SESの履歴書と職務経歴書の書き方|人事の見ているポイントも解説
面接に繋がるSESの職務経歴書と履歴書ってどうやって書くの?
どういう文章を書けば面接官に良い印象を与えられるんだろう…
✓本記事の流れ
- ・書類通過するSESの職務経歴書と履歴書の書き方
- ・人事が職務経歴書で見るポイント
- ・SES企業の職務経歴書・履歴書を書く上での注意点
SES企業から転職活動をはじめたものの、書類選考が通らなければ面接すら受けられませんよね。
本記事では職務経歴書・履歴書の書き方や採用担当が注目しているポイントについても解説しております。
通過した書類を元に面接を行う企業も少なくはないため、ぜひ本記事を参考にして採用担当に好印象を与えられる職務経歴書・履歴書を作成してください!
関連記事:SESとは?【図解】IT派遣との違いや契約のメリットをわかりやすく解説
目次
1.書類通過しやすいSESの職務経歴書の書き方
書類通過するSESの職務経歴書の書き方のポイントは次の4つです。
- ・読みやすく書く
- ・具体的に書く
- ・企業に合わせて自己PRを変える
- ・常駐先(案件)の業務について
4つのポイントについて解説します。
1-1.読みやすく書く
職務経歴書において、読みやすさは重要な要素です。
採用担当者は多くの書類を目にしますので、読みやすさがなければ、そもそも書類を深く読む意欲すら湧かないものです。
これを避けるためには、段落を付けるなどして、一目で情報を把握できるよう構成を工夫することが重要です。
文書の視覚的な魅力を高め、重要なポイントがすぐに理解できるよう、簡潔かつ整理された形式で情報を提示することが求められます。
1-2.具体的に書く
職務経歴書では、具体性が鍵となります。
例えば、事務の業務で仕事をこなしていたことを記載するのではなく、自分の持っているスキル等を具体的に記載するのが良いです。
エクセルで管理シートを作成し、会社にこのような利益をもたらした等、記載すると良い評価をいただくことができました。
SESの人事担当は未経験の場合PCスキル、コミュニケーションスキルは見ていますので、アピ―ルできる事はできる限り記載しましょう。
数字を使って具体的な成果を示すことで、採用担当者は客観的に経験や専門性を判断することができます。
また、より具体的に自分の経験(スキル)を職務経歴書に書くことで内定時に年収アップなどに繋がります。
1-3.企業に合わせて自己PRを変える
職務経歴書では、企業のニーズに合わせた自己PRが不可欠です。
どれだけ優れた経歴や資格を持っていたとしても、企業の要求と合致しなければ書類は通過しません。
例えば、Pythonを扱えるエンジニアを求めている企業に対して、C言語が扱えることをアピールしても意味がありません。
したがって、応募する企業ごとに求められるスキルや資質をリサーチし、自己PRをカスタマイズする必要があります。
1-4.【SESでの経験がある人】常駐先(案件)の業務について
SESでエンジニアの経験がある場合は。過去にアサインされた案件がある場合、各案件について定量的に詳しく記載する必要があります。
PG内容、業務内容、担当業務、チーム内での役割、使用技術や環境などを時系列で記載し、プロジェクト毎に取り組んだ課題や成果を明確に示すことが大事です。
またマネジメント経験がある場合は、マネジメントの視点で担当業務を記載することも重要です。
スキルシートの提出を求められる場合もありますが、スキルシートはあくまでフリーランスや副業などで案件に参画するための経歴書になるため、提出は必須ではありません。
雇用元の企業と秘密保持契約を結んでいる場合は、職務経歴書に企業名を記載することができないので、その点は注意しましょう。
2.書類通過するSESの履歴書の書き方
書類通過するSESの履歴書の書き方のポイントは次の4つです。
- ・学歴・職歴を正しく記入する
- ・免許・資格欄に書けるものは必ず書く
- ・志望動機・自己PRは企業ごとに変える
- ・常駐先(案件)の会社名は記載しない
4つのポイントについて解説します。
2-1.学歴・職歴を正しく記入する
学歴と職歴は正確に記入する必要があります。
学校の入学・卒業年月を古い順に記載し、最終学歴が高校入学以上であれば、学校名は「〇〇高校」のように略さず「〇〇高等学校」と正式名称で記入しましょう。
また、学科、学部、コースや専攻なども正確に記入し、詳細な情報を提供する必要があります。
