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インフラエンジニアにとってのプログラミングまるわかりガイド

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。

本記事のトピックはこちら!

  • ・インフラエンジニアはプログラミングスキルが必要?
  • ・身に付けたほうがいいプログラミング言語って?
  • ・今後プログラミングスキルが重要になる?

インフラエンジニアはサーバの監視や運用、ネットワークの設定などをメインに行う職種なので必要なプログラミングスキルが想像しにくいものです。

現状、インフラエンジニアは開発エンジニアほどの高度なプログラミングスキルは求められません。

しかし、自動化やクラウドなどの分野においては一定のプログラミングスキルが役立つケースが多いです。

本記事ではインフラエンジニア未経験者の方やキャリアアップを目指す方に向けて、インフラエンジニアに必要なプログラミングスキルを解説します。

事前に読みたい⇒インフラエンジニアに必要なスキルとは?資格やスキルアップの方法を解説

1.インフラエンジニアのプログラミングスキル

プログラミングスキルが必要となるインフラエンジニアの業務を紹介します。

1-1.サーバ領域にはOSの知識で必要

インフラエンジニアとしてサーバーを運用する際、OSの知識とプログラミングスキルは不可欠です。

インフラ領域で利用されるスクリプト言語「Shell Script」を使えば、以下のように業務全体を安定的かつ効率的に処理できます。

  • ・ログの取得やバックアップなどの定型業務を自動化して作業効率を向上
  • ・OSに適切な命令を出しディスク容量やメモリ使用を最適化
  • ・実行されるプロセスの確認や停止を行い、迅速に対応
  • ・不正アクセスを自動ブロックしてセキュリティを強化

上記のように、プログラミングスキルはインフラエンジニアの日常業務を効率化するだけでなく、プロセスが異常行動した際の停止やセキュリティ強化にも使われています。

サーバー領域に関わる場合はプログラミングスキルを身に付ければ、安定的なシステム運用ができる人材として活躍が可能です。

1-2.クラウド領域では管理ツールで必要

クラウド領域においても、プログラミングスキルは効率的な管理やコスト削減に大きく役立ちます。

例えば、AWSやMicrosoft AzureなどのクラウドサービスはAPIと呼ばれるシステムの窓口が用意されており、APIに対してリクエストを送ることでサーバーの作成や削除が可能です。

Pythonなどのプログラミング言語を使えば、APIに対してリクエストを出す作業を自動化でき、大幅に業務効率を高められます。

その他にもTerraformやAnsibleなどのツールを使えば、クラウド環境そのものを全てコード化して、自動で複製するシステムも作成可能です。

クラウド環境を作る度に手作業で設定を行う必要がなく、作業効率が高まり人為的なミスも減らせます。

クラウド領域においては効率的なリソース管理などにプログラミングスキルが欠かせません。

インフラエンジニアに必要なスキルとは?資格やスキルアップの方法を解説|インフラ職業ガイド

2024.09.04

2.インフラエンジニアが扱う言語の種類

インフラエンジニアが扱うプログラミング言語の種類や代表的な言語を解説します。

2-1.スクリプト言語

インフラエンジニアが扱う言語としてまず挙げられるのがスクリプト言語です。

スクリプト言語は自然言語のような記述が可能で、初心者でも比較的習得しやすい言語です。

明確な定義はなく抽象的な概念であるものの、以下のような言語は記述がシンプルなためスクリプト言語に分類されます。

言語

特徴

Python

自動化スクリプトや管理ツールの開発に幅広く利用される。

ライブラリが豊富で自動化やデータ分析も得意。

Ruby

インフラ自動化ツールのChefの使用言語でスクリプト作成に使われる。

PowerShell

Windows環境でのインフラ管理や自動化に必須の言語。

ShellScript

Linux環境で基本的な自動化に使用される言語。

 
スクリプト言語は手軽に記述ができるので、日常業務の効率化など簡易的なシステム開発に役立ちます。

2-2.プログラミング言語

次に利用される言語としてプログラミング言語が挙げられます。

プログラミング言語は、コンピューターやシステムに指示を送るための言語という認識が強いです。

しかし、開発分野などでは、サーバーとやり取りを行うための言語という意味合いになります

例えば、「ログイン画面に入力されたID情報を元にサーバー内で必要なデータを探してくる」のように、画面の指示に従ってサーバー内にあるデータを取得する際などに利用されます。

