未経験からネットワークエンジニアへの転職に年齢制限はあるのか?
20代後半だけど、ネットワークエンジニアになれるの?
30代だけど未経験からネットワークエンジニアに転職できるのだろうか….
転職してもネットワークエンジニアとして食べていけるのだろうか….
✓本記事の結論
- ・ネットワークエンジニアの転職は30歳前後が年齢制限になっている。
- ・30代は「CCNA」などの資格取得を視野に入れて、転職活動をしましょう。
- ・未経験で40代からネットワークエンジニアを目指すのは、ほぼ厳しいのが現状です。
本記事では、ネットワークエンジニアの年齢制限について詳しく解説します。
年代別の具体的な転職方法、取得しておいた方がいい資格についても合わせて解説していますので、今後の転職・就職にお役立てください。
先に読んでおきたい⇒ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説!
目次
1.ネットワークエンジニアの年齢制限
ネットワークエンジニアに限らずエンジニアに未経験からなれるのは、30代前半くらいが限界だと言われています。
40代を過ぎると、未経験からネットワークエンジニアの転職を成功させている人は極わずかの人になります。
未経験者の場合、ポテンシャル採用になるため、若ければ若いほど有利です。
出典:doda 転職年齢制限
上記のグラフは全業界・業種のデータにはなります。
見ての通り、25,26歳を皮切りに転職成功率は下がっています。
40歳で少し転職率が上がっているのは、その業種・業界のスキルや知識・経験が十分にある人が転職をおこなっているためです。
採用する会社によって「独自の未経験者の年齢制限」がありますので、若いだけで色々な会社の選考を受けやすいですし、採用内定にも結びつきやすいのは間違いありません。
30代でもネットワークエンジニアになる強い覚悟を持っている方は、転職活動を頑張ることでネットワークエンジニアに転身する方は相応いらっしゃいますので、ご安心ください。
まずはネットワークエンジニアへ転職する際の年齢制限から具体的な転職方法を解説していきます。
1-1.ネットワークエンジニアの年齢制限
冒頭でも述べましたが、未経験からネットワークエンジニアに転職できる年齢は30代前半くらいだと言われています。
ネットワークエンジニアは未経験でも採用はされやすい職種ですが、IT業界自体が若い業界であるため、20代後半や30代前半くらいの年齢のプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーは多いです。
そのため、「育てるのであれば、若い人材」と考えている企業が多い傾向にあります。
1-2.ネットワークエンジニアの平均年齢
ネットワークエンジニアの平均年齢に関して様々なサイトやデータを探しましたが、サンプルが少なかったため、大まかな職種である「システムエンジニア」と「プログラマー」の平均年齢をご紹介します。
「2018年の厚生労働省の調査」によると、エンジニアの平均年齢は38.6歳となっています。
ちなみに、同じデータにあるプログラマーの平均年齢は33.8歳となっています。
30代でIT業界に転職を考えている方にとってエンジニアは他の職種に比べると転職しやすことが分かるかと思います。
2.ネットワークエンジニアの年齢別平均年収
こちらも上記の平均年齢同様、ネットワークエンジニアの年齢別平均年収のデータが極端に少なかったため、近しい職種のシステムエンジニアを例に解説します。
2018年末の国税庁データによると、給与所得者の平均年収は441万円となっています。
システムエンジニアの場合、男女ともに20代で平均年収441万近くあり、男性は30代前半で年収500万円になります。
(参考:厚生労働省・賃金構造基本統計調査2018)
年を追うごとに年収は上がっていき、50代では約700万円になります。
全年齢的に女性の平均年収は低いですが、IT業界業界自体、性別による賃金差は少ない職業になっています。
グラフから読み取れるように20代での年収の差がないことから、出産や育児などのライフステージの違いから30代~40代で役職や正社員雇用が難しいことが原因ではないかと考えられます。
関連記事:【年代別】ネットワークエンジニアの年収を解説|低い?1000万円稼げる?
