C言語プログラミング能力認定試験って何?資格の内容や難易度も解説|C言語資格
C言語プログラミング能力認定試験って、どうやって勉強すればいいんだろう?
C言語プログラミング能力認定試験はどのくらい難しい…?
✓本記事の流れ
- ・C言語プログラミング能力認定試験の概要
- ・C言語プログラミング能力認定試験の難易度
- ・C言語プログラミング能力認定試験の勉強方法
- ・C言語プログラミング能力認定試験の過去問の有無
これからC言語プログラミング能力認定試験の受験を考えている方に、受験するまでに必要な情報を全てご紹介します。
この記事に必要な情報が詰まっているので、読んで合格を目指しましょう。
それでは解説します。
目次
1.C言語資格「C言語プログラミング能力認定試験」とは
C言語プログラミング能力認定試験とは、株式会社サーティファイが主催するC言語のスキルを問う資格試験です。
※こちらの公式URLから試験への申し込みや資料請求、サンプル問題取得などもできます。
3級から1級までの3段階の認定基準に分かれており、それぞれ求められる知識が異なります。
各試験について、求められる知識や試験概要を見ていきましょう。
1-1.C言語プログラミング能力認定試験3級
3級は最も簡単な試験で、簡単なライブラリ関数や基本的な演算子など、入門レベルのC言語スキルが求められます。
C言語を初めて触り始めた人が、自分の実力を試すためにおすすめの試験になります。
3級の認定基準
- ・C言語の概念を理解していること
- ・簡単なプログラムが書けること
試験概要
C言語プログラミング能力認定試験3級 |
|
受験料 |
5,200円(税込) |
開催時期 |
年3回 1,6,9月 |
受験資格 |
なし |
試験時間 |
60分 |
合格基準 |
得点率60%以上 |
出題形式 |
[リモートwebテスト] |
問題数 |
テーマ別大問6問必須 |
1-2.C言語プログラミング能力認定試験2級
2級になると、ファイル操作系のライブラリ関数や、ポインタ、アドレス等のメモリアクセスなど、3級より複雑な問題が出題されます。
実際にプログラムを組んで理解を深めてから試験に挑みましょう。
2級の認定基準
- ・500行程度のプログラムが適切に(理路整然、簡潔、正しく、速く)書けること
- ・各種基本アルゴリズムを理解していること
試験概要
C言語プログラミング能力認定試験2級 |
|
受験料 |
5,200円(税込) |
開催時期 |
年2回 1,6月 |
受験資格 |
なし |
試験時間 |
90分 |
合格基準 |
得点率60%以上 |
出題形式 |
[リモートwebテスト] |
問題数 |
テーマ別大問8問必須 |
1-3.C言語プログラミング能力認定試験1級
1級では、提示されたプログラムに対する仕様変更、仕様追加が求められます。
プログラムの編集能力だけでなく、仕様書を正しく作成できるかなど、C言語プログラマーとしての総合的な能力が問われます。
1級の認定基準
- ・C言語を駆使し、応用プログラム(言語処理系、ユーティリティなど)が作成できる
- ・使用しているOSについて理解をしている
C言語プログラミング能力認定試験3級 |
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受験料 |
5,200円(税込) |
開催時期 |
年2回 1,6月 |
受験資格 |
なし |
試験時間 |
150分 |
合格基準 |
得点率60%以上 |
出題形式 |
[会場集合試験] 実技試験(パソコン使用) |
問題数 |
2問必須 |
使用する環境 |
コンパイラ:Borland C++ Compiler5.5 JIS X 3010-1993に対応 |
2.C言語プログラミング能力認定試験の難易度
C言語プログラミング能力認定試験はどのくらい難しいのでしょうか?
