【地獄】客先常駐はやばい?やばい企業の回避方法と抜け出し方を紹介
客先常駐ってやばいのかな…
やばくない客先常駐の見分け方って?
✓本記事の流れ
- ・客先常駐は本当にやばいのか解説
- ・やばい客先常駐の特徴を紹介
- ・やばい客先常駐からの抜け出し方とは
客先常駐はやばい!地獄!という声を目にしたことがありませんか。
そのような方は、就職・転職時には客先常駐の企業を避けたいと思っているのではないでしょうか。
しかし、全ての客先常駐がやばくて地獄なわけではありません。
本記事では、やばい企業を避けるための企業選びのコツを分かりやすく紹介しています。少しでもIT業界に興味のある方は参考にしてください。
目次
1.客先常駐がやばい・地獄って本当?
客先常駐はやばいという声はときどき聞かれるものの、必ずしも全ての企業がやばいわけではありません。
本当に客先常駐がやばい企業はごく一部で、すべての客先常駐企業が地獄のような環境になっているわけではないからです。
しかし、やばいケースがあることも事実で、どのような客先常駐企業が本当にやばい企業なのか見極めて転職活動をする必要があります。
しかし、こうしたやばい実態は隠されていることが多く、企業に入社したあとにやばい部分が明るみに出ることが多いです。
事前にそういったやばい企業の情報を集めるためには、ITに特化した就活・転職エージェントの利用がおすすめです。
ITに特化した転職・就活エージェントが取り扱っている非公開求人であれば、キャリアアドバイザーが直接企業とやりとりをして掲載しているものなので、やばい企業に入社する可能性を減らせます。
もし、客先常駐のある企業への転職が不安な方は、こういったサービスを上手く活用してやばい企業を回避していきましょう。
2.客先常駐がやばい・地獄と言われる理由
客先常駐がやばい、地獄だといわれる理由にはさまざまなものがあります。
ここでは、どういった点がやばいと言われているのかを詳しく見ていきましょう。
2-1.年収が低くてやばい
客先常駐がやばいといわれる大きな理由のひとつが、年収が低いことです。
主な仕事が客先常駐になるSES企業を例に挙げると、未経験からエンジニアとして働く場合、初年度の年収は250万円から300万円程度でスタートします。
一方で求人ボックスによるとITエンジニアの平均年収は477万円のため、いかに年収が低いのかがよくわかります。
これはSESのような客先常駐の場合、下流工程の仕事が中心で、後ほど解説する多重下請け構造であることが主な理由です。
収入は生活に直接結びつく大事な要素なため、年収が極端に低いことは客先常駐が地獄に思える理由のひとつです。
SESの年収についてもっと知りたい方はこちら⇒【SESの平均年収は?給料を上げるための転職戦略も解説】
2-2.スキル不足や未経験での客先常駐はやばい
スキル不足や未経験で客先常駐することはエンジニアにとって地獄です。
周囲からは役に立たない人という烙印を押されてしまい、常駐先に居づらくなるからです。
未経験者や新人は一人前のエンジニアとして成果が求められているため、スキルが常駐先の要求するものに満たない場合は精神的につらい状況に追い込まれます。
つらいと感じるシーン
- ・即戦力を期待されたものの、わからないことが多い
- ・質問に答えてもらえない
- ・スキルが足りずクレームが入る
このような状況は客先常駐が地獄だと感じる瞬間です。
2-3.スキルが上がらなくてやばい
客先常駐ではスキルが上がりづらいのもやばい原因のひとつです。
特にスキルが上がりにくい傾向があるのは監視、保守、運用のような下流工程に関する案件です。
アプリケーションやインフラの監視、保守、運用に関しては決まった作業が多く、マニュアル化されているものが多いため、そのような状況を長く続けてもスキルは上がりません。
現在の客先常駐案件では下流工程に関するものの比率が多く、下流工程から抜け出せないでいるとスキルが上がらないまま年齢だけ上がっていたということも起こりえます。
スキルが上がらないことを実感しつつ日々の業務に向き合うことは、客先常駐を地獄だと思う理由のひとつです。
2-4.労働環境の変化が激しくてやばい
労働環境の変化が激しいことも客先常駐がやばいと思う要素のひとつです。
派遣先が変わることで勤務地が大きく変わったり、人間関係をその都度構築しなおさければならなかったり大変な手間がかかるからです。
短期間の客先常駐が続くと、その都度環境に適応しなおさなければいけないため、地獄だと感じる人もいます。
