新卒で客先常駐ってどう?やめとけと言われる理由と見分けるポイントを解説!
今就活をしていて、SESなどの客先常駐の仕事を見ているけど不安だな…
新卒からSESなどの客先常駐はやめとけって聞くけど、実際はどうなんだろう…
✓本記事の流れ
- ・客先常駐のメリットとデメリットを解説
- ・やめとけと言われるような客先常駐の企業を避けるためのポイント
- ・客先常駐以外のエンジニア職を紹介
新卒から客先常駐はやめとけといった声を聞いた方も多くいらっしゃるかもしれません。
実際のところどうなのでしょうか?
本記事では、新卒から客先常駐に就職することのメリット・デメリットや、やめとけと言われるような客先常駐の企業を避けるためのポイントを解説しています。
また客先常駐以外のエンジニア職も紹介しているので、ぜひ最後まで目を通してください。
目次
1.客先常駐ってどんな仕事?
就職活動でITエンジニアを目指すうえで、よく客先常駐という言葉を耳にするけどよく分からないと悩みを抱える新卒の方も多いでしょう。
客先常駐がどのような働き方であるか、客先常駐の具体的な業務形態や仕事内容について詳しく解説します。
1-1.客先常駐とは
客先常駐とは、自身の在籍する企業ではなく、クライアントの企業に常駐して働く勤務形態を指しています。
エンジニアにはさまざまな勤務形態が存在します。
その中でも客先常駐は、主にSES企業に所属するエンジニアと客先常駐型SIer企業に所属するエンジニアの働き方になります。
新卒でIT業界の企業に入社するにあたり、SESとSIerの違いについてよくわからない方は多いかもしれません。
SESとSIerの違いについて、それぞれ解説します。
1-2.SES
SES(システムエンジニアリングサービス)は、ソフトウェアやシステムにおける開発、保守、運用などの業務にエンジニアの技術力を提供する契約形態を指します。
SESは、主にクライアント先にエンジニアの技術を提供する事業形態のため、プロジェクトのなかでも比較的下流工程を担当する場合が多いです。
SESで働く社員の平均年収は、400万円〜450万円ほどが相場となり、IT業界のなかでは低い部類になります。
しかし、労働時間については契約で定められた時間以上の労働をするケースが少なく、残業時間が少ない傾向にあるため、プライベートを充実させたい方におすすめです。
1-3.SIer
SIer(エスアイヤー)は、システムインテグレーターの略称です。
SIはクライアントの業務内容や要望をヒアリングし、課題解決のためのコンサルティングから設計、運用・保守までを請け負うことを意味します。
SIerは、主に客先常駐型と自社勤務型に分かれています。
客先常駐型のSIerはSESと同様に、クライアント先で仕事に取り組みますが、比較的上流工程の担当が多く、開発工程以降をSES企業へ依頼することが多いです。
一方で案件が元請けである場合が多かったり、親会社やグループ会社の情報システム室として独立した部門である場合は、自社勤務型のSIerである傾向にあります。
SIerの年収相場は、400万円〜600万円程度であり、日本の平均年収が約400万円であることから高いといえます。
残業時間については、参画する案件や企業で異なりますが、昔のように激務であるイメージは少なく、就活の際にも企業研究を徹底すれば良い条件の企業へ就職できるでしょう。
1-4.SESと派遣の違い
SESは客先に常駐して仕事をするため、派遣とよく似ており、何が異なるのかわからない方も多いでしょう。
結論からいうと、SESと派遣ではビジネスモデルや指揮命令権の在り方が異なります。
SESの場合は、クライアントから発注された業務に対して、エンジニアの技術力を提供する働き方です。
客先常駐のため派遣と混同しますが、人材を派遣しているわけではなく、指揮命令権がクライアントではなく契約を受注したベンダー企業にあります。
一方で派遣は、クライアントが求める人材に対して労働者を派遣するビジネスモデルです。
業務の進行はクライアントが管理するため、派遣エンジニアの場合は、クライアントの責任および指揮で業務を遂行することを覚えておきましょう。
新卒の就活の際には、SESと派遣の違いをよく理解し、自身に適した働き方を選択するとよいです。
優良SES企業に就職するためには、優良企業を見分けるポイントを知っておくことや選考対策が重要になります。
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2.新卒から客先常駐を行うメリットは?
