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ネットワークスペシャリストとは?取得するメリットと一発合格のためのおすすめ勉強法|インフラ資格ガイド

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」 の真心です。 

本記事のトピックスはこちら!

  • ・ネットワークスペシャリストってどんな資格?
  • ・どのくらい勉強したら取得できるの?
  • ・難しいって聞くけど、合格率はどのくらい?

ネットワークスペシャリストは、情報処理技術者試験の中で最高レベルに該当する、権威の高い国家資格です。

ネットワークスペシャリスト保有者がいないと受けられない案件がある」という事例があるくらいに、高い市場価値が付いています。

本記事では、ネットワークスペシャリストについて知りたい、受験を検討しているという方に向けて、資格の概要やメリット、気になる合格率、一発合格のための勉強法など、情報的なことから深ーい話まで体系的に解説します。

事前に読みたい⇒【インフラエンジニアの種類】仕事内容の違いからスキルと役立つ資格、キャリアを解説!|インフラ職業ガイド

1.ネットワークスペシャリストとは?

ネットワークスペシャリストの概要や、どのような方におすすめの資格なのか解説します。

1-1.ネットワーク分野を扱う最高レベルの国家資格

ネットワークスペシャリスト試験を主催するIPAでは、ITSS(ITスキル標準)という指標を設定しています。各試験がどのレベルに該当するのかをまとめました。

ITスキル標準(ITSS)

該当する情報処理技術者試験

レベル4

・ネットワークスペシャリスト(NW)

・ITストラテジスト試験(ST)

・システムアーキテクト試験(SA)

・プロジェクトマネージャ試験(PM)

・データベーススペシャリスト試験(DB)

・エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

・ITサービスマネジメント(SM)

・システム監査技術者試験(AU)

・情報処理安全確保支援士試験(SC)

レベル3

・応用情報技術者(AP)

レベル2

・情報セキュリティマネジメント(SG)

・基本情報技術者(FE)

レベル1

・ITパスポート(IP)

 
ネットワークスペシャリストは、国家試験「情報処理技術者試験」の1つで、最高ランクのITSSレベル4に該当する資格です。

ネットワーク技術のプロフェッショナルに与えられる資格で、用途や目的に応じた技術サービスの選定、システムの要求仕様の作成、信頼性やコストを意識した設計、構築、運用などが求められます

1-2.インフラ/ネットワークエンジニアを目指す方におすすめ

ネットワークスペシャリスト試験の主催であるIPA(情報処理推進機構)では、「インフラ系エンジニアやネットワークエンジニアを目指す方に最適」とされています。

実際、ネットワークからサービス動向まで幅広いスキルを身に付けられる資格で、システムの安定稼働を支えるインフラエンジニアには必要不可欠です

急速にIT化が進んでいる現代において、ネットワークに関わる技術を身に付けておいて損はありません。

参考:IPA ネットワークスペシャリスト試験 

2.ネットワークスペシャリストの合格率と難易度

ネットワークスペシャリストの合格率と難易度をまとめました。

2-1.2024年の合格率は 15.4%

受験年

合格率

2019年(秋期)

14.4%

2021年(春期)

12.8%

2022年(春期)

17.4%

2023年(春期)

14.3%

2024年(春期)

15.4%

※2020年の試験はなし

参考:IPA

ネットワークスペシャリストの合格率は、毎年15%前後を推移しています。最難関の情報処理技術者試験と言われるだけあって、厳しいと感じる方は多いのではないでしょうか?

詳細は後ほど解説しますが、ネットワークスペシャリストは4つの試験全てで100点満点中60点以上を取らないと合格できません。

試験それぞれで出題範囲や出題形式が異なるので、注意が必要です。

2-2.ほかの情報試験との難易度比較

下記の表は、ITSSレベル別の主な資格と勉強時間の目安です。

ITSSレベル

資格(勉強時間の目安)

4

・ネットワークスペシャリスト(50〜100時間)

┗1日1時間の勉強で2〜4ヵ月

・CCIE(約1000〜2000時間)

・LinuCシステムアーキテクト(半年〜1年)

3

・応用情報技術者(200〜500時間)

・CCNP(300時間)

・LPIC レベル3(半年~1年)

・LinuCレベル3(半年~1年)

2

・基本情報技術者(200時間)

・CCNA(160時間)

・LPIC レベル2(3ヵ月~半年)

・LinuCレベル2(3ヵ月~半年)

1

・ITパスポート(150時間)

・CCT (100時間)

・LPIC レベル1(1ヵ月〜3ヵ月)

・LinuCレベル1(1ヵ月〜3ヵ月)

