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新卒が入ってはいけないIT企業の特徴は?見極め方を徹底解説

新卒が入ってはいけないIT企業の特徴は?

入ってはいけないIT企業の特徴って…?

新卒が就活に失敗しないためには…?

✓本記事の流れ

  • ・新卒が入ってはいけないIT企業の特徴7選
  • ・新卒が入ってはいけないIT企業を見極める方法とは
  • ・新卒におすすめのIT業界の優良企業を紹介

どの業界にもブラックな企業は存在しますが、特にIT業界で注意すべき企業には共通した特徴があります。

本記事では、新卒が入ってはいけないIT企業の特徴を徹底的に解説するとともに回避方法についても紹介しています。

入ってはいけないIT企業の特徴や回避方法を参考に、今後の就職活動にお役立てください。

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1.新卒が入ってはいけないIT企業の特徴

まずは、新卒が入ってはいけないIT企業の特徴を解説します。

入ってはいけないIT企業の特徴をしっかり押さえて、優良企業との見極めができるようにしましょう。

1-1.研修がない

新卒がIT企業に就職する際、研修がない会社には入ってはいけません。

研修をやらないIT企業は「資金や人が不足している」「育てる気がない」といった可能性があります。

また、プログラミングなどのITスキルが身についていない状態で現場に配属されるので、業務についていくのが難しく、新卒は特に研修がないと挫折しやすいです。

企業選びの際は、研修の有無と内容を必ず確認する必要があります。

なかには、研修ありとしながら「ビジネスマナーだけ」「自習のみ」など教育環境が整っていない企業もあるので注意しましょう。

1-2.給与の減額がある

IT派遣会社やSES企業は、エンジニアの常駐先が決まるまで自宅や社内での「待機」を指示することがあります。

通常、待機中は給料が100%支払われます。

しかし、なかには待機期間の給料を減らしたり、強制的に有給を消化させる企業があるので注意が必要です。

給料を100%支払わないIT企業はエンジニアのことを考えてくれていないので、新卒に限らず入ってはいけません。

待機中でも、給料を100%支払ってくれる優良企業はたくさんあります。

1-3.スキルが身につかない

エンジニアのスキルが身につかないIT企業は、新卒で入ってはいけない会社です。

新卒はスキルを身につけるのに大事な時期です。

若いうちにエンジニアとして必要なスキルを身につけなければ、将来的なキャリアアップが難しくなります。

具体的には、テストや監視、運用保守しかできない企業は避けるようにしましょう。

テストや監視なども重要な業務ですが、エンジニアのスキルアップにはつながりにくいです。

エンジニアとして活躍していくなら、新卒でもプログラミングや設計など開発の仕事に関われるIT企業を選ぶ必要があります。

1-4.多重下請け構造の下層の仕事しかしていない

IT業界の多重下請け構造で下層の案件しか受注できていない企業は、新卒で入ってはいけません。

多重下請け構造とは、発注元から元請け企業に委託された業務が2次請け、3次請け、さらに下の会社へ再委託される構造をいいます。

IT業界の多重下請け構造

IT業界の多重下請け構造

多重下請け構造では下層になればなるほど報酬が中抜きされるので、低賃金で働かされます。

また、業務も激務になりやすいため、働いた時間と給料が見合わないと感じるでしょう。

元請けや2次請けの企業に入社すれば、労働環境や待遇が整っていることが多いです。

1-5.エンジニアの業務をさせてもらえない

エンジニアの業務をやらせてくれないIT企業は、新卒・中途問わず入ってはいけません。

エンジニアに必要なスキルが身につかないからです。

嘘のようですが、以下の仕事をさせるIT企業もあります。

  • ・一般企業の事務
  • ・コールセンターのスタッフ
  • ・家電量販店のスタッフ
  • ・携帯電話のショップ店員

これらの業務をいくら頑張ってもエンジニアとして活躍できません。

エンジニアとしてキャリアを作っていきたい人は、入社前に必ず「どんなプロジェクトに携われるのか」を確認するようにしましょう。

1-6.スキルアップ制度や福利厚生が乏しい

外部研修や書籍の購入補助、資格取得支援などのスキルアップ制度や福利厚生が整っていないIT企業は入ってはいけません。

なぜなら、スキルアップの機会が制限されてしまうからです。

十分な支援制度がない場合、エンジニア自身でスキルアップの時間や費用をつくる必要があります。