インフラ領域では以下のような言語が利用されるケースが多いです。

言語

特徴

Go言語

高速で軽量な言語で、DockerやKubernetesなどクラウドネイティブなツールの開発やカスタマイズに活躍。

Rust

高いパフォーマンスと安全性を兼ね備え、システムプログラミングやネットワークツールの開発に適している。
高速処理が可能なことからクラウド開発でも注目を浴びている。

Python

スクリプト言語としてもプログラミング言語としても活用でき、AIやデータ分析など幅広い用途に対応。

Node.js

スクリプト言語のJava Scriptの実行環境のうちのひとつ。
サーバーとのやり取りも可能で、インフラ管理ツールの構築に活用。

 
プログラミング言語は高度なシステム開発やカスタマイズに必要で、専門性を高めるために重要なスキルです。

スクリプト言語よりも複雑な処理に適しているので、特に大型システムの開発では必須のスキルといえます。

2-3.コンパイラ言語とインタプリタ言語

インフラエンジニアが利用する開発言語は、コンパイラ言語とインタプリタ言語にも分けられます。

プログラムが実行される際は、プログラミング言語で書かれた指示がコンピューターに理解できる形の機械語に変換してから実行されるのが一般的です。

コンパイラ言語は機械語の処理を一括で行うため、複雑な処理でも実行速度が速く、大規模システムに向いています。

一方でインタプリタ言語は一行ずつ機械語に変換しながら実行するので、処理速度が遅くなる傾向があります。

しかしその分、一行ずつ処理を記載できるため開発スピードが速く、エラーが出た際には修正箇所が分かりやすいメリットもあるのです。

作るべきシステムの規模や求められる開発スピードに合わせて、適切に使用する言語を選択することが大切です。

業務効率を高めるようなシステムの場合は、早急に準備が必要なうえ、そこまで複雑な処理も不要であることからインタプリタ言語が向いています。

逆に顧客向けの大型システムを開発する場合は、複雑な処理でもパフォーマンスを発揮できるコンパイラ言語がおすすめです。

3.インフラエンジニアにプログラミングが重要になる理由

今後は技術の変化などから、インフラエンジニアにもプログラミングスキルがより重要になる可能性が高いです。

3-1.プログラミング言語による作業効率改善

インフラエンジニアがプログラミングを活用することで、作業効率が飛躍的に向上します。

定型的な作業をスクリプトで自動化できれば、作業時間を短縮してより戦略的な業務に集中できます。

また、一度作成したスクリプトは同じ手順を何度でも再現できるため、一貫性のある作業が可能です。

人が手動で設定する必要もなくなるため、人為的なミスを減らして作業の信頼性を高められます。

さらに、ソースファイル(コードが記載されたファイル)は新たな要件や変更が生じた場合に、柔軟に対応できる拡張性の高さがある点もメリットです。

例えば、業務の規模が拡大してより多くのサーバーやネットワーク機器を管理する必要が出てきた場合でも、既存のスクリプトに手を加えることで新しい条件に対応できます。

インフラエンジニアがプログラミングスキルを習得することで、業務効率や安全性を高められます。

3-2.クラウド環境下におけるコード設定

インフラエンジニアのプログラミングスキルは、クラウド環境下におけるコード設定にも役立ちます。

クラウド環境では設定をコードで管理するインフラのコード化が重要です。

クラウド環境の設定をコード化することで同じ設定を何度でも再現可能になり、システム構築が迅速かつ正確に行えます。

また、ソースファイルはGitなどのバージョン管理ツールで追跡可能なため、変更履歴を簡単に確認でき、問題発生時には以前の状態に素早く戻せます。

さらに、ソースファイルをチーム内で共有することで、属人化を防ぎ、誰でも作業が引き継げる体制を構築可能です。

作成したクラウド環境を自動でテストする仕組みも整えられるので、より効率的にクラウド環境を再現できます。

クラウドの普及によるインフラエンジニアに求められるスキルの変化

2024.09.04

3-3.Infrastructure as Code(IaC)の普及

近年はInfrastructure as Code(IaC)が普及し、インフラエンジニアにとってプログラミングスキルが欠かせないものとなりつつあります。

IaCとはサーバーやネットワーク構成をコードでテンプレート化し、一貫性のある環境構築を実現する手法です。

環境設定が全てコード化されているので、手作業の必要がなく設定ミスを未然に防ぐことが可能です。

また、すでに環境設定が完了しているコードを利用できるので、新しいクラウド環境を迅速に立ち上げて開発やテスト効率を大幅に削減できます。

さらにセキュリティ環境などもコード化されているので、アクセス権やファイアウォール設定の漏れを防ぎ、安全な運用が実現できます。

IaCは現在様々なインフラ構築の場で利用されているので、インフラエンジニアは環境をコード化するプログラミングスキルが一層重要視される可能性が高いです。

4.インフラエンジニアにおすすめの言語3選

インフラエンジニアが実際に習得すべきおすすめの言語を3つ紹介します。

4-1.おすすめというより必要な「Shell」

インフラエンジニアにとって「Shell」は、おすすめというよりも必須のスキルです。

ShellはLinuxやUnix系OSの基本操作を支える言語で、ファイル操作やプロセス管理といった日常的な業務を行ううえで欠かせません。

ログの取得やバックアップ作業などの定型タスクを自動化することも可能なので、上手に活用すれば作業効率を大幅に向上できます。

