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クラウドエンジニアがやめとけと言われている理由|メリットも解説|クラウドエンジニア

クラウドエンジニアがやめとけと言われている理由

なんでクラウドエンジニアってやめとけと言われているの??

クラウドエンジニアってきつい職種なのかな?

✓本記事の流れ

  • ・クラウドエンジニアは一部インターネットでやめとけと言われる理由
  • ・クラウドエンジニアの魅力・メリット
  • ・クラウドエンジニアに向いている人・向いていない人って?

クラウドエンジニアについては一部インターネットなどで「やめとけ」と囁かれています。

確かに業務内容の難易度の高さや障害対応による残業などありますが、クラウドエンジニアにはそれを超えるメリットも多くございます。

本記事ではやめとけと言われる理由からクラウドエンジニアの魅力・メリットなど解説しておりますので、転職・就職活動の参考にしてください。

1.クラウドエンジニアがやめとけ・きついと言われる5つの理由

なぜクラウドエンジニアはやめとけ・きついといわれるのでしょうか。

ここでは、よくあげられる5つの理由を紹介します。

  • ・スキルの習得が難しい
  • ・障害の対応
  • ・責任が重い
  • ・常に新しい情報を取り入れる必要がある
  • ・資格の難易度が高い

理由を知ることで、就職・転職後のマイナスなギャップを減らせるでしょう。

1-1.スキルの習得が難しい

クラウドエンジニアはやめとけという理由の1つは、身につけるべきスキルが幅広く大変なことです。

クラウドエンジニアは従来のインフラエンジニアのスキルに加え、クラウドに関する知識が求められます。

学ぶべき知識・スキルの多さから、就職・転職後に挫折してしまう人は少なくありません。

しかし一方で、業務を通じて幅広いスキルを身につけられるのはクラウドエンジニアのメリットでもあります。

スキルの習得は大変ですが、幅広い知識や技術を身につけられれば、将来性は高いでしょう。

1-2.障害の対応

障害への対応が大変なことも、クラウドエンジニアはやめとけといわれる要因です。

クラウドエンジニアの担うサーバーやネットワークは、以下のトラブルが発生することがあります。

  • ・サーバーが落ちる(動かない)
  • ・インターネットがつながらない
  • ・システムが止まる

トラブルが起きると企業の業務に支障が出てしまうため、休日や深夜でも対応しなければいけません。

プライベートの時間を削っての対応が求められることから、精神的・肉体的な負担が大きくなります。

特にクライアントの風当たりが強いときは、精神的に大きなストレスとなるでしょう。

とはいえ、トラブルの原因がクラウドサービス側にある場合は、サービス提供者が対応してくれるため、負担は軽減されます。

1-3.責任が重い

サーバーやネットワークなどのインフラを担うクラウドエンジニアは、その責任の重さからやめとけといわれています。

IT化が進んだ現代、ほとんどの企業でサーバーやネットワークはなくてはならないものです。

トラブルの発生により通常の業務やサービス提供ができないと、企業の活動がストップしてしまう可能性があります。

トラブルによっては、大きな損害につながることもあるでしょう。

そのため、企業の核でもあるインフラを担うクラウドエンジニアは責任の重い仕事です。

ただし、経験が浅いうちから責任の重い仕事を任されることはあまりありません。

1-4.常に新しい情報を取り入れる必要がある

クラウド分野は進化が早く、新しい技術が次々に誕生しています。

たとえば、アマゾンが提供するクラウドサービス「AWS」には2023年時点で240種類以上のサービスがあり、今も増え続けています。

※240種類のサービスは開発するアプリケーションや整備するITインフラによって最適なサービスを選択することが可能

また、既存のサービスに機能が追加されたり、仕様が変更されることも多いです。

クラウド技術は常に進歩していることから、一度学んだら終わりではなく、新しい情報を取り入れなければなりません。

日ごろからアンテナを張って学び続けるのは簡単ではないため、クラウドエンジニアはきついからやめとけとよくいわれています。

新しい情報を学び仕事で活用できるクラウドエンジニアは多くの企業から望まれるため、将来性が高いでしょう。

1-5.資格の難易度が高い

資格を取得するのがむずかしいことを理由に、クラウドエンジニアはやめとけとする意見も多いです。

クラウドエンジニアに求められる資格は主に3つあげられます。

  • ・AWS認定資格
  • ・Google Cloud認定資格
  • ・Microsoft Azure認定資格

これらの資格は取得がむずかしいうえに、受験するには実務経験が必須なものもあります。

その難易度の高さから、クラウドエンジニアはやめとけという意見もあります。

ただ、現在では資格取得に向けた、勉強サイトや動画サイトなどが、ありますので、以前と比べて資格取得はしやすい環境となっています。

2.やめとけと言われているクラウドエンジニアのメリット・魅力