ここではC言語プログラミング能力認定試験の難易度について、他の試験との比較や合格率を例に解説していきます。
2-1.C言語プログラミング能力認定試験と他の試験との比較
出典元:サーティファイ
上の図は、C言語プログラミング能力認定試験を主催している「サーティファイ情報能力認定委員会」が、他に主催している試験との難易度を比較しているグラフです。
2級〜3級は、言語知識の基本を学んだ方向けなので比較的試験難易度も易しくなっています。
比較して、1級は業務レベルのプログラミングスキルが問われ、試験も実技試験なので難易度は高いでしょう。
2-2.C言語プログラミング能力認定試験の合格率
C言語プログラミング能力認定試験の全体合格率は「70.3%」です。
難易度の高いIT系の資格は合格率が50%を切ることはあまり珍しくないことから、C言語プログラミング能力認定試験は比較的合格しやすい資格だということがわかります。
2-3.C言語プログラミング能力認定試験の勉強時間
C言語プログラミング能力認定試験の級別でかかる勉強時間を説明していきます。
各級合格までの勉強時間
- ・3級:110時間
- ・2級:100時間
- ・1級:70時間
※3級はプログラミング初心者、2級は3級取得者、1級は2級取得者が勉強した際の時間です。
あくまで目安にはなりますが、大体1カ月〜2ヶ月勉強を続ければ取得可能な資格です。
3.C言語プログラミング能力認定試験は独学で合格できる?
C言語はプログラミング言語の中でも、習得までに時間がかかる難しい言語だと言われています。
C言語プログラミング能力認定試験は独学で合格できるのでしょうか?
結論
- ・未経験の方は2級までは独学でも取得可能
- ・実務経験者であれば1級も独学で取得可能
もちろん、未経験の方でも1級を独学で合格できる可能性はあります。
ですが、経験者に比べると難しく感じるでしょう。
その理由には、以下の2つの理由が挙げられます。
1級合格が難しい理由
- ・1級は業務レベルのC言語スキルが求められるから
- ・1級は実技試験があるから
それぞれ、詳しく解説していきましょう。
3-1.1級は業務レベルのC言語スキルが求められるから
C言語プログラミング能力認定試験では、3級から2級で求められるスキルと、1級で求められるスキルが明確に異なります。
合格に求められるC言語スキル
- ・3級から2級:C言語の基礎知識が理解できているか?
- ・1級:業務レベルでC言語を使うことができるか?
業務レベルで日常的にC言語を使っている方であれば、C言語プログラミング能力認定試験1級は問題なく合格できます。
ですが実務未経験の場合は、実践経験の少なさからどうしても難しいと感じやすくなります。
3-2.1級は実技試験があるから
1級では、2級、3級にはなかった実技試験が行われます。
2級、3級では選択形式の問題でしたが、1級では実際にプログラムを組む問題が出題されるのです。
試験対策でプログラムを組もうとすると、自分のパソコンに環境を構築する段階から始まります。
しかし初めての人が環境を構築しようとするとそれだけで多くの時間がかかってしまうでしょう。
また環境構築が済んだ後も、問題があります。
それはエラーが発生した時に、エラー箇所を見つけてどのような対処を取るべきか判断が難しい点です。
よって、未経験者が独学で1級の取得を目指す場合は、スクールに通うなど周りに質問できる環境を整えたほうが良いでしょう。
関連記事:未経験から独学でITエンジニアになるには何を勉強すればいい?