その他にも、勤務地の変更によって通勤時間が変わることも客先常駐が地獄だと思う要因のひとつです。
通勤時間の変化によって生活リズムが大幅に崩れるため、特に勤務場所が遠くなった場合には身体的にも精神的にも負担がかかります。
このように労働環境の変化の激しさは客先常駐がやばいと思う原因のひとつです。
2-5.1人での客先常駐が辛くてやばい
1人で客先常駐するのも辛くて地獄だと思う点のひとつです。
企業によっては1人で客先常駐をさせるケースがありますが、その場合は常駐先で孤立感を覚える可能性があります。
特に他社のエンジニアが複数人いる場合はグループの輪に入りづらく、わからないことも質問しにくい状況に置かれることから深く悩んでしまうこともしばしばです。
このように1人で客先常駐する場合は孤独を感じることが多く、客先常駐が地獄だと思う要因のひとつです。
2-6.常駐先のルールがしんどくてやばい
常駐先のルールに縛られることも客先常駐のつらさを感じる原因のひとつです。
例えば、当然のように土日や祝日に出勤を求められたり、夜間の呼び出しが暗黙の了解とされていたりなど、常駐先によっては独自のルールが存在することがあります。
あまりに理不尽なルールが存在する場合、そのようなルールに従わなければいけないことがつらさに繋がるため、やばいと感じる原因のひとつです。
2-7.常駐先次第では激務で帰れないことがあってやばい
あくまで常駐先にもよりますが、業務量が多すぎて帰宅できないことも客先常駐がやばいと思う瞬間です。
特にスケジュールが遅延している場合は、遅延を取り戻すために一時的に業務過多となり、残業を余儀なくされる場合があります。
数日ほどの遅延ならまだしも、遅延がさらなる遅延を引き起こし激務が当たり前の状態になると、深夜残業にまで及ぶこともあります。
全ての客先常駐でこのような激務になるわけではありませんが、常駐先で激務が続くと客先常駐を地獄と思う原因になります。
2-8.偽装請負のケースがあってやばい
SES企業などの客先常駐案件でよく起こりがちな問題として、偽装請負というものがあります。
偽装請負とは、本来客先常駐した場合でも勤怠管理や作業指示は自社の上司から受けなければならないにも関わらず、他社の上司から勤怠管理や仕事の指示を受けている状態のことです。
普通に考えると「自分の企業の上司は同じ現場にいないし常駐先のリーダーに指示をもらうのはあたりまえ」と思うかもしれません。
しかし、SES契約上では違法行為になるため、大きな問題です。
誰が上司かわからず、無理強いをさせられているにも関わらず相談もしづらい偽装請負は、客先常駐が地獄だと感じる理由のひとつです。
2-9.正当な評価を受けられないことがあってやばい
客先常駐の問題点のひとつとして、自社から正当な評価を受けられない点があります。
客先常駐する場合、自分を評価してくれる上司が常駐先にいるとは限らないため、上司がいない場合は努力が自社に伝わりにくくなります。
せっかく頑張っても報われないと感じてモチベーションが下がるため、正当な評価がされていない企業はやばいと感じやすいです。
3.【やめとけ】本当にやばい客先常駐の特徴
ここまでやばいと感じる客先常駐先の特徴について解説しましたが、本当にやばい客先常駐があります。
ここでは本当にやめておくべき客先常駐について解説していきます。
3-1.家電量販店やコールセンターに派遣される
客先常駐の中には研修と称して家電量販店やコールセンターに派遣するケースがあります。
これは本当にひどい話で、エンジニアとしてのスキルが身につかないどころか、そもそも希望したエンジニアの仕事とはまったく違う仕事をさせられます。
自社に相談しても「研修だから」「そのうち新しい案件にアサインするから」という回答しか返ってこず、無駄に時間だけが過ぎていきます。
このような悪質な客先常駐をさせる企業は絶対に避けるべきです。
3-2.正当な評価をしない
客先常駐では正当な評価を受けにくいという側面がありますが、ひどい場合はそもそも企業側が正当な評価を一切しないという悪質なケースもあります。
これは小規模な企業に起こりがちで、人事制度が整っていないからです。
中規模な企業でも、人事制度はあるものの評価方法が間違っていたり、人によって評価の厳しさが異なっていたりするなど、正当な評価ができていないことがあります。
客先常駐の仕事を扱う企業に転職する場合は、口コミサイトなどで評価制度について調べてみたり、転職エージェントに確認したりするなど、念入りに情報収集することが大切です。