やめとけといわれているクラウドエンジニアですが、ポジティブな面も多い職種です。

ここでは、クラウドエンジニアとして働くメリットや魅力を紹介します。

2-1.将来性が高い

クラウドエンジニアは将来性の高い仕事です。

主な理由は3つです。

  • ・クラウドを扱える人材の不足
  • ・クラウドを利用している企業の増加

今後もクラウド利用が増えると予想されるため、クラウドエンジニアの需要はあらゆる業界でさらに高まっていくでしょう。

そのため、クラウドエンジニアは多くの企業から求められ続ける職種だといえます。

以下は総務省が調査したクラウドの成長率予想です。

クラウドの将来性

クラウドの将来性

出典:情報通信に関する現状報告の概要

クラウドは「コスト削減、優れた拡張性、メンテナンスが不要、セキュリティに強い」などのメリットがあり、多くの企業でクラウドが導入されています。

そのようなメリットから、今後もクラウド化が加速すると予想されています。

※クラウドファーストとは、システム開発・運用においてクラウドで利用することを最優先に考えること。

※クラウドネイティブとは、クラウドにシステムを構築することを前提に、クラウドの利点を余すところなく活用する考え方。

2-2.汎用性の高いスキルが身に付く

クラウドエンジニアになると、汎用性のあるスキルを身につけられます。

業務をこなすうえで、インフラまわりからクラウドまで幅広い知識・スキルが求められるためです。

具体的には、以下のような知識・スキルが身につきます。

  • ・サーバーの運用・保守
  • ・ネットワーク設計・構築
  • ・Linuxの知識
  • ・ミドルウェア(データベースなど)の知識
  • ・オンプレミスの知識
  • ・仮想化技術の知識
  • ・クラウドの知識・スキル
  • ・プログラミング

このように学習範囲が広く大変なため、やめとけという意見もあります。

しかし、勉強すればさまざまな企業で通用するスキルが身につき市場価値が高まるため、クラウドエンジニアになるメリットは大きいでしょう。

※オンプレミスとは、自社が管理する設備内にサーバーを設置・運用すること。

2-3.年収が高い

クラウドエンジニアはほかの職種と比べて、平均年収が高い仕事です。

求人ボックスの調査によると、クラウドエンジニアの平均年収は595万円で、日本全体は443万円なので給料が高いことがわかります。

さらに、転職サイトdodaの調査によればネットワークエンジニアの平均年収は436万円、サーバーエンジニアは453万円です。

インフラエンジニアの中でもクラウドエンジニアは年収が高くなっています。

今後も需要の高まりとともに、クラウドエンジニアの給料は上がっていくと予想され、高年収を狙える職種といえるでしょう。

2-4.働き方の選択肢が多い

柔軟性のある働き方ができるのも、クラウドエンジニアのメリットの1つです。

クラウドエンジニアはハードウェアを扱うことがないため、インターネット上で業務をおこなえます。

そのため、リモートワークを許可している企業は多いです。

また、高いスキルを身につけることで独立してフリーランスとして活躍することも可能です。

働き方の選択肢が多ければ育児や介護との両立がしやすくなったり、ライフワークバランスを充実させられます。

プライベートの状況が変化しても続けやすいのは、クラウドエンジニアの大きなメリットではないでしょうか。

3.クラウドエンジニアに向いている人

クラウドエンジニアはやめとけかどうかは、適性にマッチしているかどうかも影響しています。

ここでは、クラウドエンジニアに向いている人の特徴を解説しますので、参考までにご覧ください。

3-1.継続的に勉強ができる

IT技術やトレンドに興味があり、継続的にキャッチアップできる人はクラウドエンジニアに向いています。

クライアントにクラウドを提案・導入する際は、最新の技術を採用していることが望まれるためです。

また、クラウド分野は目まぐるしく進化しており、日々新しい技術やサービスが登場しています。

常にアンテナを張り知識・スキルをアップデートできなければ、数年後には通用しなくなる可能性が高いです。

そのため、最新技術やトレンドを業務に取り入れられる人は、長く活躍し続けられるでしょう。

3-2.コミュニケーション能力が高い

高いコミュニケーション力のある人も、クラウドエンジニアとして活躍が期待できます。

なぜなら、人とかかわる仕事が多いからです。

  • ・他部署とのやりとり・調整
  • ・クライアントへの提案・ヒアリング
  • ・チームプロジェクトが多い

プロジェクトを成功させるには、関係者との積極的なコミュニケーションが求められます。

そのため、自らコミュニケーションを取り、円滑に業務を進められる人はクラウドエンジニアに向いているでしょう。

3-3.地道な作業を苦と感じない

地道な作業を苦に感じない素質もクラウドエンジニアに求められます。

クラウドエンジニアの仕事はシステム構築において、裏方的な存在であるためです。

  • ・クラウド構築の設定をおこなう
  • ・本番の稼働前に動作の検証をする
  • ・事務的な仕事がある(要件定義書や設計書の作成など)

