未経験からクラウドエンジニアになれる?具体的な転職方法についても解説|クラウドエンジニア
未経験からクラウドエンジニアになれるのかな……
クラウドエンジニアに転職したいけど、どう転職すればいいんだろう?
✓本記事の流れ
- ・未経験からクラウドエンジニアになる方法はある?
- ・そもそもクラウドエンジニアとは?
- ・取得した方がいい資格や必要なスキルを徹底解説!
最近よく聞くようになった「クラウドサービス」
Apple社のiCloudや、Google社のGoogle Cluudなど、日常生活でもクラウドサービスは浸透してきました。
そのクラウドサービスを扱い、管理するクラウドエンジニアの需要も近年増加傾向にあります。
クラウド技術は難易度が高いことに加え、幅広いスキルと知識を求められるため、未経験からの転職が難しい職種の1つになります。
しかし、クラウドに関する知識やスキルを身に付けられれば、未経験からでも転職は可能です。
本記事では未経験がクラウドエンジニアになる方法を解説しておりますので、転職に役立ててください。
目次
1.未経験からでもクラウドエンジニアになれるのか?
そもそも「クラウドサービス」および「クラウドエンジニア」とは何でしょうか。まず、2つの用語について押さえましょう。
クラウドサービスとは、インターネットを通じて、データベースやストレージ、アプリケーションといった様々なITリソースを、必要とするときに必要な量だけ利用できるサービスのことをいいます。
そしてクラウドエンジニアとは、このクラウドサービスを用いたシステムの構築や運用などを専門で担うエンジニアのことです。
クラウドサービスはITインフラの一部であることから、クラウドエンジニアもインフラエンジニアのひとつとして分類されています。
最近ではクラウドサービスの需要拡大に伴ってクラウドエンジニアの需要も高くなってきていますが、未経験からクラウドエンジニアになるのは難しいのでしょうか?
ここでは、クラウドエンジニアという職種に転職しようとする際の難易度を、エンジニアとしての経験別に解説していきます。
- ・エンジニア未経験
- ・エンジニア経験あり(インフラエンジニア以外)
- ・インフラエンジニア経験あり
1-1.エンジニア未経験
全くエンジニアとしての経験がない場合は、クラウドエンジニアになることは不可能ではありませんが、難易度は非常に高いです。
クラウドエンジニアには、クラウドサービスの知識だけでなくITインフラの知識を始めとしたITの知識が幅広く求められます。
そのため、クラウドの知識もITインフラの知識もない完全未経験からの転職は、非常にハードルが高いのです。
全くエンジニアとしての経験がない状態からクラウドエンジニアを目指す場合は、インフラエンジニアから始めてキャリアアップしていくのがいいでしょう。
最近ではクラウドサービスの導入が盛んになっていることから、インフラエンジニアでもクラウドサービスに触れる機会が増えています。
まずはインフラエンジニアでITインフラの知識を身に着けながら、クラウドエンジニアになるための勉強をしていくようにしましょう。
1-2. エンジニア経験あり(インフラエンジニア以外)
エンジニア経験はあるけれど、インフラエンジニアの経験はないという場合はクラウドエンジニアに転職することはできるのでしょうか。
結論から申し上げると、エンジニア未経験の場合と比べれば難しくはないですが、ITインフラやクラウドの知識はしっかりと身に着けた上で転職活動を行う必要があります。
何らかのエンジニアとしてシステム開発に携わった経験があれば、ある程度のITの知識は身についていると考えられるため、エンジニア未経験の場合と比べればクラウドエンジニアを目指しやすいです。
しかし、ITインフラに関する知識やクラウドに関する知識を持ち合わせていなければ、クラウドエンジニアに転職するのは難しいです。
まずはITスクールや資格試験勉強などでクラウドエンジニアに必要な知識を学んだ上で、転職活動を行うようにしましょう。
1-3. インフラエンジニア経験あり
インフラエンジニア経験がある場合、クラウドエンジニアには比較的スムーズに転職できるでしょう。
特にインフラエンジニアとしての経験があり、その中でクラウドサービスに携わった経験や、クラウドに関する知識を持ち合わせている場合は、知識・経験を活かした転職が可能です。
クラウドに関する知識やスキルを身に付けていない場合は、クラウドエンジニアへの熱意を企業にアピールするためにもクラウドに関する勉強を行うことをおすすめします。
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2.未経験からクラウドエンジニアになるのは無理?