3-3.経歴詐称をさせる
客先常駐の案件を扱うSES企業の問題として、職務経歴書に嘘を書かせるケースが存在します。
嘘の経歴を書かせたりすることで経験者に見せかけることができ、客先常駐案件を受注しやすくなるからです。
実務経験のない経歴を記載すると経歴詐称になります。
それで案件を獲得できたとしても、実務経験やスキルがなければエンジニアが常駐先で困ることは明らかですが、それを承知で嘘を書かせる悪質な営業担当者もいます。
経歴詐称させられたエンジニアが常駐先で困ったとしても、企業として助けてはくれないので、経歴詐称をさせる企業は本当にやばいといえるでしょう。
3-4.エンド企業から離れている
担当している客先常駐の案件が、4次請けや5次請けなどの下層請けである場合、やばい可能性があります。
IT業界には、多重下請け構造という特有の構造があります。
システム開発において、一部のシステムを外部発注することで成り立つ仕組みで、一次受け企業がエンド企業から案件を請け負い、さらに二次受け、三次受けに依頼がかかります。
特に三次請け以降のエンジニアは、ただ人手として必要とされているケースが多く、スキルが必要とされない仕事や部分的な仕事のみを任されるケースが多くなります。
このような案件を長く行ってもスキルにはつながらないため、いざ転職しようとしてもアピールできるスキルがない点も、下請け企業のやばいところです。
下請けの中でも1次請けや2次請けの客先常駐案件であれば、上流工程から下流工程まで関わることが多いため、そういった企業を探すようにしましょう。
3-5.新人を1人で常駐させる
未経験者や新人を1人で常駐させるのも、客先常駐としてはやばい状態です。
本来であれば企業がサポートし経験者とペアで常駐させるべきにも関わらず、企業の人材が足りなかったり、十分な案件が確保できない場合こうしたことが起こりえます。
新人にとっては頼れるはずの先輩がいないため、わからないことや悩みを相談できません。
こうした新人をほったらかしにするのは、とてもやばい企業です。
3-6.未経験エンジニアの研修がない
未経験者を研修なしでいきなり客先常駐させるのも、ひどいケースといえるでしょう。
特にひどい場合は、経験不問・未経験者歓迎と募集しておきながら、いざ採用したあとは何もフォローをしない企業です。
未経験を募集しておきながら研修をまったくしない企業は、エンジニアのことをまったく考えていないといえるため、このような企業はストレスを感じやすく、やばいと言われています。
4.【地獄回避】やばい客先常駐の企業を回避する方法
ここまで客先常駐企業の中でも、特にやばいと思う特徴とひどいケースについて解説してきました。
もちろん客先常駐を扱う企業の中にも、優良企業はたくさんあります。
ここでは、やばい客先常駐の企業を回避する方法について解説していきます。
4-1.ホワイトな客先常駐の特徴を知っておく
客先常駐がやばい企業を回避したければ、ホワイトな企業を知ることが重要です。
ホワイトな客先常駐企業にはこのような特徴があります。
ホワイトな客先常駐の特徴
- ・上流のプロジェクトが多い
- ・評価制度が整っている
- ・福利厚生が充実している
求人票や転職エージェントの情報を上手く活用しながら、これらの情報を企業ごとに比較していくことが大切です。
4-2.研修が充実している企業を選ぶ
研修制度が整っている企業はホワイトな企業です。
客先常駐の業務が始まる前に自社内で研修を行っている企業や、客先常駐が始まってからも定期的にフォローアップを行ってくれる企業は、エンジニアとしても挫折しにくくなるため、長く続けやすいでしょう。
企業のホームページを見て、研修制度について記載があるのか確認することが重要です。
4-3.IT転職エージェントを使う
就職・転職するときに企業の実態について個人で把握するのは難しく、どうしても限界があります。
そのため、IT転職エージェントを上手く活用しながら就職・転職活動を進めていく方法がおすすめです。
IT転職エージェントはIT業界の企業に詳しく、IT業界の実情や各企業の内情も把握しているため、希望とスキルに合った求人をアドバイスしてくれます。
自分だけで企業研究をして就職・転職活動をするよりもブラック企業に入社する可能性を下げられるため、就職・転職を考えるときにはぜひIT転職エージェントを活用してみましょう。
5.やばい客先常駐から抜け出したい!客先常駐の次のステップは?
