在籍している場合は、システムの運用や保守など、下流工程から着実に実務経験を積むことができる企業への転職がおすすめです。
エンジニアとしてのスキルを高められる企業であれば、将来的に設計や開発などの高スキル・高単価の上流工程の仕事を任せられる可能性が高まります。
キャリアを諦めたくないのであれば、早いうちに転職してSESのヘルプデスクからの脱却を目指しましょう。
結局のところエンジニアとして活躍するにはスキルをつけるしかない!
6.ヘルプデスクを抜け出し、理想のキャリアを実現!
本記事ではヘルプデスクがなぜ良くないのか?について解説してきました。
ヘルプデスクをしていてもスキルはつきません。
それどころか、ずっとヘルプデスクをしていると市場価値がだだ下がりしてしまいます。
私自身もスキルのつかないSES企業に入ってしまい、ヘルプデスク業務を経験しています。 一度、引き受けてしまったばかりに何度もヘルプデスク業務を振られそうになりました。 |
悪いことはいいませんが、早い段階ですぐに抜け出すことをおすすめします。
「ヘルプデスクをずっと続けるのはどうなのか?」「ヘルプデスク以外の案件をちゃんと振ってくれそうか?」今一度、自身の状況と会社の状況を照らし合わせて考えてみてください。
弊社ユニゾンキャリアでは、あなたの理想のキャリアへ一歩近づくキャリアプランのご提案からさせていただきます。
まずは、スキルが身につかない環境からどうやって抜け出せばいいのかといったことからお気軽にお問い合わせください。
ご相談から内定まで「完全無料」でご利用できます。
このようなことで
悩まれています。
簡単30秒
まずは気軽にWebで無料相談
こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役