未経験からクラウドエンジニアになるのは非常にハードルが高く、十分な準備をしなければ転職は難しいです。
しかし、クラウドエンジニアの需要は年々高まっているため、しっかりと準備をしていけば可能性は広がっていきます。
未経験からクラウドエンジニアを目指すなら、使えるサービスや手段は積極的に利用していきましょう。
具体的には、次の方法がおすすめです。
クラウドエンジニアになる手段
- ・転職エージェントの利用
- ・クラウドエンジニアに関する資格を取得する
- ・ITスクールに通う
それぞれの方法について、メリットを具体的に見ていきましょう
2-1.転職エージェントの利用
未経験からクラウドエンジニアに転職するには、転職エージェントサービスの活用がおすすめです。
転職エージェントは求職者と企業の橋渡しを行う転職のプロです。多くのサービスは無料で受けることができます。
転職エージェントのサービス
- ・非公開求人の紹介
- ・履歴書・職務経歴書の添削
- ・面接のアドバイス
- ・企業との面談日程調整の代行
- ・企業との労働条件交渉の代行
未経験からクラウドエンジニアに転職することは難しいため、転職のプロの力を利用して、効率よく転職活動を行っていくとより上手く転職ができるでしょう。
転職エージェントには様々な種類があります。
転職エージェントの種類
- ・エンジニア特化型
- ・クリエイター特化型
- ・飲食業界特化型
- ・医療業界特化型
- ・総合型(分野を問わない)
クラウドエンジニアを目指す場合であれば、やはりエンジニア特化型の転職エージェントサービスに登録するのがよいでしょう。
エンジニア向け求人案件を多く扱っているため、効率的に求人案件を探していくことができます。
また、エンジニア特化型のエージェントであれば、IT業界およびエンジニア転職に精通したアドバイザーがサポートにつくため的確なアドバイスを得ることができます。
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2-2.クラウドエンジニアに関する資格を取得する
未経験からクラウドエンジニアに転職するには、クラウドエンジニアに関する資格を取得するのも有効な方法です。
クラウドエンジニアへの転職で未経験者が敬遠されてしまう理由としては「業務をこなすために必要な知識・スキルを持っていない」といった点が挙げられます。
逆に言えば、業務をこなすために必要な知識・スキルを既に持っていれば、採用される可能性を上げることができます。
未経験からクラウドエンジニアを目指すのであれば、知識・スキルを持っていることを客観的に証明できる資格は、取っておいて損はないでしょう。
2-3.ITスクールに通う
未経験からクラウドエンジニアに転職するには、ITスクールに通うのも有効な方法です。
ITスクールには未経験からクラウドエンジニアを目指すためのカリキュラムが用意されているため、何から勉強すればいいかわからないという方や、勉強に躓きやすい方には特におすすめです。
ITスクールを利用するメリット
- ・カリキュラムがあるため挫折しにくい
- ・不明点があれば講師に質問できる
- ・同じ目標をもった人達と情報交換できる
- ・作ったシステムをポートフォリオとして活用できる
ITスクールを利用するデメリットとして、スクールの費用が高いことが挙げられます。
そのため、費用や勉強方法を考慮した上で、スクールを利用するかを検討してみることが大切です。
3.クラウドエンジニアが注目されている理由と将来性
転職や就職について考える際、多くの方にとって気になるのが目指している職種の将来性ではないでしょうか。
結論から申し上げると、現在クラウドエンジニアは注目されている職業であり、将来性についても問題はないでしょう。
ここでは、クラウドエンジニアが注目されている理由や将来性について解説します。
3-1.クラウドサービスはどのくらい注目されている?
