組み込みエンジニアに重要なスキル6選|必要な知識、資格についても解説|組み込みエンジニア
組み込みエンジニアに必要なスキルってなんなの?
身に付けなければいけないスキルや知識が多すぎて、なにから手を付ければいいかわからない…
✓本記事の結論
- ・組み込みエンジニアの初学者はC言語系やマイコンのスキル・知識から身に付けていきましょう。
- ・組み込みエンジニアの取得するとよい資格はプログラミング言語の資格、ETEC、LPIC・LinuCがございます。
- ・組み込みエンジニアが今後、求められる技術は人口知能(AI)、IoTに関するスキル・知識です。
そんな方に向けて初学者が優先的に身に付けるべきスキルや資格、将来的に身に付けていくべきスキル・資格を解説します。
また、以下の記事ではそもそも組み込みエンジニアについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→組み込みエンジニアとは?仕事内容から年収・将来性・転職方法なども解説
目次
1.組み込みエンジニアに必要なスキル・知識
組み込みエンジニアの必要なスキルは幅広く、プログラミングスキルに加えて、ハードウェアやソフトウェアの知識もあります。
主な必要スキル
- プログラミングの言語
- アセンブリ言語
- OSの知識
- マイコンの知識
- ハードウェアの知識
- ソフトウェアの知識
上記に加えて、今後、必要となってきているスキルも解説していきます。
1-1.プログラミングの言語
組込みエンジニアの必要スキルで一番重要なのが、プログラミングスキルとなっています。
必要なプログラミング言語
- ・C言語
- ・C++
- ・Java
特にC言語系は組み込み開発で最も使用するプログラミング言語です。
初学者が一番身に付けるべき言語となっています。
また、プログラミングを習得するには以下の方法となります。
- ・オンライン上で学ぶ(安い)
- ・スクールで学ぶ(高いが効率的)
以下からはおすすめのサイトやスクールをご紹介します。
●オンライン上で学ぶ
プログラミングを学ぶなら、オンライン学習サイトを利用する方法があります。
代表的な学習サイト
オンライン学習では、C言語以外の言語を好きなように学べる自由度と自分のペースで学べるというメリットがあります。
初心者は「progate」や「ドットインストール」がおすすめです。
動画形式で学びたい方はUdemyがおすすめです。
学習サイトがおすすめな方
- ・金額をそこまでかけたくない方
- ・自分で調べれる能力がある方
- ・自分のペースで学びたい方
上記のような方はプログラミングスクールでなく、オンライン学習サイトを利用しましょう。
●プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールで学ぶと講師から直接指導してもらえるため、効率良く学習を進められます。
ただ、デメリットとしては金額が高額となります。
短期集中で学ぶ人や、より実践的な知識を身につけたい人が多く利用しています。
おすすめのスクール
- ・ウズウズカレッジ
- ・KENスクール
- ・Winスクール
上記は組み込みエンジニアのスキルを学べるスクールです。
お金を支払ってでも効率的にスキルを磨きたい人におすすめです。
1-2.アセンブリ言語
アセンブリ言語とはコンピューターが理解できる機械語に対応した言語のことを指します。
組込みシステムの開発では、マイコンを使うことがほとんどなため理解する必要があります。
そんな時にアセンブリ言語のスキルがあると、各マイコンに合わせて人間が理解しやすいように変えられるため重宝されます。
アセンブリ言語を習得するときは、マイコンの知識も合わせて学習しましょう。
1-3.OSの知識
立派な技術者として活躍するなら以下のOSスキルも必要です。
- ・ITRON
- ・VxWorks
- ・Linux
OSについても知見を伸ばしておきましょう。
一般的に知られているWindowsなども組込みシステムに使うことがありますが、優先順位を考えながら素早い反応で命令ができるリアルタイムOSのほうが、採用されやすいです。
開発現場によっては、リアルタイムOSの知識を持っているだけで即戦力となることもあるため、勉強しておいて損はないでしょう。
おすすめの書籍は以下の通りです。
OSの基礎知識から応用知識までを学べるため、ぜひ手に取ってみてください。
1-4.マイコンの知識
マイコンはハードウェアの制御には欠かせない部品であり、組み込み技術者として活躍するなら必ず理解しておきたいです。