新卒から客先常駐をおこなうメリットは次のとおりです。
新卒で客先常駐をするメリット
- ・さまざまな現場で働き、吸収できる
- ・コミュニケーション力がつけられる
- ・IT未経験でも比較的入りやすい
新卒から客先常駐をおこなうメリットについてそれぞれ解説します。
2-1.様々な現場で働き、吸収できる
新卒から客先常駐を行うメリットの一つとして、さまざまな現場での経験を得られることが挙げられます。
客先常駐のエンジニアは、プロジェクトが完了するたびに新プロジェクトへ参画します。
客先常駐で参画できる現場の例としては、次のとおりです。
- ・自動車メーカー
- ・金融機関
- ・外資系
そのためクライアントがプロジェクトに応じて異なり、さまざまな現場での経験を積めるほか、エンジニアとしての広い視野が身につくでしょう。
自社の業務のみ取り組むエンジニアと比較すると、経験量が多く、将来的にキャリアアップや年収向上につながると考えられます。
2-2.コミュニケーション力がつけられる
客先常駐として働いていると、コミュニケーション能力が身に付きます。
クライアントの業務に取り組むため、クライアントとのやり取りやスケジュールの調整など、さまざまなコミュニケーションが必要です。
システム開発のプロジェクトは、基本的にチームとして進行するため、別の常駐しているエンジニアとの関わりも多いです。
また、チームでプロジェクトに取り組むため、協調性やマネジメントスキルなども身につけられるでしょう。
2-3.IT未経験でも比較的入りやすい
客先常駐のメリットとして、IT未経験でも比較的入りやすいことが挙げられます。
客先常駐のエンジニアは、エンジニアとしての技術力がクライアントから求められるため、経験があるほど就活には有利になります。
しかし、経済産業省の調査によると2030年に約79万人のIT人材が不足することが報告されており、慢性的な人材不足から文系やIT未経験でも採用する企業が増加傾向にあるのです。
中でも客先常駐が中心のSES企業などは、入社難易度がそこまで高くない傾向があります。
そのため、新卒でITの知識や経験がなく、スキル目的で就職したいと考えている方は客先常駐への入社がおすすめです。
3.新卒で客先常駐がやめとけと言われる理由
新卒で就職活動をしていると、客先常駐はやめとけと言われることが多くあります。
エンジニアとしてのスキルを身につけるために客先常駐への就職を考えていても、やめとけと言われる理由が気になる方は多いでしょう。
新卒で客先常駐がやめとけと言われる理由について解説します。
3-1.希望と異なる仕事に配属される
新卒で客先常駐がやめとけと言われる理由の一つは、希望と異なる仕事に配属されることがあるためです。
SESでは基本的に常駐先や派遣先を選べることが少なく、新卒の場合は知識やスキルも浅いため、アサインされるがまま常駐先に配属されることになります。
そのため、自身がエンジニアとしての市場価値を高めたいと考えていても、まったく希望と異なる常駐先で働く可能性もあるでしょう。
企業によっては、家電量販店やコールセンターへ配属されるようなこともあります。
新卒で客先常駐の企業へ就職したいのであれば、案件選択制度を導入している企業への就職を検討しましょう。
関連記事:家電量販店やコールセンターに派遣させるSES企業は絶対やめとけ!
