新卒でシステムエンジニアになれる?求められる人物像と就活対策を紹介
新卒でもシステムエンジニアになれるの?
新卒でシステムエンジニアに向いてる人ってどんな人?
新卒でシステムエンジニアになるためにやるべきことって?
✓本記事の流れ
- ・新卒でシステムエンジニアになることは可能!
- ・システムエンジニアに向いてる人・向いてない人
- ・新卒からSEを目指す人が学習しておきたいこと
- ・新卒でシステムエンジニアを目指す人がやるべき就活対策
本記事では、システムエンジニアに向いてる人・向いてない人の特徴を紹介しながら、新卒でシステムエンジニアを目指す人が就活でやるべきことを紹介していきます。
新卒でシステムエンジニアを目指そうと思っている方や、システムエンジニアについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
→参考記事:システムエンジニア(SE)とは何か?【図解】仕事内容・資格・年収をわかりやすく簡単に解説
目次
1.新卒でシステムエンジニアになることは可能!
新卒でシステムエンジニア(SE)になることは可能なのか、疑問に感じている方が多くいるのではないでしょうか。
結論から言えば、新卒でシステムエンジニアになることは可能です。ただし、誰でも簡単になれるというわけではありません。
新卒からシステムエンジニアになるためには、選考前に念入りに準備していく必要があります。
まずは、システムエンジニアに求められる人物像やスキル、業務内容をしっかり理解してから就活対策を行いましょう。
2.システムエンジニア(SE)とは
ここではシステムエンジニアが行う仕事内容について、具体的に見ていきましょう。
2-1.システムエンジニアの仕事内容
システムエンジニアの主な仕事は、クライアントへのヒアリングをもとに、そのニーズを実現するためのソフトウェアの設計・開発を行います。
また、場合によってはシステムのテストや運用、保守なども一貫して行うことがあることから、幅広い知識が求められる職種です。
●要件ヒアリング・要件定義
クライアントとコミュニケーションを取って要求をヒアリングし、システムやソフトウェアの機能や要件を決める作業です。
クライアントが必要とするシステムやソフトウェアを正確に理解して概要に落とし込んでいく他、それを実現するために必要な予算や人手なども決めていく工程になります。
●基本設計
外部設計とも称されます。要件定義で作成された要件定義書を元に、開発するシステムの基本的な機能や仕様を策定していきます。
クライアントが利用する際にどのような動きをするのか、どのような画面や機能が必要なのかを明確にして、その情報を基本設計書にまとめていきます。
●詳細設計
内部設計とも称されます。
システムの内部の情報といった、クライアントが触れない部分までより詳しく設計を行います。
基本設計で決めた仕様を実現するために更に詳しく設計をしていく工程であり、具体的なアルゴリズムやデータ構造を設計する作業です。
また、開発に必要なプログラム言語やフレームワーク、データベースの選定なども行い、詳細設計書にまとめます。
【→関連記事:システムエンジニア(SE)とは何か?【図解】仕事内容・資格・年収をわかりやすく簡単に解説】
2-2.システムエンジニアとプログラマーの違い
システムエンジニアはクライアントから要件を聞き出してシステム設計を行うのに対し、プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計をもとにシステムをプログラミングをします。
基本的にはプログラマーがキャリアアップしてシステムエンジニアになることが多いです。
ただし、企業によってはシステムエンジニアとプログラマーの役職が曖昧なこともあり、設計からプログラミングまで行うシステムエンジニアや、システムの設計を行うプログラマーもいます。
新卒からシステムエンジニアを目指す場合、応募した企業でどんな仕事をすることになるのか、面接でしっかり確認するようにしましょう。
【→関連記事:システムエンジニアとプログラマーの仕事内容と年収の違い】
2-3.SEと社内SEの違い
システムエンジニアで求人を検索していると「社内SE」という言葉を見かけることがあるかもしれません。一般的なシステムエンジニアとどのような違いがあるのでしょうか。
●システムエンジニア(SE)
クライアントの要望に応じたシステム開発や運用・保守などのサポートを行います。
クライアントのシステムを作るため、クライアント先企業の業界やシステムが使われる現場について深く理解していることが求められます。
