インフラエンジニアに夜勤がある理由とは?仕事内容やメリットも解説
インフラエンジニアの夜勤の働き方がよくわからない…
夜勤の回避方法があるなら知りたい
✓本記事の結論
- ・インフラエンジニアは夜勤が発生することがある
- ・夜間に発生したエラーに対処することを求められる
やはり働くうえでワークライフバランスは充実させたいですよね。
実際、インフラエンジニアとして働くうえで、夜勤をする必要がある企業が多いのが現実です。
合わせて読みたい⇒【エンジニアには夜勤がある?職種、仕事内容、メリット・デメリットから正しく選択|就職・転職者職業ガイド】
目次
1.インフラエンジニアの夜勤について
インフラエンジニアになぜ夜勤があるのかについて気になっている人も多いでしょう。
ここでは、インフラエンジニアに夜勤がある理由を解説します。
1-1.夜勤がある理由
ITインフラは企業のシステムを支えている基盤のため、少しの時間でも止まると大変な被害が出てしまいます。
実際にトラブルが発生した事例を見ていきましょう。
事例① ATMでキャッシュカードが使えなくなった
とある銀行のATMで約5時間に渡りキャッシュカードが使えない状態が発生しました。
原因はネットワーク障害が発生したことで、インフラエンジニアは早急な対応を求められました。
事例② 緊急時の防災情報メールが自動送信されなかった
サーバーの不具合によって、災害時の防災情報が自動送信されない事態が発生しました。
本事例は夜間に発生したため、不具合の調査をしながら手動で防災情報を発信をするなどの対応を求められました。
事例➂ システム障害で電車が大幅に遅延した
電車の運行を制御するネットワークシステムを更新する際にトラブルが発生し、夜間から対応を求められた事例です。
このトラブルによって、一部の電車が始発から正午すぎまで運転を見合わせる事態になりました。
上記の事例のように、ITインフラにトラブルが生じてしまうと、多方面に甚大な被害が及びます。
そのためインフラエンジニアは、万が一トラブルが起きた時に備えて夜勤が求められるのです。
1-2.夜勤の仕事内容
インフラエンジニアの夜勤の仕事内容には、以下のようなものがあります。
夜勤の仕事内容
- ・サーバー、ネットワーク、システム監視運用
- ・マニュアル作成、レポート作成
- ・企業(お客様)からの問い合わせ
- ・システム導入やソフトウェアのアップデート
これらの仕事内容がどのようなものなのかについて解説していきます。
サーバー・ネットワーク監視運用、システム監視運用
インフラエンジニアの夜勤業務は、主に監視がメインになります。
システムやサーバーに障害が発生した場合、すぐ対応できるように夜間も監視しておく必要があります。
万が一障害が発生した場合、原因の調査と障害対応を行うことはもちろん、関係企業やユーザーなど、被害が予想されるお客様に障害が起きた経緯を説明することも求められます。
マニュアルの作成、レポート作成
システムの運用方法の手順書作成や、日中に起きた不具合の修正レポートなどのドキュメント作成を担当することもあります。
問い合わせ対応
お客様である企業、またはユーザーから夜間に問い合わせが来た場合、夜間のインフラエンジニアが対応します。
多くはメールでの問い合わせになりますが、緊急のものは電話での問い合わせになることもあります。
システム導入やソフトウェアアップデート
システムの導入やアップデートを行う場合、システム利用者が少ない深夜帯に行われることが多いです。
そのため、普段日中に仕事をしているインフラエンジニアでもシステム導入の時だけは夜勤になる、ということもあります。
2.インフラエンジニアの夜勤の働き方
インフラエンジニアの夜勤の働き方はどのようなものなのでしょうか?
