【資格7選】ネットワークエンジニアに必要な取得すべきおすすめの資格を解説
ネットワークエンジニアのおすすめの資格は…?
未経験者が優先的に取得すべき資格は…?
✓本記事の流れ
- ・未経験者にはCCNAが圧倒的におすすめ
- ・今後、クラウド関連の資格を取得すると、より市場価値を高めることが可能
本記事では、未経験者におすすめのネットワークエンジニアの資格の解説をしています。
また、今後、取得すると市場価値が高めやすい資格も併せて解説していますので、ご確認ください。
先に読んでおきたい⇒ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説!
目次
1.ネットワークエンジニアは資格を取得する必要があるのか
結論から申し上げると、ネットワークエンジニアに転職・就職しようと考えている人にとって、資格を取得することは大きなメリットとなります。
ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットをご紹介します。
資格を取得するメリット
- ・就職・転職しやすくなる
- ・キャリアアップに有利
- ・年収が上がる
- ・実務で役立つ
1-1.就職・転職しやすくなる
ネットワークエンジニアとして就職や転職を目指す場合、特定の資格を保有していることで優位性を発揮することが多くあります。
資格を持っていない他の人と差別化することができるため、転職しやすさに大きく影響してきます。
ネットワークエンジニアを採用する企業の中には、特定の資格を保有していることを条件に提示していることもあり、専門的かつ実践的なスキルが幅広く求められるネットワークエンジニアの就職・転職には資格の取得が非常に有効です。
次の記事では、未経験からネットワークエンジニアに転職するためにするべきことやおすすめの転職エージェントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→ネットワークエンジニアに転職するには?おすすめの転職エージェントを紹介
1-2.キャリアアップに有利
資格を保有していることはネットワークエンジニアとしてのキャリアアップに非常に有利になります。
ITエンジニアは専門スキルを持っているかどうかで評価されることが多く、資格そのものがスキルを有する証明としてのPRになります。
ネットワークエンジニアの転職では特定資格の保有を条件としている企業も多く、将来的なキャリアアップを志している方には、必要な資格の取得をおすすめします。
次の記事ではネットワークエンジニアのキャリアパスを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→ネットワークエンジニアのキャリアパス5選!キャリアアップ方法も解説
1-3.年収が上がる
資格を保有しているネットワークエンジニアの場合、年収が上がることが多くあります。
企業の中には資格手当を設けており、特定の資格を取得することで手当を受けられることから年収の上昇につながります。
また、企業によっては評価制度の一つとして資格の有無を設定しているところもあり、資格を取得することで評価とともに年収を上げることが可能です。
次の記事では、ネットワークエンジニアの年収を年代別に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→【年代別】ネットワークエンジニアの年収を解説|低い?1000万稼げる?
1-4.実務で役立つ
ネットワークエンジニアに関わる資格の多くは、実践的な業務に必要なスキルを求められるため、資格取得が実務に役立ちます。
現状、企業などの組織におけるネットワーク環境の構築を実践できるような実務面に長けたITインフラ系エンジニアの人材は不足しており、市場では非常に需要があるスキルです。
ネットワーク系で唯一の国家資格である「ネットワークスペシャリスト」など、実践能力を養える資格の取得を実現することで、実務でのスキルの発揮に直結させられます。
2.ネットワークエンジニアにおすすめの資格7選
ネットワークエンジニアにおすすめな取得すべきおすすめの資格は以下の7つです。
ネットワークエンジニアにおすすめ資格7選
- ・CCNA
- ・LPIC Level1
- ・CCNP
- ・ネットワークスペシャリスト試験
- ・基本情報技術者試験
- ・応用情報技術者試験
- ・情報処理安全確保支援士
ネットワークエンジニアは特定の資格を必要とせず目指すことができますが、ITやネットワークなどの基礎知識を習得することで、知識やスキルのベースを固めることがネットワークエンジニアにとっての第一歩として非常に重要です。
2-1.CCNA
ネットワークエンジニアを目指すのであれば、第一に取得すべき資格が「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」です。
アメリカの大手ネットワーク機器メーカーであるCisco Systems(シスコシステムズ)が運営する、Cisco技術者認定資格の一つです。
Ciscoは国内市場、海外市場ともにネットワーク機器のシェアNo.1を誇り、世界中の企業内に最も導入されているのがCisco産のネットワーク機器です。
