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SESと受託開発の違いは?メリット・デメリットを解説!

IT業界
SESと受託開発の違いとは?

SESと受託開発の違いは…?

SESと受託開発のメリットは?

✓本記事の流れ

  • ・SESと受託開発の違いについて解説
  • ・SESと受託開発のメリット・デメリットの比較表を確認しよう
  • ・SESと受託開発、それぞれに向いている人を解説

本記事では、SESと受託開発の違い、メリット・デメリットについて解説しています。

最後には、向いている人の特徴についても解説していますので、未経験からエンジニアになりたいと考えている人は必ず最後までお読みください。

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1.SESと受託開発の違いとは

SESと受託開発は別物だとなんとなく理解していても、具体的にどんな違いがあるのかよくわからない方は多いのではないでしょうか。

簡単に言うと、クライアント企業にエンジニアの労働力を提供する契約形態を「SES」、クライアント企業から依頼を受けてシステム開発を請け負う契約形態を「受託開発」と呼びます。

 
それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

1-1.SESと受託開発の違い

SESと受託開発の大きな違いは、「報酬の対象」と「成果物に対する義務の有無」です。

SESはエンジニアの労働時間に対して報酬が支払われるのが一般的なのに対し、受託開発は成果物の納品完了により報酬が支払われます。

また受託開発には、期日までに納品できなかったときや、成果物に不備があったときに発生する「契約不適合責任」があるのもSESとの違いです。

 
ただし、2020年の民法改正によって、納品をもって報酬を支払う「成果完成型」の契約がSESにも追加された点には注意が必要です。

従来は労働時間を報酬の対象とする履行割合型のみでしたが、現在は履行割合型と成果完成型の2種類のSES契約が結ばれています。

1-2.SESとは

SESの契約内容

SESの契約内容

SESは準委任契約の一種で、正式には「システムエンジニアリングサービス」と言います。

エンジニアの労働力を契約の対象としており、クライアント企業にエンジニアを派遣するビジネスモデルが特徴です。

IT業界ではひとまとめにSESと呼ぶのが一般的ですが、厳密にはSESは「SES企業」「SESエンジニア」「SES契約」の3つに分けられます。

SES契約を主体としている企業がSES企業、その企業で働く人たちがSESエンジニアです。

SESの流れ

SESエンジニアが案件アサインするまでの流れ

  • ・クライアントと面談
  • ・クライアント先のチームのメンバーになる
  • ・決められた範囲のシステムの設計・実装
  • ・決められた契約日まで業務を行う

 
SESで働く場合、エンジニアはまずクライアントとのSES面談に臨みます。契約前の面談は、エンジニアのスキルや性格がプロジェクトの内容に合うのかを確認するのが目的です。

契約に至ったら、エンジニアはクライアント企業のオフィスを職場として、決められた範囲のシステムの設計・実装にあたります。自分の所属するSES企業ではなく、クライアント企業のオフィスが職場になる点が特徴です。

業務が完了すると別のプロジェクトに割り当てられることになり、それに伴って職場も変更となります。

関連記事:【図解】SES(システムエンジニアリングサービス)とは?プロが教える7つのポイント

1-3.受託開発とは

受託開発とは、クライアント企業から依頼を受けてシステム開発を請け負う契約です。

たとえば、「アプリを開発したいけどエンジニアが足りない」「自社に開発のノウハウがない」といったケースで主に活用されています。

自社開発と受託開発には、「自社のシステムを開発するか」それとも「クライアント企業のシステムを開発するか」という違いがあります。

SESと受託開発の違いと合わせて、自社開発と受託開発の違いも正しく理解しておきましょう。

受託開発の流れ

受託開発の流れ

  • ・案件を受注
  • ・クライアントと打ち合わせ
  • ・予算を決定
  • ・システムの設計と実装
  • ・完成したシステムの納品

 
受託開発は、
クライアント企業の要望に沿ったシステムを納品するのが最終的な目標です。クライアント企業の要望をもとに、開発に必要なエンジニアや工数などを決定し、システムの設計と実装を進めていきます。