●社内SE
社内SEは、自社内の課題や企業戦略に沿ったシステム関連業務に携わります。
具体的には業務改善や新規システムの導入・運用、社員のITトラブル対応、セキュリティ対策などが挙げられ、自社内のITに関連する幅広い業務を行う必要があります。
【→関連記事:新卒で社内SEになる方法は?「やめとけ」と言われる理由も解説】
3.新卒からシステムエンジニア(SE)を目指すのに向いている人
システムエンジニアを目指す際に、「自分にシステムエンジニアは向いているのかな?」と疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。
特に新卒の場合は、どのような人がシステムエンジニアに向いているのかわかりにくいですよね。
システムエンジニアに向いている人は、以下のような特徴を持っている人が多いです。
3-1.論理的思考ができる
クライアントが希望した通りのシステムを開発するにはどう設計すればいいかを考えるために、論理的思考は必要不可欠です。
また、システムに不具合が起きた際に、不具合の原因を推測・特定し、解決するためにも論理的思考が求められます。
この論理的思考とは、物事を筋道立てて整理する思考能力のことです。
システムエンジニアは「なんとなく」といった感覚的な考えで仕事をすることはできません。
そのため、論理的思考力に優れた人がシステムエンジニアに向いているといえます。
3-2.マネジメント能力が長けている
システムエンジニアは、プロジェクトをスケジュール通りに進行させることが求められます。
そのため、タスクやスケジュールを管理する能力や、問題解決能力、チームを動かすためのリーダーシップを始めとしたマネジメントスキルが求められます。
チームのマネジメントが上手くいかなければ、プロジェクトが上手く進まなくなることから、重要な能力です。
3-3.コミュニケーション能力が優れている
プロジェクトを進める際には、クライアントや外部や内部のプロジェクトメンバーなど様々な人と関わりを持ちます。
クライアントから要望を聞き出し、メンバーとともにプロジェクトを円滑に進めるにはコミュニケーション能力が欠かせません。
そのことから、話したいことを相手に伝えられる、相手から言葉を聞き出せるといった高いコミュニケーション能力を持つ人は、システムエンジニアに向いています。
【→関連記事:ITエンジニアのコミュニケーション能力の重要性やメリット】
3-4.学習意欲のある人
システムエンジニアはプログラムの設計やシステムの開発・テスト・運用・保守など、幅広い業務を行うため、ITに関する広範な知識や経験が必要です。
勉強なしで仕事を進めていくのは難しいため、自主的に勉強していく姿勢が求められます。
【→関連記事:システムエンジニアに向いている人の特徴や適性診断】
4.新卒からシステムエンジニア(SE)を目指すのに向いていない人
システムエンジニアは仕事をする上で、以下のような場面が多々あります。
- ・複数人でチームを組んで仕事をする
- ・クライアントとコミュニケーションを取る
- ・チーム内でリーダーシップを取る
そのため、新卒に限らず以下のような特徴のある人はエンジニアには向いていないと言えます。
4-1.協調性のない人
システムエンジニアは要件定義や開発作業で、プロジェクトメンバーと協力して仕事を進めていくことが求められます。
プロジェクトを成功させるためにはチームワークが必要不可欠なため、協調性がなく、コミュニケーションが苦手な人は向いていないと言えます。
4-2.臨機応変な対応が苦手な人
システムエンジニアはトラブルの際にも冷静に考え、状況に応じた柔軟な対応が求められます。
臨機応変に対応することが苦手で、固定概念にとらわれがちな人はシステムエンジニアになることは難しいでしょう。
4-3.向上心がない人
IT技術は常に進化を続けており、それとともに世の中の需要も変化していきます。
システムエンジニアは積極的に新しい技術や知識を学び、技術やシステムの仕組みについて深く理解することが求められます。
向上心がなく学習意欲が低い人は成長できないため、システムエンジニアとしては市場価値の低い人になってしまいます。
4-4.プレッシャーに弱い人
システムエンジニアはその仕事内容から、責任の重い職種といえます。
例えば、システムエンジニアがプレッシャーを感じる場面として、短期間でのタスク完了やトラブル対応が求められる点があります。
このような場面では非常にプレッシャーを感じるため、プレッシャーに弱くストレス耐性が低い人は、システムエンジニアの仕事は厳しいでしょう。