CCNA試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 120分 |
合格率(%) | 非公開 |
合格ライン | 正答率60%以上 |
目安勉強時間 | 初学者140時間~200時間程度 |
出題数 | 102問 |
出題形式 | 選択形式、ドラッグ&ドロップ |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 36,960円(税込) |
受験場所 | 全国のテストセンター |
開催時期 | 通年 |
URL | CCNA認定 |
CCNAはネットワークやセキュリティなどのITの基礎知識を体系的に幅広く学べることに加え、なにより、最も普及しているCiscoのネットワーク機器の製品知識を他のどの資格よりも身につけることができるのが最大の魅力です。
次の記事ではCCNAのおすすめの参考書を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→【2023年最新版】合格に導く!CCNAのおすすめ参考書を解説
2-2.LPIC Level1
WebサーバーOSの代表格である、Linuxの技術者であることを証明できる資格が「LPIC(Linux Professional Institute Certification)」です。
LPICは3段階にレベル分けされており、駆け出しのネットワークエンジニアや未経験者におすすめなのが「LPIC Level1」です。
LPICレベル1の試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 90分 |
対象試験 | 101試験 and 102試験(5年以内に両方取得すること) |
合格率(%) | 50%前後 |
合格ライン | 正答率65%~70%以上 |
目安勉強時間 | 実務経験有:100時間~ 初学者:150時間~200時間 |
出題数 | 約60問 |
出題形式 | 選択問題 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 101:16,500円(税込) 102:16,500円(税込) |
受験場所 | 全国のテストセンター |
開催時期 | 通年 |
URL | LPIC |
Linuxの基本的な操作方法やシステム管理、サーバー構築など、実務に必要なスキル習得が可能な試験内容です。
IT業界では、50%ほどがLinuxOSのため、ネットワークエンジニアでも取得するのをおすすめします。
次の記事では、LPICのおすすめ参考書や勉強方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→LPICのおすすめ参考書3選!問題集や効率的な勉強方法も解説
2-3.CCNP
Cisco(シスコ)技術者認定試験の一つである「CCNP(Cisco Certified Network Professional)」。
Cisco技術者認定試験には、エントリー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパート・アーキテクトの5つのグレードが設けられています。
未経験におすすめの資格でご紹介したアソシエイトに位置するCCNAの上位資格に当たるのが、プロフェッショナルのCCNPです。
CCNP試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | ENCOR:120分 その他科目:90分 |
合格率(%) | 非公開 |
合格ライン | 正答率60%以上 |
目安勉強時間 | CCNA知識有:150時間~250時間程度 |
出題数 | 102問 |
出題形式 | 選択形式、ドラッグ&ドロップ |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | ENCOR:44,800(税込) その他科目:33,600円(税込) |
受験場所 | 全国のテストセンター |
開催時期 | 通年 |
URL | CCNP認定 |
2-4.ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークシステムの企画・要件定義・設計・構築・運用・保守において必要な知識と実践能力を身につけることが可能です。
情報処理技術者試験の中でも、ネットワーク分野に特化した資格はネットワークスペシャリスト試験のみです。
ネットワークに強く関連するインフラエンジニア、特にネットワークエンジニアにとっては取得が必須の資格です。
ネットワークスペシャリスト試験を取得することで、インフラ系エンジニアとしてのキャリアアップを図ることに繋がります。
ネットワークスペシャリスト試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 午前Ⅰ:9:30~10:20(50分) 午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) |
