SES(客先常駐)が辛いと言われる理由6選!辛いと感じたらどうする!?|SES
今のSESの仕事が辛いけど、どうしたらいいかな…
SESの仕事は辛いと聞くけど、実際はどうなんだろう?
✓本記事の流れ
- ・SESが辛いと言われる理由として、案件次第や給料が低いというのが辛い原因だと言われています。
- ・SESはデメリットもありますが、メリットして未経験でも入社しやすい、優良なSES企業は研修・教育に力などがあります。
- ・SESで辛いと感じたら、案件変更の打診や転職を視野に入れるのもありです。
SES(客先常駐)の仕事が辛いという意見をネットで目にすることがあると思いますが、本当なのでしょうか?
本記事では、SESが辛いと言われる理由や優良企業の見分け方、辛いと感じた際の対処法を詳しく解説しています!
SESでの経験を活かした転職先も紹介しているので、最後まで目を通してくださいね!
関連記事:SESとは?【図解】IT派遣との違いや契約のメリットをわかりやすく解説
目次
1.SES(客先常駐)が辛いと言われる理由6選
SES(客先常駐)が辛いと感じる人は多く、なかには「実際にSES(客先常駐)で大変な目に遭った」「友人からSES(客先常駐)は辛いからやめとけ」と言われたという人もいます。
下記では、SES(客先常駐)が辛いと言われる主な理由を解説します。
1-1.案件ガチャに振り回される
SES(客先常駐)は、案件ごとに仕事内容も働き方も就労環境も大きく変わります。
その際に生じる仕事の当たりはずれを案件ガチャといいます。
SES(客先常駐)は様々なクライアント先に常駐するため、その度に案件が変更になります。
そのため、案件が変更する度に以下のようなことが発生します。
- ・自宅から客先現場への距離
- ・スキルを身に付けられる案件に従事できるのもガチャ
- ・パワハラ気質な人がいる場合も
そのため案件に振り回されることも多いです。
「安定した働き方をしたい」と思ったときに、SES(客先常駐)のデメリットを実感しそうです。
●案件の期間はどれくらい?
案件は期間が定まっていないため、1ヶ月の案件もあれば、1年以上続く案件もあります。
案件に入ったとしても途中で退職してはいけないということはありませんので、これからSES企業に入社する方は安心してください。
関連記事:SESの案件を抜けたい!抜け方や、気を付けるべきポイントを解説
1-2.社内でのスキルアップが難しい
SES(客先常駐)エンジニアに任される業務は多くが下流工程であり、内部設計・コーディング・テストなどが主な仕事です。
ITエンジニアの仕事は大きく分けると「上流工程」と「下流工程」に分かれています。
SES(客先常駐)で働くエンジニアは下流工程の仕事がメインです。
ITエンジニアは上流工程の仕事を高めることで市場価値が上がり、年収がアップしていきます。
そのため、SES企業で働いていると、下流工程がメインのため、自身の市場価値がアップしていきません。
「自己成長できる機会がない」「何年も同じような仕事ばかり担当している」と思ったとき、SES(客先常駐)が辛くなります。
1-3.社内でのキャリアアップが難しい
主な業務が下流工程に集中するSES(客先常駐)エンジニアの場合、大規模プロジェクトの方針決めやマネジメント業務に関わる機会がほとんどありません。
そのため、社内でのキャリアアップが難しいのが実情です。
社内で認められるようになっても昇格・昇格の幅には限界があり、いつか頭打ちになってしまうこともあります。
そのため、SES(客先常駐)は辛くなります。
SESからキャリアアップする方法は「関連記事:SES企業でキャリアアップする方法」で紹介しています。
1-4.給料が低い傾向がある
初心者でも挑戦しやすいSES(客先常駐)は、初任給が低めに設定されていることがほとんどです。
昇進・昇給にも限度があり、貢献度合いと待遇面での評価が見合わないと感じることもあります。
給料が低い原因としては下請け構造になっているからです。
SES企業は三次請け、四次請けと下がっていくほど、働いているエンジニアの給料が低くなります。
そのため、SES企業でスキルを磨いた後は一次請けの企業かエンド企業に転職するのがおすすめです。
給料が上がらない原因について以下でも詳しく解説しています。
関連記事:SESの給料が上がらない原因とは?SESで昇給する方法を解説
関連記事:SESの平均年収は?給料を上げるための転職戦略も解説
