アプリケーションエンジニアのキャリアパス6選|仕事内容、将来性も解説|アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアのキャリアパスってどんなのがあるの?
✓本記事の結論
- ・アプリケーションエンジニアのキャリアパス例として、開発のスペシャリスト、プロジェクトマネージャー(PM)、システムエンジニア(SE)、ITコンサルタント、ITアーキテクト、フリーランスエンジニアがある。
- ・アプリケーションエンジニアのキャリアを叶えるために上流工程のスキルを身に付ける必要がある。
アプリケーションエンジニアは目指すキャリアパスにより、必要なスキルや資格も異なってきます。
本記事では、アプリケーションエンジニアのキャリアパスとキャリアを叶えるための必要スキル、資格を解説します。
また、アプリケーションエンジニアが知っておくべき、年収や将来性についても解説します。
目次
1.アプリケーションエンジニアとは
アプリケーションとは、特定の目的のために開発されたソフトウェア全般のことを指します。
例えば、スマートフォンで動くカメラアプリやWEB上の情報サイトなど、私たちの日常の中でも様々な場所で活用されています。
アプリケーションエンジニアは、そういったアプリケーションを開発する職種です。
開発分野は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
スマホアプリケーション開発
スマートフォンにインストールして動作するアプリケーション全般を開発するエンジニアを指します。
スマートフォンの普及により、市場が伸び続けている分野でもあります。
業務系アプリケーション開発
主に企業が業務の効率化や課題解決を行うために開発されるアプリケーションのエンジニアを指します。
例えば、自社社員の勤怠管理システムや商品在庫管理システムなどが挙げられます。
WEB系アプリケーション開発
SNSやソーシャルゲームなど、WEB上で動作するアプリケーションを開発するエンジニアを指します。
その業務内容によって、さらに以下の2つの分野に分かれています。
フロントエンドエンジニア:主にユーザーが操作する画面などの設計や開発を行います。
バックエンドエンジニア:フロントエンドで入力された情報を処理するサーバー側の設計や開発を行います。
関連記事:アプリケーションエンジニアとは?仕事内容や将来性、向いている人は?年収や必要なスキル・資格は?
2.アプリケーションエンジニアのキャリアパス例
アプリケーションエンジニアとしては、まずは下流工程であるコーディングや保守・運用から携わることが多いでしょう。
ここから早期のキャリアアップを可能にするためにも、まずは目標とするキャリアパスを決めることが大切です。
ここでは、アプリケーションエンジニアとしてどんなステップアップを望めるかをご紹介します。
キャリアパス例
- ・開発のスペシャリスト
- ・プロジェクトマネージャー
- ・システムエンジニア(SE)
- ・ITコンサルタント
- ・ITアーキテクト
- ・フリーランスエンジニア
それでは、解説していきます。
2-1.開発のスペシャリスト
スペシャリストとは、特定の分野で高い技術、専門性を持った方のことを指します。
アプリケーションエンジニアにおいても例外なく、技術を極めることでアプリケーション開発のスペシャリストになることができるでしょう。
必要なITスキル・知識
- ・IT情報収集スキル
- ・問題解決・分析スキル
- ・コミュニケーションスキル
取得するとよい資格
- ・基本情報技術者試験(FE)
- ・応用情報技術者試験(AP)
2-2.プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの全体を管理するポジションです。
開発の計画やメンバーの策定、タスクの割り振り、プロジェクトの進捗管理など、仕事内容は多岐に渡ります。
また担当プロジェクトにおける意思決定権を担うため、責任のある仕事です。
必要なITスキル・知識
- ・マネジメントスキル
- ・問題解決・分析スキル
- ・コミュニケーションスキル
- ・プロジェクト管理スキル
取得するとよい資格
- ・プロジェクトマネージャ試験(PM)
- ・PMP試験
- ・P2M試験
- ・基本情報技術者試験(FE)
- ・応用情報技術者試験(AP)
平均年収
2-3.システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、システム開発の設計・開発を行うエンジニアです。
「どんなシステムが欲しいのか」というシステム要求を、どう実現するか考え設計に落とし込んでいきます。
プログラマーがプログラミングをするために必要な設計図を作るのも、このシステムエンジニアの仕事です。
必要なITスキル・知識
- ・プロジェクト管理能力
- ・論理的な思考
- ・問題解決能力