4.C言語プログラミング能力認定試験を取得するメリット
C言語プログラミング能力認定試験を取得するメリットは、転職・就職で応募できる求人数や内定率が上がることです。
級によってそれぞれどの程度転職・就職時のメリットがあるのかを解説していきます。
4-1.C言語プログラミング能力認定試験のメリット(3級)
C言語プログラミング能力試験3級が転職・就職時に有利に働くことはあまりありません。
ですが、応募条件としてC言語プログラミング能力認定試験3級取得を設定している企業はあります。
ですので、3級取得を必須としている企業に転職・就職したい方や、2級を取得する前の勉強ついでに取得を考えている方は受験してみるとよいでしょう。
4-2.C言語プログラミング能力認定試験のメリット(2級)
C言語プログラミング能力試験2級から、履歴書に書いてアピールする方が多いです。
2級取得や取得相当を必須としている企業は多いことから、合格すると応募できる求人数を増やすことができます。
また、ある程度勉強しなければ取得できない資格なので、その努力を評価する企業もあるでしょう。
4-3.C言語プログラミング能力認定試験のメリット(1級)
C言語プログラミング能力試験1級が取得できるレベルであれば、転職・就職に有利に働くでしょう。
1級を取得することで実践レベルの知識・技術があることが証明されているため、即戦力として評価されます。
転職・就職後も即戦力としてプロジェクトを任されることから、活躍の場を広げていくことができるでしょう。
5.C言語プログラミング能力認定試験の勉強方法
次に、レベル別C言語プログラミング能力認定試験の勉強方法について解説していきます。
5-1.C言語プログラミング能力認定試験(2級、3級)
プログラミング初心者の場合、C言語の勉強を始めた頃はとても難しく感じると思います。
そのため、まずは初心者用に書かれた簡単な参考書で勉強し、知識をインプットしていきましょう。
もしある程度C言語を理解している人であれば、初心者向けではなく、もっと詳しく解説されている参考書で勉強するようにしましょう。
その後、過去問を解いていき、正答率が80%を超えるまで参考書と過去問を交互に学習していく方法がおすすめです。
5-2.C言語プログラミング能力認定試験(1級)
1級は2級、3級とは異なり、会場での実技試験になります。
そのため、実際にプログラミングしながら勉強を進めていくことが大切です。
2級、3級を受けていなくても1級を受けることは出来ますが、C言語の知識がない状態から1級に合格するのは難しいです。
もし2級と3級を受験しないで1級を受ける場合でも、まずは2級と3級の問題を解いていくところから始めましょう。
勉強方法は2級、3級と同様、正答率が80%を超えるまで参考書と過去問を交互に学習していく方法がおすすめです。
6.C言語プログラミング能力認定試験のおすすめ参考書
C言語プログラミング能力試験の勉強をする際におすすめの参考書や問題集を紹介していきます。
6-1.参考書
C言語プログラミング能力認定試験を勉強する上で、おすすめの参考書は以下の通りです。
おすすめ参考書
- ・スッキリわかるC言語入門
- ・新訂 新C言語入門 シニア編
それぞれのおすすめポイントを解説していきます。
●スッキリわかるC言語入門
C言語プログラミング能力認定試験を主催しているサーティファイの推薦書籍です。
プログラミング初心者の方にお勧めの参考書で、C言語の学習でつまずきやすいポイントを分かりやすく解説しています。
WEBブラウザ上でプログラミングできる環境も提供してくれることから、プログラムを動かしながら学習することが可能です。
また初心者が躓きやすいエラーの内容も解決方法と合わせて載っているため、困った時は本書が参考になるでしょう。
●新訂 新C言語入門 シニア編
本書も、C言語プログラミング能力認定試験を主催しているサーティファイの推薦書籍です。
C言語の基礎を理解した方向けの参考書で、C言語初学者の方には少し難しい内容となっています。
本書では、本格的なC言語のプログラム作成に欠かせない、C言語の仕様について詳しく解説されています。
C言語は、しっかり理論が理解できていなければプログラムを組むことが難しい言語です。
そのため、ある程度C言語のことを理解したなら、本書を読むことをおすすめします。
関連記事:エンジニアにおすすめの本を厳選!初心者におすすめの本から順に紹介
6-2.問題集
C言語プログラミング能力試験は、全て主催者であるサーティファイから過去問集が販売されています。
級ごとにそれぞれ過去問が販売されているため、自分の受けたいレベルの過去問を購入するといいでしょう。
