組み込みエンジニアの平均年収は?年収1000万円も目指せる転職方法も解説|組み込みエンジニア
組み込みエンジニアの平均年収は?
組み込みエンジニアは1000万円目指せる?
✓本記事の結論
- ・現在の組み込みエンジニアの平均年収586万円となっている
- ・組み込みエンジニアの年収約1,000万円は可能だが、目指す領域による
データを基に組み込みエンジニアの平均年収と年収最大値を解説します。
また、将来性も詳しく解説していますので、キャリアの参考にしてください。
目次
1.組み込みエンジニアとは
そもそも組み込みエンジニアとは、家電や車などの電子機器を制御するためのプログラムやシステムを開発するエンジニアのことを指します。
近年のIoT技術の発展により、私たちの身の回りのさまざまな製品がIoT化してきています。
その影響により、幅広い業種・分野で組み込みエンジニアの活躍する機会があります。
組み込みエンジニアの仕事内容は?
まず初めに、組み込みエンジニアの仕事内容について解説します。
組み込みシステムの仕事内容としての主な開発工程は以下の通りです。
組み込みエンジニアの開発工程
- ・製品企画
- ・システム設計
- ・ハードウェア/ソフトウェアの設計
- ・実装(プログラミング)
- ・デバッグ、テスト
- ・保守
設計では、ソフトウェア開発者とハードウェア開発者が共同で開発の目標などを決めていきます。
考えられた企画や設計に対してより具体性を持った設計書などを作成します。
また、コーディングされたものを不具合や問題点などをテストし改善していきます。
そして最終的に実際の稼働状況を確認し、リリース後の不具合を修正します。
組込みエンジニアの活躍できる主な業界
組み込みエンジニアは他のITエンジニアと比較しても、幅広い業界で活躍できることが言えます。
主に活躍できる業界
- ・家電業界
- ・自動車業界
- ・電子、電気、OA機器業界
これらの業界では、AIなどの人工知能の技術の発展や、IoT技術の発展などの影響により、組み込みエンジニアの需要が高まっています。
関連記事:組み込みエンジニアとは?仕事内容から年収・将来性・転職方法なども解説
2.組み込みエンジニアの平均年収
組み込みエンジニアはIoTの需要増で年収が年々上がってきています。
他のITエンジニアと比べても、非常に高い年収を誇っています。
それでは、詳しく解説していきます。
2-1.組み込みエンジニアの平均年収【経済産業省データ】
組み込みエンジニアは、IT業界で人気の高い業種として知られており、その平均年収は586万円となっています。
出典:経済産業省
「令和3年 民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は443万円とされており、組み込みエンジニアの年収と比べると、143万円の差があります。
求人の内容によっては最高で1,000万円以上の年収を獲得できるため、人材不足と言われる組み込みエンジニアは重宝されやすいでしょう。
2-2.スキル別で見る平均年収
スキル別に見た、平均年収を解説します。
出典:経済産業省
「経済産業省のIT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると上記のようなデータが出ております。
- ・レベル1:437万円
- ・レベル2:499.2万円
- ・レベル3:576万円
- ・レベル4:726.1万円
- ・レベル5:937万.8万円
- ・レベル6/7:1129.9万円
スキル別で見てもエンジニアの給与は非常に高いと言えるでしょう。
3.組み込みエンジニアの年代別平均年収
ここでは、組み込みエンジニアの年代別平均年収についてご紹介していきます。
年代 |
年収 |
20代 |
456万円 |
30代 |
491万円 |
40代 |
535万円 |
50代 |
565万円 |
日本の平均年収から考えると20代の時点で年収456万円は高く、水準よりも上の年収を獲得できる職業であることは間違いないでしょう。
4.組み込みエンジニアの年収企業ランキング
組み込みエンジニアの平均年収などについて詳しく解説してきましたが、具体的に企業に勤める組み込みエンジニアの年収について気になる方も多いでしょう。
そこで、組み込みエンジニアを採用している企業の平均年収ランキングについてご紹介します。
順位 |
企業名 |
平均年収 |
1位 |
キーエンス |
1,751万円 |
2位 |
東京エレクトロン |
1,309万円 |
3位 |
AGC |
1,075万円 |
4位 |
ソニーグループ |
1,044万円 |
5位 |
住友重機械工業 |
924万円 |
6位 |
三菱電機 |
897万円 |
7位 |
日立製作所 |
890万円 |
8位 |
日本ガイシ |
886万円 |
9位 |
ヤマハ |
885万円 |
10位 |
愛知製鋼 |
833万円 |
1位のキーエンスは1,751万円と2,000万円近い年収を有しており、組み込みエンジニアとしてトップクラスの企業に就職できれば可能性は大いにあります。
また、年収800万円以上の会社が10社もあり、いかに需要の高い職業なのかわかります。
ただし、年収の高さに比例して求められるエンジニアのスキルも高くなります。
実務経験がしっかりとあり、大きなプロジェクトに参画した経験など、他のエンジニアとは違う優秀さをアピールする必要があるでしょう。
5.組み込みエンジニアは年収1000万円も可能?
