サーバーエンジニアになるには?必要なスキルや仕事内容について解説|サーバーエンジニア
サーバーエンジニアになるには何をすべきか具体的に知りたい…
✓本記事の結論
- ・サーバーエンジニアは未経験者でもなれる
- ・勉強しなくても、企業へ入社後に研修を受けられる
- ・ある程度勉強しておけば、良い企業への内定率は非常に高い
近年では、研修が充実している企業が多く、未経験者でも受け入れている企業は多いです。
しかし、良い企業に入社するには、簡単にはいきません。
本記事では、サーバーエンジニアになるための具体的な方法と未経験者が必要な知識・スキルを解説します。
また、次の記事ではそもそもサーバーエンジニアとは何なのかについて仕事内容や年収などを交えて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
→サーバーエンジニアの仕事内容とは?転職方法や必要な知識・スキルも解説
目次
1.サーバーエンジニアとは?仕事内容を解説
サーバーエンジニアとは、インターネットに欠かすことができないサーバーの運用・保守や構築が主な仕事となっていてその業務範囲は多岐にわたります。
インターネットが普及している現代では、欠かせない仕事となっています。
サーバーエンジニアの主な仕事内容としては、上流工程、下流工程と大きく2つに分けることができます。
上流工程と下流工程の詳しい業務内容は以下の通りです。
上流工程
下流工程
ここでは、それぞれの業務がどのようなものなのか説明していきます。
1-1.上流工程
上流工程はサーバーの設計・構築やプロジェクトの管理などを行ったり、直接クライアントとコミュニケーションをとり、業務を進めていきます。
●要件定義
要件定義では、クライアントの要望を確認して、どのような機能が必要でどんな設定をするべきかを決めて、どのようなシステムを作るかを定めることを行います。
この工程においては、サーバーエンジニアは要件となっているシステムの機能や性能を満たすサーバー環境の提示などが主な業務です。
●基本設計
基本設計では、サーバーの用途に合わせて、何台のサーバーを準備するべきなのか・どのくらいの性能のサーバーが必要であるのかというようなことを行います。
基本設計は、クライアントとの要件定義が確定したあとに実施する工程で、クライアントが要求した機能や方針をいかにシステムに反映させるかが重要になります。
●詳細設計
詳細設計では、サーバーで動作させるOSやミドルウェアを選んで設定内容を決めます。
詳細設計の際にはサーバーの障害発生時の対応などもあらかじめ決めておきます。
サーバーは基本的に24時間365日稼働するものなので、障害が発生してもサービスに影響がないように設計を行うことが重要になります。
●構築
サーバーの構築では、ケーブルの配線などの物理的な作業やサーバーにOSやミドルウェアなどをインストールして設定する作業、サーバーをラックに設置するラッキングなどの業務を行います。
物理的な作業の際には、後でメンテナンスがしやすいように配線や設定を工夫することが大切になります。
●テスト
テストでは、構築したサーバーが設計通りに作られているのか・動作するのかを確認する作業を行います。
設定内容が間違ってないか、設計外の設定がされていないかを確認していきます。
サーバーのテストでは、サーバー単体の設定や動作の確認をした後にサーバー間・他のシステムとの動作確認をしてテストを行っていきます。
1-2.下流工程
下流工程ではサーバーの監視業務や問い合わせ対応、運用マニュアルの作成などを行います。
●運用・保守
サーバーの運用・保守では、稼働中のサーバーの監視や定期的なデータのバックアップ、OSやミドルウェアのアップデート、障害発生時の対応などの業務を行います。
サーバーの構築や設計と比べて取り組みやすい業務であるので、サーバーエンジニアの最初の仕事としてサーバーの運用・保守に取り掛かるのが一般的です。
●監視
サーバーの監視では、サーバーが正常に問題なく動作しているかを24時間365日確認し続けます。
もしサーバーに問題が発生した場合には、マニュアル通りに対応をして、報告先に報告をします。
2.サーバーエンジニアになるには?具体的な就職・転職方法
サーバーエンジニアになるための具体的な転職方法としては、以下があげられます。
具体的な転職方法
- ・IT専門の就職・転職エージェント
- ・大手求人サイト
上記の2点を併用して就職・転職を進めていきましょう。
「就職・転職エージェント」と「大手求人サイト」を併用する理由としては、情報収集と多くの求人を知ることが目的となります。
簡単に説明すると、公開している求人の違いです。
良い企業に入社するには「業界の情報収集」や「多くの求人情報」を見ることが重要となってきます。
それでは、具体的に解説していきます。
