新卒でセキュリティエンジニアになれるの?就職で必要なことを解説
新卒でセキュリティエンジニアになれる?
新卒からセキュリティエンジニアって難しそう…
✓本記事の結論
- ・新卒でセキュリティエンジニアになるのは狭き門
- ・セキュリティエンジニアには高いスキルが求められる
- ・他のエンジニアで経験を積んでからセキュリティエンジニアになるのもひとつの方法
新卒でセキュリティエンジニアになろうと考えているけど、新卒採用している企業がほとんどなく不安に感じている方がいると思います。
本記事では、セキュリティエンジニアになる方法や、必要なことについて解説しています。
将来的に、セキュリティエンジニアになりたいと考えている方にも役立つ内容となっていますので最後までお読みください。
目次
1.新卒でセキュリティエンジニアになることは可能か?
結論から言うと、新卒でセキュリティエンジニアになることは十分に可能ですが、就職するためには専門性の高い知識やスキルが必要になるでしょう。
一般的にセキュリティエンジニアは高度な技術を求められる職種であり、新卒からの採用よりも経験とスキルを持っている中途での採用が多くなっています。
そのため、セキュリティエンジニアの新卒募集は、他のエンジニア職に比べるとかなり少なくなっています。
また、新卒セキュリティエンジニアの応募条件は、「セキュリティ分野で何か取り組んでいることがある」「IT関連の知識がありプログラミング言語を使用した経験がある」など、大学などでITの経験やセキュリティの経験がないとかなり厳しいです。
以上のことを考えると、新卒でセキュリティエンジニアになりたいなら十分な知識やスキルを身につける必要があるでしょう。
セキュリティエンジニアと関係が深い職種としてインフラエンジニアがあります。
新卒の方で、今の自分のレベルではセキュリティエンジニアになれないと感じるなら、インフラエンジニアとして経験を積み上げてから転職することをおすすめします。
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2.新卒がセキュリティエンジニアになるには
ここからは、新卒がセキュリティエンジニアになるために必要な以下のことをご紹介します。
- ・インフラエンジニアで経験を積み転職する
- ・就活エージェントを利用する
- ・就活サイトを利用する
- ・インターンシップやアルバイトから直接採用される
2-1.インフラエンジニアで経験を積み転職する
先ほど述べたように、新卒でセキュリティエンジニアに就職するのは狭き門ですが、エンジニアとしてしっかりと経験を積めば十分に転職することは可能です。
そのため、新卒でいきなりセキュリティエンジニアになろうとせず、他のインフラエンジニア職で経験を積むのも1つの手段といえるでしょう。
新卒でまずはインフラエンジニアになろうと考えているなら、就活・転職エージェントの利用がおすすめです。
就職する企業によっては、エンジニアのスキルが身につかない仕事や全く関係のない仕事をさせるところもあります。
就活エージェントを利用すれば、そのような企業を紹介されることはなく、インフラエンジニアとして経験を積める企業を紹介してくれます。
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2-2.就活エージェントを利用する
新卒でセキュリティエンジニアを目指すなら、ITに特化した就活エージェントを活用するとよいです。
IT特化型就活エージェントであれば、新卒でも応募できるような求人を紹介してくれる可能性が高く、また利用者のスキルなどを考慮して最適なものを選んでくれます。
そのため、自分の希望に合った求人を見つけやすいというメリットがあり、新卒でセキュリティエンジニアに就職できる確率が上がります。
また、IT特化型就活エージェントは業界内のことに詳しいため、IT業界やセキュリティエンジニアについて相談があれば、手厚いサポートを受けられるでしょう。
おすすめのIT特化型の就活・転職エージェントは以下の通りです。
2-3.就活サイトを利用する
新卒からセキュリティエンジニアになりたい方には、就活サイトを利用することをおすすめします。
就活サイトには数多くの求人が掲載されているため、新卒セキュリティエンジニアの募集がある可能性もあります。
また、就活サイトを見ることでさまざまなエンジニア職の求人を見ることができるため、業界全体の雰囲気も知ることができるでしょう。
しかし、エンジニアの募集の中には採用後の配属先にセキュリティエンジニアが記載されていても、いざ就職してみると違う配属先になることもあります。
就職できたとして必ずしも、自分の希望が通るとは限らないため注意しましょう。
2-4.インターンシップやアルバイトから直接採用される
エンジニア志望の新卒の就活生が集まるインターンシップに参加することや、学生のうちに企業でアルバイトとして働くことで、直接採用されることもあります。
新卒の方がインターンシップやアルバイトとして働くことの大きなメリットは、プログラミングやエンジニアの開発現場での経験を早いうちから体感することができることです。
長期間働くことができれば、エンジニアとして基本的なスキルを身に付けることが可能な上、就活においてその経験は大きな強みとなります。
しかし、現状として新卒の方が、インターンシップやアルバイトから直接採用されるケースは少ないので、過度な期待はしないようにしましょう。
3.新卒がセキュリティエンジニアになるために必要なこと
新卒がセキュリティエンジニアになるために必要なことについて、以下の内容を解説していきます。
- ・IT・セキュリティに関する知識・スキルを身につける
- ・インターンシップに参加する
- ・資格を取得する
