サーバーエンジニアはやめとけ・きつい!と言われる理由を解説|サーバーエンジニア
サーバーエンジニアって本当にきついの…?
サーバーエンジニアはやめとけって言われてるけどなんで…?
✓本記事の結論
サーバーエンジニアがきつい、やめとけと言われる理由は以下の通りです。
- ・シフト制で夜勤がある
- ・初年度の年収が低い
- ・日々最新の知識を身につける必要がある
- ・責任が重大である
- ・サーバー監視の仕事がきつい
- ・障害やトラブル時の対応が大変
サーバーエンジニアは障害対応で夜間や休日でも業務を行うことがあるので、プライベートを大切にする人にとってはきついでしょう。
本記事ではなぜサーバーエンジニアがやめとけと言われているのかについて解説していきます。
また、サーバーエンジニアのメリットについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
先に読んでおきたい→サーバーエンジニアの仕事内容とは?転職方法や必要な知識・スキルも解説
目次
1.サーバーエンジニアがやめとけ・きついと言われる理由
サーバーエンジニアはやめとけ・きついと言われることがありますが、どのような理由があるのでしょうか。
やめとけと言われる理由
- ・シフト制で夜勤がある
- ・初年度の年収が低い
- ・日々最新の知識を身につける必要がある
- ・責任が重大である
- ・監視の仕事が大変である
- ・障害やトラブル時の対応
サーバーエンジニアがやめとけ・きついと言われる理由について解説していきます。
1-1.サーバーエンジニアにはシフト制で夜勤がある
サーバーの監視や運用・保守では勤務がシフト制の夜勤であることが多いので、サーバーエンジニアはやめとけと言われることがあります。
サーバーは24時間365日稼働しているため、夜間であっても監視し続ける必要があります。
以下の画像はサーバーエンジニアのシフト例になります。
生活リズムを大切にしている方などにとってはきついと感じることがあるでしょう。
しかし、夜勤中はトラブルも少なく暇な時間が多いため、資格の勉強に充てたり、仮眠を取っている方もいるなど過ごし方は自由です。
また、夜勤後はしっかり休むことができるため、人によってはむしろ好条件な場合もあります。
さらに、サーバーの構築や設計、要件定義などの業務では平日日勤となるので、サーバーエンジニアは知識やスキルを身につけてキャリアアップすることでより良い勤務条件を目指すことができます。
1-2.サーバーエンジニアの初年度の年収が低い
サーバーの監視や運用・保守の業務は年収が240~350万円とされていて、低い年収となっています。
未経験の方は比較的簡単なサーバーの監視や運用・保守の業務から始めるので、サーバーエンジニアになりたての頃は年収が低くなるというデメリットがあります。
しかし、サーバーエンジニア全体の平均年収は501万円とされており、スキルが身に付ければ高くなっていく傾向にあります。
・調査方法
doda、マイナビ、求人ボックスのデータを基に平均年収を算出しています。
次の記事では、サーバーエンジニアの年収について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→サーバーエンジニアの平均年収は?給料UPや1000万円は可能?