 
ネットワークスペシャリストは、他のITSS4の資格と比べて少ない勉強時間で取得できる資格です。

ただし、ITパスポートや基本情報技術者、応用情報技術者などの内容が頭に入っていないとつまずいてしまうため、ゼロからネットワークスペシャリストの勉強を始める場合は、目安の値以上に学習の時間を設けることをおすすめします

2-3.ネットワークスペシャリストの試験内容

下記2つの表は、ネットワークスペシャリスト試験の概要をまとめたものです。

▼試験概要

試験

午前1

午前2

午後1

午後2

試験時間

9:30~10:20

(50分)

10:50~11:30

(40分)

12:30~14:00

(90分)

14:30~16:30

(120分)

出題形式

多肢選択式

(四肢択一)

多肢選択式

(四肢択一)

記述式

記述式

出題数/回答数

30問/30問

25問/25問

3問/2問

2問/1問

合格点

(100点満点)

60点

60点

60点

60点

 
▼詳細な内容

試験

内容

午前1試験

応用情報技術者試験の午前試験の出題範囲と同様

以下のいずれかの条件を満たせば、その後の2年間、午前1試験が免除。

  1. 応用情報技術者試験に合格

②高度試験または支援士試験に合格

③高度試験または支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点を超える

午前2試験

テクノロジ系(マークシート)

午後1試験

読解力と国語力が求められる記述式

午後2試験

ネットワークの総合的な知識が問われる中長文の読解問題

参考:IPA ネットワークスペシャリスト試験 

ネットワークスペシャリストは、4つの試験全てで60点以上取れば合格です

試験は毎年4月に実施されますが、1年に1回しかチャンスがないので、他の資格と比べてより一層気を引き締めて受験する必要があります。

3.ネットワークスペシャリストを取得するメリット

ネットワークスペシャリストを取得するメリットを解説します。

3-1.ネットワーク領域の専門性を高められる

ネットワークスペシャリストを取得する過程で、ネットワーク領域を広く深く学べるので、専門性が高まります。

情報処理技術者試験の中で最高難易度がレベル4で、転職活動の際に企業や人事担当者からの評価が高くなる点もメリットです

応用情報技術者試験などの内容も問題に含まれることから、一長一短で取得できる資格ではありません。しかし、継続的な学習をしてきた証としてアピールできます。

ネットワーク技術を求める企業は増えてきているため、今後もネットワークスペシャリストを保有する方の需要は増えていく見込みです。

3-2.取得者しか受けられない案件を取れる

官公庁系の案件は、「プロジェクトのチームで取得者が◯人以上」といった条件が設定されているなど、ネットワークスペシャリストの取得者がいないと受けられない場合があります

