インフラエンジニアの資格取得順番ガイド!キャリア別おすすめロードマップ
IT企業を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本日のトピックはこちら!
- ・インフラエンジニアはどの順番で資格取得すべき?
- ・年収アップが狙える資格取得の順番は?
- ・PMやPLを目指すにはどんな資格が必要?
インフラエンジニアは技術職であるため、経験年数に合ったスキルが必要不可欠です。
そのため、未経験からの転職やキャリアアップには、資格を取得して自分のスキルをアピールすることをおすすめします。
いざインフラエンジニアの資格取得を目指そうとすると、どの資格から取得すれば良いのか迷うものです。
事前に読みたい⇒【5つの真実】未経験のインフラエンジニア転職方法から求人の見極め方まで解説|インフラ転職ガイド
目次
1. 【前提】インフラエンジニアの基本的なキャリアの流れ
前提として、インフラエンジニアは次のように専門領域ごとにキャリアが分かれており、目指す領域によって資格取得の順番が変わります。
上記の中で未経験から目指しやすい職種は「ネットワークエンジニア」と「サーバーエンジニア」です。
それぞれの具体的な業務内容は、以下のとおりです。
インフラエンジニアは多くの場合、ネットワークエンジニアかサーバーエンジニアのどちらかからキャリアをスタートし、様々な専門性を深めながらキャリアアップしていきます。
また、データベースに興味がある方にはデータベースエンジニアに進む道もあります。
そのほかにもセキュリティ対策の立案や実装、監視などを担当するセキュリティエンジニアや、クラウドサービスの設計や構築などを行うクラウドエンジニアといったより上位の職種もあります。
インフラエンジニアの職種は多様なので、ネットワークやサーバーの監視・運用で実務経験を積みながら、自分の最終的なキャリアを考えるのが大切です。
2. 未経験者が最初に取るべき資格の順番
ここでは、未経験者がインフラエンジニアになる場合に必要なネットワークやサーバーに関する資格取得の順番を解説します。
2-1. ①CCNA
インフラエンジニアを目指す未経験者が最初に取るべき資格はCCNAです。
CCNAはネットワーク機器メーカーであるCisco Systemsの認定資格で、ネットワークの基礎スキルを証明できる資格として業界で広く認知されています。
未経験からキャリアチェンジするための足がかり的な資格でもあるので、異業種からインフラエンジニアを目指す際は最初に取得するのがおすすめです。
2-2. ②Linucレベル1 or LPIC-1
CCNAを取得したあとは、サーバー管理の基礎知識を学べるLinuCレベル1もしくはLPIC-1の取得がおすすめです。
サーバー管理の基礎知識やLinuxの基本操作とコマンドスキルを習得できます。
しかし、対象としている市場に違いがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
LPICは世界的に有名な資格で世界基準に準拠したサーバースキルを証明できるため、グローバル市場に向いています。
一方で、LinuCは日本の市場に準拠した内容が問われる資格となっており、近年注目を集めるクラウドに関するスキルが習得できます。
LinuCもしくはLPICを取得すればサーバー管理の基本スキルを証明して、多様な環境で活躍できるキャリアの基盤を作れます。
2-3. ③基本情報技術者試験
インフラエンジニア未経験の方には、基本情報技術者試験の取得もおすすめです。
エンジニアとしての能力を図る代表的な資格で、面接やエンジニア同士の会話でも「基本情報は持っている?」といった会話がなされることは多いです。
業界全体にわたる基礎的な知識が幅広く身に付くため、業務において開発エンジニアなど他領域のエンジニアとやり取りしやすくなるメリットもあります。
3. 年収アップが狙える!王道の資格取得の順番
インフラエンジニア未経験者におすすめの資格を取得したあとは、以下の順番で資格取得して年収アップやキャリアアップを目指せます。
上記のなかでもAWS認定資格やサーバー・ネットワークの上位資格も取得すれば、より深い専門性が証明され、市場価値を高められます。
また、市場価値を高める方法として複数の資格を組み合わせて、総合的なスキルアップを図るのもおすすめです。
インフラエンジニアは深いネットワーク知識と同様にセキュリティの知識も重要になるため、CCNPと情報セキュリティマネジメントのスキルセットは様々な場で重宝されます。
資格の組み合わせを考えつつ、戦略的に取得していくことで専門性と市場価値を高めて年収アップが実現可能です。
4. 専門領域によって資格取得の順番は変わる!