新卒からセキュリティエンジニアとして採用されるためにも、特に必要な知識やスキルはしっかり確認しておくとよいでしょう。
3-1.IT・セキュリティに関する知識・スキルを身につける
セキュリティエンジニアに新卒で就職するなら、ITやセキュリティに関する知識・スキルは最低条件として必要になります。
具体的には、以下のようなスキルや知識を身につけるとよいです。
新卒におすすめのスキル
- ・暗号化などセキュリティの知識やスキル
- ・ネットワーク関連の知識
- ・OSについての知識
- ・プログラミングの知識やスキル
- ・法律関連の知識
特に、セキュリティやネットワークについては仕事で取り扱うことが多いため、勉強しておくことをおすすめします。
スキルを磨きたい場合や勉強をしたい場合は、オンライン上で提供されている学習サービスやプログラミングスクールなどを利用する方法がおすすめです。
また、勉強会やセミナーに参加するのも効果的で、学生であれば無料で参加できるものなどさまざまですのでチェックしてみましょう。
セキュリティエンジニアを含むインフラエンジニア職の勉強について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【→関連記事:インフラエンジニアにおすすめの勉強方法や必要なスキルや資格】
3-2.インターンシップに参加する
インターンシップに参加するとエンジニアとしての実務経験を積めるため、新卒でセキュリティエンジニアに採用されたいならおすすめです。
企業によってさまざまなインターンシップが行われていますが、自分の志望している企業がインターンシップを実施しているなら積極的に参加しましょう。
また、インターンシップは行っていなくても、学生向けのセミナーや企業説明会が行われていることは多いです。
企業によってはインターンシップや企業説明会への参加が必須であったり、面接時に参加した感想や内容を質問されたりすることから、その際にしっかりと自分の意見をもって回答することができれば、評価は上がりやすいでしょう。
3-3.資格を取得する
セキュリティエンジニアを目指すなら幅広い知識やスキルが求められるので、その証明として資格取得に挑戦することをおすすめします。
資格取得をすることで、客観的に見て一定のスキルがあることを証明できるとともに、資格に挑戦するほどのやる気と努力を認めてもらえることがあります。
また、面接の際に「あなたは学生時代にどのようなことを努力しましたか?」という質問に対して、「セキュリティエンジニアになるために資格試験合格に向けて努力した」と答えられます。
セキュリティエンジニアにおすすめの資格はさまざまですが、まずは初級者でもチャレンジできるものから挑戦するとよいです。
次に、新卒からセキュリティエンジニアを目指す方に、おすすめの資格をいくつかご紹介していますので参照してみてください。
4.新卒でセキュリティエンジニアを目指す人におすすめの資格
最後に、新卒でセキュリティエンジニアを目指す人におすすめの資格についてご紹介していきます。
今回は以下の4つの資格について解説していきますので、資格試験にチャレンジしたい人は参考にしてみてください。
- ・基本情報技術者試験
- ・情報処理安全確保支援士
- ・CompTIA Security+
- ・シスコ技術者認定(CCNP Security)
4-1.基本情報技術者試験
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
科目A:90分 科目B:100分 |
合格率 |
25% |
目安の勉強時間(難易度) |
初学者 200時間 |
出題数 |
科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 |
科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
基本情報技術者試験は、セキュリティエンジニアをはじめ全てのITエンジニアが共通して理解しておくとよい、基礎知識を体系的に学ぶことができる資格試験です。
試験は科目AとBに分かれており、以下のように出題内容が異なります。
- ・科目A:セキュリティなどの情報分野やマネジメント、経営・会計分野
- ・科目B:アルゴリズムとプログラミングに関する分野
4-2.情報処理安全確保支援士
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
午前Ⅰ:9:30~10:20(50分) 午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) |
合格率(%) |
19%前後 |
合格ライン |
正答率60%以上 |
目安勉強時間 |
500時間以上 |
出題数 |
午前Ⅰ:出題数:30問 午前Ⅱ:出題数:25問 午後Ⅰ:出題数:3問 午後Ⅱ:出題数:2問 |
出題形式 |
午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一) 午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一) 午後Ⅰ:記述式 午後Ⅱ:記述式 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国 |
開催時期 |
4月、10月 |
情報処理安全確保支援士は、「情報セキュリティスペシャリスト試験」の内容をベースに情報セキュリティについて学べる国家資格です。
試験は2日間に分けて行われており、午前と午後合わせて計4回の試験を受けることになります。
具体的な出題内容や分野は以下の通りとなります。
- ・情報セキュリティやネットワークに関する問題
- ・システム開発やソフトウェア開発に関する問題