これまで企業では、オンプレミスで自社のシステムを稼働させるのが主流でした。
オンプレミスとは、システムを稼働させる上で必要となるサーバーコンピュータやネットワーク機器、ソフトウェアなどを自社で保有・管理する体制のことをいいます。
しかし、現在では、このオンプレミスからクラウドサービスに移行する動きが加速しています。
総務省が発表した「令和5年版 情報通信白書」によると、企業におけるクラウドサービスの利用状況は年々増加傾向にあることが分かります。
なぜ、クラウドサービスが選ばれるようになってきたのでしょうか。総務省「令和4年通信利用動向調査の結果」によると、次のような理由が挙げられます。
主に機能面の信頼性や、オンプレミスと比較したコストの安価性から、クラウドサービスが選ばれていることがわかります。
●場所・機器を選ばずに利用できるから
クラウドサービスはオンプレミスとは異なり、インターネットに接続できる環境さえあれば、場所や機器を問わず利用することができます。
●資産、保守体制を社内にもつ必要がないから
オンプレミスの場合、サーバーコンピュータやネットワーク機器といったシステムを稼働させるための設備は、自社で所有・管理することになるため、設備費や管理費などのコストがかかります。
一方で、クラウドサービスを利用すれば、システムを稼働させるために必要な設備は、自社で所有・管理する必要がないため、コストはかかりません。
●安定運用、可用性が高くなるから
一般的に、オンプレミスよりもクラウドサービスの方が、安定的に利用することができます。
クラウドサービスの提供事業者は、サービス品質を高めるために何重ものリスク対策をしています。
万が一障害が起きた場合にも速やかに復旧する対応が取られるため、自社で管理するよりも可用性が高く、コストも低いのです。
なお、クラウドサービス市場のシェアTOP3は次の通りです。
- ・Amazon社「Amazon Web Service」
- ・Microsoft社「Microsoft Azure」
- ・Google社「Google Cloud Platform」
3-2.クラウドエンジニアの将来性
クラウドサービスの利用率の増加に伴って、各社クラウドサービスの技術も向上していくことが予想されます。
それを扱うクラウドエンジニアも求められることから、将来性の高い職種と言えるでしょう。
未経験から目指す上で難しいクラウドエンジニアですが、目指してみる価値は十分にある職種です。
4.そもそもクラウドエンジニアの仕事内容とは?
これまで、未経験からクラウドエンジニアに転職する際の難易度や、クラウドエンジニアの将来性について説明してきました。
しかし、クラウドエンジニアがどのような仕事をするのか、具体的にイメージできていない方も多いのではないでしょうか。
クラウドエンジニアの仕事内容は、大きく次の3つに分けることができます。
クラウドエンジニアの仕事内容
- ・クラウドシステムの設計
- ・クラウドシステムの構築
- ・クラウドシステムの運用・保守
それでは、各仕事内容について詳しく見ていきましょう。
4-1.クラウドシステムの設計
クラウドシステムの設計工程では、クライアント企業の要望をヒアリングした上で、最適なシステムの設計を行います。
クライアントの求めるパフォーマンス、セキュリティ、拡張性、コストなどを考慮する必要があることから、クラウドやITインフラに関する幅広い知識が求められる工程です。
設計内容が決まったら、正しく構築できるように内容を全て設計書に落とし込んでいきます。
4-2.クラウドシステムの構築
クラウドシステムの設計が終わったら、次にクラウドシステムの構築です。
設計書に基づき、実際のクラウド環境でシステムを構築します。また、構築完了後は、動作テストを行います。
実際にシステムを作り上げていく工程のため、やりがいを感じる人も多いです。
4-3.クラウドシステムの運用・保守
クラウドシステムを構築しリリースした後は、クラウドシステムの運用・保守を行います。
ITインフラは24時間365日安定的に稼働できなければならないため、いつ不具合や障害が発生しても対応できるように、システムを監視することが必要です。
5.未経験者がクラウドエンジニアになるために必要なスキル
未経験からクラウドエンジニアになるには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。一般的には、次のようなスキルを求められます。
- ・ITインフラに関するスキル
- ・クラウドに関するスキル
- ・オンプレミスに関する知識
それぞれのスキルについて、詳しく見ていきましょう。
5-1.ITインフラに関するスキル
クラウドサービスを使う際や、オンプレミスからクラウドに移行する際にはITインフラの知識が必要不可欠です。
クラウドエンジニアになるなら、ITインフラの知識は必須といえるでしょう。
未経験の場合はいきなりクラウドの勉強を始めるのではなく、ITインフラの勉強から始めることをおすすめします。
5-2.クラウドに関するスキル
クラウドサービスを用いたシステムの構築や運用などを担うクラウドエンジニアは、クラウドに関するスキルが欠かせません。
