ネットワークエンジニアがPythonを学ぶ必要はある?業務の自動化に使えるかを解説|ネットワークエンジニア
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。
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- ・ネットワークエンジニアにPythonって必要?
- ・ネットワーク業務を自動化するのにPythonっているの?
- ・ネットワークエンジニアがPythonを学ぶと市場価値上がる?
「ネットワークエンジニアはプログラミングをしないと思って今まで勉強していなかったけど、最近業務でPythonを使う場面が出てきた」と焦っていませんか?
Pythonを学びたいと思っても、どうやって勉強したらいいかわからなかったり、どんな業務に役立つかイマイチよくわからないという方もいると思います。
事前に読みたい⇒ネットワークエンジニアになるための勉強方法!学習方法と取得したい資格も紹介|ネットワークエンジニア
目次
1. ネットワークエンジニアはPythonを学ぶ必要はあるのか
まずは、ネットワークエンジニアはPythonを学ぶ必要はあるのかについて解説します。
1-1.ネットワークエンジニアにプログラミングは必要?
ネットワークエンジニアは、基本的に業務の中でプログラミングは行いません。
ネットワークエンジニアの主な業務は、ネットワーク機器の設定や管理、トラブルシューティングです。
そのため、ネットワークエンジニアは、プログラミングスキルよりネットワーク関連の知識や機器操作のスキルを持っていることのほうが重要です。
しかし、ネットワークインフラの規模拡大や複雑さが増加する中で、ネットワークエンジニアも業務効率化のためにPythonなどのプログラミング言語を用いる場面が出てきています。
1-2. 業務領域を広げられる
ネットワークエンジニアにPythonが必要になるのは、業務領域を広げたい場合です。
Pythonを習得すれば、以下のような業務が可能になります。
- ・クラウド上でのインフラ構築と管理:AWSやAzureなどのクラウドプラットフォームでのネットワーク設定やリソース管理を自動化できる。
- ・ネットワーク設定の自動化:複数の機器に対し一括で設定変更を行うスクリプトを作成し、作業時間を大幅に短縮できる。
- ・パフォーマンス分析:ネットワークのパフォーマンスデータを収集し、傾向分析や異常検知を自動化できる。
Pythonは、特にクラウド環境でのインフラ構築・管理やネットワークの自動化の分野で非常に役に立ちます。
スキルを習得すれば、より高度な業務に携わる機会が増え、キャリアの幅が広がります。
1-3. 転職活動で有利に立てる
一部のネットワークエンジニアの求人では、Pythonスキルを持つ人材を募集していることがあります。
そのため、Pythonスキルがあったほうが、転職活動を有利に進められる場合があります。
ただし、初心者を対象とする求人でPythonスキルが必要なことはほとんどありません。
そのため、ある程度ネットワークエンジニアとして経験があり、転職してキャリアアップしたいという方は、Pythonスキルを習得するのがおすすめです。
2. 自動化によるネットワークエンジニア不要論
「ネットワーク運用の自動化が進み、ネットワークエンジニアは不要になる」という考えを聞いたことがある方もいると思います。
確かに、多くのタスクが自動化され、人間の介入が減少する場面は増えています。
しかし、自動化が進んだからといってネットワークエンジニアが不要になるわけではありません。
また、自動化システムを構築し、維持するにはネットワークエンジニアの専門知識が必要です。
自動化が進むことで、ネットワークエンジニアは仕事を奪われるのではなく、業務内容がより高度で創造的なものにシフトするのです。
3. ネットワークエンジニアがPythonを学ぶと何ができる?
