SESの待機期間が長くて不安!その会社大丈夫?クビになるリスクについても解説|SES
SESの待機期間が長いんだけど、このまま同じ会社にいて大丈夫かな?
SESの待機期間中って、何をしたらいい?案件に入るには?
✓本記事の流れ
- ・待機期間が長い!危険な企業の特徴を解説!
- ・SESの待機期間中に何をするべきなのかを解説!
- ・クビになるリスクや待機期間の長いSESからの転職先を紹介!
SESの待機期間が長くて不安や不満を感じていらっしゃる方は多くいらっしゃいます。
本記事では、待機期間が長い時に確認してほしい危ないSES企業の特徴や、待機期間中にするべきことなどを詳しく解説しています。
クビになるリスクや、SESから優良企業への転職方法なども解説しているので最後まで目を通してください!
また、以下の記事ではそもそもSESとは何なのかについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→SESとは?【図解】IT派遣との違いや契約のメリットをわかりやすく解説
目次
1.その会社大丈夫?SESの待機期間に確認すべきこと
SESの待機期間とは、次の常駐先が決まっておらず、待機している状態を指しています。
SESの待機期間が長いと、本当にこの会社で働き続けて大丈夫だろうかと心配になると思います。
ここでは、SESの待機期間に確認すべきことを4つご紹介します。
1-1.待機期間が1か月を超えている
待機期間が1か月を超えている場合は注意をする必要があります。
SESの待機期間は長くても1か月程度です。
待機期間が長い場合は、会社の営業力が低く、案件の獲得に時間がかかっている可能性があります。
会社の営業力が低い場合は、単価が安い案件を提案されたり、希望する仕事ではないものを提案されたりする場合もあるため、注意が必要です。
あまりに待機期間が長いようであれば、会社に相談するか、転職を考えてください。
1-2.他にも待機期間の人が一定数いる
待機期間の人が一定数以上いる場合も注意が必要です。
待機期間中の人が1,2人であれば、契約終了などの要因の可能性がありますが、慢性的に一定数の人が待機している場合は会社が要因の場合があります。
会社が原因で待機期間の人が多い
- ・営業力がなく、案件が確保できない
- ・サービスの質が低く、参入を断られている
- ・エンジニアを育てる環境がなく、スキル不足で案件に入れない
まれに社員を大量に採用し、案件が獲得できない人には自主退職を促すブラック企業もあるため、そういった企業は特に要注意です。
社員SNSやサイト、営業担当などを通じて、他の待機者の有無やプロジェクト情報などを把握してみると良いでしょう。
1-3.営業担当や上司からのサポートがない
待機期間中に営業担当や上司からのサポートがない場合も注意が必要です。
待機期間中になかなか企業とのSES面談が組まれない場合や、やるべき作業や勉強の指示が少ない場合、放置されているように感じることもあるでしょう。
サポートが少なく放置状態にある場合、そのまま企業に所属していてもキャリアアップできない可能性が高いため、転職の検討をおすすめします。
1-4.待機期間中の給与が下がる
待機期間中の給与が下がる会社も、注意が必要です。
法律的な観点から見た場合、社員が休業状態であれば60%以上の給与を支払っていれば問題はありません。
上記の給与については、労働基準法第26条(休業手当)に以下のように記載されています。
使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。 引用:e-GOV 法令検索 労働基準法 昭和二十二年法律第四十九号 |
給与だけで問題がある会社とは判断ができませんが、他にも100%の給与を支払っている会社も多く、待機期間が長いことは営業などの問題もあるという一面を頭に入れておくべきでしょう。
会社に原因があると感じた場合は、転職を検討することもおすすめします。
転職する場合は、ITに特化した転職エージェントの利用がおすすめです。
SESが抱える問題にも詳しく、そういった問題のない優良企業の求人を多く紹介することができるため、今の企業から転職を考えている人におすすめのサービスです。
2.SESで待機期間が発生するケース
SESで待機期間が発生するケースにはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、なぜSESで待機期間が発生するのかについて解説していきます。
2-1.次の常駐先が決まらない
