ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説!
ネットワークエンジニアってどんな仕事?
ネットワークエンジニアの年収や将来性を知りたい…
ネットワークエンジニアに向いている人はどんな人?
✓本記事の流れ
- ・ネットワークエンジニアの仕事内容を徹底解説
- ・ネットワークエンジニアに向いている人や必要なスキルを紹介!
- ・未経験からネットワークエンジニアになるためにやるべきこと
本記事では、ネットワークエンジニアとはどのような仕事なのか、仕事内容や年収などを徹底解説しています。
丁寧にわかりやすく解説していますので、IT業界の知識が全くない方でもネットワークエンジニアについて理解することができるでしょう。
目次
1.ネットワークエンジニアとは?
1-1.ネットワークエンジニアとは
まずネットワークエンジニアとは、ネットワークシステムの設計から構築、運用などを広く担うエンジニアです。
近年データのやりとりは通信機器やコンピュータを介して行われることが多くなっています。
そのため複数の機器間でのデータの受け渡しを問題なく行える、快適なネットワーク環境を整備する必要性が増してきました。
ネットワークエンジニアはネットワークシステムのプロフェッショナルであるため、こういった時代背景が起因して必要不可欠な存在となってきています。
1-2.インフラエンジニア・サーバーエンジニアとの違い
ネットワークエンジニアと似た職種に、インフラエンジニアとサーバーエンジニアがあります。
では、これらの職種とネットワークエンジニアではどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、ネットワークエンジニアとインフラエンジニア・サーバーエンジニアの相違点を見ていきます。
●インフラエンジニアとネットワークエンジニアの違い
上の図は、インフラエンジニアとサーバーエンジニアの関係性を表しています。
この図を見ればわかるように、ネットワークエンジニアはインフラエンジニアの1つの職種という位置付けとなっています。
主な違いは担当領域の違いで、ネットワークエンジニアはネットワーク環境周辺を担当するのに対して、インフラエンジニアはITインフラ環境全体を担当します。
それぞれの違いについては次の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
→【徹底比較】ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いとは?
●サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違い
サーバーエンジニアとは、情報を保管する役割を果たすサーバーのプログラミングや、セキュリティを強化する業務を行う職種です。
上の図の通り、ネットワークエンジニアが扱うネットワークとは担当する領域が異なるため、仕事内容も違ってきます。
次の記事でサーバーエンジニアとネットワークエンジニアを比較していますので、より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
→サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いを解説!年収や需要の違いとは?
2.ネットワークエンジニアの仕事内容
ここでは、ネットワークエンジニアの仕事内容を詳しく解説していきます。
2-1.ネットワークエンジニアの業務は6工程に分かれる
ネットワークエンジニアは、企業における情報やデータのやりとりを安全かつ円滑に行うためのネットワークシステムの設計から構築、運用などを広く担う仕事です。
データのやりとりは通信機器やコンピュータを介して行われるため、複数の機器間でのデータの受け渡しや共有を問題なく行うための快適なネットワーク環境を整備する必要があります。
そのため、企業のネットワークシステムのプロフェッショナルとして、ネットワークエンジニアが必要不可欠な存在とされています。
ネットワークエンジニアの業務の種類は、以下の6つの工程に分類されます。
●要件定義
クライアントへのヒアリングを実施し、現状の問題点や必要とする機能、目的、実施期間、予算などをすり合わせて要件を決定していきます。
現在のネットワークの問題を明確にする現状調査を行い、洗い出した問題点をもとに、新たに構築するネットワークの要件定義書を作成します。