インフラエンジニアが携わる領域は、下図のように多岐にわたります。
ここでは各領域でおすすめの資格取得の順番を紹介します。
4-1.ネットワーク領域を強みにするための資格の順番
ネットワーク領域を強みにするためには、次の順番で資格取得するのがおすすめです。
順番 |
資格名 |
内容 |
1 |
CCNP |
CCNAの上位にあたるプロフェッショナル資格。 より複雑なネットワークの設計や実装、トラブル対応を行うためのスキルを証明できる。 資格の有効期限は3年。 |
2 |
ネットワークスペシャリスト |
ネットワークに関する高い知識やスキルを証明できる国家資格。 ベンダー資格のCCNPよりも出題範囲が幅広く日本の実務に準拠した内容が多い。 資格は一生涯有効。 |
3 |
CCIE |
CCNPのさらに上位にあたるエキスパート資格。 筆記試験だけでなく、ラボ試験と呼ばれる実技試験があり、難易度は非常に高い。 試験は英語のみなので、ネットワークに関する深い知識だけでなく、英語力も必要。 資格の有効期限は3年。 |
ネットワークに強みのあるエンジニアを目指す場合は、上記のようにCCNA→ネットワークスペシャリスト→CCIEの順に取得するのがおすすめです。
まずCCNAの上位資格であるCCNPを取得することで、より実践的なネットワークに関する知識が身に付きます。
CCNPのあとは、ネットワークの高い専門性を証明できる国家資格「ネットワークスペシャリスト」の取得を目指します。
学習することで日本のITインフラ環境に適したネットワーク技術やセキュリティスキルが得られます。
最後にCCIEを取得します。
試験は全て英語で行われるため、国際的な基準に準拠したネットワークに関する深い知識を証明できます。
4-2. サーバー領域を強みにするための資格の順番
サーバー領域に強みのあるエンジニアを目指す場合は、以下の順番で資格取得を目指します。
順番 |
資格名 |
内容 |
1 |
LinuCレベル2 or LPIC-2 |
レベル1よりも高度なサーバー知識や技術を証明できる。 セキュリティやサーバー構築・運用、トラブルシューティングなど実践的なスキルを習得可能。 |
2 |
LinuCレベル3 or LPIC-3 |
Linux資格の最上位資格。 高度なサーバー構築や運用だけでなく、セキュリティ管理や監査、アーキテクチャーやマネジメントスキルを習得できる。 |
LinuCとLPICはレベルが3段階に分かれているので、レベル1を取得した後はレベル2の取得を目指すのが最適です。
初心者から実務経験を積む中級者にとって必要な知識やスキルの習得に役立ちます。
レベル2取得後は、最上位資格であるレベル3への挑戦がおすすめです。
取得できれば顧客折衝やチームマネジメントができる人材として、マネジメント層へのキャリアアップも可能です。
また、LinuCの場合はクラウド設計や仮想マシンに関する問題も出題されるので、クラウドのスキルも証明できます。
4-3. データベース領域を強みにするための資格の順番
データベース領域を強みにするためには、次の流れで資格取得します。
順番 |
資格名 |
内容 |
1 |
