エンジニアに必要なスキルとは?資格や言語の勉強のコツを実体験で解説|就職・転職者職業ガイド
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ・エンジニアに必要なスキルって何?
- ・スキルと資格の関係は?
- ・独学で取得できるおすすめの資格は?
IT業界は日々進化し、新しい技術やツールが次々と登場しています。
エンジニアとして成長し、市場価値を高め続けるためには、常にスキルアップする必要があります。
ただ、どの技術を学べば良いのか、効率的な勉強方法はあるのか、など多くの疑問がありますよね。
実際に弊社にも、「エンジニアに求められるスキルは何なのか?」や「どんな資格を取得すればスキルを証明できるのか?」といったご相談が数多く寄せられています。
事前に読みたい⇒【図解付き】エンジニアとは?職種・種類・仕事内容・ITエンジニアの適性までわかりやすく完全網羅!|就職・転職者職業ガイド
目次
1.優秀なエンジニアはスキルセットを意識する
優秀なエンジニアは、スキルセットを意識してキャリアアップを実現しています。
スキルセットとは、特定の業務を遂行するために必要な技術、知識、経験の組み合わせのことで、技術的な能力を示す「ハードスキル」と人間関係を築くための「ソフトスキル」が含まれます。
スキルセットを身につけることで生産性を向上させ業務の効率化を図ることができます。
そのため、現状に満足せず定期的に自身のスキルセットを見直し、新しいスキルを身につけることが求められます。
1-1.エンジニアに役立つソフトスキル
エンジニアの仕事は、チームメンバーやクライアントとのコミュニケーション、プロジェクトの管理など、様々な場面でソフトスキルが求められます。
生まれつきソフトスキルに優れている人もいますが、多くの人は意識的に取り組むことで磨くことが可能です。
エンジニアにとって特に重要な7つのソフトスキルを紹介します。
ソフトスキル |
説明 |
コミュニケーションスキル |
相手に合わせた伝え方、聞き方、質問の仕方で円滑な意思疎通を図る。プロジェクトミーティング、クライアントとの交渉、チーム内コミュニケーションに役立つ。 |
マネジメントスキル |
チームやプロジェクトの計画、実行、評価、改善を行う。メンバーの指導、育成によりチームパフォーマンスを向上。 |
問題解決スキル |
問題の分析、原因特定、解決策の立案、実行、評価を行う。緊急時トラブルシューティング、業務効率化、品質改善に貢献。 |
ロジカルシンキング |
論理的思考で問題解決や意思決定を行う。戦略立案、プレゼンテーションでの考えの伝達に有効。 |
リーダーシップ |
メンバーを鼓舞し、変化への適応を促し、チームや組織を共通の目標へ導く。プロジェクトの成功や業務改革に必須。 |
データ分析スキル |
データから価値ある情報を抽出し、ビジネスに活用する。意思決定や製品開発に役立つ。 |
ソフトスキルを身につける事で、社内のチーム力を上げ生産性を向上することにつながります。
1-2.エンジニアが磨くべきハードスキル
ハードスキルは、独学やスクール、実務経験を通じて習得可能であり、資格取得や業務実績によってその能力を評価し、証明できます。
エンジニアにとって特に重要な4つのハードスキルを紹介します。
スキル |
説明 |
プログラミングスキル |
様々なプログラミング言語を使用してソフトウェアやアプリケーションを開発。新規プロジェクトの開発、既存ソフトウェアの改修、カスタマイズに不可欠。 |
IT関連知識 |
コンピュータシステム、ネットワーク、データベース管理など、IT全般に必要とされる広範な知識。エンジニア業務の基礎となる。 |
ドキュメント作成スキル |
技術仕様書、機能仕様書、マニュアルなどを明確に作成。開発プロセスの文書化、情報共有に必須。 |
ビジネス知識 |
ビジネスの基本原則、業界動向、マーケティング、財務などに関する知識。プロダクトの市場戦略立案、コスト管理、利益最大化に役立つ。 |
ハードスキルを身につけることによって、仕事に必要なスキルを可視化することができます。
優秀なエンジニアは、ハードスキルとソフトスキルの両方を磨き続けることで、エンジニアとしての市場価値を高め、キャリアアップや転職を成功させています。
2.エンジニアのスキル証明は資格と実務経験
エンジニアの転職市場では、「どんな資格を持っているか」と「実務として何をしてきたか」の2つの軸が大きく評価されます。