- ・コミュニケーション能力
取得するとよい資格
- ・ITストラテジスト試験
- ・システムアーキテクト試験
- ・基本情報技術者試験(FE)
- ・応用情報技術者試験(AP)
平均年収
関連記事:システムエンジニア(SE)とは何か?【図解】仕事内容・資格・年収をわかりやすく簡単に解説
2-4.ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、ITの技術を活用して企業の悩みを解決する職種です。
経営課題で悩みを抱えている企業に対してヒアリングなどの情報収集を行い、ITの分野から解決案を提示していくのが主な仕事になります。
クライアント企業の課題を見つけ解決するためにも、ITの知識以外に様々な知識や情報が必要とされます。
必要なITスキル・知識
- ・情報収集スキル
- ・論理的スキル
- ・コミュニケーション能力
- ・マネジメントスキル
取得するとよい資格
- ・プロジェクトマネージャ試験
- ・ITストラテジスト
- ・ITコーディネータ
- ・中小企業診断士
- ・PMP試験
平均年収
2-5.ITアーキテクト
ITアーキテクトとは、システム全体の方向性や運用方法など、システムの根本的な部分の企画、検討、提案を行う職種です。
SEと被る部分は多いですが、ITアーキテクトはシステム面での要求に加え、ビジネス面の要求の実現も求められることがあります。
そのため、システムエンジニアよりも幅広い知識や経験が必要になる職種と言えるでしょう。
必要なITスキル・知識
- ・アーキテクチャ設計技法
- ・コンサルティング技法
- ・標準化とリソース再利用の知識
- ・コミュニケーション能力
取得するとよい資格
- ・システムアーキテクト試験
- ・プロジェクトマネージャ試験
平均年収
2-6.フリーランスエンジニア
エンジニアとしての技術を磨き続ければ、フリーランスとして独立することもできます。
フリーランスエンジニアの働き方はとても自由で、自分の好きな仕事を選ぶことも、好きな時間で働くことも可能です。
IT技術者としての高いスキルと実績が必要とされますが、最近ではIT人材が不足していることもあり、フリーランスエンジニアの需要は高くなっています。
必要なITスキル・知識
- ・3年~5年以上の開発スキル、経験
- ・コミュニケーションスキル
- ・自己管理能力
平均年収
フリーランスエンジニアは資格というより、スキルの方が圧倒的に大事になります。
そのため、プロジェクトで経験を積むのが一番良いでしょう。
以下の記事ではおすすめのフリーランスエージェントを紹介しているので、興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
フリーランスエージェントおすすめ15選!ITエンジニア・デザイナー向けから副業向けも紹介|SHOTAKOBLOG
3.アプリケーションエンジニアの仕事内容とキャリアについて
キャリアパスを実現するには、まずはアプリケーションエンジニアとしてのスキルを高めていく必要があります。
そこで、ここではアプリケーションエンジニアの仕事内容とキャリアプランについて詳しく解説します。
3-1.アプリケーションエンジニアの仕事内容
アプリケーション開発は、以下の流れで行われます。
アプリケーションエンジニアの仕事内容も、工程によって異なります。それぞれどんな工程なのか、順番に説明していきます。
●要件定義
「求められる要件を明らかにする」という意味で、クライアントから要望を聞き、実装する機能を決定していく仕事です。
実装する機能や、開発規模、開発の流れなどの決定を行います。
●基本設計
要件定義で定めた要件を実現するために、どんな機能を実装するか?操作方法はどうするか?というシステムの基本的な設計を決める仕事です。
●詳細設計
基本設計で定めた機能を実現するために、どのような処理を実装すればいいかを具体的に決めていく仕事です。
プログラマは詳細設計書をもとにコーディングを行うため、コーディングするために必要な情報をすべて盛り込んでいく必要があります。
●コーディング
詳細設計に記載されている機能を、プログラミング言語を使って作成していく仕事です。
多くのプロジェクトは複数メンバーでチームを組んで行うため、スケジュール管理やソースコードの管理をしながら進めていきます。
●テスト
コーディングが終わった機能をテストしていく仕事です。
最初は単体テストといった小さい範囲のテストを行い、次に結合、総合テストと大きな範囲のテストを行っていきます。
●保守・運用
リリースしたシステムを運用していく仕事です。
システムの最適化を行う他、障害発生時には対応を行い、障害の原因の解析や対策を行っていきます。
次の記事で詳しい内容を説明しておりますので、あわせてご参照ください。
→アプリケーションエンジニアとは?仕事内容や将来性、向いている人は?年収や必要なスキル・資格は?