それぞれの試験対策として繰り返し利用し、合格を目指しましょう。
3級過去問題集 |
2級過去問題集 |
1級過去問題集 |
7.C言語プログラミング能力認定試験のおすすめ勉強サイト
C言語プログラミング能力認定試験を勉強する際におすすめの勉強サイトについて紹介していきます。
7-1.Udemy
出典元:Udemy
Udemyはオンライン動画学習教材を取り扱うサイトです。
C言語の学習動画は2023年4月時点で300件以上あり、色んな角度からC言語の解説がされています。
各動画2,000円〜20,000円前後で購入可能です。
高価な動画には手を出しづらいですが、Udemyは会員登録直後に新規受講生割引を行っており、セール中であれば動画を安く購入できます。
7-2.paiza
出典元:プログラミング入門に最適!初心者でも楽しく学べる動画学習サービス【paizaラーニング】
paizaは、動画視聴をしながら学習ができるサイトです。
無料と有料プランがあり、どの動画も最初の数本は無料で見ることが出来ます。
無料で動画視聴をしてみて、自分に合うようであれば有料プランに入って勉強するのがおすすめです。
金額 |
無料プラン : ¥0 |
7-3.一週間で身につくC言語の基本
出典元:一週間で身につくC言語の基本
C言語を学び始める初心者の方に向けて、C言語を詳しく説明しているサイトです。
解説の後に取り組める練習問題も用意されているので、C言語を学習したことがある方は練習問題のみをやってみるのも良いでしょう。
8.C言語プログラミング能力認定試験の過去問はあるの?
過去問はネットでは配布されていません。
その代わりに、公式のサイトでサンプル問題が公開されています。
もし過去問集を購入する前に、各レベルでどんな問題が出題されるか確かめたい場合は、このサンプル問題を利用するといいでしょう。
URL:サンプル問題 – 検定試験について – C言語プログラミング能力認定試験│資格検定のサーティファイ│あなたのスキルアップを応援します|
サンプル問題のみで合格するのは難しいため、受ける難易度が決まり次第、公式から発売している「C言語プログラミング能力認定試験 過去問集」を購入しましょう。
9.C言語資格におすすめのスクール
C言語を使った業務が未経験の場合、1級は特に合格が難しいです。
そこでスクールを利用して、C言語資格であるC言語プログラミング能力試験の勉強する方法をおすすめします。
スクール利用のメリット
- ・疑問点を講師にすぐに聞ける
- ・勉強しやすい環境が整っている
- ・講師からアドバイスを受けることができる
スクールを利用する際の一番のデメリットは、コストがかかることです。
ですが一部のスクールは、「完全無料」で利用することができます。
スクール名 |
金額 |
おすすめポイント |
ユニゾン |
無料 |
・動画による資格取得サポートを無料で実施 |
Win |
¥197,000(24回コース) |
・オンラインでの個別レッスンや、少人数でのオフラインレッスンなど、受講方法を選べる |
SAMURAI ENGINERR |
¥165,000~ |
・現役エンジニアによるオンラインマンツーマンレッスン |
C言語プログラミング能力認定試験を取得したい方は、一度ユニゾンキャリアのスクールを利用してみてください。
10.まとめ
C言語プログラミング能力認定試験は級が3つに分かれており、それぞれの難易度を勉強時間で表すと以下になります。
難易度別の勉強時間
- 3級:110時間
- 2級:100時間
- 1級:70時間
C言語プログラミング能力認定試験を取得するメリットとして、転職・就職時に有利に働く点があります。
もしC言語を利用した職に就きたいと考えている場合は、2級か1級の取得を目標にしましょう。
勉強する際におすすめの書籍・WEBサイトは以下の通りです。
書籍
- ・スッキリわかるC言語入門
- ・新訂 新C言語入門 シニア編
- ・各級ごとの過去問題集
WEBサイト
- ・Udemy
- ・paiza転職
- ・一週間で身につくC言語の基本
C言語プログラミング能力認定試験の資格を取得することで、転職・就職は有利になります。
目標を持って勉強をすることで、C言語プログラミング能力認定試験の資格取得を目指しましょう。
このようなことで
悩まれています。
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こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役