結論から先に述べると、組み込みエンジニアでも十分年収1,000万円を目指すことができます。
年収1,000万円を目指すにあたって以下の方法がおすすめです。
- ・将来性のあるIoT分野に進む
- ・AI(人工知能)の開発分野に進む
- ・年収の高い企業に転職する
- ・フリーランスとして独立する
それぞれ具体的に何をすればよいのか見ていきましょう。
5-1.将来性のあるIoT分野に進む
将来性を見込まれているIoT分野も今後さらに需要が拡大していくため、エンジニアとして狙い目の分野です。
そもそもIoTとは今までインターネットに接続されていなかった電化製品や車、建物、機械などをネットワークに繋いで管理・制御することです。
IoTの製品例
- ・スマートスピーカー(アレクサなど)
- ・スマートLED
- ・高齢者向け見守りサービス
今後もインターネットに接続されていなかったものがIoT化していったり、IoTを前提とした新しい商品が販売されていくことが予想されます。
そのため、将来性のあるIoT分野の知識やスキルを磨いておくことは、今後エンジニアとして生き残るためにも重要となるでしょう。
5-2.AI(人工知能)の開発分野に進む
最近急速に開発が進んでいる人工知能分野ですが、今後更に市場価値は高まると言われています。
近年、生産労働人口の低下が問題となっており、人だけでは賄えない部分が多くなっています。
組み込みのAI製品
- ・防犯カメラ
- ・自動運転
- ・産業用ロボット
AIはスマートフォン、医療分野、農業分野などさまざまな場面で活躍していますが、その多くがまだまだ開発途中であったり、改善点があるものばかりです。
今後も拡大が見込まれる人工知能分野で優秀な人材になれれば年収は1,000万円を超えてくるでしょう。
5-3.年収の高い企業に転職する
組み込みエンジニアとして年収1,000万円を目指す際、転職することはとても効果的な方法であることが言えます。
具体的な転職方法としては以下のような方法があります。
具体的な転職方法
- ・IT専門の転職エージェントを使う
- ・大手求人サイトで探す
組込みエンジニアの転職は、IT専門の転職エージェントを使うことが最もおすすめです。
IT専門の転職エージェントであれば、組込みエンジニアの求人も多数取り扱っています。
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5-4.フリーランスとして独立する
フリーランスとして独立することで、企業に勤めていたころよりも年収が上昇したという方もいます。
契約次第では月収80万円〜150万円の案件もあるため、十分な実務経験があるならフリーランスとして独立するのも良いでしょう。
フリーランスは実務経験やスキルが重視されますので経験が浅い方は注意しましょう。
どの程度でフリーランスになれる?
以下の方であれば、フリーランスとして独立しても問題ないでしょう。
フリーランスになれるのか?
ただ、上記のレベルであれば1000万円はまだ、難しいでしょう。
基本設計、詳細設計の上流工程を一人称でできる人であれば、1000万円も可能となっています。
関連記事:フリーランスエンジニアとは?働き方・年収・メリットなど解説
6.組み込みエンジニアの将来性
ここまで組み込みエンジニアの特徴や平均年収について詳しくご紹介しましたが、その将来性はあるのでしょうか。
組み込みエンジニアの需要が伸びてくるでしょう。
具体的な理由
- ・教育に時間がかかるため人材は不足しがち
- ・幅が広い知識が求めれ参入障壁が高い
- ・IoTの需要が高くなっている
6-1.教育に時間がかかるため人材は不足しがち
組み込みエンジニアは、ソフトウェアだけでなくハードウェアの知識やプログラミングのスキルが必要になります。
組み込みエンジニアとして活躍するには実務経験も必要となるため、より時間がかかってしまうのがネックな部分で人材は常に不足しているといえるでしょう。
6-2.幅が広い知識が求めれ参入障壁が高い
組み込みエンジニアは、活躍できる分野が幅広く重宝されやすいです。
ですが、幅広い知識とスキルを求められるため、参入障壁は非常に高いです。
求められるスキル
- ・プログラミングスキル
- ・OSの知識
- ・ハードウェアの知識
- ・ソフトウェアの知識
- ・ネットワークの知識
- ・セキュリティの知識
上記のように求められる知識とスキルがあり、誰でもできる分野ではない理由から勉強で挫折する人も多いのが実状です。
6-3.IoTの需要が高くなっている
IoTの需要が高まっており、あらゆる家電製品や産業機器がインターネットに繋がるようになってきました。
今まで、組み込みエンジニアの仕事で無かった部分が、IoTの進歩により、需要が一気に増加しました。
今後も様々なものがIoTに繋がると予想されており、組み込みエンジニアの需要が上がると予想されています。
組み込みエンジニアの将来性については以下の記事でも詳しく解説しています。
→組み込みエンジニアの将来性はある?需要は高い?【2023年版】
7.組み込みエンジニアが求められる知識やスキル
組み込みエンジニアに求められる知識やスキルは以下となります。
求められるスキル
- ・プログラミング言語の知識
- ・OSの知識や操作
- ・ハードウェアやCPU関連の知識
- ・組み込みシステム開発の開発フロー
- ・企業とのコミュニケーション能力
組み込みエンジニアは幅広いスキルと知識が必要となってきております。
そのため、スキルを身に付けることができれば、年収が高くなり、市場価値があがることは間違いありません。
組み込みエンジニアの必要スキルに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
→組み込みエンジニアに重要なスキル6選|必要な知識、資格についても解説
8.まとめ
今回は、組み込みエンジニアの平均年収に焦点を当てて、具体的な仕事内容や必要な知識・スキルを含めて解説してきました。
組み込みエンジニアの年収
- ・平均年収は586万円
- ・スキル次第、やり方次第で1000万円も可能
組み込みエンジニアは他のITエンジニアと比べても平均年収も高く、将来性も高い職種です。
ですが、幅広いスキルが必要なため、勉強で挫折する人も多く、若手の組み込みエンジニアが育ちにくいのが実状です。
組み込みエンジニアを目指すのであれば、今からでも勉強を始めていきましょう。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役