タイマー制御やポート制御などマイコンによって機能を持たせることが可能で、基本的な機能だけでも知っておくと開発の際役に立つでしょう。
おすすめの書籍は以下の通りです。
未経験でもマイコンについて理解できるようにわかりやすく書かれています。
1-5.ハードウェアの知識
組込みシステムの開発環境ではハードウェアを熟知しているかも重要になります。
特に回路図面を読めるかどうかは、技術者として重宝されるかどうか分かれるので勉強しておきましょう。
また、マイコンやOSとの繋がりも学習しておくことで、開発全体の流れや機能を把握することが可能になります。
おすすめ書籍は以下の通りです。
これから未経験で目指す方に適したレベルの内容となっているため、基礎知識をつける際に活用してみてください。
1-6.ソフトウェアの知識
ハードウェアに関連してソフトウェアの知識も身に着けておくことが重要です。
スタートアップルーチンをはじめとした、組み込みエンジニアが独自に使うソフトウェアについて学習しておくと良いでしょう。
おすすめ書籍は以下です。
ソフトウェアだけでなく組込みシステム開発全般について知識を付けられるためおすすめです。
2.組み込みエンジニアがスキルアップに必要な資格
なぜなら、就職活動する際にC言語がどの程度扱えるか示せる資格を持っていると有利になるからです。
また、おすすめの資格については以下の通りです。
おすすめ資格
- ・C言語プログラミング能力認定試験2級
- ・ETEC(組込み技術者試験制度)
- ・JSTQB認定テスト技術者資格
- ・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ・OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験プログラム)
- ・LPIC・LinuC
- ・基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
2-1.プログラミングの資格
プログラミングの資格を取るならC言語やJavaが好ましいです。
組み込み開発では、C言語が利用されていることが多いため、C言語資格の取得がおすすめです。
具体的な資格は以下の通りです。
おすすめ資格
C言語プログラミング能力認定試験は1級〜3級までありますが、2級以上を取得できるとエンジニアとしてC言語の能力があることを認められるでしょう。
試験概要
項目 |
内容 |
試験時間 |
90分 |
合格率(%) |
70.3% |
合格ライン |
正答率60%以上 |
目安勉強時間 |
150時間程度 |
出題数 |
8問 |
受験費 |
2級:6,400円(税込) |
受験場所 |
webリモートテスト |
開催時期 |
年により開催時期は変わります。 |
URL |
2-2.ETEC(組込み技術者試験制度)
ETEC(組込み技術者試験制度)は、組み込み開発全般の技能が問われる資格となっており、初級者〜中級者におすすめです。
自動車や電化製品など、コンピュータで動作する製品が正常に作動するようにプログラムを構築します。
つまり、組み込み系ソフトウェアの技術者に向けた試験制度です。
組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリーレベル)
組込みソフトウェア技術者試験クラス1(ミドルレベル)
試験概要
項目 |
内容 |
試験の種類 |
組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリーレベル) |
試験時間 |
クラス2(エントリーレベル):90分 |
受験資格 |
組込みソフトウェア技術者試験クラス2:特になし |
合格率(%) |
非公開 |
合格ライン |
非公開 |
目安の勉強時間 |
クラス2(エントリーレベル):50時間~100時間 |
出題数 |
クラス2(エントリーレベル):120問 |
出題形式 |
選択問題 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
クラス2(エントリーレベル):16,500(税込) |
受験場所 |
全国テストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
2-3.JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB認定テスト技術者資格は、組み込み技術専用の資格試験ではありませんが、関連性の高い各種テスト工程の知識が問われます。