【→関連記事:システムエンジニアに向いていない人の特徴や適性診断】
5.新卒からシステムエンジニア(SE)を目指す人が学習しておくと良いこと
新卒の場合でも、下記のようなプログラミング言語の知識を身に着けたり、資格を取得することで、就職活動を有利に進められます。
ここでは、新卒でシステムエンジニアを目指す上で学習しておくといいことをご紹介していきます。
5-1.プログラミング言語
プログラミング言語は、新卒でシステムエンジニアを目指す人が学習しておくと良いことの1つです。
新卒が勉強するべきおすすめ言語について、詳しく解説していきましょう。
●Java
Javaはシステム開発でも使用頻度が高い言語の一つで、様々なアプリを始め、ゲームの開発、家電やIoT機器の組込み、金融機関のシステムなど、幅広い分野で使用されています。
安定性とセキュリティの高さに優れ、作成したソフトウェアはOSを問わず使用できるといった特徴があります。
システムエンジニアとして働く上でJavaに触れる可能性は高いため、新卒のうちから勉強したい言語です。
【→関連記事:javaプログラミング能力認定試験ってどんな検定?難易度も解説】
C言語
C言語はプログラミング言語の中でも歴史が古く、C++、Java、Python、Perlなど、多くの他のプログラミング言語の基盤となっています。
C言語で学んだ知識は他の言語にも転用可能なため、プログラミング言語を学ぶ上で最もおすすめできる言語と言えるでしょう。
ただしC言語は取得難易度が高いため、独学では挫折しやすい点に注意してください。
【→関連記事:C言語プログラミング能力認定試験って何?資格の内容や難易度も解説】
●Python
Pythonは最近シェア率を大幅に伸ばしている言語で、データサイエンスや機械学習、Web開発などに広く活用されています。
シンプルかつ読みやすいコードが特徴で、初心者からでも勉強しやすいというメリットがあります。
Pythonを使った開発は増加傾向にあるため、これからシステムエンジニアを目指す上で勉強しても損はない言語です。
5-2.資格の取得
IT関連の資格を新卒のうちに取っておけば、就活においてアピールポイントの一つになります。
ここでは、新卒で実務経験が無くても挑戦できる資格をご紹介していきます。
中には難易度がかなり高めの試験もありますので、しっかりと対策を行っていきましょう。
●基本情報技術者試験
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
科目A:90分 科目B:100分 |
合格率 |
25% |
目安の勉強時間(難易度) |
初学者 200時間 |
出題数 |
科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 |
科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
基本情報技術者試験はIT系の国家資格の一つで、システムエンジニアやプログラマ―にとって欠かせないIT知識全般が問われます。
エンジニアにとっては登竜門とも言える資格で、この資格を持っていることでエンジニアとして一人前の知識を持っていることを証明できます。
新卒からシステムエンジニアを目指す場合は、まずは基本情報技術者試験の合格を目標にしましょう。
●応用情報技術者試験
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
午前(9:30~12:00):150分 午後(13:00~15:30):150分 |
合格率(%) |
25% |
目安の勉強時間(難易度) |
初学者 500時間 |
出題数 |
午前:80問 午後:11問 |
出題形式 |
午前:多肢選択式(四肢択一) 午後:記述式 |
受験方式 |
会場での筆記試験 |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国(試験会場) |
開催時期 |
4月、10月 |
URL |
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験より1つ上のレベルの試験です。
ストラテジ分野やマネジメント、システム監査といったより高度で幅広い分野の知識を問われます。
基本情報技術者試験はマークシート回答が中心である一方、応用情報技術者試験では記述式の問題が出題されます。
難易度が高い分、新卒からシステムエンジニアを目指す際に有利になるため、おすすめできる資格です。