ORACLE MASTER Bronze DBA |
Oracle社製データベースに関する初級資格。 データベースの概要や管理に関する初歩的なスキルを証明する。 |
2 |
ORACLE MASTER Silver DBA |
Oracle社製データベースに関する中級資格。 データベースの管理だけでなく、SQLチューニングやバックアップとリカバリ、データの移動といった実務的スキルが証明できる。 |
3 |
データベーススペシャリスト |
データベースへの高い専門性を証明できる国家資格。 データベースだけでなく、システム監査やマネジメントなどIT開発に関わる全般的な内容も出題される。 データベースの企画や要件定義、開発などに関する記述試験も行われる。 |
データベース領域に関してはまず、ソフトウェア企業として有名なOracle社のORACLE MASTERの取得がおすすめです。
初級資格のBronzeと中級資格であるSilverの2つを取得することで、基本から実務的な内容までを網羅的に学習可能です。
取得できればデータベース設計や管理の責任者としてキャリアアップできます。
4-4. セキュリティ領域を強みにするための資格の順番
セキュリティ領域を強みにする場合は、以下の順番で資格を取得するのがおすすめです。
順番 |
資格名 |
内容 |
1 |
情報セキュリティマネジメント |
セキュリティに関する基礎的な知識を証明できる資格。 エンジニアのみならず、管理業務に関わるビジネスパーソンも対象とされている。 |
2 |
情報処理安全確保支援士 |
専門的かつ高度なセキュリティの知識やスキルを持ったエンジニアや管理者向けの国家資格。 セキュリティの構築や保守などが行えるスキルが身に付く。 |
情報セキュリティマネジメントは、セキュリティに関する基礎的な知識を証明できる資格です。
システムのみならず企業のセキュリティに関する知識全般を学習できるので、エンジニア以外の職種でも習得を目指せます。
実際にセキュリティを構築したり、運用・保守を行ったりするスキルが身に付くため、取得できればセキュリティ領域のエンジニアとして大きく活躍できます。
4-5. クラウド領域を強みにするための資格の順番
クラウド領域を強みにするためには、以下の順番でAWS認定試験を受けるのがおすすめです。
順番 |
資格名 |
内容 |
1 |
AWSクラウドプラクティショナー |
AWSの基礎基本のスキルを証明する入門資格。 未経験でも取得を目指せるが、先にネットワークやサーバーのスキルがあると習得しやすい。 |
2 |
AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト |
AWSクラウドプラクティショナーの上位にあたる中級資格。 主にクラウド設計に関する知識が問われる内容が出題される。 ビジネスに対して最適なクラウド設計が行えることを証明できる。 |
3 |
AWS認定SPECIALITY |
AWSの特定領域に関わる専門性を証明する資格。資格受験にはAWSの実務経験が2年以上、専門分野での経験が5年以上あることが望まれる。 以下の3つの分野に分かれており、それぞれの専門スキルを証明できる。