合格率(%) | 14%前後 |
合格ライン | 正答率60%以上 |
目安勉強時間 | 実務経験有:20時間~40時間 初学者:200時間以上 |
出題数 | 午前Ⅰ:出題数:30問 午前Ⅱ:出題数:25問 午後Ⅰ:出題数:3問 午後Ⅱ:出題数:2問 |
出題形式 | 午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 午後Ⅰ:記述式 午後Ⅱ:記述式 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 7,500円(税込) |
受験場所 | 全国 |
開催時期 | 4月 |
URL | ネットワークスペシャリスト試験 |
2-5.基本情報技術者試験
ITの基礎知識を必要とするネットワークエンジニアにおすすめの資格となります。
IT・通信系のエンジニア全般にとっては取得必須レベルの土台となる基礎知識を習得できる資格です。
出題分野には、データベースやネットワーク、セキュリティ、システム開発技術などが含まれており、ネットワークエンジニアにも深く関わる知識を得ることが可能なため、取得がおすすめです。
試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 科目A:90分 科目B:100分 |
合格率 | 25% |
目安の勉強時間(難易度) | 初学者 200時間 |
出題数 | 科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 | 科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 7,500円(税込) |
受験場所 | 全国(試験会場) |
開催時期 | 4月、10月 |
公式URL | 基本情報技術者試験 |
2-6.応用情報技術者試験
ITの基礎知識が中心の基本情報処理技術者試験の上位にあたる試験で、高度なITエンジニアとしてのレベルアップを図るための応用力や実践力を身に付けることが可能な内容です。
組織経営をふまえた情報処理技術による戦略立案や、システム開発・設計・構築・運用において高度なスキルが求められます。
ネットワークエンジニアなどのIT人材として価値を高めたい方におすすめの資格の一つです。
応用情報技術者試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 午前(9:30~12:00):150分 午後(13:00~15:30):150分 |
合格率(%) | 25% |
目安の勉強時間(難易度) | 初学者 500時間 |
出題数 | 午前:80問 午後:11問 |
出題形式 | 午前:多肢選択式(四肢択一) 午後:記述式 CBT方式(コンピュータでの受験) |
過去問 | 応用情報技術者試験 過去問 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 7,500円(税込) |
受験場所 | 全国(試験会場) |
開催時期 | 4月、10月 |
URL | 応用情報技術者試験 |
2-7.情報処理安全確保支援士
IT系の国家資格として初の登録制士業の資格で、情報処理安全確保支援士試験に合格後、共通講習と実践講習を受講完了が情報処理安全支援確保支援士(登録情報セキュリティスペシャリスト)として登録することの条件になります。
IT化の加速が進み、セキュリティの重要性が増している中で、セキュリティに精通したエンジニアのニーズが高まっています。
ネットワークシステムを管理する際に、セキュリティ面を考慮することの多いネットワークエンジニアにとって、非常に取得価値の高い資格です。
情報処理安全確保支援士試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 午前Ⅰ:9:30~10:20(50分) 午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) |
合格率(%) | 19%前後 |
合格ライン | 正答率60%以上 |
目安勉強時間 | 500時間以上 |
出題数 | 午前Ⅰ:出題数:30問 午前Ⅱ:出題数:25問 午後Ⅰ:出題数:3問 午後Ⅱ:出題数:2問 |
出題形式 | 午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 午後Ⅰ:記述式 午後Ⅱ:記述式 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 7,500円(税込) |
受験場所 | 全国 |
開催時期 | 4月、10月 |
URL | 情報処理安全確保支援士試験 |
3.ネットワークエンジニアにはクラウド関連の資格取得も必要
CCNAなどのネットワークの基礎資格を習得した後の次のステップとしては、近年急速に普及している「クラウド」に関する資格を取得することをおすすめします。
総務省の「通信利用動向調査」によると、クラウドサービスを利用している企業の割合は約7割と大多数で導入されており、今後さらに発展が見込まれています。
