社内SEが「勝ち組」は本当だった!9つの理由を徹底分析
社内SEは「勝ち組」職業って聞くけど本当なのかな…
社内SEに転職したいけど人気が高くて難しいのかな…
✓本記事の流れ
- ・社内SEが勝ち組と言われる理由を9つ紹介!
- ・社内SEになるための5ステップを分かりやすく解説!
- ・社内SEで勝ち組になれる人の特徴を徹底分析!
社内SEは非常に人気が高く、「勝ち組」職業であると聞く機会が多いと思います。
本記事では、社内SEが「勝ち組」であると言われる理由から社内SEになれる人の特徴まで分かりやすく解説しています。
ぜひ最後まで読んで、転職活動に役立ててください。
目次
1.社内SEが勝ち組と言われる9つの理由
社内SEとは、自社システムの開発・運用・保守などにあたる職業を指します。
エンジニアの中で勝ち組と言われる社内SEですが、どういった理由から良いイメージが定着しているのでしょうか。
その理由を詳しく見ていきましょう。
1-1. 残業が少なくワークライフバランスが充実している
勝ち組と言われる理由の一つは残業が少ないためです。
社内SEはSIerやSESと比較して残業が少なく、ワークライフバランスを充実させやすい傾向にあります。
残業が少ない主な要因は、「無理なく開発スケジュールを組める」「ニーズを汲み取りやすい」の2つです。
たとえばSIerで他社のシステム開発を請け負う場合、顧客の都合を考えながらスケジュールを組む必要があります。また、急な仕様変更によって、修正が必要になる事態も少なくありません。
その点、社内SEは自社システムを開発するため企画段階でニーズを汲み取りやすく、結果的に残業が生まれにくい環境にあります。
1-2. 比較的年収が高い
年収が高いのも勝ち組と言われる理由です。
株式会社カカクコムが運営する求人検索エンジン「求人ボックス」のデータによると、正社員の社内SEの平均年収は約518万円です。
「令和4年分 民間給与実態統計調査」で日本の給与所得者全体の平均年収は458万円と明らかにされており、社内SEの年収は全体の平均よりも60万円程度高い水準にあります。
経験やスキル、勤務先によっても年収は変動しますが、全体的に年収が高い水準にあることが勝ち組と言われる理由となっています。
1-3. 納期のプレッシャーが少ない
納期のプレッシャーが少ないのは、社内SEならではの魅力です。
納期自体は存在しますが、社内SEにかかるプレッシャーはSIerほど大きくありません。
SIerでは常に顧客の方針やコストを気にしながら業務を進める必要があり、納期に遅れそうな場合でも自社の一存で変更するわけにはいきません。
一方で、社内SEが取り扱うのは自社システムです。顧客からのプレッシャーを受けることがないため、必要に応じて納期を柔軟に変更しながら業務を進められる環境にあります。
1-4. ユーザーとの距離が近く、やりがいを感じやすい
他社のシステム開発を請け負うSIerでは、「自社⇔顧客⇔ユーザー」の構図が基本です。
対する社内SEは「自社⇔ユーザー」の構図が基本であり、実際に製品やサービスを利用するユーザーと近い距離で働ける点が魅力です。
ユーザーとの距離が近いと反応をダイレクトに感じられ、日々の業務にやりがいを感じやすくなります。
自分の仕事がどんな形で役立っているかを知りたい方や、ユーザーの生の声を聞きながら働きたい方は、SIerよりも社内SEのほうが向いているでしょう。
1-5. 上流工程の業務を経験できる
SIerやSESでは、システム開発の上流工程は顧客企業のエンジニアが担当し、下流工程のみを客先常駐のエンジニアが担当するケースが少なくありません。
要件定義や設計など、スキルアップにつながるような上流工程をあまり担当できないのが現状です。
その点、自社開発企業ではシステムの企画から開発まですべて自社で手がけているため、上流工程を経験できる機会が多くなります。
上流工程を経験することで、キャリアアップの面で優位に立てる点が勝ち組と言われる理由の一つです。
1-6. 異動が少ない
社内SEには自社内での部署異動はあっても、引っ越しを伴うような大きな異動はほとんどありません。
自分の希望する勤務地で、腰を据えて働き続けられる点がメリットです。
社内SEとは対照的に、客先常駐のSIerやSESの場合は、プロジェクトごとに頻繁に職場が変わることになります。
幅広い職場と業務を経験できるメリットはあるものの、環境の変化を好まない方にはあまり向きません。
自分の性格や価値観と照らし合わせながら、どの働き方が適しているのか考えておきましょう。
1-7. IT戦略に対する裁量が大きい
裁量の大きい仕事を任されやすいのも、社内SEが勝ち組と言われる理由の一つです。
SIerやSESでは実際にシステムを運用する顧客が要件を決めますが、社内SEでは自分たちで要件を決定できます。
裁量が大きい分、求められる知識も多くなりますが、プロジェクトの企画段階から携われるのは大きな魅力です。
若いうちからどんどん裁量の大きい仕事をしたい方や、責任の大きい仕事にやりがいを感じる方に向いています。
1-8. 帰属意識が感じられる
自社を職場とする社内SEでは、「自分は〇〇社の一員である」「〇〇社の一員として活躍している」といった帰属意識を持ちやすくなります。
客先常駐のSIerやSESが帰属意識を持ちづらいのに対し、社内SEは自社に愛着を感じながら働ける点がメリットです。
会社への帰属意識は仕事のモチベーションに大きな影響を及ぼすうえ、上司や同僚とのコミュニケーションにも関係します。
同じ会社で長く働き続けるためには欠かせない要素の一つです。