システム開発を行うと、一般に出しても問題がないかさまざまなテストが行われます。
それらのテストの知識が身に付いていると、問題の早期発見や解決に役に立つためJSTQB認定テスト技術者資格を持っていると良いでしょう。
Foundation LevelとAdvanced Levelの2つの難易度がありますが、初学者はFoundation Levelから受けてみてください。
試験概要
|
Advanced Level |
Foundation Level |
|
テストマネージャ |
テストアナリスト |
||
試験会場 |
札幌、東京、名古屋、大阪、福岡、那覇 |
札幌、東京、名古屋、大阪、福岡、那覇 |
札幌、東京、名古屋、大阪、福岡、那覇 |
試験日時 |
不定期 |
不定期 |
約半年に1回(2月中旬、8月下旬) |
試験時間 |
180分 |
120分 |
60分 |
出題形式 |
多岐選択 |
多岐選択 |
多岐選択 |
問題数 |
65問 |
40問 |
40問 |
受験料(税込) |
22,000円 |
22,000円 |
22,000円 |
受験資格 |
Foundation Level合格および実務経験3年以上 |
Foundation Level合格および実務経験3年以上 |
誰でも受験可能 |
試験結果 |
試験実施日より3ヶ月程度かかる |
試験実施日より3ヶ月程度かかる |
試験実施日より3ヶ月程度かかる |
公式 |
2-4.エンベデッドシステムスペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組み込み開発の資格の中でも難易度が特に高い試験として知られています。
問われる内容は近年注目を集めているIoT分野を含む組込みシステムのスキルや知識に加えて、企画立案といった大部分です。
技術者としての知識だけでなく、プロジェクトマネージャーとしての事業戦略などのスキルが重要となります。
試験概要
項目 |
内容 |
試験時間 |
午前Ⅰ:9:30~10:20(50分) |
合格率(%) |
17%前後 |
合格ライン |
60%以上 |
目安の勉強時間 |
540時間(半年間ほど) |
出題数 |
午前Ⅰ:30問 |
出題形式 |
午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国主要都市 |
開催時期 |
10月 |
URL |
・ETEC(JASA組込みソフトウェア技術者試験)
2-5.OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験プログラム)
OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験プログラム)は、国際的に認められている組込み技術を問う資格試験です。
ファンダメンタル・インターメディエイト・アドバンスの3レベルに分かれており、アドバンスレベルは高度な知識が必要となります。
海外の企業に就職したい方や海外の企業から委託を受けたい場合、取得しておくと一定の技術があることをアピールできるでしょう。
OCRESの資格に関しては公式をご確認ください。
公式サイト
2-6.LPIC・LinuC
LPIC・LinuCはOSのLinuxの知見を問う資格試験です。
勤めたい企業がLinuxを積極的に活用している場合は、資格を持っていると優遇される可能性があります。
また、LinuxのみではありますがOSに対する知識があるとシステム開発では役に立ちやすいでしょう。
LPICとLinuCの違いについてはこちらの記事を参考にしてください。
【→関連記事:LinuCとLPICの違いは?どっちがいい?おすすめも紹介】
●LPIC
試験概要
項目 |
内容 |
試験時間 |
90分 |
対象試験 |
101試験 and 102試験(5年以内に両方取得すること) |
合格率(%) |
50%前後 |
合格ライン |
正答率65%~70%以上 |
目安勉強時間 |
実務経験有:100時間~ |
出題数 |
約60問 |
出題形式 |
選択問題 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
101:16,500円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
2-7.基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