他のプログラミング言語やツールとも相性が良く、PythonやAnsibleと連携することで、より複雑な業務の自動化や高度な管理が可能です。

Shellはインフラエンジニアの基礎中の基礎であり、最初に習得しておきたいスキルです。

4-2.機械学習・データ解析にもおすすめ「Python」

Pythonは、その汎用性と豊富なライブラリ群でインフラエンジニアにとっても非常におすすめの言語です。

特に機械学習やデータ解析にも向いているので、クラウド環境内で取得したデータを元にデータ分析を行うこともできます。

構文がシンプルで読みやすいためチームの共同作業がしやすく、初心者にも学習しやすい魅力があります。

データ解析以外にAIなどに応用が効く言語でもあるため、習得しておいて損はありません。

4-3.未経験からでも学びやすくておすすめ「Ruby」

インフラの自動化ツールである「Chef」で利用されているRubyの習得もおすすめです。

「Chef」を利用できるようになれば、サーバー設定や管理作業を自動化し、より効率的に業務を遂行できます。

Rubyの最も大きな特徴として学習のしやすさがあります。

構文がシンプルなので初心者でも理解しやすく、学習コストがかかりにくい点が魅力です。

さらに、日本人が開発した言語のため、学習コミュニティが活発で日本語の情報も多く、疑問点が解消しやすいです。

Rubyは学びやすさと実用性を兼ね備えており、プログラミング初心者のインフラエンジニアにもおすすめの言語です。

5.インフラエンジニアがプログラミングしないとどうなる?

プログラミングを習得しないインフラエンジニアは、業務効率やキャリアにおいて大きなハンデを負う危険性があります。

自動化できないことで手作業が増え、作業効率が大幅に低下します。人為的ミスの増加も考えられるため、安定性や信頼性の高いシステム構築が難しいです。

また、近年ではインフラエンジニアでもプログラミングが必要となる自動化ツールやlaCへの対応もできないため、技術トレンドに乗り遅れ人材としての市場価値も下がります。

スキル不足からキャリアアップの機会も逃しやすくなるため、成長が停滞するリスクもあります。

プログラミングスキルはインフラエンジニアに必須ではないものの、業務効率とキャリアに大きなメリットがあるため習得がおすすめです。

6.インフラエンジニアの転職はユニゾンキャリア

IT業界専門の転職サービスをお探しの場合は、ぜひユニゾンキャリアをご利用ください。

6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴

ユニゾンキャリアはIT特化の転職サービスとして、未経験からIT業界へのキャリアチェンジやキャリアアップなど多様なニーズに対応しています。

経験や転職で叶えたい目的に合わせて最適な求人を紹介しているので、人生において納得できるキャリア選択が可能です。

紹介する求人は全て実際にキャリアアドバイザー自身が足を運び、採用担当者やエンジニアから詳しいヒアリングを行っています。

扱う技術や求める人物像など詳しく確認したうえで紹介しているので、求人とのミスマッチも防げます。

また、「インフラエンジニアになるために必要なこととは?」「キャリアアップのために何をすべきか」といった質問も問題ありません。

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6-2.インフラエンジニアの転職成功事例

環さんインタビュー

ー転職活動を始める前はどんなお仕事をされていましたか?

化粧品の容器を扱っている工場で働いていました。勤めていた期間は3年半でしたね。

1年目は工場の現場仕事がメインで、毎日ヘルメットを被って力仕事をしていたんです。工場では、私が”女性社員第一号”だったくらい男性中心の職場でした。

2年目からは、工場で作られた容器の品質管理や組み立てもするようになりましたが、デスクワーク半分、力仕事半分って感じでしたね。

ーユニゾンキャリアのサポートで特に良かった点は何ですか?

担当キャリアアドバイザーの佐瀬さんから、転職で必要なIT業界の知識を教えてもらえたところが良かったです。そのおかげで、すぐ内定をいただけました。

エンジニアの職種と仕事内容についての知識が深まったので、求人を見たとき具体的にどんな仕事をするのかイメージがつくようになったんです。

佐瀬さんにエンジニアについての知識を教えてもらう前は、面接で聞かれた質問の意図さえ分からない状態でした笑

あのまま自分1人で転職活動をしていたらと思うと、ぞっとします!

佐瀬さんからエンジニアについて色々と教えてもらう中で、インフラエンジニアが今後もなくなりにくい職種であることを知れたのも良かったですね。

コロナの頃のように働けなくなったり、仕事そのものが減ったりするのは嫌ですから…

丁寧にIT業界の知識を教えていただき、本当に助かりました!

ー転職活動の結果はいかがでしたか?

ユニゾンキャリアさん経由で2社応募して、1社内定をいただきました。もう1社は最終面接の直前で採用活動が終わってしまったので、実質1社中1社の内定でしたね。

この会社に決めた理由は、研修や資格取得などのサポートが充実しているからです。

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この記事の監修者

監修者画像

エンジニア

土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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