要件定義でクライアントの要望を明確にすることが、設計フェーズ以降のネットワーク構築に大きな影響を与える根本になるため、非常に重要な工程です。
要件定義についてはエンジニア職の要件定義とは?実際の流れや重要語・必要スキルを解説で詳しく解説しています。
●設計
クライアントからのヒアリングで定められた要件定義をもとに、設計するネットワークの方針や詳細を固めていきます。
そこから、必要な設計内容を設計書として文書化していきます。
設計には主に、構築するネットワークの全体方針を定める「基本設計」と、実際に配置するネットワーク機器の数値などの詳細を詰める「詳細設計」があります。
●構築
要件定義や設計のフェーズで作り上げられたものをもとに、ネットワークを構築することで構想を具体化する業務です。
構築の具体的な業務としては、以下のような流れで進められます。
流れ
- ①機器やネットワークソフトウェア、配線の手配と導入
- ②構築テストの仕様作成
- ③構築テストの実施
ネットワークシステムの構築を問題なくテストをクリアすることで、運用・保守のフェーズに移ることができます。
●保守
ネットワークシステムにトラブルや異常が判明した際に対処するフェーズです。
主な業務内容として、動作異常が発生したネットワークシステムの調整業務や不具合の調査業務、ソフトウェアアップデートといった更新業務が挙げられます。
●運用
ネットワークシステムの安定稼働を図るために、障害やトラブルを未然に防ぐシステム運用を行う維持管理業務です。
非定期なトラブルを修正することが求められる「保守」に対して、「運用」ではネットワークの安定稼働のための維持管理を行います。
●監視
ネットワークシステムが正常に動作しているかを確認する業務です。
動作異常や障害が発生した際には、復旧を行う必要があり、正確性と迅速さが求められる業務です。
また、24時間365日体制でネットワークの挙動を監視する必要があり、深夜の対応が必要となることがあります。
参考:ネットワークスペシャリスト試験シラバス(ver.4.0)
2-2.ネットワークエンジニアの1日の流れを紹介
●ネットワーク運用・監視業務の1日の流れ
ネットワークエンジニアの運用・監視業務における1日のタイムスケジュールをご紹介します。
実際のタイムスケジュール例は以下のとおりです。
時間 |
予定 |
9:00 |
出社、メールチェック、1日の業務内容の確認 |
9:20 |
システム障害の有無の確認 |
9:30 |
業務開始、手順が定まった設定変更等の定期業務に従事 |
11:00 |
チームミーティング |
12:00 |
昼休憩 |
13:00 |
運用手順書などの資料作成 |
15:00 |
運用設計の打ち合わせ |
17:00 |
日報の作成、メール対応、翌日以降の準備 |
18:00 |
退社 |
●ネットワーク設計・構築業務の1日の流れ
ネットワークエンジニアの設計・構築業務の1日のタイムスケジュール例は以下のとおりです。
時間 |
予定 |
9:00 |
出社、メールチェック、1日の業務内容の確認 |
9:30 |
設計書や提案書などの資料作成 |
11:00 |
構築の実施 |
12:00 |
昼休憩 |
13:00 |
構築の実施 |
13:00 |
運用手順書などの資料作成 |
15:00 |
クライアントへの提案 |
17:00 |
日報の作成、メール対応翌日以降の準備 |
18:00 |
退社 |
3.ネットワークエンジニアのやりがい・きついと言われる理由
ネットワークエンジニアは、楽しいと言われることがあれば、きついと言われることもある職業です。
では、ネットワークエンジニアの仕事にはどのようなやりがいや大変さがあるのでしょうか。
ここでは、ネットワークエンジニアのやりがい・大変さについて詳しく解説していきます。
3-1.ネットワークエンジニアのやりがい
ネットワークエンジニアのやりがい
- ・大きな達成感を得られる
- ・チームでの一体感を感じられる
- ・専門性の高い分野で活躍ができる
●大きな達成感を得られる
システム構築にはエラーやトラブルは付き物であり、多くの部署と協力をしながらプロジェクトを遂行していくことになります。
担当するシステムが大規模の場合には、システムの構想から運用まで1年以上に及ぶ長い時間を必要とします。
そのため、実際にシステムが運用を開始したとき、ネットワークエンジニアは大きな達成感を得ることができます。
●チームでの一体感を得られる
ネットワークエンジニアをはじめとしたエンジニアに対して、一人で黙々と作業をしているイメージがあるかもしれません。