ここでは、インフラエンジニアの夜勤の働き方について見ていきましょう。
2-1.夜勤の働き方
インフラエンジニアの夜勤は意外と休みの頻度が多く、業務中も業務自体はそれほどきついと感じることは少ないです。
例として、インフラエンジニアの夜勤のシフトの例を挙げてみましょう。
パターン①
夜勤と日勤の両方がある場合のシフトです。
夜勤の後に2日休みが差し込まれるシフトになっています。
パタ―ン②
こちらのシフトでは、夜勤を4連勤したあとに4連休を取るようなシフトになっています。
夜勤があると体を酷使してしまうので、体調を整えるためにも休みは多いです。
そのため、夜勤が苦にならない方はワークライフバランスを充実させることができます。
さらに夜勤中の業務量も多くないため、仮眠の時間も取れたり、勉強の時間に充てられることもあります。
プロジェクトによりますが「夜勤はハードではない」といえるでしょう。
2-2.女性の夜勤について
女性だからと言う理由で「夜勤がない!」というわけではありません。
ただ、夜勤がある企業は面接で説明があります。夜勤が難しい場合は、その時に断りましょう。
ただし、企業によっては断ると不採用になることもあるので、注意が必要です。
インフラエンジニアでも夜勤の無い仕事はあります。
どうしても夜勤をしたくない場合は日勤のみの企業を選択しましょう。
インフラエンジニアとして働きたい女性の方向けの記事がございます。
【→関連記事:女性でもインフラエンジニアになれる?メリットやキャリアパスも解説】
3.インフラエンジニアが夜勤を回避する方法
インフラエンジニアになりたいけど、夜勤はしたくない…という方もいらっしゃるかと思います。
全てのインフラエンジニアが夜勤をしているわけではありません。
ここでは、夜勤のないインフラエンジニアになるための方法を解説していきます。
夜勤を回避する方法
- ・転職エージェントを利用する
- ・求人内容を入念に確認する
- ・キャリアアップする
3-1.ITに特化した転職エージェントを利用する
インフラエンジニアの夜勤を回避する方法としては、転職エージェントを利用するのが一番確実です。
ITに特化した転職エージェントであれば、夜勤のないインフラエンジニアの求人を取り扱っている可能性が高いです。
【→関連記事:【2024年1月最新】インフラエンジニアにおすすめの転職エージェント15選を徹底比較】
インフラエンジニアを目指す方におすすめのIT転職に強い転職エージェントは以下の通りです。
✓中途採用(ITに強い転職エージェント)
企業名 |
URL |
ユニゾンキャリア |
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マイナビIT AGENT |
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リクルートエージェント |
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ワークポート |
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dodaエージェント |
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Geekly |
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Green |
✓新卒(IT領域に強い)
企業名 |
URL |
ユニゾンキャリア |
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レバテックルーキー |
公式サイト |
ITに特化した転職エージェントは、他の転職エージェントにはない求人を多く取り扱っています。
インフラエンジニアへの転職をするなら、IT企業に特化した転職エージェントを使うのがおすすめです!