さらに、総務省のデータによると、クラウドの市場規模も年々上がっていくと予想されています。
出典:総務省
そのため、ネットワークエンジニアとしてはクラウド環境下の知識が求められることになるため、クラウド関連の資格の取得を推奨します。
おすすめするクラウドの資格は、以下のとおりです。
ネットワークエンジニアに必要なクラウド関連の資格
- ・AWSクラウドプラクティショナー
- ・AWSソリューションアーキテクトアソシエイト
- ・AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル
- ・VMware認定資格
- ・Google Cloud認定資格
3-1.AWSクラウドプラクティショナー
人気のクラウドサービスであるAWS(Amazon Web Service)の認定資格の一つが、「AWSクラウドプラクティショナー」です。
CanalysやSynergy Research Groupによる調査では、約30%以上の導入率でクラウドインフラのシェア1位を誇っています。
出典:synergy
AWSに代表されるクラウドサービスを運用・構築する知識を学ぶことができるのがAWS認定資格です。
ベーシック、アソシエイト、プロフェッショナルの3種類のレベル分けがされており、ベーシックレベルの知識習得が可能な資格が「AWSクラウドプラクティショナー」です。
AWSの専門知識を学びたい方の入門レベルにあたるのがAWSクラウドプラクティショナーであり、AWS認定資格に挑戦したい方がまず臨むべき資格としておすすめです。
クラウドプラクティショナー試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 90分 |
合格率(%) | 非公開 |
合格ライン | 700点以上(1000点満点中) |
受験資格 | 18歳以上 |
目安勉強時間 | 1ヶ月~ |
出題数 | 65問 |
出題形式 | 単一/複数選択 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 12,100円(税込み)ドル計算のため費用は上下する |
受験場所 | 全国のテストセンター |
開催時期 | 通年 |
URL | クラウドプラクティショナー試験 |
3-2.AWSソリューションアーキテクトアソシエイト
AWS認定資格のアソシエイトレベルにあたる資格が「AWSソリューションアーキテクトアソシエイト」です。
AWSの設計に必要なアプリケーションやアーキテクチャの設計に関する知識が求められる内容で構成されています。
AWSクラウドプラクティショナーの上位資格にあたるため、クラウドやネットワークの基礎知識をベースにAWSのシステム設計や運用方法について出題されます。
AWSソリューションアーキテクトアソシエイトを取得することで、AWSの最適な設計・運用に必要なスキルを証明できます。
AWSアーキテクトアソシエイト試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 90分 |
合格率(%) | 非公開 |
合格ライン | 720点以上(1000点満点中) |
受験資格 | 18歳以上 |
目安勉強時間 | 3ヶ月間~ |
出題数 | 65問 |
出題形式 | 単一/複数選択 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 16,500円(税込)ドル計算のため費用は上下する |
受験場所 | 全国のテストセンター |
開催時期 | 通年 |
URL | AWSアーキテクトアソシエイト試験 |
3-3.AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル
AWS認定資格のプロフェッショナルレベルに位置する資格が「AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル」です。
AWSソリューションアーキテクトアソシエイトの上位資格にあたり、AWS認定資格で最も難易度の高い試験の一つです。
試験概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 180分 |
合格率(%) | 非公開 |
合格ライン | 750点以上(1000点満点中) |
受験資格 | 18歳以上 |
目安勉強時間 | 3ヶ月間~ |
出題数 | 75問 |
出題形式 | 単一/複数選択 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 33,000円(税込)ドル計算のため費用は上下する |
受験場所 | 全国のテストセンター |
開催時期 | 通年 |
URL | AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル |
受験資格として2年以上のAWS実務経験が必須条件で、複雑で高度なシステムの設計、継続的なシステムの維持管理などの内容で出題されます。