官公庁系の案件は契約の安定性と実績づくりに繋がるため、企業からすれば少しでもネットワークスペシャリスト取得者を増やして案件を入札したいところです。

ネットワークスペシャリストを取得しています」とアピールすれば、そのような企業からの需要が高まります。

3-3.指導者側に立ちやすくなる

ネットワークスペシャリストを取得すると、ITインフラ系のスペシャリストというポジションに就ける可能性があります

高度なスキルを用いてチームを牽引する指導者側に立てるので、キャリアアップを目指す方におすすめの資格です。

ネットワークスペシャリストは、スキルを追求することに重点を置いています。

マネジメント能力を活かしてプロジェクトを成功させるPMになりたい方は、同じレベル4の情報処理技術者試験である「プロジェクトマネージャ」の取得がおすすめです。

4.ネットワークスペシャリストの勉強法

ネットワークスペシャリスト試験は1年に1回しか開催されず、合格率も15%前後と、一発合格を狙うには厳しいように思えます。

しかし、入念な対策を練り、ステップを踏んでいけば一発合格も夢ではありません

おすすめの勉強法を3ステップで解説します。

4-1.ステップ①…基本テキストで総合的に学習

基本テキストで、まんべんなく知識をインプットします。四択問題の午前1・午前2試験、記述式の午後1・午後2試験どちらも、正しい知識の習得が重要です

また、ネットワークスペシャリストの試験は、4つの試験で60点以上を取らなければなりません

苦手分野を放置しておくと、自信のない箇所に気を取られ、試験当日のパフォーマンスが低下する恐れがあるので、注意が必要です。

4-2.ステップ②…Web問題集でカテゴリごとに攻略

インプットを終えたら、問題集を解いてアウトプットを行います。自分の苦手分野を繰り返し対策することで、貴重な得点源へと変えられる場合があります

また、問題集を解くうえで、最も重要なのが午後1・午後2試験の対策です。中長文を読解して回答を記載する記述式なので、問題を解けば解くほど理解が深まります。

中長文問題に慣れるのはもちろんのこと、集中力アップや時間配分を意識できるといったメリットもあるので、アウトプットに割く時間はぜひ増やしたいところです。

4-3.ステップ③…過去問で最終チェック

過去問を繰り返し解いて、本番前の最終チェックをすることも重要です。

ネットワークスペシャリスト試験さながらの条件で過去問を解くと、当日の緊張感を和らげてくれる可能性があります。

IPAが過去の試験の過去問を無償で配布しているので、忘れずにダウンロードしておくことを推奨します

5.ネットワークスペシャリストの申し込み方法

ネットワークスペシャリストの申し込み方法と受験料について解説します。

5-1.申込から受験までの流れ

ネットワークスペシャリストの申し込みから受験までの流れは以下のようになります。

  1. 申込期間は1月中旬〜2月上旬までの3週間
  2. 株式会社CBTSの公式サイトから申込
  3. 試験日は4月の第3日曜日
  4. 会場は47都道府県の主要都市

ネットワークスペシャリスト試験は春期のみ応募可能です。秋期試験では、別の情報処理技術者試験の受付を行なっており、ネットワークスペシャリストは受けられません。

申し込み期間が1月中旬〜2月上旬とやや短めなので、挑戦機会を失わないためにメモに残しておくことをおすすめします。

5-2.受験料は7,500円

ネットワークスペシャリスト試験の受験料は税込7,500円です。

割引はありませんが、同じITSS4の「LinuC システムアーキテクト」が税込27,500円、「CCIE」が税込44,800円であることを踏まえると、安い部類に入る資格です

また、支払い方法は以下の3つに対応しています。クレジットカードを持っていない方でもコンビニから申し込めるのは嬉しいポイントです。

  • ・クレジットカード決済
  • ・ペイジー(Pay easy)
  • ・コンビニ利用

6.インフラエンジニアへの転職はユニゾンキャリア

  • ・キャリアアップして年収を上げたい
  • ・チームを引っ張る上の役職を目指したい
  • ・転職活動を成功させたい
  • ・自分に合った企業に入りたい

上記のような願望を抱いているのであれば、転職の専門家に相談するのがおすすめです

転職支援のプロに相談することで、1人で悩むよりも早く・効率的に転職成功への道のりを歩めます。

6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴

ユニゾンキャリアは、IT業界を知り尽くす転職の専門家に話を聞いてもらえる転職・就職支援サービスです

完全無料」で転職活動をサポートしているので、「利用料は高いんじゃないの?」という心配は不要です。

  • ・改めて自己分析をしたい
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上記のような悩みを抱えている方は、ユニゾンキャリアがピッタリと言えます。

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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

岩崎友哉様インタビュー

ー転職活動で不安だったことはありますか?

正直、不安なことばかりでした。

IT業界で転職活動をしている際に怪しい会社も多く、本当にスキルが身に付く環境に身に置けるのかという心配や、前職を2ヶ月間という短期で辞めてしてしまっていることなど、不安なことばかりでした。

MQL言語での開発にも携わっていたので完全未経験というわけではないですが、高度なスキルが身に付くような仕事ではなかったので、自信がありませんでした。

ー転職活動はどのように進めましたか?

自分の市場価値も、どんな企業を選べば良いのかも分からなくて…不安な事がとても多かったので、とにかく行動しました!

気になる求人があればとにかく応募しました。100社ほど応募していたので、毎日2~3件ほど面接が入っていました(笑)

ですが、行動していくうちにIT業界の闇を見たり、他のエージェントさんを利用した際にエンジニアの求人を紹介してもらえなかったこともあったので、ユニゾンキャリアさんを利用するまでは、とにかく自分で動いて求人を朝から晩まで見続けていました。

ー現在の会社に決めた理由を教えてください!

一番は担当のキャリアアドバイザーの佐瀬さんを信用していたからです。佐瀬さんに「この会社は本当にいいですよ」と背中を押してもらったのは大きかったですね。

キャリアアドバイザーの佐瀬さんには、IT業界の事やキャリアパスの説明、面接対策などに時間を相当使っていただきました。

電話はいつも長電話だった記憶があります(笑)とにかく色々な話をしていただきました。

あとは、紹介していただいた求人の良いところだけでなく、悪いところも教えていただき、求人票だけではわからない会社の事も詳しく教えていただけました。

ユニゾンキャリアさんに紹介していただいた会社なら大丈夫だという安心感があったのも理由のひとつですね。

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この記事の監修者

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エンジニア

土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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