1-3.日々最新の知識を身につける必要がある
IT技術は日々進歩しているので、サーバーエンジニアには知識やスキルのアップデートが必要になります。
具体例でいうと、近年ではクラウド化が急速に進んでいることなどが挙げられます。
最新のIT技術の情報に敏感になって、日ごろから学習していくことがサーバーエンジニアには求められます。
ですので、継続的に学習することが苦手である人にとってはサーバーエンジニアはきついといえるでしょう。
1-4.責任が重大である
サーバーにトラブルや障害が発生しないようにあらかじめ予防したり、サーバーにトラブルが起きないように監視するのもサーバーエンジニアの仕事です。
もしトラブルや障害が起きてシステム障害になってしまうと、自分の勤める会社やシステムを使っている会社に迷惑をかけるので、信頼が失われてしまうでしょう。
ですので、責任感やプレッシャーがストレスに感じてしまう人はサーバーエンジニアに向いてないといえます。
1-5.監視の仕事が大変である
サーバーエンジニアで特にきつい業務が、サーバーの監視です。
サーバーのトラブルはいつ起こるのか予測できないので、常に監視し続ける必要があります。
トラブルが発生しなければほとんど仕事がないので、監視業務を退屈と感じてしまうことも多いです。
1-6.障害やトラブル時の対応
サーバーの障害はいつ起こるのか分からないため、夜間や休日にも対応が求められることが多々あります。
サーバーにトラブルが起きると、顧客や業務に影響がでてしまうため、早急な対応がサーバーエンジニアに求めれらます。
ですので、夜間や休日のサーバーのトラブル対応でプライベートの時間が減少したり、生活リズムが崩れたりすることがあるのが、サーバーエンジニアがきつい・やめとけといわれている理由の一つになります。
2.本当にやめとけ?サーバーエンジニアになるメリット
サーバーエンジニアがやめとけ・きついと言われる理由を説明してきましたが、サーバーエンジニアになるメリットもあります。
サーバーエンジニアになるメリット
- ・年収の大幅アップが目指せる
- ・学歴関係なく挑戦することができる
- ・他のエンジニア職に転身できる
- ・フリーランスとして独立できる
それでは、詳しく解説します。
2-1.年収の大幅アップが目指せる
先ほど説明した通り、サーバーエンジニアの監視や運用・保守の仕事の年収は低いですが、サーバーの構築や設計、要件定義の仕事は年収が450~2,000万円程度とされていて高年収を目指すことができます。
未経験の人でも1年ほど経験を積むとサーバーの構築業務などに携われるので、スキルや経験を積むことで未経験の方でも十分に高年収を目指すことができます。
また、以下は有価証券報告書で公開されている情報をもとにつくったインフラエンジニア企業の平均年収ランキングです。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
1位 | キーエンス | 1,751万円 |
2位 | 東京エレクトロン | 1,285万円 |
3位 | 電通国際情報サービス | 1,047万円 |
4位 | 日立製作所 | 890万円 |
5位 | エムスリー | 870万円 |
6位 | オムロン | 849万円 |
7位 | マネックスグループ | 828万円 |
8位 | 日本電気 | 814万円 |
9位 | 日産自動車 | 796万円 |
10位 | フューチャー | 793万円 |
このランキングからもサーバーエンジニアはスキルを身につけるほど高年収を目指すことができると分かります。
これらの平均年収が高い企業でもサーバーエンジニア経験者なら募集しているので、未経験の方も経験を積んで上記のような企業に入社し、高年収を目指すことができます。
次の記事では、サーバーエンジニアの年収について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→サーバーエンジニアの平均年収は?給与UPや1000万円は可能?
2-2.学歴関係なく挑戦することができる
サーバーエンジニアは学歴に関係なくチャレンジできる職種です。
エンジニア職は実力主義であるため、自分の学歴に自信がない人でもサーバーエンジニアになることができます。
スキルを磨いたり、経験を積んだりすることで可能性を広げられるので、学歴関係なく実力で勝負したい人にとってサーバーエンジニアは魅力的な職業であるといえます。
2-3.他のエンジニア職にキャリアチェンジできる
サーバーエンジニアで身につけた知識やスキルは他のエンジニア職でも活かせるので、他のエンジニアへ転職が可能であるということもサーバーエンジニアのメリットの一つです。
ネットワークに関する知識を身につけるとネットワークエンジニア、クラウドへの理解を深めるとクラウドエンジニアというように様々なエンジニアに転身できるので、サーバーエンジニアになることでキャリアが多様に広がります。
2-4.フリーランスとして独立できる
サーバーエンジニアとして企業で知識やスキルを身につけた後は、フリーランスとして独立して働くことができることもメリットの一つです。
サーバーの設定方法などについて自力で理解できるレベルの知識やスキルがあれば、フリーランスとして活躍していくことが可能でしょう。
3.やめとけと言われるがサーバーエンジニアに将来性はある?