2-1.資格取得でキャリアが変わる
資格を取得することで、エンジニアとしてのキャリアの選択肢が広がります。
企業は、募集ポジションに最適なスキルを持った人材を探しています。
その際、資格の有無は、求職者の能力を判断する上で、最もわかりやすい指標の一つです。
企業が有資格者を高く評価する理由
・専門知識の証明:資格は、エンジニアが特定の技術や分野に深い理解を持ち、それを適切に扱える能力があることを示します。特に、募集しているポジションに直接関連する資格を持っている場合、その人の評価はより高くなります。
・学習能力の証明:資格を取得するには継続的な努力が必要です。この過程は、最後までやり抜く根気強さや、専門スキルを磨くことへの前向きな姿勢を示しています。
これらの理由から、資格は企業が求職者を評価する際の重要な基準の一つであり、転職市場での競争力を高めることにもつながります。
2-2.実務経験で転職の難易度が大きく変化
エンジニアの評価で重要視されるもう一つの軸は、実務経験の有無です。
企業は、求職者がどのような業務を経験し、どのような成果を上げてきたかをもとに判断します。
例えば、下流工程から上流工程へキャリアアップを目指す場合、同領域の下流工程での実務経験が必要です。
これは、システム設計や要件定義など上流工程で必要とされる高度なスキルを、下流工程の基礎業務を通じて習得するためです。
また、同職種間でキャリアチェンジする際にも、実務経験は欠かせません。
インフラエンジニアから開発エンジニアに転職する場合、インフラエンジニアはプログラミング言語を使用しないため、開発職では未経験者と見なされることがあります。
このように、キャリアアップを目指す場合には実務経験が中心ですが、キャリアチェンジを検討している場合は、資格取得を組み合わせて行うべきです。
3.エンジニアはスキルアップが至上命題
エンジニアの世界は、新しい技術の波が絶えず押し寄せています。
この急速な変化に対応し、価値ある存在であり続けるためには、スキルアップが不可欠です。
スキルアップのメリット
- ・年収が上がる
- ・信用が生まれる
- ・仕事が選べる
- ・働き方の自由度が高まる
スキルを習得することで、資格手当や評価が高まり、年収アップが期待できます。
また、プロジェクトを成功に導くスキルセットを身につけることで、周囲からの信頼を獲得し、その結果、会社から評価され昇給や昇格にも繋がります。
さらに、場所や時間に囚われないフリーランスの働き方を選択することも可能です。
エンジニアはスキルで評価される業界であり、コツコツ努力することで選択肢が広がるのが魅力です。
4.転職で有利になる独学で取れる資格
資格を取得すれば、転職市場で差をつけられます。
そして、エンジニアの資格には独学で取得できるものがたくさんあります。ここでは、目指す職種に応じた資格をご紹介します。
4-1.開発エンジニアにおすすめの資格
開発エンジニアにおすすめな資格5つを紹介します。
資格名 |
詳細情報 |
合格率 |
勉強時間 |
受験費用 |
Javaプログラムの作成や開発環境についての知識を問う資格。 |
非公開(合格ラインは正答率63%以上) |
80〜100時間 |
37,730円 |
|
C言語による応用プログラムの作成能力を認定する資格。 |
60~70% |
150時間 |
6,400円 |
|
Java SE 8 Programmer II |
Javaの一般的な知識及び中級レベルのプログラム作成能力を認定する資格。 |
非公開(合格ラインは65%以上) |
100時間 |
6,400円 |
Ruby言語の基礎知識および基本的なプログラミングスキルを認定する試験。 |
非公開(合格ラインは正答率75%以上) |
50時間 |
16,500円 |
|
PHP8技術者認定(レベル2準上級/レベル3上級) |
PHP8に関する言語仕様と実践的なプログラミング技術を認定する資格 |
約60%/約20% |
50時間〜 |
16,500円 |
5つの資格を紹介しましたが、開発エンジニアを目指すなら、Java Silverの取得をおすすめします。
この資格は、プログラミングの基本的な能力を証明するだけでなく、業界内での需要も非常に高いです。
4-2.インフラエンジニアにおすすめの資格
インフラエンジニアにおすすめの資格を3つ紹介します。
資格名 |
詳細情報 |
合格率 |
勉強時間 |