|
AWSの認定資格を取得してクラウド領域の専門性を深める場合は、まずAWSクラウドプラクティショナーの取得を目指すのが最適です。
次におすすめなのは、「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト」です。
上記2つの資格を取得したあとは、AWS認定SPECIALITYの取得を目指します。
AWS認定SPECIALITYはAWSのネットワーク領域やデータ分析、自動化領域、セキュリティ領域の専門性を認定する資格です。
各領域の高度な専門性を証明できるので、特定領域に特化したIT人材を目指せます。
6. PM・PLを目指す方の資格取得の順番はコチラ!
インフラエンジニアのキャリアパスは、専門領域に特化するだけではありません。
ここでは、PMやPLを目指す際におすすめの資格を取得する順番の一例を紹介します。
順番 |
資格名 |
内容 |
1 |
ITIL Foundation |
ITサービスマネジメントに関する基礎知識を証明する資格。 ユーザーが利用しやすいシステムを開発するためのフレームワークに関する知識を問われる。 |
2 |
CCNP |
ネットワークの中級資格。 CCNAの上位資格。 |
3 |
LinuCレベル2 or LPIC-2 |
Linuxやサーバーに関する専門資格。 レベル1~3まであり、数字が大きくなるにつれて難易度は上がる。 |
4 |
AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト |
AWSを利用したサービス設計のスキルを証明できる。 初級資格であるAWSクラウドプラクティショナーの次に取得するのがおすすめの中級資格。 |
5 |
ITIL Managing Professional(MP) |
ITIL Foundationの基礎概念を踏まえて、サービスの運用効率や価値向上に関する具体的な実践力を証明する上位資格。 |
6 |
情報セキュリティマネジメント |
セキュリティの基礎知識を証明する資格。 エンジニアだけでなく、情報の管理運用に関わる全職種に対応。 |
7 |
プロジェクトマネージャー試験 |
プロジェクトマネジメントに関する高い専門性を証明する国家資格。 プロジェクト管理の知識や計画策定・実行のスキル、リーダーシップなどについての深い知識が証明できる。 |
PMやPLはプロジェクトの運営や管理するために幅広い業務知識が必要なため、各領域の中級資格以上の取得がおすすめです。
中級以上の業務知識があれば各領域に必要なリソースを把握でき、正確なプロジェクト計画も立てられます。
特にPMの立場を目指す場合は、ITIL®認定資格やプロジェクトマネージャー試験をはじめとしたサービス設計やマネジメント資格が有用です。
7. インフラエンジニアのキャリアアップはユニゾンキャリア
インフラエンジニアのキャリアアップには資格取得が大切ですが、資格を活かせる職場で働くことも重要です。
現状、インフラエンジニアの資格を活かせない職場で働いている場合は、ぜひ弊社ユニゾンキャリアをご利用ください。
7-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
ユニゾンキャリアはIT専門の転職サービスとして、キャリアアップに最適な求人を紹介しています。
また、所属しているキャリアアドバイザーは全員IT業界に精通しているため、「キャリアアップにおすすめの資格は?」「まず何から取得すべき?」といった質問にも丁寧にお答えします。
あなたにとって最適な求人を紹介するだけでなく、長期的なキャリアを見据えたうえで資格取得のプランも提案させていただきますので、ぜひご利用ください。
7-2. インフラエンジニアの転職成功事例
-今回の転職で叶えたかったことはなんですか?
転職するからには年収を上げたかったですし、上流の仕事をしてみたいという思いもありました。
また、前職では「もっとスキルを身に付けたい」という思いの方が周りにあまりいなくて…自分とのやる気の差を感じて頑張りづらさがあったので、転職してモチベーションの高い人達と働きたい!という思いも強かったです。
-転職活動を進めていくなかで、不安だったことは何かありますか?
エンジニア経験が1年間しかなく、正直転職するには早いかな?と考えていました。
もっとスキルを身に付けてから転職したほうが良いのかな?とも感じていて…佐瀬さんに何度も相談しました。
その度に佐瀬さんから「絶対大丈夫!」と背中を押してもらっていたので、自分としても早くキャリアアップしたかったというのもあり、転職に踏み出しました。
あとは「転職後に年収は上がるのかな」とか、「エンジニア歴が短いことで前職と同じような下流工程の業務に当たらないかな」という不安もありました。
-年収はいくら上がりましたか?
年収は120万円以上アップしました!前職の年収は大体300万円ほどで、現職の年収は残業代無しで420万円ほどになります。
そして、4月からPL(プロジェクトリーダー)になることが決まっていて、年収は約480万円まで上がる予定です。もちろん残業代は入っていなくてこの年収なので、残業代もプラスされると500万円くらいはいくと思います。
転職体験インタビュー:【年収120万円UP】経験1年でキャリアアップ!週4リモートで自分らしく働いています
転職の結果
- ・下流工程から上流工程にキャリアアップ
- ・ユニゾンキャリア利用から3週間で内定
- ・年収120万円以上アップ
ユニゾンキャリアはあなたが長期的に輝けるキャリアプランを提案しています。
「資格を活かしたい」「もっとキャリアアップしたい」などの疑問にも丁寧に対応していますので、お気軽にご利用ください。
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このようなことで
悩まれています。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役