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【SES企業の闇】経歴詐称はもう辛い…。潜むリスクに備えろ!「対策と脱出法を徹底解説」

経歴詐称を行うSES企業は絶対にやめとけ!

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。

本記事のトピックスはこちら!

  • ・経歴を偽って良い案件もらったけど大丈夫?
  • ・スキルシートに虚偽の内容を入れられる…。
  • ・経歴をいつわるのがもうしんどい。

SESとして働いていると必ず行わなければならないSES面談。

常駐先を決めるために乗り越えないといけない壁ですが、無理やり案件を取るために会社に経歴を変えろといわれて「正直、しんどい」という人は後を経ちません。

本記事では、SES面談における経歴を不正に書き換えることに抵抗感を感じている方を対象に、経歴詐称をするとどうなるのか?回避する方法から経歴詐称をさせる会社の脱出方法まで網羅的に解説します。

1.SESにおける経歴詐称とは?

SESにおける経歴詐称とは、クライアント企業と事前に行う「SES面談」やSES面談に必要な「スキルシート」の嘘の内容を混ぜて通過させることをいいます。

SES面談についてはこちら⇒【SES面談パーフェクトガイド|流れ、質問、違法性、落ちる人を解説

SESは、クライアント企業が求める人物像と担当のSESエンジニアがマッチしているかどうかで、客先常駐を依頼するという形式のサービスです。

この時の主な基準となるのが、「業務経験」や「保有スキル」です。

SES企業は契約欲しさのために、エンジニアに対して経歴を偽るようにスキルシートに虚偽の記載を指示を出したり、SES面談で嘘の回答を強要したりします。

このことをエンジニア界隈では「経歴詐称」と呼ばれてます。

基本的に、虚偽の内容は記載したSESのスキルシートが元になるため、以下を虚偽することが多いです。

経歴詐称の主な内容

  • ・使えるプログラミング言語
  • ・フレームワーク、データベースの知識
  • ・経験がある業務
  • ・取得している資格
  • ・案件詳細
  • ・従事期間

このほかにも、年齢や学歴さえも詐称するように強要するケースもあり、複雑な気持ちを抱えているというのがSESの経歴詐称に関する多くの方の悩みとなっています。

私自身もこの経歴詐称をさせられるという経験を経てきたので、このなんともいえない複雑な感情に苛まれていました。


このような企業に在籍しているのであれば、「すぐに辞めるべきである」というのが私の主張です

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2.SESの経歴詐欺に潜む「危険なリスク」

SESの経歴詐欺において最も気になるのは「どんなリスクがあるのか」ではないでしょうか?

結論としては、経歴詐欺が直接的に罪に問われるケースは少ないですが、可能性が0ではありません。

今回は「最悪なケース」と「まだマシなケース」の2つを紹介します。

2-1.【最悪なケース】損害賠償請求の危険性

最悪なケースは、損害賠償請求をされてしまうことです。

もちろん、経歴詐欺がばれただけで損害賠償請求をされることはほとんどありませんが、「クライアント側に多大な損害が出た」や「重大な詐欺行為に当たると判断された」といった場合には損害賠償請求をされることがあります。

損害賠償請求先は基本的にはSES企業になりますが、SES企業側がもし、「私たちも知りませんでした。エンジニアが勝手に…。」などといって言い逃れようとしてきたら最悪です。