●ITパスポート
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
120分 |
合格率 |
50% |
目安の勉強時間(難易度) |
初学者 50時間~80時間 |
出題数 |
100問 |
出題形式 |
四肢択一式 |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験場所 |
全国(試験会場) |
開催時期 |
通年 |
URL |
ITパスポートは日本情報処理開発協会(JIPDEC)が実施する情報技術の基礎知識の試験です。
基本情報技術者試験よりも難易度は優しく、エンジニアだけではなくITを利用する全ての社会人を対象に、ITに関する基礎知識を問う試験内容となっています。
ITの勉強をする上ではおすすめの資格ですが、システムエンジニアの就職・転職ではあまり評価されない点に注意してください。
ITパスポートと基本情報技術者試験は出題内容が似ているため、ITパスポートを取得した後に基本情報技術者試験の勉強をすることで、スムーズに勉強を進めることができるでしょう。
【→関連記事:システムエンジニアの就職・転職におすすめの資格や勉強方法】
6.新卒でシステムエンジニアを目指すときの学習方法
システムエンジニアになるためには幅広い知識とスキルが必要です。
現在では、様々なWeb学習サービスがあったり、エンジニアになるためのスクール等も存在します。
どの様な学習が自分に合っているかを把握して、新卒のうちから知識や学習法を身に着けていきましょう。
6-1.独学
一番手軽に学習できる方法として、本やWEBサイトを利用した独学はおすすめです。
独学のメリットとして、自分に合った学習法で自分のペースで進められることが挙げられます。
その反面、デメリットとしてはわからないところで躓きやすく、挫折しやすいという点が挙げられます。
わからないと感じた点は、わかる人に質問したり、エンジニアの質問サイトなどに質問してみるようにしましょう。
【→関連記事:システムエンジニア(SE)の独学での勉強|何からするべきかも解説】
6-2.スクールを活用する
効率的に学ぶ方法として、スクールの利用はおすすめできます。
スクールを利用するメリットとしては、講師に直接質問できる点が挙げられます。わからないまま勉強が止まってしまうことがないため、挫折することなく学習を続けられます。
デメリットとしては、スクールに通うには一定の費用がかかる点が挙げられます。
経済的にスクールが利用できるか考えながら、利用を検討してみてください。
ユニゾンカレッジは、エンジニアへの就職・転職サポート付きの無料スクールです。
JavaやPythonを始めとしたプログラミングの勉強コースが無料で受講できるほか、就職・転職するまでのサポートも無料で行っています。
スクールの利用を考えている方は、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか?
7.新卒でシステムエンジニア(SE)になるメリット
新卒でエンジニアになることは簡単なことではありませんが、就職できれば将来的に受けるメリットは大きいです。
その具体的な例を紹介していきましょう。
7-1.幅広いスキルを身につけられる
システムエンジニアは仕事の範囲が広く、コンピュータシステムの企画、設計、開発、保守など、ITに関わる様々な仕事を行います。
そのため、プログラミングやデータベース、ネットワーク、セキュリティなど、幅広いITスキルを習得可能です。
また、チームを率いるマネジメント力やクライアントの要望をヒアリングするコミュニケーション力も身につけることができます。
市場価値の高いエンジニアは高年収を狙えるため、幅広いスキルを身に着けられるシステムエンジニアは魅力的と言えるでしょう。
【→関連記事:システムエンジニアに必要なスキルやおすすめの資格】
7-2.給料が良い
システムエンジニアは、IT業界において需要が高い職種の一つです。
そのため、給料水準も高い傾向にあり、新卒でも年収500万円以上という企業も多いです。
また、スキルや経験に応じて昇給やボーナスが期待できるため、将来的に高収入が期待できる職業です。
【→関連記事:システムエンジニアの平均年収や年収1000万円の秘訣】
7-3.やりがいを感じられる
要件ヒアリングやシステム開発・運用を通じてクライアントと直接関わることが多いため、感謝を伝えられることが多いです。