受験費用 |
Ciscoネットワーク技術の基礎から応用までを網羅する資格。 |
非公開(20~30%と予測) |
140~200時間 |
36,960円 |
|
Linuxの基本操作や管理、システム設定に関する知識とスキルを証明する資格 |
非公開(65~75%と予測) |
100時間 |
101試験と102試験合わせて33,000円 |
|
AWSクラウドプラクティショナー |
AWSクラウドの基礎知識、AWSサービスの基本的概念、アーキテクチャ、セキュリティ等のスキルを証明する資格。 |
非公開(60%前後と予測) |
20~60時間 |
12,100円 |
インフラエンジニアになりたいけれど実務経験が足りないという方には、ネットワーク全般の知識を認定するCCNAや、Linuxの運用・管理能力を証明するLinuCレベル1を特におすすめです。
4-3.IT関連のおすすめ資格
IT関連におすすめの資格を3つ紹介します。
資格名 |
詳細情報 |
合格率 |
勉強時間 |
受験費用 |
基本情報技術者試験 |
ITエンジニアに求められる基礎的な知識を証明する国家資格。 |
約40% |
200時間 |
7,500円 |
ITパスポート |
IT分野の共通的知識を証明する国家資格。 |
50%前後 |
50~80時間 |
7,500円 |
応用情報技術者試験 |
IT分野の応用的なスキルを証明する国家試験。 |
20%前後 |
500時間 |
7,500円 |
IT分野でキャリアを積む上で、「基本情報技術者試験」と「ITパスポート」は特におすすめです。
これらの資格は、就職や転職活動において有利に働き、キャリアの土台を築くのに役立ちます。
5.エンジニアは成長できる職場で勉強を
エンジニアのキャリアを築く上で、スキル向上は欠かせません。
日々の業務で実践的にスキルを磨き、最新の技術やトレンドを学習し続けることが、キャリアアップへの近道です。
そして、学習の成果を証明し、客観的に評価される手段として、資格取得は大きな一歩となり得ます。
いつまでに何の資格を取るのか、優先順位を決めて計画的な学習プランをたてることが大切です。
しかし、働きながら独学で学習を続けるのは、決して簡単なことではありません。だからこそ、成長を後押ししてくれる職場を選ぶことが大切です。
5-1.資格取得を支援する企業
資格取得を支援する企業は、以下のようなサポートを提供しています。
- ・資格取得のための費用補助
- ・勉強時間の確保をサポートする制度
- ・資格取得者へのキャリアアップ支援
こうしたサポートを受けることで、学習を継続しやすくなり、目標達成を早められます。
5-2.学習時間を確保しやすい企業
エンジニアの仕事は、時間的に制約がある場合が多いです。そのため、学習時間の確保は大きな課題となります。
企業によっては、以下のような就労環境を提供しています。
仕事で疲れてへとへとになるような企業では、学習のための時間とエネルギーを確保できません。
成長を促し、スキルアップを支える環境を備えた職場を選ぶこと。これが、あなたのキャリアアップへの確かな一歩となります。
6. 【実体験】スキルを磨く3つのアクション
私は、これまで複数の業界でエンジニアとしてのキャリアを築いてきました。
スキルを磨き、さらなるキャリアアップを目指す中で、特に効果的だった3つの取り組みを紹介します。
6-1.資格取得のための自宅学習
入社2年目に未経験の分野の開発プロジェクトに携わることになり、自身のスキル不足を痛感しました。
そこで、以前から興味のあった「応用情報技術者試験」に挑むことに。
勉強時間は就寝前の2時間だけでなく、通勤電車の中、ちょっとした休憩時間も参考書を片時も手放さず、かじりついていました。
やはり、働きながらの勉強は決して楽なものではなく、集中力が続かずうとうとしてしまうことも。
ですが、スキマ時間を有効活用した自宅学習が功を奏し、無事に合格。
毎月1万円の資格手当てが支給されるようになりました。
6-2.プログラミング言語の幅を広げる学習
大規模プロジェクトに携わりたいという思いから、使いこなせるプログラミング言語を増やすことを決意。
当初はC++のみの知識でしたが、より幅広い技術領域に挑戦するため、JavaScriptの基礎を学び始めました。
正直、JavaScriptは色々なフレームワークがあったり、めちゃくちゃ難しかったです。
とはいえ、なんだかんだでできるようになるにつれて、どんどん楽しくなっていくのをひしひしと感じていました。