情報技術者試験は基本と応用の2種類があり、ITエンジニア全般が対象の資格試験です。
IT業界で働く上で、持っておきたい基礎知識〜応用知識までを習得できれば組込みシステム開発でも役に立つでしょう。
また、組み込みエンジニアから他の技術職へキャリアチェンジをする際も、情報技術者試験の資格があると転職しやすいです。
●基本情報技術者試験
試験概要
項目 |
内容 |
試験時間 |
科目A:90分 |
合格率 |
25% |
目安の勉強時間(難易度) |
初学者 200時間 |
出題数 |
科目A:60問 |
出題形式 |
科目A:多肢選択式(四肢択一) |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国(試験会場) |
開催時期 |
4月、10月 |
公式URL |
CBT方式:コンピューターを利用して実施する試験
●応用情報技術者試験
試験概要
項目 |
内容 |
試験時間 |
午前(9:30~12:00):150分 |
合格率(%) |
25% |
目安の勉強時間(難易度) |
初学者 500時間 |
出題数 |
午前:80問 |
出題形式 |
午前:多肢選択式(四肢択一) |
過去問 |
|
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国(試験会場) |
開催時期 |
4月、10月 |
URL |
また、以下の記事では組み込みエンジニアにおすすめの資格について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→組み込みエンジニアが取得すべき資格8選【2023年】難易度や必要なスキルも解説
3.組み込みエンジニアが2022年以降に求められるスキル
目まぐるしく開発環境が変化している組み込みシステム業界で生き残るには、新しい知識やスキルを取り入れていかなければなりません。
2022年以降どのようなスキルが必要とされていくのか見ていきましょう。
3-1.プログラミングやマイコンのスキル
必要なスキル
- ・プログラミング(Python)
- ・マイコン
2022年以降もプログラミング・マイコンに関するスキルは、常にアップグレードしていきましょう。
その理由は毎年新しいコードやマイコンが開発されていくからであり、時代の変化に合わせたスキルを身に着けておくことが必須だからです。
特にマイコンに関しては新しいマイコンがシステム開発でどのように役立つのか、どのような点が改善されていたり、強みを持っているのか調べると良いでしょう。
3-2.人口知能(AI)の知識・スキル
近年では人工知能(AI)が組込みシステムに搭載し始めており、より画期的な製品が普及してくると見込まれています。
例としては自動運転技術やiPhoneのSiriなどで、声を通して指示を送ることでさまざまな情報を得ることが可能です。
必要知識・スキル
- ・Pythonスキル
- ・データベース
- ・数学(微分積分、線形代数学、確率論、統計学)
AIプログラムは基本的に数学の理論がベースとなっており、AIエンジニアには数学的な技術が求められます。
今後もさまざまな製品に人工知能技術が使われることを考えると、組込みシステム開発でどのように搭載されるのか知識として持っておくと良いでしょう。
「IPA情報処理推進機構DX白書2023」では、日本のAIの利活用状況は低く、生産労働人口の減少から今後伸びてくると予想されています。
また、利活用を取り組み始めている企業も多くございます。
現在では、大手企業が中心にAI開発を進めていますが、今後はベンチャー企業なども取組の可能性がございます。
3-3.IoTに関する知識・スキル
製品とネットワークを繋げるIoTに関する知識やスキルも求められています。
理由は、自動車業界や家電業界、医療業界をはじめとしてさまざまな製品がIoT技術を取り入れているからです。
また、今後さらに期待されている技術でもあるので、勉強しておけばIoT専門の組込み技術者として最前線で活躍することも可能になるでしょう。
IoTに関する知識やスキル
- ・プログラミングスキル(JavaやC)
- ・セキュリティの知識
- ・ネットワークのスキル
- ・AIや機械学習の知識
4.組み込みエンジニアのスキルマップ
組み込みエンジニアには組込みスキル標準(ETSS)というものがあり、ソフトウェア開発を行う上で必須となるスキルを明確なものさしとして表しています。