1-5.案件ごとに人間関係を構築する必要がある
案件が終了するごとにクライアント企業が変わるため、その都度人間関係も再構築する必要があります。
せっかく仲良く話せるようになった段階で案件が終わり、交流が途絶えてしまうこともあるでしょう。
「次の案件にはハラスメント気質な人がいるかもしれない」「前回は複数のエンジニアが案件に参画したが今回自社からアテンドされるのは自分ひとり」などの不安にも襲われます。
一方で、定期的に人間関係を入れ替えたい人や、どんな職場でもすぐに馴染んで味方を作れる人であればSES(客先常駐)向きです。
1-6.一人で客先常駐する可能性がある
SES(客先常駐)では、案件によってひとりで客先常駐する可能性があります。
自社から客先現場に出向くのは自分ひとりであり、同じオフィスにいるエンジニアは全員他SES企業のエンジニアまたはクライアント企業のエンジニア、というケースも珍しくありません。
もちろん案件の規模によっては複数人で客先常駐するケースもありますが、絶対ではありません。
一人で客先常駐すると辛いというのも声として上がっています。
2.SES(客先常駐)で働くメリット
SES(客先常駐)が辛いと感じる人がいる一方で、SES(客先常駐)ならではのメリットもあります。
- ・IT未経験でも入社しやすい
- ・比較的残業時間が短い
- ・研修・教育が充実している企業が多い
- ・様々な現場を経験することが出来る
- ・責任感が少ない
下記のメリットをデメリット以上に強く感じる人は、SES(客先常駐)に就職しても十分な満足を得られます。
2-1.IT未経験でも入社しやすい
SES(客先常駐)エンジニアが担当するのはコーディング・テスト・運用などの下流工程であることが多く、IT未経験でも入社しやすいのが特徴です。
プログラミング学習経験がない人や、プログラミングスクールを卒業したけれど実務経験がない人、第二新卒・既卒などの採用も積極的に実施されており、求人数も多めです。
転職サイト |
求人数 |
255件 |
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828件 |
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57件 |
※2023年11月17日現在
大手の求人サイトを調査すると、多くの転職サイトで未経験からエンジニアの募集がされています。
そのため、未経験から入社しやすいというのがあります。
2-2.比較的残業時間が短い
エンジニアの労働力や技術力を提供するSES(客先常駐)企業は、案件ごとにクライアント企業と詳細な契約を締結します。
契約内容にはエンジニアの労働時間に関する項目も盛り込まれており、規定の時間内で働くことが前提となっています。
残業・休日出勤があっても他エンジニア職種より短く、プライベートの時間を確保しやすいのがメリットです。
そのため、仕事終わりの余暇を楽しみたいワークライフバランス重視志向の人や、子育て・介護等があり残業できない人に向いています。労働時間だけでなく、働く場所や曜日についてもあらかじめ指定されているため、急な環境変化もありません。
2-3.研修・教育が充実している企業が多い
SESは研修・教育が充実している企業が多いです。
研修であれば、1ヶ月〜3ヶ月の研修を導入している企業も多く、研修でITリテラシーを身に付けることができる企業が多いです。
特に未経験の方であれば研修は充実していた方が安心できるでしょう。
また、資格取得サポートや書籍の購入補助費、実務が学べる動画研修がある企業も多くあります。
SES企業に入社するメリットの一つです。
2-4.様々な現場を経験することが出来る
SES(客先常駐)の場合、案件ごとに客先現場が変わるため、様々な案件を経験できるのもメリットです。
様々な案件を経験できる=幅広いスキルを身に付けることができる。SES企業のメリットの一つと言えるでしょう。
2-5.責任感が少ない
責任感が少ないのもSES企業のメリットと言えます。
SES企業は大手企業やSIerに客先常駐しますが、失敗したとしても責任を取らされることがありません。
ですが、責任感が少ないことから任せてもらえる仕事の範囲も狭いのは事実です。
辛いこともあるSESですが、メリットを感じられる人には働きやすい環境でしょう。
関連記事:SESのメリットとデメリットは?向いていない人の特徴も紹介!