しかし実際には、チームを構成して連携しながら業務を進めていきます。
そのため、プロジェクト運用という同じゴールに向かって仲間と協力することで、一体感を得ることができます。
●専門性の高い分野で活躍ができる
ネットワークエンジニアは、エンジニアの中でも専門性の高い職種です。
例えば、ネットワークの設計やネットワーク全体のセキュリティなどを理解しておく必要があります。
さらに、ルーターやスイッチなど物理的なネットワーク機器の知識も必要になります。
このように専門性の高い業務に携わることで、ネットワークエンジニアはやりがいを感じることができるでしょう。
ネットワークエンジニアのやりがいをもっと詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
→ネットワークエンジニアの魅力・やりがい6選|きついと言われる部分も解説
3-2.ネットワークエンジニアがきついと言われる理由
ネットワークエンジニアの大変さ
- ・クラウド化が進み、オンプレミスが減少している
- ・AIによる自動化が進んでいる
- ・下流工程は年収が低い
- ・スキルアップしにくい
- ・キャリアパスをイメージできない
本記事では、ネットワークエンジニアがきついと言われている理由を5つ紹介します。
●クラウド化が進み、オンプレミスが減少している
これまでは、ハードウェア及びソフトウェアを施設内に設置して運用するオンプレミスが主流でした。
しかし近年は、インターネットを通じてサーバーやネットワークを利用できるクラウドが普及してきています。
クラウド化が進むと、従来のネットワークエンジニアが行っていたオンプレミス環境の構築や運用の必要がなくなってきます。
このような時代背景があるため、今後はクラウドの技術を持っているネットワークエンジニアの需要が上がっていくと予想されます。
●AIによる自動化が進んでいる
ネットワークエンジニアの下流工程「監視・運用・保守」の業務内容は、単純作業の繰り返しが多くなっています。
しかし近年、単純作業の仕事をAIによって自動化する動きが進んでいます。
そのため、AIで代替できるフェーズの業務を担当しているネットワークエンジニアは将来性が低いと言われています。
もちろん今すぐにAIに仕事を奪われてしまう可能性はないですが、将来性を考える上では今後も注視しておくべきポイントとなります。
●下流工程は年収が低い
ネットワークエンジニアの下流工程は年収が低く、経験を積んだとしても年収の上がり幅は大きくありません。
しかし、中には資格を取得することで資格手当が支給されたり、昇給する企業もあります。
また、下流工程で1年ほど経験を積んでCCNAなどのネットワークの資格を取得すれば、上流工程へキャリアアップすることができます。
上流工程へキャリアアップできれば、大幅に年収は上がりますので、ネットワークエンジニアの年収は自分の努力次第で高収入を実現することができます。
上流工程と下流工程の違いについては、エンジニアの上流工程とは?下流工程との違いも紹介で詳しく解説しています。
●スキルアップしにくい
ネットワークエンジニアの業務のうち下流工程は業務内容がマニュアル化されているものが多く、基本的に単純作業となります。
そのため、ただ業務をこなしているだけではスキルが身につかないことがほとんどです。
スキルアップをするためには。資格取得など主体的な学習が重要となります。
関連記事:ネットワークエンジニアに必要なスキルは?向いている人の特徴なども紹介
●キャリアパスをイメージできない
未経験からネットワークエンジニアになった場合の多くは、下流工程の「監視・運用・保守」からのスタートとなります。
ただ下流工程で何年も働き続けるだけでは、ネットワークエンジニアの仕事はきついと感じることでしょう。
しかし、経験を積んだり資格取得・転職をすることで下流工程から上流工程にステップアップすることができます。
そのためネットワークエンジニアに転職する際には、事前にキャリアパスを考えておくようにしましょう。
とはいえ、未経験の方がいきなりネットワークエンジニアとしてのキャリアパスを自分1人で立てるのは難しいでしょう。
自分がどのようなエンジニアになっていきたいのか、最短で高収入を実現するにはどうしたらいいのか、少しでも悩みがある方は一度ユニゾンキャリアに相談してみてください!
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キャリアパスを明確にして、あなたの最短ルートを一緒に設計しましょう。
3-3.ネットワークエンジニアは夜勤が大変って本当?