以下3つの基準を知っておくことで技術者としてのスキルを体系的に学ぶことができるでしょう。
- ・スキル基準
- ・キャリア基準
- ・教育研修基準
それでは、詳しく解説します。
4-1.スキル基準
スキル基準とは技術要素・開発技術・管理技術の3つから成り立ち、それぞれ初級〜最上級まで4段階のレベルが設けられています。
スキル基準を設けることで、技術者のスキルレベルを定量化して比べやすくすることが目的です。
技術要素は組込みシステム専門の細かい技術を、開発技術は技術要素を利用して開発ができるかどうか、管理技術は開発しやすくするための監視・制御・管理などを判断します。
また、技術者の指導下で作業できるか(初級)、経験から開発を自分のやり方で工夫できるか(最上級)によってもスキルを判断します。
4-2.キャリア基準
キャリア基準では、組込みシステム開発に関わる職業と専門分野を細分化して分けています。
それぞれの職業・専門分野に問われる専門性を7つのキャリアレベルで表しています。
数字が高くなるほどハイレベルな知識が求められます。
職業 |
専門分野 |
キャリアレベル |
プロダクトマネージャー |
組込みシステム |
4~7レベル |
プロジェクトマネージャー |
組込みソフトウェア開発 |
4~7レベル |
ドメインスペシャリスト |
組込み関連技術 |
4~7レベル |
|
組込みアプリケーション |
4~7レベル |
組込みプラットフォーム |
4~7レベル |
|
|
組込みアプリケーション |
1~7レベル |
組込みプラットフォーム |
1~7レベル |
|
ブリッジエンジニア |
組込みシステム開発 |
4~7レベル |
|
組込みシステム開発環境 |
1~7レベル |
開発プロセス |
4~7レベル |
|
QAスペシャリスト |
組込みソフトウェア開発 |
4~7レベル |
テストエンジニア |
組込みシステム開発 |
1~7レベル |
4-3.教育研修基準
教育研修基準は、スキルのない技術者を目標とする人材まで育成するためのカリキュラムを定義したものです。
未経験から研修を通してどのレベルのどの技術を学んでいくのかを考慮しながら再現性の高い教育カリキュラムを作成することがポイントとなります。
作成するにあたり、先ほどご紹介したスキル基準を用いて定量的に枠組みを構成していくことがポイントとなるでしょう。
教育研修基準がしっかり考えられている企業に勤められれば、効率良くスキルアップを目指すことが可能です。
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5.組み込みエンジニアの年収
未経験から組込み技術者を目指すにあたって、気になるのは年収関連ではないでしょうか。
ここからは、組み込みエンジニアの演習に関するデータについてご紹介していきます。
5-1.組み込みエンジニアの平均年収
経済産業省の調べによると、組み込みエンジニアの平均年収は586万円と言われています。
「令和3年 民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は443万円とされており、組み込みエンジニアの年収と比べると、143万円の差があると言われています。
人材不足と言われていて需要が足りていないが故に年収が上昇しているという背景もありますが、今後も人材不足は深刻化していく可能性が高いため平均年収が数年で大きく下がるということはないでしょう。
以下の記事では組み込みエンジニアの年収について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→組み込みエンジニアの平均年収は?年収1000万円も目指せる転職方法も解説
5-2.組み込みエンジニアは1000万円は可能か
結論
理由は人材不足により需要が高いことと、IoTや人工知能(AI)技術の組込み開発が盛んに行われているからです。
組み込みエンジニアとして年収1,000万円を目指すなら以下の方法が考えられます。
- ・IoT分野で開発業務を行う
- ・人工知能(AI)分野で開発業務を行う
- ・エンジニアに有利な資格を取得する
- ・フリーランスとして独立
未経験からいきなり年収1,000万円の職業に就ける可能性は低いですが、組み込みエンジニアとしてのスキルを身に付ければ、将来的に1,000万円も目指せる道を開けるでしょう。
5-3.組み込みエンジニアの企業年収ランキング
ここでは、具体的な企業を挙げて、それぞれの平均年収についてご紹介します。
順位 |
企業名 |