基本的な業務の流れはSESと変わりませんが、受託開発の場合は自分の所属する企業が職場となります。

SESはプロジェクトごとに職場が変更となる一方で、受託開発はプロジェクトが変わっても自社で働けるのが特徴です。

2.SESのメリット・デメリットを解説

SESと受託開発の違いについて理解したところで、次はSESのメリット・デメリットを紹介します。

プロジェクトごとに職場が変わる働き方がSESの大きな特徴です。環境の変化が働くメリットとなる反面、場合によってはデメリットにもなる点に注意しましょう。

2-1.SESのメリット

まずはSESで働くメリットから見ていきましょう。定期的に働く環境を変えながら、幅広いスキルを積んでいけるところが特に大きなメリットです。

未経験の中途でも入社しやすい

IT業界では人材不足が慢性的な課題となっており、専門知識やスキルを持ったエンジニアが多く求められています。

IT人材の不足

IT人材の不足

参考データ:独立行政法人情報処理推進機構

IPA情報処理推進機構によると、「大幅に不足している」は2021年度調査30.5%から2022年度調査は51.7%になり、明確な不足を回答 する企業が半数にまで増加しています。

なかでもSESは多くのエンジニアを確保する必要があるため、経験・未経験問わず幅広い人材が採用されています。

このような背景から、受託開発やSIerに比べ、未経験の中途でも入社しやすいのがSESのメリットです。

関連記事:未経験からSESはおすすめ?やめとけ?SES企業選びのポイントを解説

関連記事:SES企業の見分け方を徹底解説!優良企業の見分け方も紹介します

幅広いスキルを習得しやすい

SESではアプリ開発に携わるときもあれば、ネットワークやサーバーのようなインフラの構築に携わるときもあります。

特定の分野に限らないプロジェクトに関わりながら、幅広いスキルを習得できるのがメリットです。

興味のある分野がまだ明確でない方や、広い知見を持つゼネラリストを目指したい方にとって大きなメリットとなります。

残業が少ない

SESは命令系統が複雑なために、クライアント企業が直接エンジニアに残業を指示しにくい環境にあります。

特に、履行割合型の契約であれば成果物に責任を負う必要がなく、「納期が近いから毎日残業」といったケースが生まれにくいのがメリットです。

定刻通りに仕事が終わった後の時間をプライベートの予定に費やしたり、スキルアップのための勉強に使ったりできます。

SIer、自社開発、受託開発、SES企業を含めた、エンジニア職の残業については以下で解説しています。

関連記事:ITエンジニアの残業って多いの?残業が多い理由や減らすコツも解説

2-2.SESのデメリット

SESには働くデメリットも少なからず存在します。

システム開発の下流工程を担当する機会が多いために、スキルアップやキャリアアップがしにくい点に特に注意が必要です。

キャリアアップが難しい

SESは多重下請け構造の下層に位置づけられるために、キャリアアップが難しい傾向にあります。

SESの業務委託

SESの業務委託

画像のように企業によっては3次請け、4次請けの場合があります。

下請け企業に委託される簡単な業務しか担当させてもらえず、キャリアアップに活きるようなスキルを身につけづらいことがあります。

また、多重下請け構造の下層に行けば行くほど、労働環境は悪くなりがちです。普段の仕事で精一杯なために、スキルアップの勉強に時間を使いづらいのもキャリアアップの障害となっています。

関連記事:SES企業でキャリアアップする方法|キャリアプランも併せて解説

上流工程に携わりにくい

下請け企業ということは、システム開発の上流工程にも携わりにくくなってしまいます。

アプリケーションエンジニアの仕事の工程

アプリケーションエンジニアの仕事の工程

上記の画像のように「上流工程」と「下流工程」に分かれており、SES企業のエンジニアは上流工程に携わりにくいのが現状です。

要件定義や設計のような上流工程はクライアント企業のエンジニアが担当し、SESのエンジニアは単純作業やテストばかり担当させられがちなのがデメリットです。

ただ、SESだからといって上流工程にまったく関われないわけではありません。経験を積むことで上流工程を任せてもらえる企業もあるため、どのSES企業で働くかが重要になります。