3-2.スキルアップが難しい
新卒で客先常駐がやめとけと言われる理由の二つ目は、スキルアップが難しいためです。
客先常駐で扱われる案件は、未経験でも取り組めるテスト案件や高度な能力が求められる上流工程などさまざまです。
しかし、客先常駐の案件の多くはプロジェクトの一部を担当することが多く、テスト案件のように下流工程の簡単な案件ばかりアサインされることもあります。
たとえば、テスト案件ばかりアサインされると、コーディングスキルや上流工程などのスキルが身に付かず、キャリアアップが困難になります。
スキルアップができるかは常駐先に依存するため、客先常駐でのスキルアップは困難であるといえるでしょう。
3-3.給料が低い傾向がある
新卒で客先常駐がやめとけと言われる理由の三つ目は給料が低い傾向にあることです。
客先常駐の給料が低いのは、大手企業が主要なプロジェクトを抱え、多数の中小企業や個人が仕事を請け負う多重下請け構造が関係しています。
大手企業から中小企業、さらに下の企業へと仕事が割り振られ、割り振られる過程に対してマージン料が発生します。
その結果、元の受注金額から大きくマージン料が取られた状態での受注となるため、客先常駐の社員の給料に影響を与えてしまいます。
客先常駐の企業への就職を考えるのであれば、高単価案件を請け負い、エンジニアへ高い還元率を提供している企業を選ぶとよいでしょう。
3-4.残業時間が伸びたり、休日出勤がある場合も
新卒で客先常駐がやめとけと言われる四つ目の理由は、残業時間が伸びたり、休日出勤をする場合があることです。
客先常駐のなかでも、とくに下請けとなる企業は待遇が悪いケースが多く、長時間の労働が求められる場合があります。
残業が求められるケースには、たとえば以下のようなものがあります。
- ・管理者不在で長時間労働やサービス残業が見過ごされている
- ・案件が炎上しており、仕事量が許容範囲を超えている
- ・人手不足やスケジュールがタイトなプロジェクトに配属される
- ・納期が迫っており休日出勤を命じられる
ただし、近年は働き方改革により過度な残業や休日出勤は減少傾向にあるため、就職先の企業をしっかり選定すれば安心です。
4.やめとけと言われるような客先常駐の企業を避けるためには
客先常駐のすべてが問題のある企業ではないため、やめとけと言われるような企業を避けるためには次のことを意識・実践しましょう。
- ・IT専門の就活エージェントを活用する
- ・教育制度が整っているか確認する
- ・OB・OG訪問をする
- ・幅広い年代のエンジニアが活躍しているか確認する
それぞれ詳しく解説します。
4-1.IT専門の就活エージェントを活用する
やめとけと言われるような客先常駐の企業を避けるためには、IT専門の就活エージェント活用しましょう。
IT専門の就活エージェントでは、IT業課に精通したキャリアアドバイザーからIT業界の内情や企業情報など、さまざまなアドバイスや情報が得られます。
また、不安なことは相談すればキャリアアドバイザーが情報収集をしてくれるため、自身で情報収集をする必要がありません。
ホワイト企業の特徴についても把握しており、客先常駐の企業へ新卒から就職する際も自身に最適な求人を提案してもらえるでしょう。
加えて、面接のスケジュール調整や自己分析、企業分析なども共に取り組んでもらえるため、時間がない方や就職活動に不安を抱える新卒におすすめです。
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4-2.教育制度が整っているか
客先常駐の企業へ就職する際は、教育制度が整っているかどうかも確認しましょう。
これからエンジニアとしてのキャリアを積もうと考えている新卒にとって、知識やスキルを身につけるための教育制度は非常に重要です。
たとえば、客先常駐のなかでもエンジニアとしての研修が確立されているものや参画した案件で先輩社員から教えてもらえる案件が望ましいです。
優良な企業ほど社員の教育に力を入れており、エンジニアとして効率的にスキルを身につけたいのであれば、教育制度の充実した企業を選びましょう。
4-3.OB・OG訪問をする
客先常駐の企業へ入社し、失敗しないためにはOB・OG訪問がおすすめです。
OB・OG訪問の最大のメリットは、社員の企業に対する本音が聞ける点になります。
自身が思い描く企業でのイメージ像と実際の企業の内情は異なることが多いです。
そのため、実際に企業へ赴くことにより、働く方の声や社風を参考に自身が企業で働く姿がイメージしやすくなります。
積極的にOB・OG訪問をして、自身の抱える不安や疑問を解消しましょう。
時間が取れない、企業に訪問することに抵抗があるなどの場合は、Open Workなどのクチコミサイトも参考にしてみるとよいです。
4-4.幅広い年代のエンジニアが活躍しているか
新卒で客先常駐の企業へ入社を考える場合は、応募予定の企業で活躍するエンジニアの年代が幅広いかどうか確認しましょう。
ブラック企業で働く社員は、入社してもすぐにやめる方が多く、活躍しているエンジニアの年齢層が若い傾向にあります。
一方ホワイト企業で働くエンジニアは、若い世代だけではなく、30代や40代とミドル世代のエンジニアも活躍しています。
適切な労働環境が整備されている企業では社員の満足度が高く、離職率も低くなり、20代で経験を積んだエンジニアが年齢を重ねていくでしょう。
具体的には、社員の半数がエンジニアとしてのスキルが身についた30代以上の人員である場合は、優良企業といえます。
新卒で客先常駐の企業へ入社する際は、公式サイトや就活エージェントなどを活用して、事前に企業の年齢層を確認しておきましょう。
5.新卒から入れる客先常駐以外の企業は?