<記載例> 平成21年 3月 〇〇中学校 卒業 平成21年 4月 〇〇高等学校 普通科 入学 平成24年 3月 〇〇高等学校 普通科 卒業 平成24年 4月 △△大学 工学部 情報工学科 入学 平成28年 3月 △△大学 工学部 情報工学科 入学 |
2-2.免許・資格欄に書けるものは必ず書く
免許や資格は、履歴書において重要な要素です。
取得した免許や資格は「〇〇免許 取得」、「〇〇検定 合格」といった形式で記入します。
記載順序は古いものからでもよいですが、応募先企業や職種に関連性の高いものを先に記載することで、採用担当者の関心を引きやすくなります。
<記載例> 平成25年 4月 普通自動車第一種免許 取得 平成26年 5月 ITパスポート試験 合格 |
ITと関係ない資格も記載があると、人事担当は「努力できる人」だと考えていただけることがあります。
そのため、持っている資格はできる限り記載しましょう。
2-3.志望動機・自己PRは企業ごとに変える
志望動機や自己PRは、職務経歴書と同様に、応募先企業ごとに変える必要があります。
ここで採用担当者は、応募者の「人となり」を見ており、募集している職種に合っているか、職場の風土や雰囲気に合っているか等を判断するため、その企業が求めている人物像に合わせて文章を作成することが重要になります。
また今持っているスキルや経験が、応募先企業の現在の課題や将来の目標に対して、どのように貢献できるかを具体的に説明することで、応募先企業に対する深い理解と高いモチベーションを示すことができます。
2-4.【SESでの経験がある人】常駐先(案件)の会社名は記載しない
過去にアサインされた案件がある場合、こちらも職務経歴書と同様に、常駐先企業名の取り扱いは慎重に行う必要があります。
常駐先の企業と秘密保持契約を結んでいる場合、履歴書にその企業名を記載することはできません。
ただし、秘密保持契約を結んでいない場合は、その限りではありません。
SESでの経験がある方で「年収をアップしたい」「次のキャリアを歩みたい」等がありましたら、以下の記事をご確認ください。
関連記事:SES企業でキャリアアップする方法|キャリアプランも併せて解説
3.SES企業の人事が職務経歴書で見るポイント
SES企業の人事は、職務経歴書を見る際どんなポイントに着目するのでしょう。
SES企業の人事が見るポイントは次の6つです。
- ・見やすいフォーマットか
- ・自己PRが求める人材と一致しているか
- ・経歴が具体的に書かれているか
- ・能動的に行動できる人が
- ・協調性があるか
- ・困難を乗り越えた経験があるか
職務経歴書の基本的な書き方をおさえた上で、これらのポイントも考慮することが重要です。
6つのポイントについて解説します。
3-1.見やすいフォーマットか
SES企業の人事は、職務経歴書が見やすいフォーマットかどうかに注目します。
情報が整然と配置され、重要なポイントがすぐに目に留まることが重要です。
見出しや箇条書きを効果的に用いて情報を整理し、採用担当者が重要な情報を容易に見つけ出せるよう工夫する必要があります。
文字フォントのサイズ、余白や行間などに一貫性を持たせ、読みやすい構成を心がけましょう。
フォーマットの印象で応募者の性格や丁寧さを判断することも多分にあるため、細部にまで注意を払うことが重要です。
3-2.自己PRが求める人材と一致しているか
自己PRの内容が、応募先企業の求める人材像と一致しているかどうかを見られます。
SES企業の人事が求める人材像とは、単に技術的な知識やスキルがあるかどうかだけではなく、業務に対する姿勢やコミュニケーション能力、性格といった「人となり」も重視します。
どれだけ優れた知識やスキルを持っていたとしても、「人となり」が、その企業に合っていないと人事に判断されると、採用に至るのは難しいでしょう。
逆に、そこまで知識やスキルが豊富でなくても、「人となり」を評価されて採用に至るケースもあります。
もちろん、応募先企業の求める最低限の知識・スキルがあることは前提ですが、それほど「人となり」は重要視されているということです。
したがって、職務経歴書には、技術的な知識・スキルだけでなく、自身の「人となり」が読み取れる内容を記載することで、応募先企業の人事が、求める人材像と応募者が一致するかどうか客観的に判断できることが重要です。
3-3.経歴が具体的に書かれているか
職務経歴の具体性は特に重視されます。
未経験者と経験者で記載する内容が異なりますので、分けて解説します。