ネットワークエンジニアがPythonを学ぶことで何ができるのかを、詳しく解説します。
3-1. ネットワーク運用の自動化
Pythonスキルがあれば、様々な運用タスクを自動化し、業務効率を大幅にアップできます。
具体的には以下のような作業の自動化が可能です。
- ・ネットワーク機器ステータスの取得:複数の機器から同時にステータスを収集し、リアルタイムで監視できる。
- ・機器のシャットダウンとリブート:複数の機器を安全かつ効率的にシャットダウンやリブートする処理を自動化できる。
- ・OSのバージョンアップ:ネットワーク機器のOSアップデートを自動的に行うスクリプトを作成し、大規模なアップグレード作業を効率化できる。
- ・ファイルのコピーと設定変更:複数の機器に対して、設定ファイルの一括コピーや設定変更を自動的に実施できる。
上記のような作業を自動化することで、人為的ミスを減らし、複雑なタスクをより迅速かつ正確に実行できるようになります。
3-2. クラウド構築・管理
Pythonスキルがあれば、クラウド環境でのネットワークインフラ構築と管理を効率的に行うこともできます。
例えば、以下が実現可能です。
- ・インフラストラクチャのコード化(IaC):クラウド環境の構成をコード化し、再現性の高い環境構築を実現できる。
- ・マルチクラウド環境の統合管理:複数のクラウドプロバイダーを利用している場合、Pythonを使ってそれらを統合的に管理できる。
- ・クラウドネットワークのモニタリング:カスタムモニタリングツールを開発し、クラウド上のネットワークパフォーマンスやセキュリティ状態をリアルタイムで監視できる。
Pythonを活用すれば、作業の効率化やエラーの削減、柔軟で拡張性の高いインフラ管理ができます。
4. Pythonができるネットワークエンジニアの年収
ネットワークエンジニア経験者向けの求人では、上流工程経験とPythonスキルが必要なものが増えます。
Pythonができるネットワークエンジニアの求人の例を紹介します。
4-1. 求人例:年収500万円~900万円
年収500万円~900万円のPythonスキルが必要な求人の例を紹介します。
仕事内容 |
全国展開している製造・流通案件や公共案件などの大規模なインフラ基盤導入の設計・構築業務。 案件例:SDN基盤環境の新規構築。新基盤へのSDN技術導入に関するコンサルティングとPoCから、その後の全フェーズを対応。AnsibleとPythonスクリプトを活用し、FW/Proxyの通信要件対応の自動化を実施。 |
応募条件 |
必須条件: ネットワークの構築経験2年以上 歓迎条件: 詳細設計業務の経験、基本設計業務の経験、将来的にクラウドセキュリティーに携わりたい |
この年収帯では、実装者として実装が行えるだけではなく、戦略的な思考やリーダーシップが必要になります。
4-2. 求人例:年収480万円~540万円
年収480万円~540万円のPythonスキルが必要な求人の例を紹介します。
仕事内容 |
ネットワーク仮想化システム検証業務。システムのテスト、評価、環境構築、顧客立ち合い等を担当。 【言語】Java、Python 【開発環境】VMware、Linux |
応募条件 |
必須条件: ・ネットワーク系の運用保守、検証経験 ・ネットワークの基本的な知識 ・Linuxの経験 ・IT経験(2年以上) ・Linux環境且つ組込系の開発経験 ・擬似装置シミュレータ(通信系)の評価経験 ・ネットワーク知識(主にレイヤ系) ・プロトコル知識 ・試験環境構築経験 歓迎条件: ・ネットワーク監視オペレーションシステムの開発経験 ・ネットワーク系の構築経験 ・VMWareの経験 ・Java、Pythonの知見 ・英語力 ・インフラ環境構築経験 |
この年収帯の求人は、中堅クラスのネットワークエンジニアで、Pythonスキルを活用して業務効率化を推進できる人材を対象としています。
5. ネットワークエンジニアのためのPython勉強法
ネットワークエンジニアにおすすめのPython勉強方法を紹介します。
5-1. Python学習に有効な専門書
体系的な知識の獲得に効果的で、深い理解と知識の定着に適しているのが、専門書で学ぶ方法です。
例えば以下のような書籍がおすすめです。
書籍名 |
概要 |
ネットワークエンジニアやシステム管理者を対象に、Pythonを用いたネットワークの自動化について解説した書籍。ネットワーク自動化に役立つライブラリの使い方や、実際のネットワーク機器での応用方法が解説されている。 |