3-2.求人内容を入念に確認する
ITインフラの運用体制は、企業やプロジェクトによって異なります。
そのため、全てのインフラエンジニアが夜勤を求められるわけではありません。
そのため、夜勤を回避したい方は転職時に求人内容を確認するという方法もあります。
応募したい企業のシフト体制や夜勤の有無について、綿密に調べたうえで応募するようにしましょう。
3-3.キャリアアップする
インフラエンジニアの仕事は上の図のように7つの工程に分かれています。
上流工程(設計・構築)の仕事は基本的に「日勤のみ」「土日祝休み」です。
構築や設計業務は日中に行うことができる業務のため、わざわざ夜勤をする必要がありません。
一方で、下流工程の監視・運用には「夜勤のシフト制」がある可能性が高いです。
そのため、インフラエンジニアの上流工程の業務に携わることで、夜勤を回避することができます。
しかし、上流工程は大手企業のエンジニアやキャリアを積んだエンジニアが担当することがほとんどです。
そのため、上流工程に挑戦するには下流工程からキャリアアップすることをおすすめします。
こちらの記事ではインフラエンジニアの上流工程へのキャリアアップについて解説しているので、ぜひご覧ください。
【→関連記事:未経験からインフラエンジニアのキャリアパスとは?スキルや資格も紹介】
4.インフラエンジニアの夜勤のメリット
夜勤と聞くと、マイナスな印象を持つ方も多いと思いますが、インフラエンジニアの夜勤には様々なメリットがあります。
主なメリットとしては以下の通りです。
夜勤のメリット
- ・学習時間に充てられる
- ・夜勤手当がつく
- ・そこまで忙しくならない
- ・残業がほぼない
これらのメリットに関して解説していきます。
4-1.学習時間に充てられる
インフラエンジニアの夜勤の仕事はトラブル発生時の対応がメインなので、トラブルがないときは時間にゆとりがあります。
この時間を使って、夜勤中にインフラエンジニアの知識やスキルについて勉強することができます。
また、余裕のある時間に資格を取得するための勉強をすることもできます。
夜勤の暇な時間を使ってインフラエンジニアとしてのスキルを身につけましょう。
4-2.夜勤手当がつく
22時〜5時の労働は深夜割増賃金として、給与が通常の1.25倍になることが法律で決められています。
もちろんインフラエンジニアの夜勤も対象です。
ですので、日中の業務よりも多くのお金を稼げることもインフラエンジニアが夜勤で働くメリットです。
4-3.そこまで忙しくならない
インフラエンジニアの夜勤の業務は、主にサーバーの監視やメンテナンスになります。
大規模な障害やシステム更新がなければ、基本的にはマニュアル通りに業務を行います。
ですので、日中の業務よりも忙しい場合が少なく、疲れにくいことが夜勤のメリットです。
また、忙しくない時間帯に自分の勉強をすることもできます。
4-4.残業がほぼない
インフラエンジニアの夜勤はシフト制がほとんどなので、残業がほとんどありません。
交代制のため、決められた時間内に業務を行うだけでOKです。
残業することなく帰宅できるので、仕事後の予定が組み立てやすいこともメリットです。
業務が終わらなかった場合も、次の時間帯の社員に引き継ぐことができます。
5.インフラエンジニアの夜勤のデメリット
インフラエンジニアの夜勤にはメリットもありますが、デメリットもあります。
【→関連記事:インフラエンジニアはきつい?未経験やデータセンター勤務がきつい現実とは?】
ここでは、よく話題にあがるデメリットについて解説していきます。
5-1.体調管理が大変
夜勤では生活リズムが変則的になってしまうため、自分の体調管理をしっかりと行うことが大切です。
特に、企業によっては日勤と夜勤がシフト制の可能性があります。
不規則な生活は体調を崩しやすいことから、自分のシフトに合わせて生活リズムを整える必要があります。
5-2.予定が組みにくい
インフラエンジニアの夜勤はシフト制であることが多いので、昼間に働く友人や家族と時間が合わなず予定を組みにくいと感じる方もいます。
また、ITインフラは常に稼働しているので、土日も監視する必要があります。
このように、他の人と予定を合わせにくいことはデメリットとして挙げられるでしょう。
6.まとめ
インフラエンジニアの夜勤の仕事内容は以下の通りです。
夜勤の仕事内容
- ・サーバー、ネットワーク、システム監視運用
- ・マニュアル、レポートの作成
- ・企業(お客様)からの問い合わせ対応
- ・システム導入やソフトウェアアップデート対応
インフラエンジニアは常に稼働するシステムを運用するため、夜勤が求められる可能性があります。
インフラエンジニアになりたいけれど、夜勤は避けたい…という場合、以下の方法をおすすめします。
夜勤を避けるには
- ・転職エージェントを利用する
- ・求人内容を入念に確認する
- ・キャリアアップする
特に転職エージェントを利用する方法は一番簡単に夜勤を回避することができるので、おすすめです。
ユニゾンではIT・エンジニアに特化した転職サービスを行っていますので、ぜひご活用ください。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役