その後、Pythonを用いたデータ分析スキルも習得し、3年間で5つの言語を扱えるように成長。
参画できるプロジェクトの幅が広がり、自身の市場価値を高めることができました。
6-3.スキルアップを実現するための転職活動
自身のさらなる成長を追求するため、転職エージェントに相談し、スキルアップを実現できる企業に応募しました。
面接では、これまで取得した資格、実務経験から即戦力として役立つことをアピール。
加えて、将来的なビジョンと自分の目指すエンジニア像がマッチしていることを丁寧に受け答えしました。
その結果、最新技術を駆使するIT企業への転職に成功。
年収もアップし、スキルアップとキャリアアップを同時に達成できました。
当時の年収は、同時期にエンジニア職を始めた同期よりも年収100万円もの差額があります。
自分の時間を割いてスキルアップのために努力できたことは自分の財産になりました。
何が目的で転職したのか、転職して自分がどう成長したいのか、転職後のビジョンを明確にすることで、転職の軸が確立した状態で転職活動をスタートすることができます。
少しでも現在の環境でスキルを磨くことに限界を感じたら、今より少しランクの業務ができる環境へ転職することをおすすめします。
7.ユニゾンキャリアでスキルが磨ける職場へ転職
ユニゾンキャリアでは、IT専門の就活・転職支援サービスを行っています。
IT業界出身のキャリアアドバイザーが現在の状況を丁寧にヒアリングし、キャリアプランの構築から、最適な企業の内定を得るまで、トータルでサポートいたします。
7-1.キャリアアップ転職成功事例
─ユニゾンキャリアを使った理由は何ですか?
業種が多すぎて自分で絞りきれなかったっていうのはありますね。
もうそれだったら、その業界のプロにここ受けた方がいいですよっていうのを提示してもらった方がいいかなっていうのはあって。
もはや自分がどこに合ってるかもわかんないっていうのもあったので、そういう点でもエージェントを使って紹介していただくっていうのが自分にはすごく合ってるなっていうのがありました。
─転職活動時、何か不安だったことはありましたか?
そうですね、遠方から引っ越すっていうのもあったので、職も変わるし住む場所も変わるしっていうので環境の変化に対してはそれなりに不安はありました。
あとは、完全未経験で新しいところに行くっていうことだったので、どう頑張っていくかみたいな、その頑張り方もちょっとわからない状態だったので、何すればいいのかなとは思ってました。
明確にこれをしたいっていうのがなかったので、内定をもらっても本当にこれでいいのかなみたいな不安もありましたね。
ただ、そういった不安や疑問はキャリアアドバイザーの佐瀬さんに聞くのが一番良い解決策だと思っていたので、とても頼りにしていました(笑)
─具体的にエンジニアを魅力に思った点を教えてください!
ありきたりではあるんですけど、今後も見据えるとIT業界って伸びしろがあるというか安定してるかなっていうのはやっぱりあって。
あとは、頑張った分だけお金がもらえるところですかね。
前職は自分の売上が毎年ちゃんと精査されて年収が上がりますとか、経験者として転職したから年収が上がりますみたいな業界じゃなかったので。エンジニアは経験積んで資格取れば、資格の手当が入ってくるって聞いて。
しかもプラスでキャリアアップすればさらに年収があがるっていうところで、やっぱり夢があるというか年収をあげやすいのかなっていうのは思いました。
転職する時に事務とかも考えたんですけど、事務とかってたぶん給与の上がり幅でいったらそこまでないなっていうのも思いました。
転職体験インタビュー:【未経験から上流工程】適職が分からない状態からインフラエンジニアへ転職して大成功したワケ
7-2.スキルアップから逆算したキャリアプランを
エンジニアとしてスキルアップするには、明確なキャリアプランを描き、そこで必要とされるスキルを逆算して計画的に身につけることが重要です。
資格取得も確かに重要ですが、それだけでは十分ではありません。
未経験者の方はよく、研修の有無を重要視してしまいますが、最も重要な要素は必要な実務経験が積めるかというポイントです。
実務経験を通じて直面する問題を解決する過程で、深い理解と実践的なスキルが身につきます。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役