3.SES(客先常駐)が辛いと感じた時の対処法
既にSES(客先常駐)エンジニアとして働いて、「辛い」「辞めたい」と感じるのであれば、下記の対処法を検討しましょう。
- ・今入っているSES案件の変更を打診する
- ・転職するのも視野に
- ・休職する
無理に我慢し続ける必要はなく、自分の労働環境を良くする取り組みをすることが大切です。
3-1.自身のSES企業の担当者に変更を打診する
現在のプロジェクトが辛いということであれば、SES(客先常駐)案件を変更するのが最も手っ取り早い方法です。
案件が変われば労働環境も人間関係も変わるので、気分一新してフレッシュな気持ちで働けることも。
案件を変更したい場合は自身の雇用元の企業に変更を打診しましょう。
関連記事:SESの案件を抜けたい!抜け方や、気を付けるべきポイントを解説
3-2.転職するのも視野に
優良なSES(客先常駐)企業・自社開発・SIerに転職するのも良いでしょう。
案件の変更や労働環境の見直しを相談しても受け入れられない場合や、もう何年も状況が変わらないまま無理している場合は、無理せず転職を検討してよいでしょう。
自社開発やSES企業なら人間関係が固定のため、そのあたりにも悩まされることはありません。
その際は焦って転職先を決めず、口コミや内部事情なども十分リサーチのうえで、納得できる転職先を探すのがおすすめです。
関連記事:SESから転職するベストタイミングは?転職までの手順を解説
3-3.休職する
ストレスが原因で心身に支障をきたしているのであれば、無理に働き続けず休職する道があります。
医師からの診断書が出ていれば休職期間中も傷病手当金を受け取ることができ、最低限の生活は保障されます。
ただし、SES(客先常駐)が辛いという根本的な問題の解決には至りません。ある程度動けるようになったら転職を考えるなど、次の手を打っておきましょう。
関連記事:SESを退職するには?プロジェクト途中の退場や損害賠償なども解説
4.こんなSES(客先常駐)の企業はやめとけ
同じSES(客先常駐)でも、優良なSES企業とブラックなSES企業と2つに分かれます。
そのような企業に入社しないために、ブラックなSES企業の見分け方をお伝えします。
4-1.経歴詐称するSES(客先常駐)はやめとけ
SESの経歴詐称とは、嘘のスキルを記載し、クライアント先に常駐させることです。
一般的に、クライアント先とSES面談を行う際に、スキルシートをクライアント先に渡します。
スキルシートを基にクライアント先に常駐するため、経歴が嘘であれば、しんどい思いをするのはエンジニアです。
そのようなSES企業に入社しないようにしましょう。
詳しいことは「【SES企業の闇】経歴詐称はもう辛い…。潜むリスクに備えろ!「対策と脱出法を徹底解説」」で紹介しています。
4-2.家電量販店やコールセンターに派遣されないか
「SES(客先常駐)が担当するのはエンジニア業務」というイメージが強いですが、企業によっては家電量販店やコールセンター等に派遣される場合があります。
ほとんどの場合は未経験で入社してくれる人に対して「研修」と称して出向を命じますが、案件の数次第ではどんどん出向期間が延びていくこともあります。
待機中もエンジニアに対する給料が発生するSES(客先常駐)ならではのシステムであり、思ったような仕事をさせてもらえないことも多いです。
ただし、面接や内定面談のときに必ずしも家電量販店・コールセンター等への出向があるか、教えてもらえないケースもあります。
事前に口コミを調査しながら、働き方の実態を調べておきましょう。
4-3.研修中に給与が発生しないSES企業はやめておけ
SES企業の中には研修中に給与が発生しない企業が一定数存在します。
そのようなSES企業には入社してはいけません。
優良なSES企業の場合は研修中に給与が発生する企業も多いため、わざわざ研修中に給与が発生する企業に入社する必要はありません。
そのようなSES企業も避けましょう。
5.SES(客先常駐)の優良企業の見分け方4選
優良なSES(客先常駐)企業を見分ける方法を紹介します。
下記の項目が多いSES(客先常駐)企業であれば、安心して就職してよいでしょう。
5-1.研修・教育制度がしっかりしているか
教育制度がしっかりしているSES(客先常駐)企業であれば、業務に必要なスキル・知識を身につけられます。
IT研修がしっかりあるということは仕事もIT技術に関わる可能性が非常に高いです。
知識不足で業務効率が悪化し、残業・休日出勤でカバーするなど無理な働き方にもなりません。
5-2.口コミを見る
良い口コミの多いSES(客先常駐)企業であれば、従業員満足度がわかります。
口コミは以下のサイトで確認できます。
●転職会議
転職会議は会員数700万人以上いる、転職口コミ情報サイトです。
元社員による口コミが多く掲載されており、口コミを確認するのはオススメです。
参考:転職会議
●openwork
openworkも元社員・現在働いている社員の口コミを確認することができます。