平均年収 |
1位 |
キーエンス |
1,751万円 |
2位 |
東京エレクトロン |
1,309万円 |
3位 |
AGC |
1,075万円 |
4位 |
ソニーグループ |
1,044万円 |
5位 |
住友重機械工業 |
924万円 |
6位 |
三菱電機 |
897万円 |
7位 |
日立製作所 |
890万円 |
8位 |
日本ガイシ |
886万円 |
9位 |
ヤマハ |
885万円 |
10位 |
愛知製鋼 |
833万円 |
企業ランキング1位のキーエンスは1,751万円と非常に高い年収を記録しており、求められるレベルは高いですが多くのリターンを得ています。
年収1,000万円とは言わずとも800万円以上であれば多くの企業で、達成することができるでしょう。
6.組み込みエンジニアの需要
組込み技術者は自動車業界や電子・電気・OA機器業界といったさまざまな業界から需要があります。
具体的にどのような活躍ができるのか理由を含めて見ていきましょう。
6-1.自動車業界
自動運転や高度なブレーキシステムの開発が進んでいる自動車業界は、それら技術を実際に自動車に組み込む必要があるため必要とされています。
自動車を動かすための電子制御システムの開発にも組込み技術が関わってくる上に、今後さらに自動化が進めば人工知能との融合の可能性もあります。
今も昔も、そしてこれからも自動車業界では組込み技術者が重宝されるでしょう。
6-2.電子・電気・OA機器業界
電子・電気・OA機器業界は、携帯電話をはじめとして身近にある電子機器の開発に携わることが可能です。
需要がある理由は、各種OSやソフトウェアを組み込む技術が使われているからで今後もその需要は高いままでしょう。
プログラミング等の知識に加えて、小型化していく端末にどのようにシステムを組み込むかも重要で技術の見せ所といえます。
6-3.医療業界
医療業界では手術を行う際に、遠隔で操作できる医療機械が開発されてきています。
遠隔で操作するにはIoT技術に深い理解が必須のため、IoT×医療の開発業務に携わりたい方は将来性も期待される現場で働けます。
また、その他革新的な医療機器の開発では組込み技術が必要となるため、活躍しやすいといえるでしょう。
6-4.家電業界
家電業界は組み込みエンジニアが活躍できる代表的な業界です。
なぜなら、身近にある電子レンジや冷蔵庫といった家電製品は全て組込み技術が使われているからです。
また、IoT技術との関わりが深く、スマートフォンからエアコンを操作したり、掃除機型ロボットに指示を出すなど画期的なアイデアが生まれています。
今後も将来性のある業界で働きたいなら家電業界がおすすめです。
6-5.航空業界、宇宙産業、防衛産業
航空業界、宇宙産業、防衛産業では産業用ロボットの制御システムの開発など活躍できる場面が数多くあります。
また、これら業界で使用される部品を加工するために用いられる工作機械の開発には組込み技術が活用されます。
興味のある分野で組込みシステムがどのように使われているのかを確認すると、ある程度の業務の創造ができるでしょう。
関連記事:組み込みエンジニアに重要なスキル6選|必要な知識、資格についても解説
7.まとめ
組み込みエンジニアに必要なスキル・知識として、初学者はC言語系やマイコンのスキル・知識から身に付けていきましょう。
必要なスキル・知識
- ・プログラミングの言語(C言語、Java)
- ・アセンブリ言語
- ・OSの知識
- ・マイコンの知識
- ・ハードウェアの知識
- ・ソフトウェアの知識
組込み技術者として活躍する上で、必須のスキル・知識となるため書籍やオンライン学習サイト、プログラミングスクールなどを用いて学習を始めると良いです。
組み込みエンジニアがスキルを身に付けるための資格は以下となります。
おすすめ資格
- ・C言語プログラミング能力認定試験2級
- ・ETEC
- ・LPIC
- ・LinuC
初心者が勉強しやすく、難易度が比較的易しめな資格からまずは習得していくことをおすすめします。
おすすめはプログラミングスキルを身に付けられる、C言語の資格が良いでしょう。
組み込みエンジニアが今後、求められる技術は以下となります。
今後、求められるスキル
- ・人工知能(AI)
- ・IoTに関するスキル・知識
人工知能(AI)とIoT技術は今後もより発展していくと考えられているため、深い知識を持っていると重宝されやすいでしょう。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役