裏方的とはいえ、これらの仕事は非常に重要な作業になります。

そのため、細かい地道な作業でも集中して取り組める人はクラウドエンジニアの適性があるでしょう。

3-4.注意力があり細かいミスに気付ける

注意力が高く、細かいミスに気づける人もクラウドエンジニアに向いています。

クラウド・インフラ業務は、システム構築や企業活動の核となる重要な部分です。

ちょっとしたミスが大きなトラブルにつながることは少なくありません。

そのため、自分だけでなくメンバーがおこなった作業にも注意を払い細かいミスに気づけることは、クラウドエンジニアに欠かせない素質です。

4.クラウドエンジニアに向いていない人

反対に、クラウドエンジニアになるのはやめとけとされる人の特徴を紹介します。

特徴に当てはまる人は、クラウドエンジニアへ就職・転職することをもう一度よく検討した方が良いかもしれません。

ただし、紹介するのは一般的な特徴なので、参考程度にご覧ください。

4-1.協調性がない

クラウドエンジニアは多くの人とかかわるため、協調性が求められます。

協調性がない場合、人間関係にトラブルを抱えたり、プロジェクトに大きな影響を与えかねません。

そのため、まわりのことを考えられない人がクラウドエンジニアとして活躍するのはむずかしいでしょう。

また、企業もクラウドエンジニアを採用する際は、「異なる立場や意見の人とも協力できるか」を面接で確認しています。

協調性がないと思う人は、相手の立場に立って考える努力が必要です。

4-2.残業をしたくない人

クラウドエンジニアは、トラブル発生時に休日・昼夜問わず対応しなくてはならない場合があります。(エンジニアは全て発生する)

サーバーやネットワークがダウンしてしまうと企業や利用者に大きな影響が出るため、早急な復旧が求められるからです。

また、障害が解決するまで業務を離れられない場合は、長時間の残業を強いられることが多々あります。

「残業は絶対したくない」という人は、クラウドエンジニアはやめといた方が良いでしょう。

4-3.大雑把な人

大雑把な人にクラウドエンジニアはおすすめしません。

インフラは正常に稼働していることが大前提であるため、綿密な設計が必要です。

「だいたいこんな感じ」というような適当な作業ばかりでは、意図した動作は望めません。

また、小さなミスがトラブルに発展することから、細かな確認作業を要求されます。

細かいことが気にならず大雑把に物事を進めがちな人は、クラウドエンジニアの適正にマッチしないでしょう。

5.やめとけと言われているクラウドエンジニアの将来性とは?

クラウドエンジニアはやめとけといわれていますが、将来性の観点から見ると決してそんなことはありません。

クラウドの需要は高まっており、将来性が高い職種です。

ここでは、クラウドサービスの需要とクラウドエンジニアの将来性を詳しく解説します。

5-1.クラウドの需要

クラウドサービスの需要は年々高まっています。

総務省の「令和4年版 企業におけるクラウドサービスの利用動向」によると、クラウドサービスを利用している企業は2019年時点で全体の64.7%です。

クラウドサービスを利用している企業

クラウドサービスを利用している企業

出典:総務省-令和4年版 企業におけるクラウドサービスの利用動向

2015年は44.6%だったクラウド利用率が、4年で20%以上アップしました。

今後クラウド利用をする予定の企業も10%以上いることから、さらにクラウドサービスの需要は高まるでしょう。

クラウドサービスを利用する企業が増えれば、クラウド環境を構築・管理できるエンジニアの需要も必然的に高まっていきます。

そのため、クラウドエンジニアは将来性が高い職種といえます。

5-2.クラウドエンジニアの将来性

クラウドサービスが登場してから、インフラ環境をオンプレミスからクラウドへ移行する動きが活発化しています。

クラウドの利用が増えている理由は主に3つです。

  • ・運用保守のコストを削減できる
  • ・場所・機器を選ばずに利用できる
  • ・安定性と可用性が高い
  • ・コストを削減できる

利便性の高さから今後もクラウドを利用する企業は増加すると見られています。

それに加え、IT業界は人材が足りておらずクラウドを扱える人が少ないことから、クラウドエンジニアを欲しがる企業は多いです。

特にオンプレミスとクラウドの両方を扱えるエンジニアの需要が高まっています。

6.まとめ:クラウドエンジニアがやめとけと言われる理由と向いてる人

本記事では、なぜクラウドエンジニアはやめとけなのかについて解説しました。

クラウドエンジニアになるのはやめた方が良いとされる主な理由は5つです。

  • ・スキルの習得が難しい
  • ・障害の対応が大変
  • ・責任が重い
  • ・常に新しい情報を取り入れなければならない
  • ・資格の取得がむずかしい

上記のように仕事は大変なことが多く、きついと感じることもあります。

しかし、すべての人がクラウドエンジニアをやめとくべきということではありません。

以下の特徴に当てはまる人は、クラウドエンジニアの適性があるでしょう。

  • ・継続的に勉強ができる
  • ・コミュニケーション能力が高い
  • ・地道な作業をきついと思わない
  • ・注意力があり細かいミスに気づける

クラウドエンジニアは需要が伸びており、将来性の高い仕事です。

大変な面と魅力的な面を知ったうえで、クラウドエンジニアに興味があるなら挑戦してみると良いでしょう。

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この記事の監修者

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土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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