 
経歴詐称を自身が許容していなくても、指示に従って加担するだけでもその危険性は非常に高まります。

実際に、経歴や能力の詐称を理由として解雇を行い、その後訴訟にまで発展した事例もあります。

参照:経歴・能力の詐称を理由とする解雇と詐欺 東京地判平

このように経歴詐欺を行うこと自体が多大なリスクをはらんでいることが分かるはずです。

2-2.【マシなケース】SES契約解約の危険性

クライアント企業はSESというサービスを利用しているだけなので解約が可能です。

そのため、経歴詐欺を理由に契約の解除をすることもできるため、ばれた時には契約を打ち切られてしまうリスクがあります。

参照:民法第651条1項

加えて、悪質なSES企業の中には、契約を切られたことに対して厳しく言及してくるような会社も存在します。

このような背景から契約を打ち切られるんじゃないか?と内心びくびくしながら、業務に当たるSESエンジニアも少なくありません。

エンジニアの経歴詐欺の悩み

  • ・質問したら経歴詐欺がばれるのでは…。
  • ・切られたらまた怒られるかもしれない。
  • ・偽りの経歴をいうのが心苦しい。
  • ・契約を切られて待機時間に給料が減るのが嫌だ。
  • ・契約を切られたらまた経歴詐称しないといけない。

経歴詐称をさせる企業に入ると正直、精神的にはめちゃくちゃきついです。

私もエンジニア未経験の時に、経歴を偽るように強要されてその会社を辞めた経緯があります。

このケースは「まだマシ」と紹介していますが、実際には日々の業務の中でも経歴詐称がバレないように取り繕う必要があり、新たな案件でもまた経歴を偽らされるという悪循環が長期間に渡って続きます。

経歴詐称させる企業にいても、良いことは1つもない!

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3.SES企業が経歴詐称を強要する理由

このように会社側にも大きなリスクのある経歴詐称ですが、リスクを背負ってでも強要するのには理由があります。

経歴をさせる2つの理由

  • ・契約件数を上げて利益を出す
  • ・契約の単価を上げて利益を増やす

総じていうのであれば、会社が利益を重視していて、そのほかのことは後回しにしているということです。

3-1.契約件数を上げて利益を出す

エンジニアに経歴詐称させる理由の1つは契約件数を上げて利益を出すためです。

現場にすぐ参加して仕事ができるスキルや経験を持っている優秀なエンジニアのほうが案件が決まりやすいのは想像に難しくないと思います。

そのため、経歴やスキルを偽ることで優秀なエンジニアのように見せかけようとします。

ましてや、未経験のエンジニアはなかなか案件が決まりにくいので、経歴詐称をさせる格好のターゲットです。

また、待機している従業員は会社にとっては支出となるため、なるべく常駐先と契約して働かせたいという背景があり、このような行為に及びます。

経歴詐称は営業力のない会社に特に多い!

3-2.契約の単価を上げて利益を増やす

エンジニアに経歴詐称させる理由の2つ目は契約の単価を吊り上げるためです。

契約時に単価が上がれば、会社の売り上げが増えるため、営業はクライアント企業に都合の良いことをいって案件を取ってきます。

しかし、実際にはそんな社員はいないため、経歴詐称をするはめになります。

下記は開発経験における平均月単価の例です。

開発経験

平均月単価

webシステム開発(3年)

75万円~90万円

アプリケーション開発(8年)

90万円~150万円

 
経験年数が1年異なるだけでも10〜15万円程度単価が変わるため、経験年数に嘘の記載をさせようとする理由がよく分かるのではないでしょうか。

また、スキルレベルによる単価の違いは以下のようになります。

スキルレベル

平均月単価

テスター(1年)

45万円~60万円

PG経験(3年)

55万円~70万円

SE経験(5年)

80~100万円

プロジェクトマネージャー

85~150万円

テスターとPGでも5〜25万円程度の違いが出てくるため、経歴詐称してでも単価を引き上げようとするため、結果として、できない仕事をやらされることになります。

これらの側面からみてもエンジニアのことなど考えておらず、自社の売り上げばかりをみていることがわかると思います。

悪事を働かなくてもビジネスはできる!

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4.経歴詐称をする企業はブラックである!