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はじめてプログラミングを学ぶ人を対象にした、Pythonの基礎を学べる書籍。イラストが多く初心者にもわかりやすい。 |
専門書を読むだけでは実践的なスキルを身に付けるのに限界があるため、実際にコードを書き手を動かして学ぶのがおすすめです。
5-2. Pythonが学べる学習サイト
実践的なスキルを習得できるのが、学習サイトで学ぶ方法です。
学習サイトなら、通信環境さえあればどこでも手軽に学習できます。おすすめの学習サイトを3つ紹介します。
サイト名 |
概要 |
初心者におすすめのサイト。プログラミングの基本概念からPythonの基礎まで、演習問題を解きながら学べる。 |
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英語ができる人向けのサイト。Pythonの文法からネットワーク自動化まで、幅広いコースが用意されている。 |
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中級者以上におすすめのサイト。専門的なコースも多数あり、実務に直結するスキルを学べる。 |
ネットワークエンジニア向けのコースを用意しているサイトもあり、実際にコードを書きながら学べるため、実践的なスキルを習得できます。
5-3. Pythonとネットワークの自動化基礎検定を受ける
「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」という検定を受けるのもおすすめです。
ネットワークの自動化に関する正しい知識と文法の理解度を評価する検定です。
試験範囲に沿って学習することで、ネットワーク自動化に必要な知識を体系的に身に付けることができます。
検定に合格すれば、転職や昇進の際にPythonスキルを証明することが可能です。
6. ネットワークエンジニアのキャリアアップはユニゾンキャリア
弊社ユニゾンキャリアのサービスの特徴と、弊社のサポートで転職を実現させた方の事例を紹介します。
6-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
弊社ユニゾンキャリアは、IT業界専門の就職・転職支援サービスです。
経験者のキャリアアップ転職において、豊富な実績がありますので安心してご相談ください。
転職活動に必要な応募書類の添削から適性検査の対策、企業別の面接対策まで、徹底したサポートを行います。
業界に精通したアドバイザーが、あなたの現状を伺い、今後どのようなスキルを習得するべきかアドバイスします。
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6-2. ネットワークエンジニアの転職成功事例
ー今回の転職で叶えたかったことはなんですか?
転職するからには年収を上げたかったですし、上流の仕事をしてみたいという思いもありました。
また、前職では「もっとスキルを身に付けたい」という思いの方が周りにあまりいなくて…自分とのやる気の差を感じて頑張りづらさがあったので、転職してモチベーションの高い人達と働きたい!という思いも強かったです。
ー転職して良かった点を教えてください!
上流工程の案件につけることや、年功序列の考えがなく、どんどんチャレンジさせてくれる環境に身を置けているのがありがたいです。
実は、PL(プロジェクトリーダー)も自分からやりたいです!と伝えたんです。その希望が通ってPLの経験を積むことができるようになりました。
また案件についても、自分の希望が通りやすかったりと柔軟な雰囲気があります。
会社規模が大きいこともあって、全員がモチベーションの高い人という訳ではないですが、頑張りたい人が何の気後れもせずに挑戦できるので、転職して良かったなと思います。
ーユニゾンキャリアを利用した感想を教えてください!
とにかくすべての対応が早くて安心感がありました。まず履歴書・職務経歴書を確認してもらい、面接でこういうことを聞かれますよというアドバイスをもらいました。
その後、自分が希望する条件に合う求人を紹介していただき、そのまま選考に進みました。今考えるとかなりのスピード感だったと思います(笑)
選考が始まったら、面接が終わるたびに「どうでしたか?」と連絡をくれて、フィードバックもすぐにもらうことができました。
それから、選考の結果が気になりますという旨の連絡をしたら、すぐに佐瀬さんが企業の人事の方に連絡して結果を聞いてくれて…LINEで連絡をした時もすぐに返信が来たり、とても親身になって対応してくれてありがたかったです。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役