やめとけと言われていますが、サーバーエンジニアの現在の需要や将来性はあるのでしょうか。
そこで、ここではサーバーエンジニアの現在の需要と将来性について解説していきます。
3-1.サーバーエンジニアの需要
今の社会ではデジタル技術が進んでおり、ITシステムの稼働環境であるサーバーを扱うサーバーエンジニアの需要は現在もあります。
また現在はクラウド化が進行していますが、まだクラウドに移行していない企業も多くありますので、現状はサーバーエンジニアに安定した需要があるといえるでしょう。
3-2.サーバーエンジニアの将来性
サーバーエンジニアの将来は明るいといえます。
ですが、インターネットなどのネットワーク経由でユーザーにサービスを提供するクラウドサービスが普及してきているので、自社内にサーバー保有して運用するオンプレミスに特化したサーバーエンジニアの需要は減少していくでしょう。
ですので、普及が進んでいるクラウド技術、AWSやAzureなどの知識やスキルを身につけることが、サーバーエンジニアとして今後活躍するうえで重要になってきます。
サーバーエンジニアの将来性についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
→サーバーエンジニアの将来性・需要は?キャリアパスや転職方法も解説
4.サーバーエンジニアに向いている人の特徴
サーバーエンジニアはやめとけ・きついと言われていますが、どんな人が向いているのでしょうか。
ここでは、サーバーエンジニアに向いている人について解説していきます。
向いている人の特徴
- ・日々勉強する意欲がある人
- ・細かい作業ができる人
- ・責任感のある人
- ・メカニック好きな人
4-1.日々勉強する意欲がある人
サーバーエンジニアが扱う技術は日々新しく変わっていくため、新しい技術に興味を持てる学習意欲が高い人は向いているといえるでしょう。
また、スキルアップをする際にはインフラ領域全体の知識も必要になってくるので、日々の勉強が重要になります。
4-2.細かい作業ができる人
サーバーの構築ではハードウェアの組み立てなどの細かい作業を行う必要があります。
緻密な作業をあまり苦に思わない人はサーバーエンジニアに向いていると言えます。
4-3.責任感のある人
サーバーは基本的に24時間365日稼働させておくものなので、想定外のトラブルが発生すると深夜や休日でも対応が求められます。
突発的なトラブルにも責任を持って処理できる人はサーバーエンジニアに向いています。
4-4.メカニック好きな人
サーバーエンジニアでは物理的な作業を行う必要があるので、趣味でパソコンを触っている人などのメカニック好きな人は向いていると言えるでしょう。
ただし、現在クラウドの技術が普及してきているので、物理作業をする機会は減ってきていることを理解しておきましょう。
5.サーバーエンジニアに必要なスキルや資格は?
サーバーエンジニアとして活躍するためには以下のスキルを身につけておくべきです。
サーバーエンジニアのスキル
- ・ITの基礎知識
- ・サーバーOSに関するスキル
- ・クラウドに関するスキル
- ・セキュリティに関するスキル
これらのスキルはどのようなものなのかについて解説していきます。
また、サーバーエンジニアが取得しておきたい資格についても説明していきます。
5-1.ITの基礎知識
ITの基礎知識はITエンジニアに共通して求められます。
PCの使い方、データベースやソフトウェア、ハードウェアなどの知識となります。
このようなIT全般の知識を身に付けるには、ITの基礎資格がおすすめです。
ITの基礎知識を身に付けられる資格は以下の通りです。
ITの知識を身につけられる資格
- ・ITパスポート
- ・基本情報技術者試験
エンジニアを目指す方や未経験者の方には取得した方がよい資格となります。
5-2.サーバーOSに関するスキル
サーバーエンジニアの仕事で必要になるスキルとして、OSに関するスキルは重要なものになります。
サーバーOSの代表的なものとしてはLinux、Windowsなどが挙げられますが、OSに精通している必要があります。
5-3.クラウドに関するスキル
現在ではクラウド化が進み、サーバー環境構築の第一の選択肢となっているので、クラウドに関するスキルは今後サーバーエンジニアとして活躍していくうえで必要になってくるでしょう。
クラウドサーバーにはAWSやAzureなどがあり、これらの認定資格などを取っておくとより良いです。
クラウドに関して理解しておくとサーバーエンジニアとして今後さらなる活躍が見込めるでしょう。
5-4.セキュリティに関するスキル
他にもサーバーエンジニアに必要なスキルとしてセキュリティに関するスキルが挙げられます。
サーバーの管理では、ハッキングやウイルスなどの危険があるので、これらの脅威を防ぐためにセキュリティに関する知識やスキルが必要となります。
