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データベーススペシャリストとはどんな資格?難易度と勉強時間の目安を徹底解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」 の真心です。

本記事のトピックスはこちら!

  • ・データベーススペシャリストとは?どのような資格?
  • ・取得すると何に役立つの?
  • ・試験難易度と合格率が気になる

データベーススペシャリストは、名称通り、データベース分野のプロフェッショナルであることを証明できる資格です。

国家資格の1つで権威性に秀でており、取得しておくとキャリアアップに活用できます。

本記事では、データベーススペシャリストとは何か詳しく知りたい方に向けて、難易度や合格率、取得するメリット、対策のコツなど、体系的に解説します。

事前に読みたい⇒【インフラエンジニアの種類】仕事内容の違いからスキルと役立つ資格、キャリアを解説!|インフラ職業ガイド

1.データベーススペシャリストとは?

データスペシャリストとはどのような資格なのか、取得した方が良い人の特徴を解説します。

1-1.データベーススキルを問う国家資格の最高峰

データベーススペシャリストは、情報処理技術者試験の中で最高レベルの国家資格です。

情報処理技術者試験とは、経済産業省が一定水準以上の知識・技能を持つと認定する試験であり、IPA(情報処理推進機構)が主催しています。

権威ある試験の中でも、最高レベルの難易度を誇るのが「データベーススペシャリスト」です。

取得すると、高度なIT人材としてデータベース分野の専門スキルを習得できます

1-2.データベースエンジニアを目指す方におすすめ

下記の文章は、IPA公式サイトに記載されている内容です。

企業活動を支える膨大なデータ群を管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。

引用:IPA(情報処理推進機構)

 
データベーススペシャリストは、データベースエンジニアおよびインフラエンジニアを目指す方におすすめの資格といえます

最難関の国家資格であるため、面接官に与える印象や社内評価への影響力は絶大で、仕事に対する信頼感をアピールできます。

データベースの企画、要件定義、開発、運用、保守まで、幅広く実践的なスキルが必要です。

2.データベーススペシャリストの難易度と合格率

データベーススペシャリストの試験難易度と合格率についてです。

2-1.情報処理技術者試験の最高レベル(ITSS4)

経済産業省が策定したIT業界におけるスキルを数値化したものを「ITスキル標準(以下ITSS)」といいます。

4段階のレベルがあり、データベーススペシャリストは最高難易度のレベル4に該当します。

ITスキル標準(ITSS)

試験の種類

レベル4

┗プロフェッショナルとしてのスキル専門分野を確立し、更新育成に貢献できるレベル

・データベーススペシャリスト試験(DB)

・ITストラテジスト試験(ST)

・システムアーキテクト試験(SA)

・プロジェクトマネージャ試験(PM)

・ネットワークスペシャリスト(NW)

・エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

・ITサービスマネジメント(SM)

・システム監査技術者試験(AU)

・情報処理安全確保支援士試験(SC)

レベル3

┗要求通りの作業を全て独力で遂行できるレベル

・応用情報技術者(AP)

レベル2

┗上位者の指導の下に要求通りの作業ができるレベル

・情報セキュリティマネジメント(SG)

・基本情報技術者(FE)

レベル1

┗IT業界における最低限の基礎知識を有する

・ITパスポート(IP)