ネットワークエンジニアの働き方の特徴として「夜勤が多いこと」が挙げられます。
ここでは、ネットワークエンジニアの夜勤事情についてわかりやすく解説していきます。
関連記事:ネットワークエンジニアの夜勤の働き方|回避方法も解説
●シフト制の夜勤がある
ネットワークエンジニアの中でも、監視・運用・保守を担当する場合、シフト制の勤務となることが多くあります。
シフト制の勤務には「2交代制」と「3交代制」の2種類があり、2交代制は12時間、3交代制は8時間で構成されます。
どちらのシフト制においても深夜帯に勤務する夜勤があります。
次は、「2交代制」と「3交代制」の一例です。
2交代制
- 早番:9時〜21時半
- 遅番:21時〜9時半
3交代制
- ①6時〜14時半
- ②14時〜22時半
- ③22時〜6時半
3交代制は3パターンで構成されているため、2交代制と比べてより多くの人員確保が必要になります。
●急な夜勤が発生する
ハードウェアやネットワーク機器などの不具合、トラブルによってる急な呼び出しによって夜勤が発生する場合があります。
これらのトラブルはネットワークエンジニアという特性上、防ぎようがない面があります。
ただ、機器の不具合の頻度自体はそれほど多発するものではないため、トラブルが発生しない限り突発的な呼び出しが起こることはありません。
●夜間作業
ネットワークシステムの正常かつ安定的な稼働を促すためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
ネットワークのユーザー数が少ない夜間にメンテナンスを行うと影響を最小限にできるため、メンテナンスは夜間に行われることが多いです。
メンテナンスはそれほど頻繁に行われるものではないものの、定期メンテナンスをする際に夜間作業生じてしまうのがネットワークエンジニアの特徴と言えます。
以下の記事ではネットワークエンジニアの夜勤についてより詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
→ネットワークエンジニアの魅力・やりがい6選|きついと言われる部分も解説
4.ネットワークエンジニアに向いている人の特徴3選
次のような人はネットワークエンジニアに向いています。
向いてる人の特徴
- ・継続的に勉強を続けていける人
- ・問題解決能力がある人
- ・コミュニケーション能力がある人
それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう
4-1.継続的に勉強を続けていける人
IT業界は日々技術が進歩しているため、新しい知識・スキルを身につけていくことが求められます。
例えば、クラウド化が進んでいるという現状を踏まえて、従来のネットワークの知識・スキルだけでなく、AWSなどのクラウドのスキルを身につけていくことが重要です。
ネットワークエンジニアとして長く第一線で働くためには勉強を継続的に続けていくことが必要となるため、新しい知識・スキルを学ぶことが楽しいと感じる方はネットワークエンジニアに向いています。
ネットワークエンジニアにおすすめの勉強内容や方法は次の記事で解説しています。
→ネットワークエンジニアが勉強するべきことはこれ!勉強方法も紹介!
4-2.問題解決能力がある人
ネットワークシステムのトラブルなど、ネットワークエンジニアは想定外の事態が起こりやすいため、問題に対応できることが求められます。
その際必要となる力が、トラブルを対処するための問題解決力です。
そのため、想定外の問題に対してロジカルに考え、柔軟な発想で迅速に行動できる人はネットワークエンジニアに向いています。
4-3.コミュニケーション能力がある人
ネットワークエンジニアはチームで業務を行うことが多いため、コミュニケーション能力が必要となります。
しかし、質問に対してしっかり受け答えができる、相手に自身の考えを伝えられる、など最低限のコミュニケーションがとれれば問題ありません。
どうしてもコミュニケーション能力に自信が無い方は、高い技術力を身につけることで技術力に特化することができます。
コミュニケーション能力に不安がある…そんな方は、【苦手な人必見】エンジニアにおけるコミュニケーション能力の重要性をご覧ください。
またネットワークエンジニアに向いている人の特徴については、以下の記事でも詳しく解説しております。
→ネットワークエンジニアに向いている人の特徴とは?未経験の転職法も紹介
5.ネットワークエンジニアに必要なスキル5選
ここでは、ネットワークエンジニアに必要なスキルを5つ紹介します。
必要なスキル
- ・ITに関する基礎知識
- ・ネットワークの基礎知識
- ・クラウドのスキル
- ・セキュリティの知識
- ・論理的思考力
これからネットワークエンジニアを目指す方は、これらのスキルを身につけられるようにしましょう。
関連記事:ネットワークエンジニアに必要なスキルは?向いている人の特徴なども紹介
5-1.ITに関する基礎知識
ネットワークエンジニアとして働くうえで、IT全般の基礎知識を習得することは非常に重要です。
ネットワーク分野に精通していても、ITの基礎知識が抜け落ちていると万が一のトラブル対応が不十分になる恐れがあるためです。
ITシステムは、サーバやセキュリティなどあらゆる役割によって構成されているため、IT全般の基礎知識を身につけてさまざまな分野への理解を深めることが重要です。
5-2.ネットワークの基礎知識
TCP/IPや、OSI参照モデルなどの通信系のスキルも、ネットワークエンジニアとして働くにあたって役に立ちます。
通信系の役立つスキルや知識
- ・TCP/IP
- ・OSI参照モデル
TCP/IPとは、パソコンやスマートフォンでWebサイトなどを見るときに利用されている通信プロトコルです。
またOSI参照モデルとは、ネットワークにおける通信機能を7つの階層(Layer:レイヤー)に分類して、整理したモデルのことを言います。
5-3.クラウドのスキル
近年、ITシステムのクラウド化が大幅に進んでおります。
その流れによって、ネットワークエンジニアにもクラウドのスキルが求められるようになってきました。
ITとネットワークの基礎知識が身についた後にクラウドのスキルも身につけると、市場価値の高いネットワークエンジニアとして活躍できるでしょう。
→クラウド化がネットワークエンジニアに与える影響をわかりやすく解説!