●未経験の場合
- ・経験した内容や工夫を数字でアピールしながら書く
- ・PCスキルは具体的に書く
- ・マネジメント経験があれば書く
- ・折衝経験があれば記載する
- ・電話対応の経験があれば記載する
- ・勉強していれば自己PRを書く
未経験の場合は技術的にアピールできることはあまりないため、アピールできるポイントを分かりやすく具体的に記載しましょう。
上記の内容は採用担当が未経験者にほしいスキルとなります。あれば、具体的に記載するようにしましょう。
●経験者の場合
過去に経験したプロジェクトや職務経験は、実際の成果や貢献を明示する形で記載する必要があります。
プロジェクトの内容、具体的な業務内容、使用した技術やツール、達成した成果など具体的に記載することで、実務経験と専門性をアピールします。
また、数字やデータを用いて成果を定量的に示すことも重要です。
例えば、プロジェクトにおける売上向上の割合や業務効率化の程度など、具体的な数字を用いることで、企業に対する貢献度を明確に伝えることができます。
<記載例(インフラエンジニア経験者の場合)>
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関連記事:【秘訣7選】SESからエンジニア転職を成功させるには?おすすめの転職先も紹介!
3-4.能動的に行動できる人か
能動的に行動できる人物かどうかも評価されます。
自ら新たなアイデアを提案し、それを実行に移した事例や、主体的にプロジェクトをリードした経験は、積極性やリーダーシップ能力を示します。
チャレンジ精神や、新しい状況に適応し成果を出す能力をアピールするためには、具体的な行動とそれに伴う成果を詳細に記述することが重要です。
例えば、新しい技術の導入によるプロジェクトの成功や、困難な状況下での問題解決の事例などが有効です。
<記載例>
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3-5.協調性があるか
SES職務経歴書では、個人の協調性も見られます。
チーム内での協力、他部署やクライアントとの円滑な連携を示す事例は、チームプレイヤーとして適切に業務を遂行できる人物かどうか判断する指標になります。
協調性を示すためには、チームでの共同作業、他部署との協力による成果など、協力して達成した具体的な事例を記述します。
3-6.困難を乗り越えた経験があるか
SES企業の人事は、応募者が困難な状況をどのように乗り越えたかを重視します。
困難な状況下での成功体験は、問題解決能力や逆境への対応力を示します。
どのような課題があり、その課題に対してどのような戦略やアプローチで解決したかを詳細に記載する必要があります。
また、逆境を乗り越える過程で学んだ教訓や、その経験がどのように自身の成長に貢献したかを強調することで、自身のレジリエンスと適応能力のアピールにも繋がります。
4.SESの職務経歴書・履歴書を書く上での注意点
SESの職務経歴書・履歴書を書く上で、気を付けるべき注意点があります。
それが次の7つです。
- ・誤字脱字がないか
- ・入学/ 卒業や入社/ 退職などの年月を間違えていないか
- ・見出しやタイトルがあり、読みやすいレイアウトになっているか
- ・日付や氏名など基本的な項目が抜けていないか
- ・専門的な用語を使っていないか
- ・面接で利用されることを想定して書いているか
- ・空欄箇所がないか
7つの注意点について解説します。
4-1.誤字脱字がないか
誤字脱字は非常に基本的な間違いですが、その影響は大きいです。
履歴書・職務経歴書は、応募者のプロフェッショナリズムを示す重要なものであるため、小さな誤りが不注意や専門性の欠如を示唆する可能性があります。
校正を怠らず、可能であれば第三者によるレビューを受けることで、単純なミスを未然に防ぎましょう。
4-2.入学/ 卒業や入社/ 退職などの年月を間違えていないか
入学/卒業や入社/退社の正確な年月は、応募者の履歴の信頼性を保証するものです。
履歴書・職務経歴書の中で、特に学歴や職歴の年月は慎重に扱う必要があります。
間違った情報は、面接時に混乱を招く可能性があり、不誠実さを疑われる原因にもなり得ます。
その上で、履歴に空白(無職)の期間がある場合は、その期間に何をしていたかを明確にし、その経験がどのように現在のキャリアに役立っているかを示すことが重要です。