1-9. IT事業に役立てているという実感が湧きやすい
社内SEの業務には自社システムの開発・運用・保守のほか、従業員からの問い合わせ対応や、生産性向上のためのアドバイスなども含まれます。
自分の働きが自社の経営や労働環境に直結するため、事業に貢献している実感が湧きやすいメリットがあります。
「会社や事業への貢献を実感できるか」も帰属意識と同様に、仕事のモチベーションに大きく影響する要素です。
SIerやSESに比較して、貢献を実感しながら高いモチベーションで働ける点に魅力を感じる人が多く見られます。
2.社内SEになるうえで知っておきたい3つのリスク
多くの働くメリットがあるとはいえ、社内SEになるうえでは少なからずリスクもあります。
社内SEへの転職を考えている方は、そうしたリスクも含めて自分に合う仕事なのかを見極めるようにしましょう。
特に知っておきたいリスクは次の3つです。
2-1.キャリアの幅が狭い
社内SEはどちらかといえば、特定分野のスキルというよりも幅広い分野の総合的なスキルが求められる仕事です。
ヘルプデスクや事務作業が多く、技術的なスキルを磨く機会が少ない職場では、転職が難しくなってしまう点に注意しましょう。
もちろん、仕事内容は会社によって大きく異なります。
「社内SEならどの企業でも勝ち組」と安易に考えず、自分のやりたいことや実現したいキャリアパスに合わせて転職先を選ぶことが大切です。
2-2.習得した知識や技術を使う場面が少ない
会社によっては、入社時にせっかく資格や技術を習得しても、実際に入社すると全く使わない場合があります。
たとえば、社内のさまざまな問題を解決する便利屋として扱われたり、書類作成や備品整理などの事務作業ばかり任されたりするケースです。
このようなケースでは、専門的な知識や技術があまり必要なく、業務をこなしても大きなスキルアップにはつながりません。
エンジニアとしてキャリアアップを目指していくつもりの方は、転職後の業務でどんなスキルが必要になるのか事前に確認しておきましょう。
2-3.社内SEへの転職は倍率が高い
社内SEは特別に企業内での需要が高い職業ではありませんが、転職者からの人気は高い傾向にあります。
企業の需要に対して転職者の供給が多い関係にあるため、選考の倍率が高い点に注意が必要です。
高い倍率の中で企業に自分を評価してもらうには、書類選考や面接の頻出質問である「志望動機」が周りと差をつけるカギになります。
「なぜ社内SEになりたいのか」「社内SEの中でもなぜその企業を志望するのか」を説明できるように準備しておきましょう。
3.勝ち組といわれる社内SEになるための5ステップ
転職者からの人気が高い社内SEになるには入念な準備が必要です。
以下に紹介する5ステップを参考に準備を進め、転職に成功する可能性を上げていきましょう
3-1. 自己分析をする
せっかく社内SEに転職したのに、「やっぱり自分にこの働き方は合わなかった」「前の仕事のほうが良かった」などと後悔する事態は避けたいところです。
ミスマッチを避けるため、最初に自己分析をして転職の方向性を明確にしましょう。
自己分析で確認すべきこと
- ・本当に社内SEになりたいのか
- ・自分の性格、価値観
- ・スキル
自己分析は志望動機作成や面接対策にもつながる準備です。
行き当たりばったりの転職活動にならないよう、まずは自己分析に取りかかることをおすすめします。
3-2. 企業分析をする
同じ社内SEでも、企業によって労働環境は全く異なります。
社内SEが活躍する企業が数多く存在するなかで、どこが自分に合う企業なのかを見極めるために企業分析をしましょう。
企業分析で見ておきたいポイント
- ・会社の基本情報(企業理念、事業内容など)
- ・キャリアパス
- ・職場の雰囲気
- ・勤務条件
志望企業の特徴と強みを正しく理解するため、同業他社と比較しながら見ていくのが企業分析のコツです。
3-3. 社内SEに必要な資格・スキルを習得する
資格・スキルのようにわかりやすいアピールポイントがあると、社内SEになれる可能性が高まります。
志望企業の社内SEに求められる資格・スキルから逆算し、入社に向けて習得を目指しましょう。
以下の記事で、社内SEに必要な資格をわかりやすく解説しています。効率的に学習するため、ぜひ参考にしてみてください。
3-4. エンジニアとしての市場価値を上げる
周りの人との差別化を図るため、エンジニアとしての市場価値を上げましょう。
未経験なら特に、多くの企業に求められるようなエンジニアになるために、まずは実務経験を積む選択肢が重要になります。
未経験からいきなり正社員の社内SEを目指すのは難しいかもしれません。
そうした場合には、契約社員やアルバイトを含めて検討したり、他の企業でエンジニアとしての経験を積んでから社内SEを目指したりするのも一つの方法です。
3-5. 転職エージェントを活用する
転職活動を進めるにあたって「何から手をつけるべきかわからない」という方は多いと思います。
自分だけではわからない点や気づかない点は多いため、転職エージェントを活用して第三者の意見を取り入れながら準備するのがおすすめです。
転職エージェントとは、転職者と企業を結びつけるサービスです。
社内SEになるための志望動機の添削から面接対策までの手厚いサポートを受けられるので、ぜひ利用を検討してみてください。
弊社では、IT専門の転職エージェント「ユニゾンキャリア」を運営しております。
IT業界やIT企業の内情を踏まえた選考対策をしたい方は、以下のサイトから、対面またはオンラインでお気軽にご相談ください。
4.社内SEは勝ち組だから転職するのは難しい?