3.【年齢別】未経験からネットワークエンジニアになるには
ネットワークエンジニアをはじめとしたインフラの業界では、人手不足などの理由により未経験者でも積極的に採用しようとする企業が多くあります。
しかし、承知のことだとは思いますが、いくら人手不足だからといって全ての年代で未経験からでも転職しやすいというわけではありません。
こちらでは、年代別に未経験からネットワークエンジニアになる方法を解説します。
3-1.20代未経験からネットワークエンジニアになるには
未経験者の方でも20代なら比較的容易にネットワークエンジニアを目指せます。
IT専門の転職・就職エージェントを利用する
20代でも、転職はしやすいですが、業界研究や面接対策は必要です。
何の考えなしに面接に行っても、転職・就職は難しいでしょう。
IT専門の転職エージェントに頼ることで、転職・就職を有利に進めることができます。
当社もITエンジニア専門のエージェントのため、気軽にご応募ください。
IT業界の転職・就職で気を付けるべきこと
ただし、IT業界には悪質な企業も多く存在するため、気を付ける必要がございます。
以下のような企業には注意
- ・家電量販店に派遣させる
- ・携帯販売ショップに派遣させる
- ・スキルシート(経歴)を詐称し、プロジェクトにアサインさせる
- ・研修中に給与が発生しない
上記のような企業には絶対入社しないようにしてください。
さらに詳しくは以下の記事で解説しています。
→【未経験者必見】ITエンジニア転職の危険や成功の秘訣!おすすめの職種や向いている人の特徴も紹介
3-2.30代未経験からネットワークエンジニアになるには
一方、30代前半までは未経験からでもネットワークエンジニアを目指すことがが可能な年代と言われています。
しかし、20代に比べ、ある程度の知識や技術が求められる傾向があります。
30代であれば資格取得が有効
- ・CCNA
- ・CCNP
上記のネットワークに関する資格を取得することをおすすめします。
特に30代後半の方はCCNP等の難易度が高い資格の取得が転職成功の鍵となってきます。
詳細は後の章で詳しく解説しております。
その他のネットワークエンジニア未経験者に向いている資格も合わせて解説しておりますので、参考にしていただければと思います。
関連記事:インフラエンジニアは30代未経験でもなれる?転職方法について解説
3-3.40代未経験からネットワークエンジニアになるには
40代からになると、正直、未経験でネットワークエンジニアになるのはかなり厳しいです。
ただ、システムエンジニアやプログラマーからのキャリアチェンジなら見込みがあるかもしれません。
そのような場合、これまでの社会人生活で身につけてきたスキルや知識を積極的にアピールしつつ、今後ネットワークエンジニアとしてのスキルアップに意欲があることを示すことで、採用される可能性が高まるでしょう。
以下の記事では40代からIT業界に転職する方法について解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
IT業界へ転職したい40代。未経験色がNGな理由と解決策|セカンドゴング
4.ネットワークエンジニアの資格
未経験からネットワークエンジニアになるために、資格が必ず必要なわけではありませんが、資格の有無で、書類選考の通過率が大きく変わります。
「エンジニア経験はありませんが、勉強して資格を取得しています」とアピールできると採用の可能性が高まるでしょう。
簡単に各おすすめの資格について表にまとめました。
資格名 |
難易度 |
問題数 |
試験時間 |
合格基準 |
CCNA |
ふつう |
100問 |
120分 |
80%~90%(非公開) |
CCNP |
難しい |
100問程度 |
120分 |
825点/1000点 |
LPIC レベル1 |
ふつう |
60問 |
90分 |
65~75%(非公開) |
基本情報技術者検定 |
難しい |
午前80問(A試験) |
午前150分(A試験) |
1,000点満点中600点以上 |
ネットワークスペシャリスト検定 |
かなり難しい |
午前Ⅰ 30問 |
午前Ⅰ 50分 |
各試験 60点以上 |
4-1.CCNA・CCNP
CCNAは、コンピュータネットワーク機器の大手、 シスコシステムズ合同会社 による認定資格であり、ネットワークエンジニアの入門資格にあたります。
CCNAを取得することは、ネットワークエンジニアとして最低限の知識やスキルを有していることの証明になります。
そのため、CCNA資格を取得すれば、ネットワークエンジニアとしての活躍が期待できるでしょう。
CCNPは、CCNAと比べ難易度が1つ上の資格になります。
CCNAとCCNPの違いはエンジニアとしてのレベルの違いです。