エンジニアの上流工程については以下で詳しく解説しています。

関連記事:エンジニア(SE)の上流工程とは?仕事内容や必要スキルを解説

待期期間は給料カット

企業にもよりますが、次の現場が決まるまでの待機時間中、給料をカットさせられる場合があります。

プロジェクトがすぐに見つからないせいで働きたくても働けず、収入が減ってしまうのがデメリットです。

待機期間中の給料の扱いは企業によって異なります。SESを目指す場合は、企業選びの段階でしっかりと確認しておきましょう。

SESのメリット・デメリットについてさらに知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【元SES勤めの失敗談】メリットとデメリットを徹底解説

2024.07.02

3.受託開発のメリット・デメリット

続いて、受託開発のメリット・デメリットを紹介します。

SESよりも環境の変化が少ない点が魅力ですが、その分、受託開発ならではのデメリットもあります。

良い面だけでなく、悪い面にもしっかりと目を向けるようにしましょう。

3-1.受託開発のメリット

まずは受託開発で働くメリットを確認していきましょう。

SESのようにプロジェクトごとに職場が頻繁に変わることはなく、安定した環境の中で働けるところが大きなメリットです。

SESより給料が高い

受託開発の給料はSESより高い傾向にあります。その要因の一つに挙げられるのが、「元請けに近い企業が多い」ためです。

元請けに近ければ、下請け企業に依頼する際に生まれる仲介手数料の影響が少なく、そのぶん自社の取り分が多くなります。SESより給料が高いのはこのためです。

研修がしっかりしている企業が多い

受託開発は自社が普段の職場となるので、研修制度や教育体制をしっかりと整えている企業が多く見られます。

経験豊富な上司や先輩から、直接指導を受けながらスキルを身につけていけるのがメリットです。

一方のSESでは、簡単な研修を済ませたら、すぐにクライアント企業へと派遣されるケースが少なくありません。

技術に関する経験を積みやすい

受託開発では、既存の技術やツールを使って業務にあたるのが一般的です。

プロジェクトが変わったからといって開発環境が極端に変わることはないため、技術に関する経験を積みやすいのがメリットです。

SESのようにプロジェクトごとに勉強し直す必要はありません。自社での業務の進め方やツールの使い方を一度覚えてしまえば、次のプロジェクトにも知識を活かせます。

また、上流工程の経験も積めることからスキルを身に付けやすい環境となります。

3-2.受託開発のデメリット

様々なメリットがある受託開発ですが、その裏にはいくつかのデメリットが隠れています。

特に、納期に追われることが多く、SESより残業が発生しやすい点に気をつけましょう。

納期に追われることが多い

成果物の納品完了により報酬が支払われる受託開発において、納期は最も重要と言っても過言ではありません。

質とスピードの両立が求められるうえ、納期が近づけば激務になりやすいところがデメリットです。

トラブルが発生すれば無理なスケジュールで進められるケースも珍しくなく、時には休日出勤を求められる場合があります。

下請けになると報酬が低くなる

受託開発の中でも、下請けのほうの企業になれば報酬は低くなります。

企業がクライアント企業から受け取る報酬が低い影響で、エンジニアの給料も低くなってしまう点に注意しましょう。

SESと受託開発どちらを目指すにしても、志望企業が何次請けの仕事をメインにしているのか、事前に確認しておくことが大切です。

ITエンジニアの平均年収に関しては以下の記事で確認していただければ、自身のスキルを照らし合わせて確認していただけます。

関連記事:【職種別】ITエンジニアの平均年収ランキング!給料アップ法なども紹介

新しいスキルに触れる機会が少ない

既存の技術やツールを主に扱う受託開発の働き方は、技術に関する経験を積みやすいメリットにつながる一方で、「新しいスキルに触れる機会が少ない」というデメリットにもつながります。