新卒から入社できる客先常駐以外の企業について知りたいと考える方も多いでしょう。
新卒から入社できる客先常駐以外の企業は、次のとおりです。
- ・自社勤務のSIer企業
- ・社内SE
- ・自社開発企業
それぞれどのような企業か、特徴や新卒が働くメリットについて解説します。
5-1.自社勤務のSIer企業
新卒から入社できる客先常駐以外の企業として、自社勤務のSIer企業が挙げられます。
自社勤務でのSIerは、元請けである場合が多く、業務内容も上流工程や自社製品を開発している企業などが該当する傾向にあります。
たとえば、以下のような企業が自社勤務のSIer企業になります。
- ・NTTデータ
- ・富士通
元請けの企業は、直接仕事を請け負う立場のため、下請けの企業より労働条件が良好な場合も多いです。
また若いうちから上流工程の経験が積めるため、将来的にさまざまなキャリアアップを実現できるでしょう。
5-2.社内SE
新卒から入社できる客先常駐以外の企業の二つ目は、社内SEです。
社内SEは、主に自社内のエンジニアとして働き、自社が抱えるさまざまな課題をITを活用して解決する職種です。
社内SEでは、社内システム開発以外に社員からの問い合わせに対応するヘルプデスク業務や新規事業所のITインフラ整備など、業務内容が多岐に渡ります。
そのため、社内SEはIT全般の知識やスキルが幅広く身に付くメリットがあります。
また社内SEは、残業時間が少なく定時退社がしやすいほか、ユーザーの反応が間近に感じやすいなどの魅力も多いです。
新卒で客先常駐以外の企業へ就職したい場合は、社内SEも選択肢に入れてみてください。
5-3.自社開発企業
新卒から入社できる客先常駐以外の企業の三つ目は、自社開発企業です。
自社開発企業は、自社の商品やサービスとしてのシステムを上流から下流まですべて自社のみで実施し、外部へ販売する企業です。
自社開発で働くメリットは、スケジュールの調整がしやすいことや企画段階から開発に携われることが挙げられます。
自社で商品やサービスの開発をおこなうため、納期がゆるめに設定される傾向にあります。
また、企画段階から業務に携わることができるため、自身のアイディアをシステムに反映させられるなども魅力的な要素です。
さらに、自社開発企業では接する社員の多くは自社の人間になります。
そのため、コミュニケーションが取りやすいこともメリットの一つとして挙げられるでしょう。
新卒の方で、企画の段階から携わりたいと考えている方や開発業務に集中したいなどの企業を望む場合は、自社開発企業がおすすめです。
6.後悔しないために、IT専門の就活エージェントを活用しよう
新卒からの就職活動で公開しないためには、IT専門の就活エージェントを活用しましょう。
IT専門の就活エージェントを活用するメリットは、次のとおりです。
IT専門就活エージェントの利点
- ・無料の就活支援が受けられる
- ・企業や業界の情報を共有してもらえる
- ・書類添削や面接対策をしてもらえる
IT就活エージェント活用するメリットは、無料で就活支援が受けられるほか、企業や業界の情報をIT業界に精通したキャリアアドバイザーが共有してくれる点です。
また、就活支援では自己分析や企業分析などもしてもらえるため、自身の希望に適した企業へ就職できる可能性が高まります。
そのほかに、書類添削や面接対策などもしてもらえるため、志望度の高い企業への就職成功率も上がるでしょう。
IT就職でブラック企業や自身の希望と異なる業界へ入社し後悔しないために、IT専門の就活エージェントを活用してみてください。
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7.まとめ:新卒で客先常駐は大丈夫?後悔しないためには
新卒で客先常駐で後悔しないためには、以下のことを実践しましょう。
後悔しないためにするべきこと
- ・IT専門の就活エージェントを活用する
- ・教育制度が整っているか確認する
- ・OB・OG訪問をする
- ・幅広い年代のエンジニアが活躍しているか確認する
上記の内容を実践、意識することにより、自身に適した企業へ就職できるでしょう。
とくに、OB・OG訪問に抵抗がある方や教育制度が整っているかどうか、エンジニアの年齢層などの情報を得たい場合は、IT専門の就活エージェントを活用してみてください。
IT業界に精通したキャリアアドバイザーから就活におけるアドバイスが受けられるほか、自身の希望に最適な企業を見つけられる可能性が高まるでしょう。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役