また0からシステムやソフトウェアを作っていく仕事のため、もの作りができる喜びも感じられる職業です。
【→関連記事:システムエンジニア(SE)のやりがいと魅力について徹底解説!】
7-4.独立しやすい
システムエンジニアはIT関連のスキルを習得できるだけでなく、クライアントとのやりとりを通じて人脈を広げることができます。
そのため、それらを生かして自分自身でビジネスを立ち上げたり、フリーランスとして活動したりすることも可能です。
現在ではクラウドサービスの普及やリモートワークが進んでいるため、独立する際のハードルも低くなっています。
8.SEのデメリット
需要が高く、独立しやすいといったメリットを持つシステムエンジニアですが、決して楽な仕事という訳ではありません。
以下のようなデメリットも存在しています。
8-1.業務が多い
システムエンジニアはシステム開発や保守、運用管理など多岐に渡る業務を担当します。
そのため仕事量が多い傾向があり、スケジュールに遅れがある場合は残業や休日出勤をしなくてはならなくなってしまうこともあります。
残業や休日出勤が長引いてしまうと、システムエンジニアの仕事をきついと感じやすくなります。
8-2.必要なスキルが多い
システムエンジニアにはプログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、ITに関する幅広い知識と技能が必要です。
また、プログラミングスキルだけでなく、クライアントやチームメンバーと円滑な関係を築くコミュニケーション能力や、プロジェクトをスケジュールに沿って進行させるマネジメント能力も必要です。
スキルアップしなければならない能力が多いことから、大変だと感じる人は多いです。
【→関連記事:システムエンジニアに必要なスキルやスキルアップ方法】
8-3.精神的負担が大きい
システム開発においては常に納期や顧客からの要望・トラブルの解決を意識しなくてはならないため大きなプレッシャーがかかります。
また、システム開発はチームで行うため、人間関係が原因でストレスを感じてしまうこともあります。
精神的負担に耐えられない人は、システムエンジニアはきついと感じるでしょう。
【→関連記事:システムエンジニア(SE)が「やめとけ」と言われている理由や転職方法を解説】
9.システムエンジニア(SE)の年収と今後の展望
新卒者・転職者問わず、自分の将来を考える際には、職種の現状と将来性を考慮しておくことは非常に重要です。
現在、システムエンジニアは需要が高い状態ですが、今後はどう変化していくでしょうか。
9-1.システムエンジニアの年収
システムエンジニアの年収は平均485.4万円です。
2022年の国税庁の調査によると日本人の平均年収は443万円なので、それよりも高めの数値です。
ただし、エンジニアをはじめとしたIT関連の職種はスキルや経験による年収の差が大きいため、エンジニアになって日が浅い、あるいは未経験の状態では収入が低いこともあります。
【→関連記事:システムエンジニアの平均年収や年収1000万円の秘訣】
9-2.システムエンジニアは将来性のある職業
IPAが発行している「DX白書2023」によると、IT関連の仕事を扱うDX(デジタルトランスフォーメーション)人材の不足を感じている企業は約8割にも及び、今後もさらに人材不足は拡大していくとされています。
このため、システムエンジニアをはじめとしたIT関連の職種は今後も需要が高まっていくと予想されています。
【→関連記事:システムエンジニア(SE)の将来性や需要|将来性の高い分野も解説】
10.新卒からシステムエンジニア(SE)を目指す人がやるべき就活対策
システムエンジニアは現在高い需要があり、将来性も期待される職業です。
ですがその分、新卒からシステムエンジニアになるための競争率は高く、就活で勝ち抜くためには念入りに準備することが求められます。
ここでは、新卒でシステムエンジニアになるためにどのような準備を行っていけばいいのかを解説していきます。
10-1.就活エージェントに登録する
新卒でシステムエンジニアを目指すなら、就活エージェントの利用をお勧めします。
特にIT業界に特化した就活エージェントであれば、IT系職種になるための就職サポートが手厚いため、システムエンジニアになるための就活をスムーズに進めることができます。
弊社ユニゾンキャリアでは、IT専門の就活・転職の支援サービスを行っています。
ご相談から内定まで「完全無料」で利用できますので、お気軽にお問い合わせください。
\Googleの口コミ★4.8の安心サポート/
※ご相談から内定まで一切お金はかかりません!