では、このような経歴詐称させるのは果たして良いのか悪いのか?という話ですよね。

結論として、経歴詐称はブラック企業の証です。すぐにでも会社を離れることをおすすめします。

その理由としては以下の2つです。

  • ①ビジネス的な戦略に欠けている。
  • ②不正して案件を取らざるを得ない経営状態。

 
単価の高い高難度の案件獲得に重きを置くのであれば、そもそも未経験でエンジニアを取る必要はありません。

経歴詐称をさせるというのは完全に「会社側のエゴ」です。

身の丈に合っていない自社のビジネスを強引につなぎ合わせるから、不正する必要が出てきているに過ぎません。

加えて、経歴詐称をしてまでも案件を取らなくてはいけないというのは「経営的に危ない可能性」があります。

どう考えても、長期的な目線で見た場合、「経歴詐称は会社的リスク」なのは小学生でもわかることです。

つまり、会社に社員を育成するだけの利益が出ていなかったり、余力がなく日銭を稼がないといけないという状況であることに相違ありません。

このような背景があるからこそ、「経歴詐称はブラック企業の証」であるといえるのです。

弊社ユニゾンキャリアでは、経歴詐称に疲れたから転職したいというお問い合わせを多数いただいております。

経歴詐称は社会的リスクのみではなく、精神的な負荷にもなるので、早めに動ける準備を始めましょう!

5.【対処法】経歴詐称の脱却と対応策

現在、経歴詐称を強要してくる企業に在籍している場合は、応急処置として対処する必要があります。

ここでは一時的な応急処置がら本格的な対処法の準備まで体系的に解説します。

やるべき3つの対処法

  1. ・経歴詐称は断ってOK!
  2. ・スキルシートを記録し対策を
  3. ・転職の準備を進めて脱出を

5-1.「マインドセット」経歴詐称は断ってOK!

経歴詐称が当たり前の環境にいると多くの方が「よくあることだ」と勘違いしてしまいますが、経歴詐称をすること自体がそもそも悪です。

経歴詐称を強いられた場合は、「断固拒否」して問題ありません。

まずは「断って良いんだ。むしろ、良くないことをしているのは企業側」というマインドセットをすることがとても重要です。

あなたが悪事の片棒を担ぐ必要はありません。

もし、断ることで「首にするぞ」なんていってきたら、その企業の価値はその程度のものです。あなたが真剣に考えるまでもなく、辞表を叩きつけてやりましょう!

最初は断ることに抵抗感があるかもしれません。私もそうでした。ですが、人生において断らないことのほうが損になることも多いことを知って、断れるようになった経緯があるので、一度嘘だと思って試してください。

 
マインドセットを適切に行えれば、またもブラック企業を引く確率は格段に減るはずです。

5-2.「応急処置」スキルシートを記録し対策を

経歴詐称は企業側が勝手にスキルシートの書き換えを行うこともあります。

「ほんと、いい加減にしろよ!」って感じですよね。

この時、書き換えたことを知らないと面談当日になって口裏合わせをさせられることになってしまいます。

その対策としてスキルシートを提出時に写真でもいいので、必ずデータを取っておくようにしましょう。

ほかにも、提出前にスキルシートを事前に確認させてもらう打診をするのも良いです。

可能であれば、経歴詐称を強要してくる音声データの取得までできればなお良しです。

 
これらの詳細な不正に関するデータを集めておけば、降りかかる火の粉に対処できます。

経歴詐称を強要してくる場合は徹底的に対策を講じることが大切です。

5-3.「本格始動」転職の準備を進めて脱出を

最も注力してやるべきことは根本的な問題の改善です。

正直な話、経歴詐称をさせるようなブラック企業に勤めていても将来性はありません。

いずれにせよ会社を変えざるを得ないということです。

精神的に追い込まれてしまう前に転職できるように並行して動いておくことが重要となります。

企業の体質を変えることより、自分が別の環境に身をおくことのほうが遥かにかかるコストは少なくなります。

短期離職の場合は転職に不利になることを気にされる方もいますが、自身の失敗として転職の面接の際にしっかりと原因を伝えれば、特に問題はありません。

むしろ、自身の行動をしっかりと振り返られる人だと評価される場合すらあります。

 
不安な気持ちは分かりますが、ずっとその企業にいるのは無理だと割り切って現状を変えるのも大事な決断です。

弊社ユニゾンキャリアでは、転職のご相談から内定まで「完全無料」でご利用できます。

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この記事の監修者

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エンジニア

土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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