しかし、仕事が忙しかったり、1人暮らしの場合は大変でしょう。

また、スキルアップ制度がない企業はエンジニアの成長にあまり興味がない可能性もあります。

そのような会社に入社するとモチベーションを保つのが難しいです。就職する際は「エンジニアとして成長できる環境が整っているか」を考えて会社を選びましょう。

1-7.残業が多い

残業が多いIT企業は精神的・肉体的なストレスが高いので、入らないようにしましょう。

企業やプロジェクトによっては、以下の理由で残業が当たり前になっていることがあります。

  • ・納期がきつい
  • ・バグやトラブルが多い
  • ・クライアントの調整がうまくいっていない
  • ・スケジュールの見通しが甘すぎる
  • ・予算が少なくメンバーが足りていない

上記の条件に当てはまる場合は、激務になり休日出勤が必要になってしまうことがあります。

残業が多い環境を避けるには、社員の口コミ・評判を調べたり、IT就職エージェントを使うなどして入念に企業研究をすることが大切です。

2.新卒が入ってはいけないIT企業に入社しないようにする方法

では、新卒が入ってはいけないIT企業に入社しないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

ここでは、効果的な方法を3つ紹介します。

2-1.IT就活エージェントを利用する

新卒が入ってはいけないIT企業を確実に避けるには、IT就職エージェントの利用がおすすめです。

IT就職エージェントとは、就職活動のサポートを無料で受けられるサービスです。

企業の内部事情をよく知っており、優良企業と入ってはいけない企業の見極めができます。

弊社ユニゾンキャリアでは、IT専門の就活・転職の支援サービスを行っています。

ご相談から内定まで「完全無料」で利用できますので、お気軽にお問い合わせください。

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2-2.業界研究を徹底する

業界研究をおこなうことも、入ってはいけないIT企業を避けるのに有効です。

就職活動を始めたばかりのころはIT業界にはどんな企業があって、何をしているのかというのを理解できないことが多いでしょう。

しかし、理解しないままイメージだけで就職してしまうと、入社後にギャップを感じて後悔しかねません。

業界研究を行うことでIT業界を正しく理解でき、具体的なイメージを持てるようになるため企業選びで失敗しにくくなります。

業界研究では、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • ・IT業界の規模と業績の推移
  • ・IT業界の課題と将来性
  • ・IT企業の種類とビジネスモデル
  • ・職種と仕事内容

調べていくなかで疑問に思ったことを深掘りしていくとより理解が進みます。

業界研究におすすめの方法は以下のとおりです。

  • ・IT就職エージェント
  • ・就職情報サイト
  • ・書籍・雑誌(業界地図、就活四季報)
  • ・新聞・ニュース
  • ・大学のキャリアセンター
  • ・合同説明会
  • ・OB・OG訪問

業界研究で得た情報は企業選びの基準となります。

IT業界をしっかり理解することで、入ってはいけない企業と優良企業を判断できるようになり、納得いく就職活動になるでしょう。

2-3.インターンシップに参加する

新卒が入ってはいけないIT企業に入社しないためには、インターンシップへの参加も大切です。

インターンシップとは、学生が興味のある企業で実際に仕事を体験できる制度のことです。

大きく「1day」「短期(3日〜1週間)」「長期(1ヶ月〜)」に分けられます。

インターンシップに参加すると以下のメリットがあります。

  • ・事業内容を理解できる
  • ・職場の雰囲気や仕事の進め方がわかる
  • ・業界・企業・職種の理解が深まる

インターシップを経験することで、IT業界で働くことを具体的にイメージしやすくなります。

また、あいまいだったキャリアを具体的に考えるきっかけにもなり、自分が目指すべき企業や職種が明確になるでしょう。

気になる企業があれば、自分で調べてインターンシップに参加し、実際に仕事を経験してみてください。

3.IT企業の種類別に本当に入ってはいけないのかを解説

新卒が入ってはいけない会社の特徴は、IT企業の種類によっても異なります。

IT企業は大きくSIerSES・自社開発の3つに分けられます。ここでは種類別に見ていきましょう。

3-1.SIer(エスアイヤー)

