【元エンジニアが解説】SESから転職するにはタイミングがある|SES
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ・SESから転職するベストタイミングは?
- ・実際にSESから転職した人に聞いてみたい
- ・経験によって、転職先や年収って変わるの?
現在、勤めているSES企業で「技術をもっと高めたい」「給与をもっとあげていきたい」という悩みがあり、転職のタイミングを伺っている。という悩みはよくあります。
SESの契約期間について、よく分からないから、いつ伝えればベストタイミングなんだろう…と考えるのが普通のことですよね。
事前に読みたい⇒【SES転職完全ガイド】SESから転職するためには秘訣があった!?
目次
1.SESから転職するタイミングは?
SES企業(雇用元)と常駐先がどのような契約をしているか、ほとんどのエンジニアは聞かされていません。
SES側も仕事なので、退職するタイミングは今ですよ~とは教えてくれません。
しかし、転職するタイミングさえ理解しておけば、簡単に退職することができます。
1-1.ベストは案件の契約更新タイミング
SES企業(雇用元)と揉めないために、退職するベストなタイミングをお伝えします。
SES企業の常駐先には契約期間が定められており、ほとんどが3ヶ月契約です。大体の企業は3ヶ月契約の期間を以下で定めていることが大半です。
- ・1月~3月末
- ・4月~6月末
- ・7月~9月末
- ・10月~12月末
「3月末」「6月末」「9月末」「12月末」に退職すると、雇用元と常駐先に迷惑をかけることはなく、円満に退職することができます。
しかし、1ヶ月と少し前に言ってしまうと、契約の継続手続きをされている可能性がありますので、2ヶ月前に退職の申し入れを行えば、確実に円満退社することができます。
ですが、契約は企業の都合なので、1ヶ月前に伝えておけば、何の問題もありません。(法律上は2週間前でも可)
1-2.スキルアップに限界に迎えた人
転職をするタイミングの一つとして、自身のスキル向上に限界を迎えた人です。
エンジニア職は「スキル=年収」のため、スキルアップができなければ、市場価値が上がっていきません。
エンジニアはスキルの高さが仕事の安定性を生む!
たとえば、運用や監視業務をしており、構築・設計業務に携われないという人は絶対的に転職をオススメします。
スキルアップに限界を迎えると、時間だけが経過してしまい、年齢とスキルが釣り合わない人材になってしまいます。
このような状況になった場合は転職するベストタイミングだと私は考えています。
1-3.高度な資格を取得した方
少しの実務経験があり、高度な技術的な資格を取得している方も転職のタイミングだと考えています。
現在のプロジェクトが上流工程以上の仕事だったり、チームリーダーの仕事を任されている場合はすぐに転職する必要もないことを理解しておきましょう。
一部ご紹介すると、以下の資格です。
- ・応用情報技術者試験
- ・Java Silver、Gold
- ・CCNP
- ・LPIC2,3
- ・CCNA+LPIC
資格を取得しただけでは、スキルそのものは向上しにくいため、基礎知識を基に実務でスキルアップしていく必要があります。
特に資格を取得し、以下の案件だった場合、成長できる環境に転職するタイミングです。
- ・ヘルプデスクの仕事
- ・システムの運用業務
- ・テスト業務
- ・監視の仕事
- ・エスカレーション業務
上記の業務では、市場価値(年収)は上がっていきません。そのため、資格を取得した段階で、キャリアアップ転職することをオススメします。
1-4.十分な実務経験を積めた方
SES企業で1年〜3年の経験を積んだ人は次のステップに進むことをオススメします。ほとんどのSES企業の仕事は「下流工程の仕事がメイン」です。
SIerや自社開発にキャリアアップ転職し、上流工程のスキルを身につけていくべきです。
以下のような実務経験を積んだ方は次のステップにキャリアアップしてください。
- ・テスト業務(単体テスト、結合テスト)
- ・サーバーの運用・監視業務
- ・コーディング経験
- ・将来的に需要が低い技術
同じ企業内で上流業務に携われる場合は、キャリアアップしても問題ありませんが、年収も同時に上げたいという方は転職も視野に入れてください。
自身のスキルをさらに高めたいという方は当社にご相談ください。
2.早急に転職すべきタイミングの方
早急に転職を検討すべき人は以下となります。
- ・技術が身につかない
- ・待機期間が続いている
- ・精神的にしんどい
- ・給与をアップしたい
現在の企業で勤めていても、上記にあてはまっていれば、別のIT企業に転職してください。
特に技術が身についていない場合、時間を無駄にするので、早急にスキルを身につけられる企業に転職してください。
また、案件によっては炎上して、「過度な残業」や「パワハラする方」など案件によって精神的にしんどくなるときがあります。
その場合は案件をすぐに変更してもらう打診をするか、転職を視野にいれてください。
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3.SESの退職手順
退職にあたって、まずは全体の流れを把握しておくとスムーズに事を進めることができます。
SESから転職するための5ステップ
- ・就業規則の内容を把握する
- ・転職先を事前に決めておく
- ・退職の意思を上司に伝える
- ・仕事の引き継ぎ作業
- ・退職の書類手続きをする
基本的には就業規則に則って退職の準備を進めておくと、トラブルになることはありません。
就業規則は企業とトラブルを防止するためのものであり、国が必ず確認しているため、企業が好き勝手に書いているものではありません。
就業規則には「退職の意思は2ヶ月前に伝えること」等の記載がある場合、できるだけその期日を守ることが望ましいです。
ただし「民法第627条1項では、退職を申し入れてから2週間前に、使用者の承諾がなくとも、会社を辞めることができる」とされているため、国の法律が優先されます。
SESの退職については、SESを退職するには?プロジェクト途中の退場や損害賠償なども解説で詳しく解説しています。
4.SESの退職時の注意点
SES企業を退職する際も揉めないようにするために、注意点を抑えておいてください。
注意点
- ・プロジェクト途中の退職について
- ・退職は誰に伝えればいいのか
SESで勤めている以上、上記の内容を必ず間違ってはいけません。理解した上で、退職手続きを踏んでください。
4-1.プロジェクト途中(契約期間中)の退職について
プロジェクト(案件)には契約期間が定められており、大体が3ヶ月間の契約となっています。
契約期間中の「プロジェクト途中の退職は可能なのか?」と多くのエンジニアが疑問に思います。SES企業(雇用元)と常駐先の契約になりますので、雇用者は関係ありません。
働き手は会社間の契約は関係ない!