サーバーには多くの大切な情報が入っているので、情報を管理し守るためにセキュリティマネジメントやセキュリティソフトなどの幅広いセキュリティに関する知識やスキルを身につけることが大切になります。
5-5.サーバーエンジニアにおすすめの資格
サーバーエンジニアが取得しておきたい資格は以下の通りです。
資格
- ・LinuC、LPIC
- ・クラウドに関する資格
これらの資格がどのようなものなのかについて解説していきます。
LinuC、LPIC
LinuC、LPICはサーバーエンジニアが最初に取得するべき資格になります。
これらの資格を取得することでサーバーエンジニアに必要な知識やスキルを証明することができます。
LinuC、LPICとは、シェアの高いサーバーOSであるLinuxの技術者としてのスキルを認定する資格のことをいいます。
Linuxとは、WindowsやMacのようなパソコンやスマホを動かすために必要なシステムであるOSの一種のことをいいます。
Linuxは無償で使えるためITインフラ構築にかかるコストを削減することができ、サーバー用のOSとして使われることが多いです。
次の記事では、LinuC、LPICの違いやどちらを勉強するべきかを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→LinuC、LPICの違いは?どっちがいい?おすすめも紹介
クラウドに関する資格
LinuC、LPIC以外にもサーバーエンジニアに役立つ資格としてクラウドに関する資格が挙げられます。
現在はクラウド化が進んでいるので、将来を考えるとクラウドに関する資格はサーバーエンジニアが取得しておきたい資格といえるでしょう。
クラウド関連でおすすめの資格は以下の通りです。
資格
- ・AWS
- ・Azure
- ・GCP
特にAWSはクラウドサービスの中で圧倒的なシェアを誇るので、クラウド関連の資格では最初に取得するべき資格といえるでしょう。
サーバーエンジニアにおすすめの資格についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
→サーバーエンジニアの資格8選!取得後の転職の流れや勉強方法も解説
6.未経験からでもサーバーエンジニアは目指せるのか
結論、未経験からでもサーバーエンジニアを目指すことはできます。
以下のような方法で未経験者の方でもサーバーエンジニアに転職・就職を目指しましょう。
方法
- ・未経験可の求人に応募する
- ・独学でサーバーエンジニアについて勉強する
6-1.未経験可の求人に応募する
サーバーエンジニアは人材不足であるため、未経験歓迎の求人は少なくありません。
ネットが普及した現在では、エンジニアの需要が高まっており、未経験の方でも採用される機会はあります。
未経験の人がいきなりサーバーエンジニアになるのは難しいのではないかと疑問に思う方もいるでしょう。
ですが、未経験可の求人を出している企業はサーバーエンジニアに育て上げていくための研修環境が整っているので、未経験の方でも安心して応募できます。
当社でも未経験歓迎のエンジニア求人をたくさん取り扱っているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
6-2.独学でサーバーエンジニアについて勉強する
OSやクラウド、セキュリティなどのサーバーエンジニアに求められる知識やスキルについて独学で学ぶことで未経験の方でもサーバーエンジニアを目指すことができます。
また、先ほど説明したLinuC、LPICやクラウドに関する資格を取得することで自分のスキル証明になるので、未経験でもサーバーエンジニアに転職・就職しやすくなるでしょう。
次の記事では、未経験からサーバーエンジニアに転職するための方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→未経験からサーバーエンジニアに転職するには?勉強方法や資格も紹介
7.サーバーエンジニアがやめとけ・きついと言われている理由のまとめ
サーバーエンジニアがやめとけ・きついと言われる理由は以下の通りでした。
- ・シフト制で夜勤がある
- ・初年度の年収が低い
- ・日々最新の知識を身につける必要がある
- ・責任が重大である
- ・監視の仕事が大変である
- ・障害やトラブル時の対応
以上のような理由でサーバーエンジニアがやめとけ・きついと言われています。
ですが、感じ方は人によって違うので、人によってはきついと感じないこともあるでしょう。
また、サーバーエンジニアのメリットは以下の通りでした。
- ・年収の大幅アップが目指せる
- ・学歴関係なく挑戦することができる
- ・他のエンジニア職に転身できる
- ・フリーランスとして独立できる
サーバーエンジニアは以上のようなメリットを得ることができ、誰でもチャレンジしキャリアアップできる職業になります。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役