AWS設計における高度なスキルを必要とするようなネットワークエンジニアにおすすめの資格です。
3-4.Azure Fundamentals(AZ-900)
AWSやGoogle Cloudと同列の代表的なクラウドサービスの一つである「Azure」の基礎的な知識やスキルの習得が可能な資格が、「Azure Fundamentals」です。
Azureを提供しているMicrosoftが運営する認定資格で、「Fundamentals」「Associate」「Expert」「Specialty」の4つのレベル分けがされているうちの初級レベルにあたる資格です。
Azureは日本で第2位のシェアを誇ります。
出典:synergy
試験概要概要
概要 | 詳細 |
試験時間 | 45分 |
合格率(%) | 非公開 |
合格ライン | 700点以上(1000点満点中) |
受験資格 | 特になし |
目安勉強時間 | 1ヶ月間~ |
出題数 | 35問 |
出題形式 | 選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 15,193円(税込) |
受験場所 | 全国のテストセンター |
開催時期 | 通年 |
URL | Azure Fundamentals(AZ-900) |
Azureの基礎知識を体系的に学びたい方におすすめの試験です。
3-5.VMware認定資格
現在、国内のネットワーク仮想化市場において70%以上、海外市場でも80%を超えるシェアを誇る「VMware」の認定資格です。
ITエンジニアの中でも、特にクラウド環境下のスキルを必要とするクラウドエンジニアやネットワークエンジニアにとって、高いシェアを持つVMwareの専門知識を学ぶことは必須レベルになります。
資格は以下の6つで分かれています。
資格名 |
対応プロダクト |
Data Center Virtualization(DCV) |
vSphere |
Network Virtualization(NV) |
NSX |
Cloud Management and Automation(CMA) |
vRealize |
End-User Computing(EUC) |
Horizon/Workspace One |
Security |
Carbon Black |
Application Modernization(AM) |
Tanzu |
- ・VCTA…テクニカルアソシエイト・オペレーター向け
- ・VCP…プロフェッショナル・管理者/エンジニア向け
- ・VCAP…アドバンスドプロフェッショナル・管理者/アーキテクト/エンジニア向け
- ・VCDX…デザインエキスパート・アーキテクト向け
まずは、ネットワークエンジニアであれば、Network Virtualization(NV)の資格取得をおすすめします。
3-6.Google Cloud認定資格
Googleが提供するクラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」に関する知識やスキルの習得が可能な資格がGoogle Cloud認定資格です。
Google Cloud認定資格には、「User(ユーザー認定試験)」「Associate(アソシエイト認定試験)」「Professional(プロフェッショナル認定試験)」に区分されます。
- ・User(ユーザー認定試験):Google Workspaceを用いて行う業務のスキルが求められる初級レベル
- ・Associate(アソシエイト認定試験):クラウドソリューションの設計構築が問われる
- ・高度なクラウド設計について問われる最も難易度が高い:Professional(プロフェッショナル認定試験)
というレベル分けの構成です。
GCPなどのクラウドサービスのさらなる需要の高まりが予測される今後において、ネットワークエンジニアにとっても重要度が高く取得が推奨される資格です。
4.ネットワークエンジニアの資格を取得するための勉強方法
ネットワークエンジニアの資格を取得するための勉強方法には、主に以下の4種類が挙げられます。
取得を目指す資格や受験者の環境によって合う方法が異なり、それぞれにメリット・デメリットの両面があるため、最適な学習方法を選択することが資格取得への最短の道です。
- ・参考書や問題集で独学する
- ・WEBサイトを使って独学する
- ・e-learningを利用する
- ・スクールに通う
4-1.参考書や問題集で独学する
最小限のコストで資格取得を目指したい人には、参考書や問題集で独学する方法がおすすめです。
デメリットとしては、資格スクールのように不明点を質問することができないため、自分で調べて解決するリサーチ力が必要です。
4-2.WEBサイトを使って独学する
参考書による独学だけでなく、最近ではWEBサイトで公開されている講座を利用して独学する方法があります。
ネットワークエンジニアの関連資格の取得におすすめの学習サイトは以下の例が挙げられます。
有料のWEBサイトは資格スクールと比較しても、圧倒的にコストを抑えられるのがメリットです。