SIerとは、幅広い業界のクライアントからシステム開発に関わる業務を請け負うIT企業のことです。

システムベンダーやITベンダーと呼ばれることもあります。

SIerは大きく5つに分類されます。

  • ・メーカー系:ハードウェアメーカーの情報システム部門が独立してできた企業
  • ・ユーザー系:一般企業の情報システム部門が独立してできた企業
  • ・独立系:親会社を持たず、独立して経営している企業
  • ・コンサル系:顧客の経営戦略に合わせてシステム構築を提案する企業
  • ・外資系:海外資本の企業

新卒がSIerを目指す上で入ってはいけない企業は、下流工程(開発・テスト)ばかり請け負っている会社です。

なぜなら、下流工程をメインにおこなっている企業は多重下請け構造の立ち位置が下層であるからです。

下請けSIerになるほど、企業が得られる報酬は少ないためエンジニアの待遇が悪くなります。

また、立場も弱いのでスケジュール管理がむずかしく、残業は多くなりがちです。

なかでも、独立系SIerは下流工程の案件がメインのことがよくあります。

一方で、メーカー系やユーザー系のSIerは親会社の案件を請け負う「元請け案件」が多いため働く環境が整っている可能性が高いです。

入ってはいけないSIerについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

SIerはやめとけといわれる理由や、SIerの優良企業に入る方法を解説しています。

【→関連記事:SIerがやめとけと言われる理由や優良SIerに入社する方法

3-2.SES(エスイーエス)企業

SESSystem Engineering Service)はエンジニアの労働力やスキルを顧客に提供するサービスです。

SES企業のエンジニアは客先に常駐して働くため、プロジェクトごとに現場が変わります。

SESの契約内容

SESの契約内容

新卒がSESを目指す上で入ってはいけない企業は、管理体制が整っていない会社です。

SESの場合、エンジニアへの指揮や労務管理はSES企業側がおこなう必要があり、クライアントにはその権限がありません。

しかし、なかにはクライアントが直接エンジニアに対して仕事内容の変更や残業を指示するケースが見られます。

これは明らかな契約違反なのですが、管理体制が整っていないSES企業では起こりがちで、トラブルに巻き込まれることもあります。

SES企業に就職する際は口コミサイトやIT就職エージェントを使い、管理体制が整っているかしっかり調べておくことで、入ってはいけない企業を避けることができます。

入らない方が良いSESについては以下の記事でさらに詳しく解説しています。

入ってはいけない理由や会社の特徴を紹介しているので、企業選びに失敗したくない方はぜひ参考にしてください。

【→関連記事:SESがやめとけと言われる理由や優良企業への転職方法

3-3.自社開発

自社開発とはシステムの企画立ち上げから設計・開発まですべての工程を自分たちでおこない、販売または公開する企業をさします。

他社からの依頼ではなく、すべての工程を自社内で完結していることが特徴です。

新卒で自社開発企業を目指すなら、複数のサービスを成功させている会社を選びましょう。

開発したサービスは必ずしも売れるわけではなく、企業の経営にマイナスの影響を与えることも少なくありません。

つまり、自社開発は売上が保証されていない不安定さがあります。

そのため、すでに複数のサービス運用を成功させており、経営が安定している企業に入社することが重要です。

自社開発企業に新卒・未経験で入る方法は以下の記事をご覧ください。

【→関連記事:未経験から自社開発企業に入社するときのポイント

4.新卒が入ってはいけないIT企業の見極め方

新卒が入ってはいけないIT企業を見極めるには何を確認すれば良いでしょうか。

4つのポイントを元に、入ってはいけないIT企業を解説していきます。

4-1.離職率

まず大事なことは、新卒3年以内の離職率を確認することです。

離職率が高い企業はエンジニアが以下の不満を抱えている可能性があります。

  • ・残業や休日出勤が多い
  • ・スキルが身につかない仕事しかできない
  • ・仕事量に対して給料が低い

新卒3年以内の離職率は企業ホームページや就職情報サイト、就職四季報などで確認できます。

厚生労働省の調査によると情報通信業界の新卒3年以内の離職率は27.8%ですので、これを基準に調べると良いでしょう。

離職率をどこにも公開していない企業は、都合が悪いから隠している可能性があるため注意が必要です。

4-2.有給消化率