4-3.見出しやタイトルがあり、読みやすいレイアウトになっているか
情報の構造化は、履歴書・職務経歴書の内容の理解を容易にします。
見出しやタイトルを使用して情報を区分けし、分かりやすいレイアウトにすることで、読み手が必要な情報をすぐに見つけられるよう配慮することが重要です。
視覚的に整理された構成は、履歴書・職務経歴書の全体的な印象を大きく左右するため、この点は特に注意を払う必要があります。
4-4. 日付や氏名など基本的な項目が抜けていないか
基本情報の記載漏れは、履歴書・職務経歴書の信頼性を著しく損なう可能性があります。
特に個人情報の正確性は非常に重要で、誤った情報が記載されていると、採用に関して企業からの連絡を受け取れない可能性があります。
また日付や氏名などの基本的な情報は、自身のプロフィールを正確に反映するための基礎的な部分であるため、これらの情報が正確でなければ、その他の詳細情報の信頼性も疑われることになりかねません。
4-5. 専門的な用語を使っていないか
専門用語の過度な使用は、読み手にとって理解の障壁となることがあります。
ITに関する知識が豊富でない、もしくはほとんど知識を持っていない採用担当者が履歴書・職務経歴書を読む可能性もあるため、一般的な言葉を使用して内容を説明することが重要です。
専門用語を使用する場合は、その意味が明確であり、文脈から理解可能であることを確認しましょう。
4-6.面接で利用されることを想定して書いているか
履歴書・職務経歴書の内容は、面接時によく参照されます。
記載されている情報は、面接官が応募者に対して持つ最初の印象を形成し、面接の方向性を決定する大きな要素と言えます。
したがって、書類に記載された情報は正確であり、面接時に自信を持って説明できる内容である必要があります。
記載した情報について、十分な理解と説明の準備が必要です。
4-7.空欄箇所がないか
空欄箇所があると、不注意や情報の隠蔽と受け取られることがあります。
全ての必須項目が適切に記入されているかを確認し、空欄がないことを確かめましょう。
特に学歴や職歴の空白期間は、その理由を明確に説明することが求められるため、十分に注意が必要です。
5.SES企業の人事が未経験エンジニアに求めているポイント
SESの採用担当者が未経験のエンジニアに求めているポイントは以下となります。
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特に上記に記載がある内容は採用担当は見ています。
そのため、経験がある場合はできる限り職務経歴書に記載するようにしましょう。
エンジニアの面接対策については以下の記事でご紹介しています。
関連記事:ITエンジニアの転職面接を徹底解説!よくある質問や逆質問など紹介
また、面接対策が不安な方やSES企業の見分け方がわからない方は当社にてご相談ください。
6.まとめ:SESの職務経歴書・履歴書の書き方
面接に繋がるSESの職務経歴書・履歴書の書き方として、次のポイントが重要だと説明しました。
書類通過するSESの職務経歴書の書き方
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書類通過するSESの履歴書の書き方
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これらのポイントは、SESの職務経歴書・履歴書を書く上での基本です。
読みやすさ、具体性、自己PRの適切性、そして職歴の正確な記載は、書類選考を通過するために不可欠です。
その上で、SES企業の人事は職務経歴書を見る際に次のポイントに着目していることも説明しました。
SES企業の人事が職務経歴書で見るポイント
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これらは、応募者の適性を評価するための重要なポイントです。
前述の職務経歴書の基本的な書き方をおさえた上で、これらのポイントも考慮すると、より効果的な職務経歴書を作成することができます。
SESの職務経歴書や履歴書の作成に不安がある場合は、IT専門の転職エージェントに相談することをおすすめします。
特にIT業界・企業に精通しているユニゾンキャリアは、SESの職務経歴書・履歴書の作成において、有益なアドバイスを提供しています。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役