また、本番に活かせる問題集を扱う学習サイトが多いため、参考書で知識習得後、WEBサイトの問題集で実践力を養うのも有効な手の一つです。
WEBの学習サイトは一部無料のものから有料のものまでありますので、まずは無料から試してみて合う講座を見つけてみてはいかがでしょうか。
次の記事ではネットワークエンジニアの勉強するべき内容を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
4-3.e-learningを利用する
講義動画を視聴することで学習可能な「e-learning」を利用する方法があります。
資格スクールに通うほどのコストはかけられない人や、参考書などの活字ではなく動画で学習したいという人におすすめの学習スタイルです。
ネットワークエンジニアに関連するe-learningの主な例として、ITインフラ系資格の学習サービスを提供している「Udemy」が挙げられます。
CCNA、AWSプラクティショナー、LPICレベル1、LinuCレベル1のコースがあります。
月額5,500円〜のコストパフォーマンスの高さと、解説動画と対策問題集付きに加えてオンラインで場所を選ばず学習できるのが魅力です。
4-4.スクールに通う
最も効率よく合格を目指せる学習スタイルが、資格スクールに通うことです。
ITエンジニア系の資格スクールは全国に数多く点在しています。
独学のように自分自身で知識をインプットするだけでなく、資格スクールには専門知識に精通した講師による講義を受講することができるため、学習効率の高さが最大の特徴です。
資格スクールの中には、実践業務を学べるコースや試験の合格を保証する制度などが設けられており、最短で資格取得を目指しながら、取得後に実際の業務で活かせる幅広い実践スキルを学べるのも魅力の一つです。
効率的な学習が可能な反面、一度の出費が大きいため、自分に合ったスクールを吟味することが重要です。
当社でもスクールを運営しており、費用は一切かからない完全無料のITスクールとなります。
詳しくは下記をご覧ください。
スクール概要
金額 | 無料 |
特徴 | ・受講料0円 ・就職決定98%以上 ・専任のキャリア担当に目標を設定してもらえる ・IT業界全般の解説がある ・現場のエンジニアのリアルな話を聞ける ・資格取得サポートがある |
受講形式 | ・オンライン ・スクール |
担当する講師 | ・元エンジニアの講師 ・専任キャリア担当 |
講師対応時間 | 月~金 10:00~21:00 土曜日:10:00~18::00 |
受講場所 | ・オンライン ・スクール 東京都渋谷区渋谷3丁目11-7 第2ミネギシビル9F |
公式URL | ユニゾンカレッジ |
次の記事では、ネットワークエンジニアになるためにスクールが必要かどうかを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→ネットワークエンジニアにスクールは必要?|転職方法についても解説
5.【Q&A】ネットワークエンジニアに必要なのは資格と経験どっち?
結論としては経験の方が重要です。
なぜなら、ネットワークエンジニアは資格取得が必須の職業ではなく、実践業務でいかに能力を発揮できるかが求められ、そのためにはある程度の場数や経験による実績が必要になるからです。
ただ、資格が一切不要かというとまったくそうではありません。
例えば未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、なるべく早くキャリアアップを図るためには資格取得による知識のベースと実践的なスキルの習得が非常に有利です。
資格の取得が必要なくてもネットワークエンジニアになることはできますが、その後の人材価値を高めていくためには資格の勉強が必須になります。
次の記事では、ネットワークエンジニアに必要なスキルや向いている人の特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→ネットワークエンジニアに必要なスキルは?向いている人の特徴なども紹介
6.まとめ
本記事をまとめると以下の通りです。
まとめ
- ・未経験者にはCCNAの取得が圧倒的におすすめ
- ・今後、クラウド関連の資格を取得すると、より市場価値を高めることが可能
- ・ネットワークエンジニアの実務には経験や実績が求められるが、資格取得によりキャリアアップや実務でのパフォーマンス向上に有効
ネットワークエンジニアは特定の資格がなくとも、未経験から目指すことができますが、その後のキャリアアップやスキル向上のためには資格取得が必須と言っても過言ではありません。
今回ご紹介したように、未経験の方が取得すべき資格や、キャリアアップに必要な資格、今後のテクノロジーの動向などの将来を見据えて取得すべき資格と、それぞれのネットワークエンジニアが置かれている立場によって取得を狙うべき資格は異なります。
本記事で解説した資格や勉強時間、難易度、取得すべきメリットなどを加味して、ネットワークエンジニアとしてスキルアップを図るべく、ぜひとも資格取得を目指してみてくださいね。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役