5-4.セキュリティの知識
ネットワークエンジニアには、システムを守るためにセキュリティの知識が求められます。
ネットワークは外部からサイバー攻撃などの攻撃を受ける可能性があるため、セキュリティ対策の知識を取り入れる必要があるのです。
近年、巧妙かつ高度な手法が増加しているため、常に新しい情報をキャッチアップして対策を講じる必要があります。
5-5.論理的思考力
ネットワークエンジニアには論理的に考えて業務を行う場面が多くあります。
例えば、トラブルが発生したときに原因を考えたり、どのように問題解決をしていくか考えるときです。
論理的思考力があれが課題解決がしやすくなりますが、すぐに身につくものではないため普段から意識する必要があります。
→ネットワークエンジニアに必要なスキルは?向いている人の特徴なども紹介
6.ネットワークエンジニアにおすすめの資格5選
ここではネットワークエンジニアにおすすめの資格を5つ紹介します。
まずはじめに、ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットを確認しましょう。
資格を取得するメリット
- ・資格取得の勉強がスキル向上につながる
- ・自身のスキルの証明になる
- ・キャリアアップしやすくなる
- ・年収アップにつながる
ネットワークエンジニアは国家資格が必須の仕事ではないものの、仕事を経験する中で専門知識やスキルの習得、さらなるキャリアアップを図ることができる職種です。
資格を保有していて専門性に特化したネットワークエンジニアのニーズは高く、転職時のキャリアアップや収入アップにつながりやすくなるでしょう。
次の記事では、ネットワークエンジニアにおすすめの資格を詳しく紹介しています。
→【完全版】ネットワークエンジニアにおすすめの資格を徹底解説!
6-1.CCNA
ネットワークエンジニアに最もおすすめする資格は、「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」です。
CCNAはネットワーク機器メーカーであるCisco Systemsによる認定資格となります。
Ciscoはネットワーク機器業界の最大手であり、ルータやモデム、スイッチなど、BtoB向けのネットワーク機器として多くの企業に導入されています。
企業用のネットワーク機器のシェアはCiscoが世界1位であり、ほとんどの企業のネットワーク機器がCisco産です。
CCNAを取得することで、ネットワークの基礎知識のみならず、どの資格よりもCisco製品への理解を深めることが可能な点が最大のメリットです。
→【2023年最新版】合格に導く!CCNAのおすすめ参考書を解説
6-2.LPIC
OSの一種であるLinuxの知識やスキルの習得が可能な資格の一つが「LPIC」です。
国際基準を満たしたLinuxの認定資格であり、LPICを取得することでLinuxのプロフェッショナルであることを証明可能です。
LPICは3段階にレベル分けされており、駆け出しのネットワークエンジニアや未経験者におすすめなのが「LPIC Level1」です。
試験は「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3」とグレード分けされており、下位試験に合格することで上位試験の受験が可能になるシステムです。
LPIC-2以降でネットワーク構築などの高度な技術力を習得できるため、ネットワークエンジニアとして取得する一つの目安になります。
→LPICのおすすめ参考書3選!問題集や効率的な勉強方法も解説
6-3.LinuC
LPICと同じくLinuxの知識やスキルの習得ができる資格が「LinuC」です。
LPI-JAPANという日本の認定機関が提供する民間資格であり、Linuxを学べる国際基準のLPICと異なり、国内市場に特化している点が特徴です。
転職などのキャリアアップで海外市場を目論んでいる場合はLPICを取得すべきですが、日本国内に特化してLinuxについて学びたい場合はLinuCが最適です。
→LinuCのおすすめ参考書5選!おすすめの問題集やwebサイトも解説