- ・開発管理に関する知識
- ・セキュリティ関連の法的要求事項の知識
- ・サービスマネジメントや監査に関する問題
直近2022年度の合格率は19.2%と比較的難易度の高い資格試験のため、しっかりと試験対策を行うことが大切です。
しかし、新卒の方が取得することができれば就活時の大きな武器となるのでチャレンジすることをおすすめします。
また、インフラエンジニアとして就職後に情報処理安全確保支援士に挑戦するのも良い手段で、セキュリティエンジニアに転職する際に活用できるでしょう。
4-3.CompTIA Security+
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
90分 |
合格率(%) |
非公開 |
合格ライン |
100~900のスコア形式 750スコア以上 |
受験資格 |
なし |
目安勉強時間 |
60時間~ |
出題数 |
最大約90問 |
出題形式 |
単一/複数選択/シュミレーション |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
50,672円 |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
CompTIA Security+は、CompTIAという海外のIT非営利団体が実施している情報セキュリティに重点を置いている資格試験です。
セキュリティマネジメントやセキュリティスキルが網羅されている資格試験のため、セキュリティエンジニアを目指すなら特におすすめといえます。
情報セキュリティを幅広く網羅していることもあり、難易度は低めに設定されているのがポイントで新卒の大学生でもコツコツ勉強すれば十分に合格できるチャンスがあります。
CompTIA資格には難易度が高い以下の資格も用意されているため、余裕があるなら挑戦してみるとよいでしょう。
上位資格
- ・CompTIA Advanced Security Practitioner(CASP)
- ・CompTIA PenTest+
国内外で認知度が高い情報セキュリティ資格のため、海外にてセキュリティエンジニアとして働きたいなら特におすすめです。
オンラインでも試験を受けることが可能なので、セキュリティエンジニアを目指すならチャレンジするとよいでしょう。
4-4.シスコ技術者認定(CCNP Security)
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
SCOR:120分 その他科目:90分 |
合格率(%) |
非公開 |
合格ライン |
正答率60%以上 |
目安勉強時間 |
CCNA知識有:150時間~250時間程度 |
出題形式 |
選択形式、ドラッグ&ドロップ |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
SCOR:44,800(税抜) その他科目:33,600円(税抜) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
シスコ技術者認定(CCNP Security)は、情報セキュリティの技術において中級者レベルの知識を証明できる資格試験であり、シスコシステムズ社が実施しています。
さまざまな情報セキュリティに関する知識が必要になり、取得することができれば就活で優遇されやすくなるでしょう。
シスコ技術者認定(CCNP Security)で出題される主な内容は以下の通りです。
- ・ネットワークセキュリティ
- ・クラウドセキュリティ
- ・コンテンツセキュリティ
- ・暗号化やセキュリティシステムに関する知識
ネットワーク機器に関するセキュリティやファイアウォール、トラブルシューティングなどの知識も問われます。
試験難易度は高いため、新卒からインフラエンジニアとして就職した後に取得して、転職に役立たせることを視野に入れても良いでしょう。
また、CompTIAと同様に日本のみならず海外でも認知されている資格試験であり、情報セキュリティにおいて高いレベルを証明できます。
【→関連記事:インフラエンジニアにおすすめの資格の取得の順番や難易度順】
5.まとめ :新卒からセキュリティエンジニアは不可能ではない
新卒がセキュリティエンジニアになることは不可能ではありません。
しかし、就職するためにはセキュリティに関する専門的な知識やスキルが求められます。
新卒がセキュリティエンジニアを目指すなら、以下のことが必要になります。
- ・IT・セキュリティに関する知識・スキルを身につける
- ・資格を取得する
- ・インターンシップに参加する
また、新卒の方がセキュリティエンジニアになる方法は以下の通りです。
- ・インフラエンジニアで経験を積み転職する
- ・就活エージェントを利用する
- ・就活サイトを利用する
- ・インターンシップやアルバイトから直接採用される
セキュリティエンジニアは専門性が特に高いエンジニア職のため、新卒での採用は多くありません。
そのため、新卒からインフラエンジニアとして経験を積んでからセキュリティエンジニアに転職するという方法もあります。
その際は、IT特化型の就活・転職エージェントを利用するのがおすすめです。
新卒でIT業界や就活について相談がある方は、手厚いサポートを受けられるでしょう。
弊社ユニゾンキャリアでは、IT専門の就活・転職の支援サービスを行っています。
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\Googleの口コミ★4.8の安心サポート/
※ご相談から内定まで一切お金はかかりません!
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役