10-2.CAB対策
CABはシステムエンジニアの選考で採用されていることが多い適性検査です。
暗算・暗号や法則性の問題の他、性格検査が入ることもあります。
CABは問題を解くスピードも重視されるため、問題集などを使って数をこなし、素早く正確に対応していく事に慣れておきましょう。
10-3.面接対策をする
面接は採用において最も重要なステップです。
面接での印象や対応力が採用決定に大きく影響するため、面接対策は欠かせません。
模擬面接や自己分析、企業のリサーチをしっかり行い、システムエンジニアを目指す理由や自分の強みをしっかりと伝えられるようにしておきましょう。
10-4.ポートフォリオの制作
ポートフォリオとは、自分のスキルを客観的にアピールするために自分のスキルや実績を示すためのものです。
十分なポートフォリオが作れるのであれば、選考通過率をぐっと上げることが可能です。
自分が開発したアプリやサイトがある場合は、ポートフォリオに載せてアピールできるようにしましょう。
10-5.インターンに参加する
企業のインターンに参加することで、新卒で就職する前に実務経験を積むことができます。
インターン先での業務を通じて、システムエンジニアに必要なスキルや知識を身につけることが可能です。
また、インターンからそのまま本採用を行う企業もあります。
そのため、行きたい企業がインターンを行っていた場合はできるだけ参加するようにしましょう。
11.新卒が知っておきたいシステムエンジニアのキャリアプラン
システムエンジニアはIT業界でも需要が高い職種のひとつとされています。
しかし、そのキャリアプランについてはあまり知られていません。
システムエンジニアになった後は、どのようなキャリアを築けるのでしょうか。
11-1.プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの全体を管理する最高責任者です。
プロジェクト全体の計画や進捗管理、予算管理、クライアントとのコミュニケーションなどを行い、開発チームのリーダーとしてプロジェクトが期日通りに完了するようにマネジメントする能力が求められます。
プロジェクトをスムーズに進行させるためには、SEとしての経験が欠かせません。
11-2.スペシャリスト
セキュリティ、クラウド、AI、データベースなど、特定の分野や技術に特化して深い知識を持つエンジニアは、スペシャリストと呼ばれます。
専門知識を身につけることで、高いパフォーマンスや高度な技術力でプロジェクトに貢献するエンジニアになれます。
11-3.ITコンサルタント
クライアント企業の業務・ビジネスモデルに合わせた最適な情報システムを提案・開発・運用する職種です。
ITコンサルタントとしてクライアントに提案をするためには、システムエンジニアとしての知識が必要不可欠になります。
11-4.フリーランス
システムエンジニアとしての経験を積めば、身につけたスキルを活かして独立することも可能です。
フリーランスの場合は、自身で案件を探し、企業と契約を交わしてプロジェクトに参加します。
自己管理能力や営業力、交渉能力などのスキルも必要となるため、キャリアパスとして選択する場合は十分な準備と経験が必要です。
【→関連記事:システムエンジニアのキャリアプランやキャリアアップ方法】
12.まとめ
システムエンジニアは新卒でも就職可能な職業です。
人手不足を背景に未経験から歓迎している求人も増加しています。
ただし、新卒だから簡単になれる職業というわけではありません。
システムエンジニアの向き不向きをよく考えたうえで、しっかりと就活対策を行いましょう。
システムエンジニアに向いている人 |
システムエンジニアに向いていない人 |
|
|
システムエンジニアはチームで作業することが多く、時にクライアントとの交渉やプロジェクト進行におけるリーダーシップを求められます。
ビジネス面のスキル以外では、その場の状況を冷静に分析し論理的に考えることや、技術や業務に関する知識が求められるため、常にアップデートしていく必要があります。
新卒からシステムエンジニアを目指す人が学習しておきたいことは、以下の通りです。
プログラミング言語 |
システムエンジニア向けの資格 |
|
|
システムエンジニアは、ITの知識が幅広く求められます。
IT系の知識全般が問われる情報処理技術者試験に合格すれば、就職をより有利に進める事ができるでしょう。
情報技術者試験のハードルが高すぎる場合は、比較的難易度の低いITパスポートから資格勉強を進めていく方法をおすすめします。
もし、新卒からシステムエンジニアを目指す場合は、以下のような対策を行うと効果的です。
新卒のSEへの就活対策
- ・就活エージェントに登録する
- ・CAB対策
- ・面接対策をする
- ・ポートフォリオの制作
- ・インターンに参加する
新卒の場合でも、IT業界への就職を希望している場合は就活エージェントに登録してみるのがおすすめです。
エージェントは求人紹介だけではなく、CABや面接・ポートフォリオの作成といったサポートも行っているため、効率よく就職を行うことが可能です。
また、企業がインターンを実施している場合はぜひ参加してみましょう。
就活を行う前に会社の雰囲気や実際の仕事について知ることができるため、システムエンジニアになった後のギャップを減らすことができます。
弊社ユニゾンキャリアでは、IT専門の就活・転職の支援サービスを行っています。
ご相談から内定まで「完全無料」で利用できますので、お気軽にお問い合わせください。
\Googleの口コミ★4.8の安心サポート/
※ご相談から内定まで一切お金はかかりません!
このようなことで
悩まれています。
簡単30秒
まずは気軽にWebで無料相談
こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役