6-4.基本情報技術者試験
IT分野の代表的な国家資格である「基本情報技術者試験」も、ネットワークエンジニアにおすすめの資格の一つです。
独立行政法人情報処理推進機構から提供されており、IT・通信系のエンジニア全般にとっては取得必須レベルの土台となる基礎知識を習得できる資格です。
出題分野には、データベースやネットワーク、セキュリティ、システム開発技術などが含まれており、ネットワークエンジニアにも深く関わる知識を得ることが可能なため、取得がおすすめです。
6-5.情報セキュリティマネジメント試験
インターネットが普及したことで、サイバー攻撃の件数が増え、以前よりも企業のセキュリティに対する意識が高まっています。
情報セキュリティマネジメント試験は、近年問題になっているサイバー攻撃などの脅威から、継続的に組織を守るための人材を育成するための試験です。
試験内容は、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定するものとなります。
→【資格7選】ネットワークエンジニアに必要な取得すべきおすすめの資格を解説
7.ネットワークエンジニアの平均年収
7-1.ネットワークエンジニアの平均年収
大手転職サイト2社による調査にて公表されているネットワークエンジニアの平均年収のデータは、以下の通りです。
調査会社 |
平均年収 |
マイナビエージェント |
455万円 |
doda |
448.3万円 |
2社平均 |
451.65万円 |
出典:マイナビエージェント 職種別平均年収ランキング/doda職種図鑑
ネットワークエンジニアの平均年収は451.65万円でした。
「令和3年 民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は443万円とされていますので、ネットワークエンジニアの方がやや高いことが分かります。
とはいえ、ネットワークエンジニアは未経験者が目指しやすい職種のため、平均年収はそこまで高くない傾向となっています。
しかし、資格取得や経験を積むなどして、ネットワークエンジニアとしてのスキルを磨けば磨くほど年収は高くなっていくため、平均年収だけに捉われないようにしましょう。
年代別に分けると、平均年収はどれほどになるのでしょうか?
7-2.ネットワークエンジニアの年代別平均年収
上記の表は、ネットワークエンジニアを含む、ITエンジニア全体の年代別平均年収を表したものです。
25歳で約380万円、30歳で約450万円、35歳で約520万円となります。
また、令和3年賃金構造基本統計調査によると、全職種(正社員)の25〜29歳までの平均年収は410万円、30〜34歳までの平均年収は468万円とされています。
上記のことから、ITエンジニアの年代別平均年収は、全職種の平均年収と比較しても遜色ない金額だということが分かります。
さらに、ITエンジニアは資格を取得するなどしてスキルを身につければ、同じ年代の平均年収よりも高い収入を実現することが可能です。
ネットワークエンジニアの年収については、以下の記事でも詳しく解説しております。
→【年代別】ネットワークエンジニアの年収を解説|低い?1000万円稼げる?
8.ネットワークエンジニアの将来性
ネットワークエンジニアの将来性について解説します。
8-1.ネットワークエンジニアの現在の需要
急速にIT化が進んでいる日本では、ITエンジニアの需要が高まっています。
ネットワークエンジニアも例に漏れず需要は高く、その背景には人手不足があります。
●IT業界は人手不足
ネットワークエンジニアだけに限らず、ITエンジニアの需要が高いのは圧倒的な人手不足が理由です。
「IPA情報処理機構DX白書2023年」によると、8割以上の企業が人手不足と回答しています。
2021年よりも、2022年の方が「大幅に不足している」という回答が増加していることから、年々人材不足が加速し、多くの企業がIT人材を求めているということが分かります。
このような状況のなかで、ネットワークエンジニアの需要もかなり高まっています。
関連記事:ITエンジニアの人材不足って嘘?本当?2023年最新のデータで解説!