客先常駐にやばさを感じたときには、まずは行動を起こさなければなりません。
ここでは客先常駐を抜け出すためのステップについて解説していきます。
5-1.まずはエンジニアとしてのスキルを身につける
やばい客先常駐を抜け出したいのであれば、まずはエンジニアとしてスキルを身につけなければなりません。
スキルを身につけることで転職の際に選択肢の幅が広げられるため、転職活動を上手く進めることができるようになります。
方法としては、まずは日々の業務の内容を書き出してみることをおすすめします。
その中で、スキルアップにつながりそうなものは重点的に業務の中で経験を積むようにして、関係がないものについてはどうすれば短時間で効率よく作業を終えられるか考えましょう。
客先常駐を抜け出すためにも、まずはスキルアップを心がけてください。
5-2.スキルアップのために転職活動を行う
スキルアップのために思い切って転職活動をするのもひとつの手です。
特に現在の客先常駐では経験が積めないと思うのであれば、環境を変えることで幅広い経験が積めるようになる可能性が高まります。
●元請けに近いSIerやITベンダーなどへの転職
より上流工程に近い仕事をしたければ、元請けに近いSIerやITベンダーへの転職を検討してください。
SIerはお客様から直接案件を受注するため、基本設計や詳細設計に関わる機会が増え、要件定義などお客様との打ち合わせの経験を積むことができます。
ITベンダーに転職すれば、ITに関する最新技術に触れる機会も多く、ベンダーの提供する製品やサービスについて専門的なスキルも身につきます。
このように、最新技術の知識が身につき上流工程の仕事ができる環境に転職することが重要です。
SIerとSESの違いについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
●社内SEや自社開発をしている企業への転職
客先常駐を抜け出すときには、社内SEや自社開発企業への転職も視野に入れましょう。
社内SEや自社開発企業の場合、そもそも客先常駐は存在しません。
社内SEや自社開発企業であれば、企画、設計、開発、運用など幅広い領域の業務に携わることができるため、幅広い知識を身に着けることができるでしょう。
客先常駐を抜け出すだけではなく理想的なキャリアパスへ進むためにも、社内SEや自社開発企業へ転職することも検討してみてはいかがでしょうか。
5-3.フリーランスとして独立する
客先常駐を抜け出す究極の選択肢はフリーランスになることです。
もちろんフリーランスの場合でも客先常駐となるケースは存在しますが、在宅勤務が許されることも多く、ある程度自由な働き方を選択することが可能です、
それだけフリーランスにはスキルと責任が求められますが、その分収入も格段に上がります。
このように転職によって客先常駐を抜け出せるだけではなく、さまざまな選択肢が広がるため、転職活動を行う際は必ず将来のキャリアプランを立てるようにしましょう。
もし、1人で転職活動や企業選びをするのが不安な方は、転職エージェントの利用もおすすめです。
特にユニゾンキャリアは多くの経験とノウハウを持ったアドバイザーが親身になって、あなたにとって最適な転職を全力でサポートします。
ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。
6.【まとめ】やばい客先常駐は存在するため企業選びには注意が必要
本記事では、やばい客先常駐企業の特徴と特にひどいケースについて解説しました。
やばい・地獄だと感じる客先常駐に共通する特徴は、どれもエンジニアとしての成長ができず、肉体面・精神面で追い込まれてしまうものばかりです。
こうした客先常駐の地獄から抜け出すためには、エンジニアとしてスキルアップを行い、ホワイトな企業の特徴を持つ企業に転職しましょう。
ホワイト企業の情報収集を行うには、IT専門の転職エージェントの利用がおすすめです。
IT業界の各企業とのつながりが深く、経験やノウハウも豊富なアドバイザーが親身になって、あなたにとって最適な転職先を提案することができます。
客先常駐を抜け出したいと思ったときには、ユニゾンキャリアの無料相談をご利用ください。
このようなことで
悩まれています。
簡単30秒
まずは気軽にWebで無料相談
こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役