クラウドの仕組みを理解していることはもちろん、各社クラウドサービスに関する知識も求められます。
中でもAWSはクラウドエンジニアであれば触る機会の多いサービスです。参考書も豊富に出版されているため、未経験の場合は学びやすいところから学んでいきましょう。
5-3.オンプレミスに関する知識
クラウド技術の普及に伴い、オンプレミスからクラウドに移行する企業も増えてきました。
それに伴い、クラウドエンジニアにはオンプレミスからクラウドに移行する際の知識が求められます。
6.未経験が取得した方がいいクラウドエンジニアに関する資格
クラウドサービスを利用した実務経験が未経験の場合やクラウドの知識がない方は、クラウドサービス関連の資格を取得すると転職活動の際に有利です。
ここでは、未経験からクラウドエンジニアを目指す際に取得しておきたい資格を4つ紹介します。
6-1.AWS認定資格
AWS認定資格とは、Amazon社が提供するクラウドサービス「Amazon Web Service」に関する知識・スキルを認定する資格です。
Amazon Web Serviceはクラウドサービスの中でも世界一のシェアを誇るサービスであるため、クラウドエンジニアを目指すなら必ず学んでおきましょう。
AWSは種類や難易度に合わせて12種類に分かれているため、自身のレベルにあった資格に挑戦しましょう。
未経験の場合は基礎コースである「クラウドプラクティショナー」か、1つ上のコースの「ソリューションアーキテクト(アソシエイト)」がおすすめです。
6-2.Microsoft Azure認定資格
Microsoft Azure認定資格とは、Microsoft社が提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」に関する知識・スキルを認定する資格です。
Microsoft Azureは、クラウドサービスの世界シェア第2位を誇るサービスであり、AWS同様多くの企業で使われています。
特徴として、Microsoftが出しているWindowsやOfficeソフト(ExcelやWordなど)などMicrosoft製品との親和性が高いことが挙げられます。
6-3.Google Cloud認定資格
Google Cloud認定資格は、Googleが提供するクラウドサービス「Google Cloud Platform」に関する知識・スキルを認定する資格です。
Google Cloud Platformはクラウドサービスの世界シェア第3位のため、他の主要クラウドサービス同様多くの企業で使われています。
特にビッグデータ解析や機械学習に強みを持つのが特徴です。クラウドエンジニアになるのであれば、AWSやMicrosoft Azure同様、勉強して損のないサービスです。
6-4. Linux技術者認定試験(LPIC/LinuC)
Linux技術者認定試験は、OSの一種である「Linux」に関する知識・スキルを認定する資格です。
Linuxは各社クラウドサービスで標準的に使われているOSであるため、クラウドエンジニアはもちろん、ITインフラに関わるエンジニアであれば取得しておきたい資格です。
なお、Linux技術者認定試験には「LPIC(エルピック)」と「LinuC(リナック)」の2つがあります。二つの試験の大きな違いは、LPICは世界共通認定資格なのに対し、LinuCは日本向けに最適化された試験であるという点です。
Linux技術者認定試験を受ける場合は、海外企業や外資系企業で働く場合はLPICが、日本企業で働く場合はLinuCがおすすめです。
7.まとめ:未経験からクラウドエンジニアになる方法
エンジニア未経験からインフラエンジニアの経験者まで、クラウドエンジニアに転職する難易度や方法について解説してきました。
・エンジニア未経験
転職は非常に難しい。インフラエンジニアからキャリアアップする方法がおすすめ。
・インフラエンジニア以外のエンジニア経験あり
エンジニア未経験に比べれば容易だが、ITインフラやクラウドの知識が必要になる。
・インフラエンジニア経験あり
比較的スムーズに転職できる。クラウドの知識を身に着けて転職活動を行おう。
近年、クラウドサービスを利用する企業が増えてきたことに伴い、クラウドエンジニアの需要も高まってきています。
ですが、エンジニア未経験の状態からクラウドエンジニアに転職することは、非常に難しいです。
独学やITスクールを利用することや、まずはインフラエンジニアから始めてステップアップしていくなど、自分に合った方法でクラウドエンジニアを目指しましょう。
クラウドエンジニアへの転職を成功させるためには、次のようなアプローチがおすすめです。
- ・エージェントの利用
- ・クラウドエンジニアに関する資格を取得する
- ・ITスクールに通う
クラウドエンジニアの求人数は年々増えています。
また、そもそもIT業界自体が人手不足の傾向があります。やる気次第、努力次第で、可能性は広がっていくでしょう。
クラウドエンジニアを目指している方にとって、本記事の内容がご参考になれば幸いです。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役