●ネットワークエンジニアの求人数
実際にどれほどの需要があるのかを分かりやすく表すために、大手求人サイトのネットワークエンジニアの求人数を調査しました。
求人サイト |
件数 |
8,411件 |
|
5,451件 |
|
466件 |
※dodaはネットワークエンジニアのみを検索できなかったため、インフラエンジニアで検索をしています。
大手求人サイトの調査の結果、14000件以上もの求人があることが分かりました。
ネットワークエンジニアだけの求人数でこの数はかなり多く、需要のある仕事だと言えるでしょう。
8-2.ネットワークエンジニアの将来性
現在、需要が非常に高いネットワークエンジニアですが、将来性もある職業とされています。
IT化が進む社会の中で、企業ではDXの推進に注力するところが増えてきています。
テクノロジーの導入にはネットワークが必須であるため、ネットワークエンジニアのニーズは今後も増加し続けていくというわけです。
また、近年クラウド化が急速に進んでいるため、クラウドの知見をプラスで有しているような人材の需要が拡大しています。
将来性の高いエンジニア ネットワークとクラウド両方のスキルが身についているネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは常に新しい技術を学び続けることで、自身の市場価値を高めることができ、より将来性のある人材となることができます。
関連記事:ネットワークエンジニアの将来性は低くてオワコン?クラウド普及の影響とは
9.ネットワークエンジニアのキャリアパス
ネットワークエンジニアのキャリアパスとして、フリーランスを目指すことは不可能ではありません。
基本的に、ネットワークエンジニアがフリーランスのエンジニアになるには、設計・構築経験3年以上は必要です。
1年以上でも可能性はありますが、仕事が無くなると無給になるリスクもあるため、3年以上の構築設計の経験があると良いでしょう。
フリーランスのメリットとしては、自由な働き方ができるのがメリットです。
例えば、週4日だけ働きたいなどのことであれば、そのような働き方が可能です。
スキルを身に付けることができれば、叶えることができるので、まずはスキルを高めることから始めましょう。
以下の記事では、ネットワークエンジニアのキャリアパスについて、より詳しく解説しております。
→ネットワークエンジニアのキャリアパス5選!キャリアアップ方法も紹介
10.【就職・転職】未経験からネットワークエンジニアになるには?
結論から申し上げますと、未経験からネットワークエンジニアになることは可能です。
しかし正しい方法で転職・就職活動を行わなければ失敗してしまうことがあるため、転職・就職をする際には注意が必要です。
ここでは、未経験からの転職・就職を成功させるための具体的な方法を次から詳しく解説していきます。
未経験からの転職・就職方法3選
- ・転職エージェントを利用する
- ・求人サイトを利用する
- ・ITスクールに通う
関連記事:未経験からネットワークエンジニアになれる?|具体的な転職方法についても解説
10-1.転職・就職エージェントを利用する
未経験からネットワークエンジニアへの転職を成功させたい場合、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
おすすめポイント
- ・求人サイトには掲載されていない非公開求人がある
- ・履歴書の作成や面接対策をしてもらえる
- ・転職、就職活動を早く進めることができる
転職・就職エージェントは、求人サイトには掲載されていない非公開求人を保持しています。
そのため、求人サイトと転職・就職エージェントを併用することで、求人を取りこぼすことがなくなります。
また、履歴書などの作成や面接対策など、転職・就職のサポートを受けることができ、1人で転職・就職活動を行うよりもスムーズに内定を獲得できます。
さらにIT専門の転職・就職エージェントを利用すれば、IT業界の説明やキャリアパスについての詳しい説明を受けられます。
未経験からネットワークエンジニアを目指す方にはおすすめです。
→ネットワークエンジニアにおすすめの転職エージェントをわかりやすく紹介!