特定の技術やツールに固定化されるため、仕事に新鮮さや刺激を感じにくい点に注意が必要です。

4.SESと受託開発どっちがいい?特徴を比較しよう

カテゴリー

SES

受託開発

入社難易度(未経験)

低め

中くらい

(大手の場合高い)

給与

低め

SESより高め

残業

少なめ

多め

責任

小さい

大きい

キャリアアップ

難しい

可能


SESは他の企業に比べ、未経験からでも就職しやすい点が魅力です。一方の受託開発は、未経験で中途入社するには難易度が上がります。

残業の違いについては、SESが基本少ない(常駐先による)のに対し、受託開発は納期が近づくと残業も多くなります。

プライベートの時間や、スキルアップのための時間を充実させたい方は注意しましょう。

また、SESは勤務先が頻繁に変わるため、キャリアアップにはあまり向いていません。経験を積んだのち、別の企業や管理・マネジメント職種へのキャリアアップを考えている方は、受託開発の企業に就職することをおすすめします。

5.【SESと受託開発】おすすめな人の特徴

できるだけ残業を避けたい人はSES、キャリアアップを考えている人は受託開発といったように、どちらの企業が自分に合うかは重視するポイントによって異なります。

最後に、SESと受託開発におすすめな人の特徴をそれぞれ紹介するので、どちらを選ぶべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

5-1.受託開発がおすすめな人

受託開発がおすすめの人

  • ・プロジェクトの一連の流れを経験したい人
  • ・慣れた環境でじっくり学びたい人
  • ・キャリアアップを目指している人

 
受託開発は自社で腰を据えて働けるおかげで、働く環境が安定しているところが魅力です。

プロジェクトの一部業務ではなく、要件定義から運用保守まで一連の流れを経験したい人に向いています。

また、同じ環境で開発を続けられるので、慣れた環境で学びたい人やキャリアアップを目指したい人にもおすすめです。

ただし、受託開発は前述のとおり、未経験の場合、入社難易度が高いためSES企業に入社してから受託開発や自社開発を目指すのも一つのキャリアアップ方法です。

5-2.SESがおすすめな人

SESがおすすめな人

  • ・色々なプロジェクトを経験したい人
  • ・過度な責任を負いたくない人
  • ・残業が嫌な人

 
SESは受託開発とは対照的に、変化が多い環境の中で働けるところが魅力です。

一つの職場でじっくりと学ぶというよりも、色々な業界・企業のプロジェクトを経験しながら幅広いスキルを身につけていきたい人に向いています。

また、履行割合型の契約であれば成果物の完成責任を負いません。そのおかげで残業が少ない傾向にあるので、過度な責任を負いたくない人や、できるだけ残業を避けたい人にもおすすめです。

6.まとめ:SESと受託開発の違いは報酬形態

SESと受託開発の違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説しました。SESと受託開発には様々な違いがありますが、特に大きな違いは報酬形態です。

SESと受託開発の違い

  • ・SESはシステムが完成しなくても、働いた分だけ報酬がでる
  • ・受託開発はシステムを納品することで、報酬を受け取る

報酬形態が違えば、働く環境も異なります。SESと受託開発の働くメリット・デメリットは以下の通りです。

SESと受託開発のメリット・デメリット

 

SES

受託開発

メリット

  • ・幅広いスキルを習得しやすい
  • ・残業が少ない
  • ・未経験の中途で入社しやすい
  • ・SESより給料が高い
  • ・技術に関する経験を積みやすい
  • ・研修がっしっかりしている企業が多い

デメリット

  • ・給料が低い
  • ・上流工程に携わりにくい
  • ・待期期間は給料カット
  • ・納期に追われることが多い
  • ・下請けになると報酬が低くなる
  • ・新しいスキルに触れる機会が少ない

 
それぞれのメリット・デメリットを理解しても、SESと受託開発のどちらが自分に合うのか、自分でもよくわからない方が多いと思います。

ユニゾンキャリアではそうした適性も含めて相談に応じているので、疑問や不安がある方はぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

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エンジニア

土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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