企業はそれほど大人数の社内SEを採用していない一方で、転職希望者は非常に多く、転職は難しい傾向にあります。
また、経験や資格を必要とする企業が多いのも、社内SEへの転職が難しい要因です。選考が厳しいため、経験が浅いエンジニアや未経験は目指しづらい実態にあります。
弊社が運営している転職エージェントのユニゾンキャリアは、経験・未経験問わずあらゆる人をサポート対象としています。
未経験から社内SEになれるかどうか不安な方や、志望企業の選考の傾向を知りたい方におすすめです。
5.社内SEで勝ち組になれる人とは?
当てはまらないと絶対に活躍できないわけではありませんが、以下のような特徴に当てはまる人ほど社内SEで活躍できます。
特徴を参考に、自分が社内SEとして活躍できそうかイメージを膨らませてみましょう。
5-1. コミュニケーション力に長けている人
社内SEではどんな業務にあたるにしても、他のエンジニアや他部署の人との会話が不可欠です。
異なる立場・年齢の人とうまく協調しながら仕事を進める必要があるため、コミュニケーション力に長けている人が活躍できます。
プロジェクトによっては、業務の一部を別の企業に依頼する場合もあります。
そのようなケースでも、相手の意図を正確に汲み取る能力や、自分の意見をわかりやすく伝える能力が欠かせません。
5-2. マルチタスクが得意な人
社内SEはエンジニア業務のほか、時にはヘルプデスクや事務作業などの業務を担当する場合があります。
さまざま業務を柔軟にマネジメントしなければならないため、マルチタスクが得意な人に向いています。
マルチタスク能力とは、適切に優先順位をつけながら複数の物事を並行して進める能力のことです。
社内SEでは「現行システムを運用しつつ、新規プロジェクトの企画にも携わる」といったケースが珍しくないため、計画的に仕事を進めるマルチタスク能力が求められています。
5-3. 論理的な思考ができる人
上流工程から下流工程まで広く携わる社内SEには、論理的思考力が必須です。
たとえばトラブル対応にあたる際、行き当たりばったりで行動したのでは解決に時間がかかるうえ、状況をさらに悪化させてしまう恐れがあります。
反対に、何が原因でどんな対応が必要なのかを考えて行動に移せば、大きなトラブルも効率的に解決できるようになります。
このように、物事を道筋立てて考えられる能力が、社内SEとして活躍するためには必要です。
6.社内SEは勝ち組!その理由とまとめ
選考の倍率の高さがデメリットではありますが、多くの働く魅力があることから、社内SEは勝ち組といえます。
社内SEが勝ち組と言われる理由は以下の通りです。
社内SEが勝ち組である理由
- ・残業が少なくワークライフバランスが充実している
- ・比較的年収が高い
- ・納期のプレッシャーが少ない
- ・ユーザーとの距離が近く、やりがいを感じやすい
- ・上流工程の業務を経験できる
- ・異動が少ない
- ・IT戦略に対する裁量が大きい
- ・帰属意識が感じられる
- ・IT事業に役立てているという実感が湧きやすい
中でも、納期のプレッシャーが少ない点や、帰属意識・会社への貢献を感じやすい点が大きな魅力です。
SIerやSESと比較して、心にゆとりを持って働きやすいところに魅力を感じる人が多く見られます。
社内SEになるためのステップは以下の通りです。
社内SEになるための5ステップ
- ・自己分析をする
- ・企業分析をする
- ・社内SEに必要な資格・スキルを習得する
- ・エンジニアとしての市場価値を上げる
- ・転職エージェントを活用する
自己分析や企業分析、書類作成などの必要な準備を自分1人の力だけで進めるのは困難です。
方向性の定まらない転職活動にしないためにも、社内SEを目指すときは転職エージェントを活用することがおすすめです。
このようなことで
悩まれています。
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こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役