IT専門の転職・就職エージェントの中で特におすすめなのは、ユニゾンキャリアです。
ユニゾンキャリアは就職・転職に強いITエンジニア特化型エージェントで、IT業界に精通しているアドバイザーがあなたの転職・就職活動をサポートします。
10-2.求人サイトを利用する
求人サイトを利用すると、多くの求人情報を得られるため、効率的に企業探しをすることができます。
特に、リクナビ・マイナビ・dodaなどの大手転職サイトは掲載されている求人の数が豊富です。
そのため、さまざまな求人情報を比較し、自身の希望条件に沿った優良企業を見定められます。
また、自分のペースで転職・就職活動を進行させることができるので、転職・就職を急いでいない方におすすめです。
10-3.ITスクールに通う
ネットワークエンジニアに必要な知識を得るためにスクールに通うのもおすすめで。勉強にかかる費用は多くなってしまいますが効率よく学習を進められます。
ネットワークにスクールが必要かどうかについてはこちらの記事で紹介しています。
弊社が運営しているユニソンカレッジは、完全無料で利用できる転職サポート付きのITスクールです。
ネットワークエンジニアに向けた勉強に不安がある方はぜひ一度ご相談ください。
10-4.転職・就職時に気を付けるべきこと
ネットワークエンジニアの転職・就職では、ブラックな企業に入社しないように気を付ける必要があります。
ブラック企業とは
- ・研修と銘打って家電量販店に派遣する企業
- ・エンジニアに経歴詐称させる企業
ブラック企業は、SES企業に多く存在します。
SESとは、業務委託契約でシステム開発などの運用・保守・設計などの特定業務に、エンジニアの技術力を提供することです。
→SESとは?派遣との違いや働き方のメリットをわかりやすく解説
簡単にイメージすると「派遣」と似ています。
この制度をうまく利用して、研修期間中は家電量販店に派遣させ、退勤後や休日に研修を行う企業も存在します。
それでは、このようなブラック企業についての詳細と対処法を解説していきます。
●研修と銘打って家電量販店に派遣する企業
研修期間中に「コミュニケーション能力を高めるため」などという名目で家電量販店やコールセンターに派遣させる企業が存在します。
肝心のエンジニア研修は退勤後や休日に自由参加で実施され、その間の給与は発生しません。
つまり、全くスキルが身につかないうえに、研修に参加するとなれば休日も休むことができないのです。
関連記事:家電量販店やコールセンターに派遣させるSES企業は絶対やめとけ!
●エンジニアに経歴詐称させる企業
経歴を詐称させて企業に派遣するSES企業も多く存在します。
エンジニアはスキルシートにエンジニアとしての経歴を記載します。
経歴詐称の例
- ・本当は未経験者なのに5年の経験と偽って派遣させる
- ・家電量販店に派遣していた期間もエンジニアの実務経験とカウントして派遣させる
家電量販店に派遣される場合とは違い、エンジニアの業務をさせてもらえるます。
しかし、自身の実力が伴っていないため、周りの技術力についていけず、苦しい思いをしてしまいます。
関連記事:経歴詐称を行うSES企業は絶対にやめとけ!裁判に発展する場合も
●ブラック企業に入社しないようにするには
その企業がブラック企業かどうかは、HPを見ても分からないため、100%見分けるのは難しいです。
ただし、見分けるポイントはいくつかあります。
見分けるポイント
- ・面接の際の逆質問で仕事内容を聞いてみる
- ・企業の口コミをチェック
面接の際に、入社後の仕事内容について質問したり、実際に働いている従業員目線での評価を知れる口コミを活用すると良いでしょう。
→エンジニアはブラックな仕事なの?企業を見極める時のポイントを解説
とはいえ、上記の方法で100%見分けられる訳ではありません。
最も確実な方法は以下の通りです。
確実に見分けるには
IT業界に精通した就職・転職エージェントの間では、ブラックな企業はとても有名です。
そのため、エージェントに相談ことがすることが、ブラックな企業を見分けるうえで最も正確で手っ取り早い方法です。
もし、既に内定をもらっている企業や、これから受けようと思っている企業がブラックな企業かもしれない…と心配な方は、ぜひごお気軽に相談ください。
11.まとめ
本記事の結論
- ・ネットワークエンジニアの仕事内容は6工程に分かれる
- ・ネットワークエンジニアは将来性がある職業
- ・ネットワークエンジニアとして出世するには、資格取得などのスキルアップが有効
今回はネットワークエンジニアの仕事内容をご紹介しました
ネットワークエンジニアは資格を保有していなくても志すことが可能です。
一方で、キャリアアップや年収アップを目指すためには、スキルを証明できる資格の取得が必須となります。
今回ご紹介した業務内容や必要なスキル・資格を参考に目標を立てて、理想のネットワークエンジニアを目指してみてください!
このようなことで
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こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役