2-1.IT専門の就職・転職エージェントを利用する
未経験の方や初めて転職を行う方はIT専門の就職・転職エージェントを利用することがおすすめです。
転職エージェントとは求人紹介、履歴書・職務経歴書の作成、面接対策を無料で対応してくれます。そのため、内定率が高まります。
詳しい転職エージェントのサービスについては、ユニゾンキャリアのサービス紹介をご覧ください。
IT専門のエージェントを利用するメリットとしては以下があげられます。
IT専門のエージェントのメリット
- ・エンジニアの求人数が豊富
- ・IT業界のことを教えてくれる
- ・キャリアプランを構築してくれる(企業による)
サーバーエンジニアを目指す方は大手求人サイトの併用と情報収集も兼ねて、IT専門の就職・転職エージェントに相談することをおすすめします。
現職の仕事が忙しい方は時間の工数を削減できますので、利用すると良いでしょう。
当社はITエンジニア専門の就職・転職エージェントのため、ご相談いただければ、求人紹介から履歴書の添削も全てさせていただきます。
●転職エージェントの注意点
転職エージェントには以下の2種類がございます。
- ・総合型
- ・業界特化型
総合型・・・様々な業界の求人を紹介してくれます。ただし、広く浅くになるので、担当の知識も浅く、業界毎の求人数も多くありません。
業界が決まっていない方は「総合型」のエージェントが良いでしょう。
業界特化型・・・業界特化型はIT業界のみに特化しているなど、業界の求人数も豊富で、担当の知識も豊富です。
進む業界や職種が決まっている方は「業界特化型」をおすすめします。
2-2.大手の求人サイトを利用する
転職エージェントを利用する以外の方法に求人サイトから自分で応募するという方法もあります。
この方法では、アドバイスなどを受けることはできませんが、自分のペースに合わせて転職活動を進めることができるというメリットがあります。
大手求人サイトは以下となります。
- ・doda
- ・マイナビ
- ・リクナビNEXT
上記の求人サイトは未経験から応募可能なサーバーエンジニアの求人が多くございます。
求人サイト名 | 未経験のITエンジニアの求人数 |
doda | 4630件 |
マイナビ | 654件 |
リクナビNEXT | 1028件 |
(2023年4月現在)
次の記事では優良サーバーエンジニア企業に転職する方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2-3.IT業界の就職・転職の注意点
未経験募集しているIT企業ならどこでも大丈夫と思っている方には特に見ていただきたい部分です。
職種募集はITエンジニアですが、実際入社してみるとITとは全く無関係な仕事をさせる企業も多く存在します。
以下のような企業は注意が必要です。
注意すべき企業
- ・家電量販店、携帯販売ショップに派遣する企業
- ・研修中に給与が発生しない企業
- ・スキルが身につかない企業
上記のような企業には必ず入社しないように心掛けましょう。
3.サーバーエンジニアになるには、どんな知識・スキルが必要?
サーバーエンジニアに求められる知識・スキルとしては、どのようなものが必要なのかについて解説していきます。
未経験者でサーバーエンジニアの必要な知識・スキルを身に付けることで内定率が上がり、良い企業に入社できる確立がアップします。
時間がある方は就職・転職する前に勉強をしておくと良いでしょう。
勉強しておくと良い知識・スキル
- ・IT基礎知識
- ・OSに関する知識
- ・サーバーに関する基礎
- ・クラウドに関する知識
- ・セキュリティに関する知識
未経験者からサーバーエンジニアになるには、「IT基礎知識」「OSに関する知識」「サーバーに関する知識」は抑えておくのがよいでしょう。
3-1.IT基礎知識
IT基礎知識はITエンジニアに共通して求められる知識です。
PCやExcelの使い方の他にデータベースやソフトウェア、ハードウェアなどの知識となります。
このようなIT全般の知識を身に付けるには、ITの基礎資格がおすすめです。
IT基礎知識を身に付ける資格は以下となります。
- ・ITパスポート
- ・基本情報技術者試験
3-2.サーバーOSに関する知識
サーバーエンジニアの仕事で必要になる知識として、OSに関する知識はとても重要なものになります。
OSとは、WindowsやMacのようなパソコンやスマホを動かすために必要なシステムのことをいいます。
サーバーOSの代表的なものとしてLinux、Windowsが挙げられますが、そのOSすべてに精通している必要があります。
未経験者でサーバーOSの知識を身に付けたい人であれば、以下の参考書がおすすめです。
・イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本 第2版