次に働く常駐先が決まらない場合は、決まるまでの間待機期間が発生します。
常駐先が決まらない原因としては、案件先の面接に通過できないことや、そもそも入れる案件自体が見つからないことなどがあります。
もし、案件自体はあるのになかなか面接が通過できない…という場合は、一度面接の内容を見返してみましょう。
2-2.急に契約が終了してしまった
基本はSESエンジニアが就いている案件が終わる頃に、SES企業の営業が次の案件を探し始めますが、予期せぬ契約の終了などで次の案件のアサインが間に合わないケースがあります。
常駐先で急に契約が終了したケース
- ・常駐先の求めるスキルに達していないため契約終了
- ・欠勤や遅刻など勤怠上の問題で契約終了
- ・プロジェクト自体が終了
次の案件が見つかる前にSES契約が終了した場合は、次の案件が決まるまで待たなければいけないため、待機期間が発生してしまうのです。
2-3.研修後すぐに常駐先が決まらない
新卒や未経験者枠で入社した場合は、研修後すぐに最初の常駐先が決まらなければ待機期間が発生します。
新卒や未経験者の場合は、既に先輩社員がアサインされている常駐先や運用・監視などの工程を行う常駐先などにアサインされる場合が多いです。
ただし、経験者を望む案件も多いため、未経験者の場合はスキルがある人に比べて常駐先が決まりにくい傾向があります。
3.SESで待機期間が発生する理由
ここでは、SESで待機期間が発生する主な理由を3つ紹介します。
3-1.SES会社の営業力が不足しているから
SES会社の営業力が不足していることは、待機期間が発生する理由の一つです。
営業力が少ないと取引先や案件の数が少ないため、結果として待機しなければならない人が発生します。
また会社の営業力が不足している場合、安価な案件やブラック企業の案件を中心に受注していることも多く、SESエンジニアが辛い思いをする原因にもなります。
3-2.スキル不足
エンジニア自身のスキル不足も、待機期間が発生する理由の一つです。
多くの企業は即戦力を求めていることから、低スキルのエンジニアは案件に付くことが難しいのです。
特にスキルが低いまま年数を重ねてしまうと、待期期間が発生しやすくなる可能性があることに気をつけましょう。
3-3.SES面談への準備不足
SES面談への準備不足も、面談に受からず待機期間が発生する理由になります。
面談を受ける前に、伝えたいことや質問などを列挙して準備しておくことをおすすめします。
SES面談の前に準備すること
- ・自身のスキルの棚卸をする
- ・スキルシートの準備をする
- ・面談先の企業について調べておく
- ・面談で聞かれそうな質問の回答を用意する
スキルシートでは詳しいスキルが把握できない場合もあるため、自身のポートフォリオを用意することも有効です。
4.待機期間中に何をするべきか
待機期間に入ると、何をすればいいかわからなくなるエンジニアは多いです。
ここでは、SESエンジニアが待機期間にするべきことを解説します。
4-1.スキルアップのための勉強
待機期間中にまずするべきことは、スキルアップのための勉強です。
会社によっては待機期間に社内の業務を任されるケースもありますが、多くは自学自習の時間が取られます。
せっかく勉強時間を取れるため、自身のキャリアプランから逆算してスキルアップにつながるよう、有意義に勉強をしましょう。
また、資格取得の目標を立てて勉強をするのもよいでしょう。
資格を取得するとスキルシートの保有資格の項目にも記載できるため、希望する案件に入れる可能性も上がります。
4-2.SES面談への準備
SES面談への準備は、待機期間中にしておきましょう。
待機期間が長くなってしまうエンジニアの中には、なかなかSES面談に受からないという方も多いです。
いつ案件面談が入ってもいいように、面談でよく聞かれる内容は必ず対策しておくことが大切です。
SESの面談でよく聞かれる質問は、次の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてください。
→SES面談で聞かれる質問は?落ちる人の特徴や逆質問についても解説!
4-3.転職の準備
待期期間が長すぎる企業の場合は、転職を考えることもひとつの手です。
特に待機期間中は、業務に長時間拘束されることがない上に引き継ぎを行う必要もほとんどないため、転職活動を行う絶好のチャンスです。
SESの中でも、案件の種類や数、給与水準は会社により違います。また、安定した勤務やキャリアアップを希望する場合はSES以外のIT企業に転職を考えても良いでしょう。
5.常駐先が決まらないとクビになるってほんと?