3-2.アプリケーションエンジニアとしてのキャリアプラン
アプリケーションエンジニアの作業工程は、上流工程と下流工程に分かれています。
上流工程
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
下流工程
- コーディング(プログラミング)
- テスト
- 保守・運用
上流工程をこなすには下流工程の知識が必要になることから、その分年収も市場価値も高くなっています。
未経験の場合は下流工程である開発(コーディング、テスト)または 運用・保守からの業務から始まることが多いです。
下流工程のスキルを身に付けた上で上流工程にキャリアアップすることで、平均年収アップにも繋がっていきます。
上流工程を経験することで、様々なキャリアパスに挑戦することが可能になっています。
目標を見据えて、しっかりキャリアアップしていきましょう。
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4.アプリケーションエンジニアの将来性
アプリケーションエンジニアの将来性について気になっている方もいらっしゃると思います。
この章では、アプリケーションエンジニアの「現在の需要」と「将来性」を解説します。
4-1.アプリケーションエンジニアの現在の需要
新卒採用 |
中途採用 |
|
171件 |
10,879件 |
|
5,191件 |
1,634件 |
|
― |
31,097件 |
|
合計 |
5,362件 |
43,610件 |
現在のITエンジニアの募集求人数(2023年2月15日現在)
大手就職・転職サイトでの、ITエンジニアを対象にした求人広告は上記のようになっています。
中途採用では幅広いポジションでの募集がある分、求人件数も多くあります。
4-2.アプリケーションエンジニアの将来性
(出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 「DX白書2023 第2部「DXの取組状況」)
DX白書2023によると、現在の日本のIT導入率は中小企業におけるIT導入率は40%とまだまだ低く、今後の成長が期待されています。
またIT業界全体をみると、日々新しい技術が現れ、使う技術も知識も目まぐるしく変化しています。
これからも成長が見込まれることから、将来性がある職業のひとつだといえるでしょう。
アプリケーションエンジニアの将来性については次の記事で詳しく説明しておりますので、併せてご参照ください。
→アプリケーションエンジニアはオワコン?将来性や現在の需要を解説
5.アプリケーションエンジニアの平均年収
調査方法:大手求人サイト(doda、求人ボックス、indeed、type)のデータから算出
アプリケーションエンジニアの平均年収は上記のようになっています。
詳しくは次の記事で説明しておりますので、併せてご参照ください。
→アプリケーションエンジニアの年収とは?仕事内容や資格なども紹介!
6.未経験からアプリケーションエンジニアになれるのか?
結論
未経験でもエンジニアを目指すことができる理由として、現代における深刻なIT人材不足が挙げられます。
現在、IT人材の「量」「質」ともに80%以上の企業が「不足している」と答えており、そのうち「大幅に不足している」と答えた企業は50%を超えています。
(出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 「DX白書2023 第4部「デジタル時代の人材」)
上記のことから、現在のIT業界は売り手市場で、未経験者でも充分に参入するチャンスがあるのです。
募集をかけている企業の中には、研修付きで未経験募集しているところもあります。
しかし、即戦力を求めている企業や応募人数の多い企業は、市場価値が高い人ほど採用されやすいのが現状です。
自身の市場価値を高めるためにも以下のことに取り組んでいただくと、より効果的に就職、転職活動を行えます。
- ・ITに関する資格の取得
- ・プログラミングサイトで勉強
- ・ポートフォリオの作成
詳細に関しては以下の関連記事を参考にしてください。
→未経験からアプリケーションエンジニアに転職するための勉強方法
7.まとめ
アプリケーションエンジニアのキャリアパスを叶えるには、それぞれでスキルを身に付ける必要がございます。
キャリアパス
- ・アプリケーションエンジニアのスペシャリスト
- ・プロジェクトマネージャー(PM)
- ・システムエンジニア(SE)
- ・ITコンサルタント
- ・ITアーキテクト
- ・フリーランスエンジニア
アプリケーションエンジニアとなった後、早期のキャリアアップを可能にするためには、まず目標とするキャリアパスを決めることが重要となります。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役