3-3.クラウドに関する知識
近年、サーバー構築ではクラウドが主流になっているため、クラウドに関する知識は必要となります。
クラウドとは、インターネットなどのネットワーク経由でユーザーにサービスを提供する形態のことをいいます。
クラウドに関して理解しておくとサーバーエンジニアとして今後さらなる活躍が見込めるでしょう。
クラウドの知識を高める資格としては以下がおすすめです。
クラウドについて勉強したい方はこちらの参考書がおすすめです。
・クラウドエンジニア養成読本[クラウドを武器にするための知識&実例満載! ]
こちらの参考書では、クラウドサービスの全体像や企業の事例などを紹介しており、クラウドの全体把握ができる一冊となっています。
3-4.知識がなくても就職・転職はできる
ネットが普及した現在では、企業でのITシステムの利用が多くなり、エンジニアの需要は高まってきています。
ですので、人材不足という理由から知識がない人でも、実際に業務をすすめていくことでサーバーエンジニアを育成していくという会社が多くあります。
ただ、確実にサーバーエンジニアに就職・転職するためには上記で説明したOS・クラウド・セキュリティに関する知識を身につけて資格を取得してから求人に応募する方がいいでしょう。
次の記事では、未経験からサーバーエンジニアに転職する方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3-5.未経験から可能な求人例
未経験の方でも応募できる求人をユニゾンキャリアでは掲載しています。
しっかりとした研修を行う会社ばかりなので、未経験の方でも安心して応募できます。
未経験の方におすすめのサーバーエンジニアの求人例
項目 | 概要 |
職種 | サーバーエンジニア |
仕事内容 | ◆各種サーバー・ネットワークの構築・検証・テストを担当 ◆受託サーバー案件のプロジェクト管理・推進 ◆外資系企業のサーバー設計・構築 ◆エンドユーザー様のシステムのサーバー運用・保守 |
雇用条件 | 正社員 ※入社して2ヶ月間は研修となります。 |
勤務地 | 東京都 ※転居を伴う転勤はありません。 |
給与 | ◆初年度想定年収 345 万~ ◆月給 ・24 万 5000 円以上(固定残業代含む)+賞与(年 1 回)+各種手当 ※固定残業代は、時間外労働の有無に関わらず月 18 時間分は月 2 万 6592 円を支給 ◆賞与 年 2 回(決算賞与あり) ◆昇給 年 1 回 |
勤務時間 | 【就業時間】 9:30~18:30(所定労働時間 8 時間/休憩 1 時間) ※プロジェクト常駐勤務の場合、プロジェクトごとに異なる場合や、フレックスタイム制での勤務になる場合もあります。 ◆平均残業時間 12 時間程度 |
休日・休暇 | 年間休日124日以上 ◆完全週休 2 日制 (土日)※休日出勤した場合は必ず平日に振替休日が取れます (昨年度休日出勤平均実績:0.28 日/年) ◆祝日休み ※祝日出勤した際は必ず平日に振替休日が取得できます。 ◆年末年始休暇 (5 日~8 日) ◆GW 休暇 ◆夏季休暇 ◆慶弔休暇 ◆有給休暇 |
選考の流れ | 1. 書類 2. 面接+適性検査 3. 内定 ※オンライン対応 |
福利厚生は別途ございます。
4.サーバーエンジニアになるために役立つ資格
サーバーエンジニアになるために、自分のもっている知識やスキルを証明する一つの方法として資格がございます。
また、資格を取得すると、転職や就職の際に内定がとりやすくなったり、資格手当によって給料が上がるなどのメリットがあります。
サーバーエンジニアを目指す方におすすめの資格は以下の2つです。
おすすめ資格
- ・LinuC
- ・LPIC
4-1.LinuC、LPIC
LinuC、LPICはシェアの高いサーバーOSであるLinuxの技術者としてのスキルを認定する資格となっています。
これらの資格を取得することでサーバー運用・保守や構築などに対する知識やスキルの証明が可能となります。
Linuxは、WindowsやMacのようなパソコンやスマホを動かすために必要なシステムであるOSの一種です。
Linuxは、サーバー用のOSとして使われることが多いです。
この2つの資格の違いとして、LinuCは日本でのみ行われる試験で、LPICは全世界共通で行われている試験であるということです。
内容自体はあまり大差ないので、日本語環境に最適化された資格を取りたい方はLinuC、世界的な認知度が高い資格を取りたい方はLPICを取るようにしましょう。
4-2.クラウド関連の資格
サーバーエンジニアになるために役立つ資格としてクラウドに関する資格が挙げられます。
クラウドは、現在サーバー環境構築の第一の選択肢ともなっているので、将来を考えるとクラウドに関する知識やスキルはぜひとも習得しておきたいものといえるでしょう。