 
ITSS4は、定領域のプロフェッショナルで、後進育成に貢献し社内をリードできるレベルです

データベーススペシャリストでいうと、データベース領域の専門家として、プロジェクトをリードする立場になります。

2-1.合格率は14〜18%を推移している

開催時期

受験者数

合格者数

合格率

令和5年秋期

8,980人

1,664人

18.5%

令和4年秋期

8,445人

1,486人

17.6%

令和3年秋期

7,409人

1,268人

17.1%

令和2年秋期

6,536人

1,031人

15.8%

平成31年春期

11,066人

1,591人

14.4%

 
データベーススペシャリストの直近5年間の合格率は14〜18%を推移しています。毎年2割以下と厳しい数値に思えますが、年々合格率が増加してきています。

試験は年に1回しか開催されないため、身に付けたスキルを発揮できるように準備するのが重要です。

以下の表は、IPAの主催する令和5年度の情報処理技術者試験(高度試験)の合格率と合格者の平均年齢をまとめたものです。

試験の種類

合格率

合格者平均年齢

情報処理安全確保支援士試験

21.9%

34.8歳

データベーススペシャリスト試験

18.5%

30.8歳

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

16.6%

37.1歳

システム監査技術者試験

16.4%

42.1歳

システムアーキテクト試験

15.8%

36.6歳

ITストラテジスト

15.5%

40.3歳

ITサービスマネージャ試験

15.2%

41.1歳

ネットワークスペシャリスト試験

14.3%

33.5歳

参考:IPA「試験情報」

いずれもITSS4に該当する資格ですが、データベーススペシャリストは合格率が2番目に高く、合格者平均年齢が最も若いというデータが出ています

3.データベーススペシャリストを取得するメリット3選

データベーススペシャリストを取得することで得られるメリットを3つ紹介します。

3-1.30代からでも転職を有利にする高度な専門スキル

データベーススペシャリストは、権威性に富んだITSS4の国家資格です。取得しているだけで、上級エンジニアの証明になります。

IT業界、特にインフラ系のエンジニアを募集する会社からの需要が高いのが特徴です。

転職活動は、一般的に年齢が若いほど有利になります。若いほど勤続年数が長くなり、自社に貢献してもらえる可能性が高いからです。

ポテンシャルや熱意を評価してもらえる20代に比べて、30代からは即戦力となる高度なスキルが求められます。

3-2.ビッグデータの分析など将来性の高い分野に携われる

データベーススペシャリストを取得することで、近年のIT業界で盛り上がっているビッグデータに関する仕事に携わりやすくなります。

ビッグデータ分析とは、多種多様なデータを分析し、ビジネスにおける意思決定やマーケティング戦略の策定、予測に役立てる手法です。

ビッグデータの分析は今後も需要が増えていく分野で、将来性が高いのが特徴です。

3-3.フリーランスとして独立する際の武器になる

エンジニアとして生計を立てるとなると、いずれは企業に所属してキャリアパスを広げていくか、フリーランスとして独立するか選ぶことになります。

データベーススペシャリストは、どちらの道を選んでも強力なアピールポイントになる資格です。

企業勤めを選ぶ際は、データサイエンティスト、プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーなどの上位ポジションを目指せます。

フリーランスのエンジニアとしての道を選ぶのであれば、データベース分野に特化した上級エンジニアという証明になるので、案件を受注しやすくなるのがメリットです

4.データベーススペシャリストの試験内容と対策のコツ

データベーススペシャリストの出題範囲は以下になります。

大項目

小項目

データベースの全体計画

全社データベースの計画

データ定義の標準化

データベースの要件定義

現状調査と課題分析

作業範囲の確定

データベースの要件定義(初期要件)

データベースの分析・設計

概念データモデルの作成

概念データモデルの検証

論理データモデルの作成

論理データモデルの検証

データベースの実装・テスト

RDBMSの選定と導入

物理データベースの設計

実装

テストと移行

データベースシステムの運用・管理

データベースシステムの運用・保守計画

データベースシステムの運用・保守

データベースシステムの管理

性能チューニング

利用者サポート

参考:IPA(情報処理推進機構)

また、データベーススペシャリストは、午前Ⅰ〜午後Ⅱまで4つの試験があります。以下の表に各試験の概要や対策のコツをまとめました

試験

試験概要

対策のコツ

午前Ⅰ

試験時間:9:30~10:20(50分)

出題形式:多肢選択式(四肢択一)

出題数/回答数:30問/30問

合格点:60点(100点満点)

応用情報技術者試験や基本情報技術者試験の過去問が大半。

直近5年間の過去問を解くのがおすすめ。

午前Ⅱ

試験時間:10:50~11:30(40分)

出題形式:多肢選択式(四肢択一)

出題数/回答数:25問/25問

合格点:60点(100点満点)

データベース分野が70%、セキュリティやシステム開発などその他分野が30%出題される。

過去問を通じて、データベース以外でどのような分野の問題が出題されるのか傾向を掴むべき。

午後Ⅰ

試験時間:12:30~14:00(90分)

出題形式:記述式

出題数/回答数:3問/2問

合格点:60点(100点満点)

記述式で午前試験からの意識の切り替えが必要。

時間配分が重要なので、演習問題や過去問を解く際はタイム計測を欠かさないようにする。

データベースシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守に関することが問われる。

午後Ⅱ

試験時間:14:30~16:30(120分)

出題形式:記述式

出題数/回答数:2問/1問

合格点:60点(100点満点)

10ページ以上の長文読解の記述式問題。

読解力・集中力が求められるので、対策する段階で、集中できる環境、まとまった時間を用意したい。

また、読み手に伝わる文章を書く練習をしておくと、合格に近づく。

参考:IPA(情報処理推進機構)

5.目指せ一発合格!データベーススペシャリストの勉強方法

データベーススペシャリストは合格率が毎年2割以下で、年に1回しか試験がありません。可能であれば一発合格を目指したいものです。

データベーススペシャリストの勉強方法をまとめました。

5-1.①参考書等でデータベース技術を段階的にインプット

まずは参考書と動画教材で段階的に知識をインプットします。

午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱと各試験で特徴が異なるので、順序立てて1つ1つ知識を入れていくのが重要です。