有給消化率とは、1年間に付与された有給休暇のうち実際にどれくらい有給を使ったのかを示す数値です。

有給消化率が極端に低い企業は労働環境が悪い可能性があるため、注意してください。

有給取得率は「有給の取得日数」÷「付与された有給の日数」×100で計算します。

有給の取得日数や付与される日数は、企業ホームページや就職情報サイト、就職四季報などで確認できます。

気になる企業があれば調べてみましょう。

4-3.社員の口コミ

その企業で実際に働いていた社員の口コミも、新卒が入ってはいけないIT企業を見極めるのに大切な情報です。

元社員だからわかるリアルな給料や労働環境、仕事内容をさまざまな視点で評価しているので、入ってはいけないIT企業を見極めるために役立つでしょう。

おすすめの口コミサイトは以下の6社です。

ただし、口コミは評価者の主観で書かれているので、情報を鵜呑みにせず参考程度に読むようにしましょう。

4-4.他社と差別化できる強みがある

新卒が入ってはいけないIT企業を調べるには、その企業に他社と差別化できる強みがあるかどうかの確認も欠かせません。

その企業ならではの強みがあると、競争の激しいIT業界で生き残れる可能性が高いです。

具体的には、以下のポイントを確認しましょう。

  • ・事業
  • ・業績・実績
  • ・力を入れている製品・サービス
  • ・技術力
  • ・社内制度

また、長期にわたる取引があるなど企業とのコネクションの強さも差別化になります。

他社にはない強みがあることで既存の顧客から継続して受注できたり、新規の案件を取りやすく、安定性や成長性が期待できます。

自分で調べるのが難しい場合は、就職活動のプロであるIT就職エージェントへの相談がおすすめです。

弊社ユニゾンキャリアでは、IT専門の就活・転職の支援サービスを行っています。

ご相談から内定まで「完全無料」で利用できますので、お気軽にお問い合わせください。

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5.新卒におすすめ!IT業界の優良企業11選

新卒におすすめの優良IT企業をいくつか紹介します。

ぜひ企業選びの参考にしてください。

社名 平均年収 初任給
(大学卒)
平均残業時間 有給消化率
野村総合研究所 1,232万円 221,500円 33.5h 64.10%
ソフトバンク 808.4万円 247,000円 27.0h 70.10%
KDDI 945.4万円 270,000円 19.5h 73.90%
NTTデータ 852.1万円 222,430円 30.6h 81.00%
サイバーエージェント 817万円 420,000円 40.3h 59.60%
アクセンチュア 709万円 333,000円〜
358,000円
37.3h 66.40%
日立ソリューションズ 500万円 232,000円 28.4h 53.20%
伊藤忠テクノソリューションズ 941万円 295,500円 32.7h 58.60%
三菱インフォメーションテクノロジー 600万円 207,500円 31.4h 65.60%
クックパッド 823.6万円 500万円~
700万円(年収)
24.4h 58.20%
ミクシィ 711万円 300,000円 24.8h 76.60%

6.まとめ:新卒で入ってはいけないIT企業に入らないためには?

この記事では、新卒が入ってはいけないIT企業について紹介しました。

以下の特徴に当てはまるIT企業は、労働環境や待遇が悪い可能性があるので気をつけましょう。

入って位はいけないIT企業の特徴

  • ・研修がない
  • ・給与の減額がある
  • ・スキルが身につかない
  • ・多重下請け構造の下層の仕事しかしていない
  • ・エンジニアの業務をさせてもらえない
  • ・スキルアップ制度や福利厚生が乏しい
  • ・残業が多い

ただ、就活生の中には優良企業かどうか自分で判断するのが難しいと感じる人もいるでしょう。

その際は1人で悩まず、IT業界・企業に詳しいIT就職エージェントに相談してみてください。

就職活動は今後の人生を決める大事な選択です。

自分から積極的に行動して情報を集め、納得のいく就職にしましょう。

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この記事の監修者

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土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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