全て鵜呑みにするのではなく、参考程度に確認しましょう。
参考:openwork
5-3.幅広い年代のエンジニアが活躍しているか
幅広い年代のエンジニアが活躍しているSES(客先常駐)企業は、離職率が低く長期的な教育・研修ができているとわかります。
創業が浅い企業で無ければ、年齢が若いので、仕方ないですが、長くやっている企業であれば、幅広い年代の人が活躍しているのが当たり前です。
長期就労を前提としているからこそ人間関係や社内制度も充実しており、使いやすい福利厚生が整っています。
6.辛いSES(客先常駐)からの転職先
今のSES(客先常駐)企業が辛すぎて転職を検討する場合、エンジニア経験を活かした転職にするのがおすすめです。
下記では、SES(客先常駐)からのおすすめ転職先を紹介します。
6-1.他のSES企業
SES(客先常駐)という働き方ではなく派遣元である企業自体に問題がありそうな場合、他のSES(客先常駐)企業に転職しましょう。
SESの中でも優良なSES企業は存在しますので、一次請けに転職するなどをして環境を変えることで、年収はアップするでしょう。
優良なSESの見分け方は「SESの優良企業ランキングTOP10!優良企業の見分け方も解説」の記事をご確認ください。
6-2.自社開発企業
自社開発企業とは、自社で開発したサービスやシステムを販売して収益を出すIT企業のことです。
クライアント企業が存在しないため、企画・要件定義からコーディングまで幅広い業務を任せてもらえるのが魅力のひとつです。
エンジニアとしてスキルアップしやすいだけでなく、同僚とのコミュニケーションも盛んになるので人間関係も労働環境も安定します。
また、ユーザーからの反応をダイレクトに受け取れるので、やりがいを実感しやすいのもポイントです。
6-3.SIer
Slerはクライアントからのニーズに応じてソフトウェアやシステムの開発・運用などをする企業です。
クライアントがいるという点ではSES(客先常駐)と同じですが、SIerの場合は客先常駐or自社オフィスで働きます。
客先常駐になったとしても、基本的にはチーム配属になるため、一人派遣の可能性はあるSESとは少し違ってきます。
SES(客先常駐)がエンジニアの労働力を提供するのに対し、Slerは完成したシステム等を提供するのが仕事、という違いもあります。
Slerはニーズに応じて仕事を請け負うため、幅広い知識を習得できます。
長期案件が多く、長期も短期も含めて案件そのものも十分なので安定でき、SES(客先常駐)のような「案件待ち」の時間がほとんど発生しません。規模によってはマネジメントなどの仕事も任せられるので、キャリアアップにも最適です。
SESとSIerの違いについてもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
6-4.社内SE
社内SEとは、自社のシステム構築・保守運用・社内インフラの整備を請け負う職種です。
IT企業だけでなくありとあらゆる企業に設置されている職種(部門)でもあるため求人数が多く、社内システムの最適化だけに集中できるのがポイントです。
自社の経営課題解決につながる提案ができるなど、エンジニアの枠を超えた仕事も可能です。
社内で昇進・昇格していけばシステム部門のリーダーや管理職を任されることも多く、キャリアの道が拡がります。
7.本当にSESを辛いと感じたら転職すべき
SES(客先常駐)が辛いと感じたら、無理せず転職を検討するのがおすすめです。
辛い・後悔しないために転職では、企業の内部情報を知るのが一番良いです。企業の内部情報を知る事で、転職しても「辛い」ということは起こりにくいでしょう。
企業の内部情報を知るためにはIT専門の転職エージェントを利用するのがおすすめです。
当社はIT専門の転職エージェントを行っていますので、少しでも気になる方は「サービス概要」をご確認ください。
8.まとめ:SES(客先常駐)は辛い?後悔しないためには
本記事ではSES企業で働くとなぜ辛いのかをご紹介してきました。
SES企業で働いて辛いと感じる理由は以下となります。
- ・案件ガチャに振り回される
- ・社内でのスキルアップが難しい
- ・社内でのキャリアアップが難しい
- ・給料が低い傾向がある
- ・案件ごとに人間関係を構築する必要がある
- ・一人で客先常駐する可能性がある
辛い理由として給料が低い傾向にあったり、配属される案件に振り回されるなどがあります。
辛いと感じた場合の対処法として、以下の方法をご検討ください。
- ・今入っているSES案件を変更を打診する(まずここから)
- ・転職するのも視野に
- ・休職する
辛いようにならないためには、転職エージェントの利用を行い企業の内部情報を知りましょう。
企業の内部情報を知ることで、仕事内容や働く上でリアル等を知ることができるでしょう。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役