いきなり中長文読解の午後試験の対策をするのは得策ではありません。比較的簡単な午前試験から対策した方がインプットしやすくなります

5-2.②理解できるまで問題集を繰り返し解く

知識をインプットした後は、アウトプットを繰り返すのが重要です。

「しっかり覚えた」と思った内容でも、問題集を解いてみると、意外と解けないことがあります。

理解度が足りていない証拠なので、内容を自分の中に落とし込めるまで繰り返し問題を解くのがポイントです

試験本番まで不安材料を残してしまうと、本来の実力を発揮しきれないので、必ず理解できるまで問題を解くのが重要です。

5-3.③本番前に過去問で習熟度を測る

試験を主催するIPAが公式サイトにて無料で過去問を配布しています。

2024年9月現在では、2024年度試験から2009年度試験までの過去問が公開されているので、できるだけ多く過去問を解いて問題傾向を掴んでおくのがポイントです

過去問を解いていくと、自分の苦手分野が浮き彫りになってきます。本番の試験に向けて苦手意識を解消できるよう、繰り返し学習を進めてください。

6.データベーススペシャリストの申し込み方法

申込方法

CBT-SolutionsからWeb申し込み

受験料

7,500円(税込)

支払い方法

・クレジットカード

・コンビニエンスストア

・銀行ATM(Pay-easy)

受験スケジュール

※2024年度試験

受験申込み: 7月10日(水)10:00~ 7月31日(水)17:00

受験票の発送:9月24日(火)

試験日:10月13日(日)

合格発表: 12月下旬

 
データベーススペシャリスト試験は、7月に申込受付が始まり、毎年10月に試験が実施されます

CBT-Solutionsにてアカウントを登録して、インターネットから申し込む形式です。

47都道府県の主要都市に試験会場となるテストセンターがあり、受験票に記載された会場で受験することになります

以下に試験会場をまとめました。

地方

試験会場のある都市

北海道

札幌、帯広、旭川、函館、北見

東北

青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山

関東

水戸、つくば、宇都宮、前橋、埼玉、東京、神奈川、千葉

中部

新潟、長岡、富山、金沢、福井、長野、岐阜、甲府、静岡、浜松、豊橋、名古屋

近畿

四日市、滋賀、神戸、京都、大阪、奈良、和歌山

中国

鳥取、松江、岡山、広島、山口

四国

徳島、高松、松山、高知

九州・沖縄

北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、那覇

※詳細な試験会場については、受験票に記載されます。

7.データベースエンジニアへの転職はユニゾンキャリア

  • ・エンジニアとして専門分野を極めたい
  • ・転職して上流工程に挑戦したい
  • ・将来性のある領域に挑戦したい

上記の内容に少しでも共感できるのであれば、早めに転職の専門家に相談することをおすすめします

1人で悩むよりも、専門家にヒアリングしてもらい、サポートを受けた方がより早く悩みの解決策を見つけられるからです。

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7-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴

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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

博多屋さんのインタビューアイキャッチ

ー転職しようと思ったきっかけを教えてください!

勉強して資格を取れば自分の市場価値を上げられる、というように明確な基準がある業界だったので、IT業界で働こうと思ったんです。

なので、未経験からエンジニアになった時点で終わるつもりは最初から無かったんです。

1年間でCCNAというネットワークの資格と、LPICというサーバの資格を取得するという目標を立てて、実際に取得できたのでキャリアアップのためにもう一度転職しよう、と思って転職活動を始めました。

ー年収はどれくらいあがりましたか?

今回の転職で約140万円上がりました。

エンジニアとしての経験は1年ほどしか無いのにかなり年収が上がって、この業界のうま味を感じましたね(笑)

これからもスキルや資格を取得することでどんどん上を目指せると思うので頑張っていきたいです。

ー面談を通してご自身の市場価値は明確になりましたか?

キャリアアドバイザーの酒井さんから、ネットワークとサーバの資格を持っていることは強みになるということを伺っていたのと、面談で自分の経験を話した後に「大丈夫です、年収上がります!」と言ってもらって、自分のスキルや経験はちゃんと通用するんだなと思えました。

しかも、酒井さんに転職をサポートしてもらっている、という安心感もあったので、うまくいくだろうって思ってました(笑)

転職体験インタビュー:【年収140万円UP】エンジニア経験1年3ヶ月で下流から上流へキャリアアップ!

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この記事の監修者

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エンジニア

土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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