そのため、雇用されているエンジニアはいつ退職しても問題ないということです。
ただし、1週間前などのギリギリに退職を伝えると、迷惑になるので、引継ぎの期間を考慮し、退職の意向を伝えるようにしてください。
プロジェクトの契約期間中でも、円満に退職したいのであれば、余裕を持って伝えておくことが大事です。
契約期間中の退職についてはこちら⇒SESを退職するには?プロジェクト途中の退場や損害賠償なども解説
4-2.退職を誰に伝えるか間違えてはいけない
SES企業に勤めているエンジニアは、退職時に伝える人を間違ってはいけません。
客先常駐先のクライアントではなく、雇用元の担当者に伝えるようにしてください。
クライアント先に就業はしていますが、雇用契約をしているSES企業に伝えることが一般的です。
クライアントには、SES企業の担当者が伝えてくれますので、アクションがあるまで自分から伝えないようにしてください。
退職を伝える人は雇用元の営業に言いましょう!
5.【経験年数別】SESからの転職先と目安
よくある悩みで「SESからの転職先ってどこなんだろう…」「何年経験積めば、転職できるのだろう…」とSESから転職する時によくある悩みです。
まず、SES企業からの転職先をまとめておきます。
- ・SIer
- ・自社開発企業
- ・社内SE
- ・ITコンサルタント
- ・上流メインのSES業
- ・フリーランスとして独立
スキルや経験年数によって転職先も違ってきますので、詳しく解説していきます。
5-1.SES1年目の転職先
SES企業でエンジニアの経験を1年前後の転職先と理由について詳しく解説します。
転職先 |
理由 |
SIer |
経験と勉強次第では可能。ただし、独立系の中小SIerの可能性が高い。 |
上流メインのSES企業 |
下流工程の経験+自己研鑽していれば、ポテンシャルで採用される。 |
社内SE |
キッティングやITの資産管理などの専門性が高くない社内SEなら転職可能。 |
※あくまでも個人の意見です。
経験しているスキルにもよりますが、SESで6ヶ月〜1年間の経験があれば、上記に転職可能となります。
少し経験としては短いのでは?と感じるかもしれません、人手不足の観点から多くのポテンシャル採用している企業もあります。
SES1年目でもキャリアアップ可能!
少し経験があるレベルでは、すぐに採用されるほど市場価値は高くないので、面接では勉強していたり、将来性を感じさせることが大事です。
5-2.SES2年目の転職先
転職先 |
理由 |
SIer |
中堅のSIerなら転職可能。しかし、自己研鑽を積んでいないと難しい。 |
自社開発企業 |
可能性は低いが、経験やスキルによって転職は可能。 |
社内SE |
キッティングやITの資産管理などの専門性が高くない社内SEなら転職可能。経験によっては |
上流メインのSES企業 |
下流工程の経験+自己研鑽していれば、ポテンシャルで採用される。 |
フリーランス |
安定性はないが、生活はできる。 |
※あくまでも個人の意見です。
SES企業で1年〜2年の経験を積むと、一気に市場価値は高まります。特に自己研鑽を継続できている方は、どの企業も採用したいと考えています。
一気に選択肢が広がるので、自分の目指しているキャリアに合わせて企業を選択してください。
「自分のキャリアにあった企業選びって難しい…」「企業の内部事情を知りたい…」という方はユニゾンキャリアまでご相談ください。
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5-3.SES3年目の転職先
経験しているスキルにもよりますが、SES企業で3年経験すれば、次のキャリアアップはすべきだと私は考えています。
- 「今の給与で満足している」
- 「人間関係も気に入っている」
- 「仕事が楽しくて仕方ない」
そのような場合であれば、転職しなくてもよいですが、現状に満足していなくて、もっと上を目指していきたい方であれば、キャリアアップ転職することをオススメします。
転職先 |
理由 |
SIer |
経験によって大手SIer含めて選択肢に入ってくる。 |
自社開発企業 |
転職できる可能性が高い。 |
社内SE |
転職できる可能性が高い。 |
フリーランス |
フリーランスになっても安定した収入が得られる。 |
ITコンサルタント企業 |
IT領域に力を入れている企業は入社可能。 |
6.SESからの転職は契約更新とスキルによってベストタイミングが決まる
「案件の契約更新」と「実務経験」によってSESからの転職のタイミングが決まります。
「タイミングを逃しても、いずれ転職できる!」と考えている人も多いですが、次のキャリアステップを大きく踏み出すために、決断をしなければ、スキルアップできません。
近年では、1社にずっと留まるのではなく、流動的に自分のスキルアップとして転職するのがスタンダードとなっています。
「スキル=年収」だからこそ、転職をし、さらにスキルを高めていくことが必要だと私は考えています。
第一歩として、自分の適正年収を理解するところから始めてはどうでしょうか。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役