待機期間が長く、常駐先が決まらないとクビになるかもしれないと不安になる方も多いでしょう。
法律的には、「なかなか常駐先が決まらないためクビにする」ことはできません。
労働契約法の第16条にも、下記の記載があります。
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。 引用:e-GOV 法令検索 平成十九年法律第百二十八号 労働契約法 |
常駐先が決まらないことは「客観的に合理的な理由」や「社会通念上相当である」に当てはまらないため、基本的にクビにすることはできません。
ただし、会社によっては以下のようなケースで間接的に退職をすすめられることも考えられます。
- ・給与を減らす
- ・案件を振らずに待機期間を延ばす
- ・遠回しに退職をすすめられる
もし、今いる企業から上記のような対応をされている場合、転職活動を考えた方がよいでしょう。
6.SESの待機方法
SESで待機期間に入った場合、主な待機方法としては社内待機と自宅待機の2種類があります。
ここでは、2つの待機方法でそれぞれどんな風に過ごすのかついて詳しく説明します。
6-1.社内待機
自社に出社して、社内で待機する待機方法です。
業務期間中は、主に自習や社内業務を任されながら過ごすことが多いです。
社内待機は、自社内で営業の人や上司、同僚と顔を合わせる機会があるため、案件が決まらない期間が長いと肩身の狭い思いをする可能性があります。
また、自分より先に常駐先が決まる社員もいるため、モチベーションの低下や不安から精神的に辛くなってしまう可能性もあります。
6-2.自宅待機
自宅で自学自習をする待機方法です。
自宅での待機になるため、出社するよりストレスなく待機期間を過ごせますが、自由に時間を使っていいわけではない点に注意が必要です。
多くは自習に時間を当てることになりますが、企業によっては社内待機よりも監視の目が厳しいことがあるため、人によってはストレスに感じる可能性があります。
7.優良SES企業を見分ける方法
ここでは、優良SES企業を見分ける方法について3つ解説します。
待機期間だけを比較しては、SES企業のほとんどがブラック企業と思われるかもしれません。
ただし、優良企業であればスキルアップもでき、自身の満足する会社が見つかる可能性もあります。
・教育環境が整っているか 例えば、未経験を歓迎しているのに、十分な研修期間を設けていない企業や、待機期間の自己学習の環境が整っていない会社は注意が必要です。 ・幅広い世代のエンジニアが所属しているか 特に、スキルのある30代、40代以上のエンジニアが多いと、仕事を安定して獲得でき、長く勤務できる可能性があります。 ・口コミサイトを確認する 実際に勤務していた人からの評価は、リアルに会社について知ることができて参考になります。あくまで参考程度に留めておく点に注意です。 |
SES企業の見分け方は以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:SES企業の見分け方を徹底解説!優良企業の見分け方も紹介します
8.待機期間が長すぎるSESからの転職先
待機期間が長すぎる企業にいる場合は、今いるSES企業から転職を考えることもおすすめです。
待機期間が長すぎるSESからの転職
- ・他のSES企業へ転職
- ・自社開発企業に転職
- ・SIerに転職
- ・社内SEに転職
もしSESの働き方に不満がない場合は、他のSESの優良企業に転職することで解決する場合が多いため、待期期間を発生させないような優良企業に転職するようにしましょう。
もしSESの働き方自体を変えたいという場合は、エンジニアとして他の働き方を探してみることもおすすめです。
自社開発やSIer、社内SEになると、SESとは異なり納品物に責任が求められるため、場合によってはSESよりも辛く感じることもあります。
ですがその分、自分の作ったシステムにやりがいと責任を持てるため、達成感に繋がりやすいです。
どちらがより自分に合った働き方なのかを考えて、転職先を決めるようにしましょう。
SESからのおすすめ転職先は以下の記事でも詳しく解説しているので、是非参考にしてみてください。
関連記事:SESからの転職先6選!SESから転職できないは嘘?ほんと?
9.まとめ:SESでの待機期間が長い!どうしたらいい?
ここでは、SESの待機期間が長い場合に確認するべきことや、待機期間中にやるべきことを解説しました。
今いるSESの待期期間が長く、かつ以下のような特徴に当てはまる場合は、転職を検討することをおすすめします。
転職した方がいいSES企業の特徴
- ・待機期間が1か月を超えている
- ・他にも待機期間の人が一定数いる
- ・営業担当や上司からのサポートがない
- ・待機期間中の給与が下がる
SESは、全ての企業で待期期間が発生したり、悪い環境で仕事をしなければいけないわけではありません。
SESの中にも優良企業があるため、そういった企業に転職するようにしましょう。
もちろん、SES以外にも転職可能な企業は多くあります。自分に合う企業を比較しながら、転職を進めていってください!
このようなことで
悩まれています。
簡単30秒
まずは気軽にWebで無料相談
こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役