クラウドに関して理解しておくとサーバーエンジニアとして今後さらなる活躍が見込めるでしょう。
クラウドに関する資格としておすすめなのは以下の3つです。
クラウドに関するおすすめ資格
- ・AWS
- ・Azure
- ・GCP
AWSはAmazonが提供しているクラウドサービスで、Azureはマイクロソフト社が提供するクラウドサービス、GCPはGoogleが提供しているクラウドサービスのことです。
3つとも世界的な企業なので、クラウドに関する資格ではこれらを取得することがおすすめです。
サーバーエンジニアに役立つ資格についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
→サーバーエンジニアの資格8選!取得後の転職の流れや勉強方法も解説
5.サーバーエンジニアに向いている人
サーバーエンジニアに向いている人の特徴として以下の4つが挙げられます。
向いている人の特徴
- ・向学心がある方
- ・メカニックが好きな方
- ・緻密な作業に自信のある方
- ・責任感がある方
5-1.向学心のある方
セキュリティやネットワークなどは日々新しく変わっていくものなので、技術に興味をもち学習意欲が高い人にも向いているでしょう。
また、スキルアップする際にはインフラ領域全体の知識も必要になるので向学心があることが重要になってきます。
5-2.メカニック好きな人
サーバーエンジニアでは物理作業を行います。
サーバーエンジニアの仕事は、自作のパソコンを組み立てることとにているので、趣味でパソコンを触っている人など、メカニック好きな人に向いているといえるでしょう。
5-3.緻密な作業に自信のある人
サーバーの構築ではハードウェアの組み立てやケーブルの接続などの細かな作業が発生します。
ですので、緻密な作業をいとわない人や細かい作業に自信のある人はサーバーエンジニアに向いているでしょう。
5-4.責任感のある人
サーバーに想定外のトラブルや障害が発生してしまうと休日・深夜でも作業する必要があります。
トラブルにも柔軟に責任をもって対応することができる人はサーバーエンジニアに向いているでしょう。
6.サーバーエンジニアの年収や将来性
サーバーエンジニアの平均年収や将来性について気になっている方も多いでしょう。
ここでは、サーバーエンジニアの年収はどれくらいなのかやサーバーエンジニアに将来性はあるのかについて解説していきます。
6-1.サーバーエンジニアの年収
サーバーエンジニアの平均年収は494万円で、サーバーエンジニアになることで一般的な平均年収よりも高い収入を得ることができます。
また、同じインフラ分野であるネットワークエンジニアとの年収比較をすると以下の通りになります。
サーバー エンジニア |
ネットワーク エンジニア |
|
平均年収 | 494万円 | 485万円 |
生涯年収 | 2億5,977万円 | 2億5,949万円 |
サーバーエンジニアのほうがネットワークエンジニアよりも少し収入が多くなりますが、大きな違いはありません。
次の記事では、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違い|年収や需要も解説
6-2.サーバーエンジニアの将来性
多くの企業がサーバーを運用しているため、サーバーエンジニアの需要は高くなっています。
AWS・Azureなどのクラウドサービスの普及に伴って、今後はクラウド技術をもったサーバーエンジニアの需要が高まると予想されています。
今後サーバーエンジニアとして働きたい方は、クラウドに関する知識・スキルを身につけておくと将来活躍できるでしょう。
次の記事では、サーバーエンジニアの将来性や需要について、より詳しく解説をしています。
→サーバーエンジニアの将来性や需要は?キャリアパスや転職方法を解説
7.まとめ
それでは、最後に本記事の内容を簡潔にまとめます。
未経験からサーバーエンジニアになるための具体的な転職方法は以下の通りです。
未経験からの具体的な転職方法
- ・IT専門の就職・転職エージェントを利用する
- ・大手の求人サイトから応募する
サーバーエンジニアを目指す方はIT専門の就職・転職エージェントの活用をおすすめします。
また、サーバーエンジニアになるために必要な知識やスキルは以下の通りです。
サーバーエンジニアに必要な知識やスキル
- ・ITの基礎知識
- ・サーバーOSに関する知識
- ・クラウドに関する知識
確実にサーバーエンジニアになるには以上のような知識を身につけることが必要です。
これらの知識を身につけ、さらに資格を取得しておくとなお良いでしょう。
このようなことで
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役