シスコ技術者認定資格のCCNAの上位資格がCCNPであるため、CCNPの方が難易度は高いです。
年齢によって資格の難易度をあげる
- ・20代、30代前半であればCCNA
- ・30後半以降であればCCNP
20代で「CCNA」を取得していると、かなりの高い確率で就職はできるでしょう。
30代後半になると、応募できる求人数がほとんどないため、高度な資格を取得し、応募するのがよいでしょう。
4-2.LPIC、LinuC
LPICとLinuCは「Linux」を認定する資格となっており、レベル1からレベル3までございます。
未経験者の方はレベル1の資格取得から始めていきましょう。
関連記事:LinuCとLPICの違いは?どっちがいい?おすすめも紹介
4-3.基本情報技術者検定
基本情報技術者試験は、システムエンジニア、プログラマーなど、ITエンジニアが共通して理解しておくべき基本的な知識を体系的に学習することができる資格です。
IT関連の業種に従事している方、または、これから、IT業界で働きたいと考えている方を対象とした試験です。
資格を取得することでITの基礎知識が身についていることの証明となるだけでなく、国家資格のため資格自体の信頼性が高いのも魅力です。
最近では資格の取得を進める企業も増えており就職活動や転職でも有利になります。
4-4.ネットワークスペシャリスト試験
こちらの資格は30代後半から40代の未経験から転職を考えている人におすすめの資格になります。
ネットワークスペシャリストは、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアの中でも非常に難易度が高いことで知られている資格です。
ネットワークスペシャリスト試験は、近年の合格率が13~14%前後と、非常に高難易度であることで知られています。
しかしその分、取得することで大きなキャリアアップが可能になるでしょう。
資格取得者の主な就職先としては、情報システム開発企業や、ネットワーク構築を行う情報インフラ企業が挙げられます。
関連記事:【資格7選】ネットワークエンジニアに必要な取得すべきおすすめの資格を解説
5.ネットワークエンジニアの将来性
スピードが速いIT業界に身を置くエンジニアは、そのスキルをアップデートし続けていかなければなりません。
この章では、インフラエンジニアの需要は今後どのように変わり、どんなスキルをアップデートしていけばよいのか解説していきます。
5-1.ネットワークエンジニアの現在の需要
結論からいうとネットワークエンジニアの需要は高いです。
5G環境でのネットワーク構築やセキュリティ性の高いネットワーク構築のような専門的な知識やスキルを持った人材の需要は高く、今後も伸びていきます。
また、ネットワークエンジニアは慢性的な人材不足の状態が続いているため、専門分野でのネットワークの設計・構築・運用を任せることのできる人材は特に求められています。
関連記事:ネットワークエンジニアに需要はあるの?将来性や働き方も解説
5-2.ネットワークエンジニアの将来性
IT業界も技術発展に伴いビジネスだけでなく、日常生活にもネットワーク必要不可欠なものになっているため、ネットワークエンジニアの将来性は高く、今後も需要は高まっていきます。
しかし、企業のクラウド化が進んでいく中で,従来の知識では今後のIT業界で活躍していくことが難しくなるため、ネットワークエンジニアにもクラウドの知識が求められています。
参考:総務省
上記のデータによると、クラウドサービスを利用している企業の割合は、年々増加していることがみて分かるかと思います。
また、2017年からクラウドをサービスを利用している企業は半数を超えており、業務のオンライ化、クラウドを活用した管理が主流となっているため、よりクラウドサービスの利用率は高まると考えられます。
そのため、クラウドに関する幅広い知識を有しているネットワークエンジニアの仕事が増えていきます。
6.まとめ
ネットワークエンジニアの年齢制限ついて解説していきました。
解説したことをまとめると以下のようになります。
まとめ
- ・20代は比較的、転職・就職しやすい。ただし、業界研究や面接対策は必要
- ・30代前半は挑戦可能だが、応募できる求人は少ないため、CCNAの資格が必要
- ・30代後半は応募できる求人はほぼありません。ですが、高度な資格を取得するば、可能性はある
- ・40代はほぼ厳しいでしょう。
IT業界に限らず、30代以降は即戦力が求められます。
そのため、資格取得を視野に入れて挑戦するのが良いでしょう。
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こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役