SESを円満に辞める退職理由5選|退職時の注意点も解説|SES
円満にSES企業を退職したい・・・
退職するときはどんな風に言うべきかな・・・
✓本記事の流れ
- ・好印象を受けやすいSESからの退職理由を紹介!
- ・SES退職者のリアルな本音は…?
- ・退職から転職までの一連の流れの中での注意点も解説
SES企業を退職するとき何て言えばいいかわからないという人は多いです。
本記事ではSESの退職を丸く収めるために使える理由と退職者が抱える真の理由の両方に迫っていきます。
記事の最後には退職から転職にかけての重要ポイントも解説しているので是非読んでみて下さい!
関連記事:SESを退職するには?プロジェクト途中の退場や損害賠償なども解説
目次
1.SESを円満に辞める時の退職理由【例文付き】
SESの方は、退職したい時の理由がうまく思いつかないことも多いのではないでしょうか。
SESを円満に退職したい時に使える3つの理由は次の通りです。
- ・家庭の事情
- ・自分のキャリアビジョンとの乖離
- ・キャリアアップ転職
- ・留学での退職理由
- ・病気や体調不良
退職理由をうまく伝えないと、印象が悪い状態で退職することにつながったり、トラブルの原因になったりする場合があります。
上記3つそれぞれの退職理由について詳しく見ていきましょう。
1-1.家庭の事情
退職理由の1つとして挙げられるのが「家庭の事情」です。
介護や子育て、家族の転勤などによって現在の業務を続けるのが難しく退職につながるケースは実際多くあります。
実際に家庭環境の変化がなく、退職理由としてどうしても嘘になってしまう場合は、何か理由を作るのも一つの手段です。
SESが円満に退職したい場合は「家庭の事情」を一つの理由として検討してみましょう。
●家庭の事情で利用できる退職理由
家庭の事情で利用できる退職理由は以下となります。
- ・親の介護
- ・地方に引っ越すことになった
- ・親の仕事を引き継ぐことになった
本当の退職理由を伝えるのが億劫な方は上記の理由で退職するのも良いでしょう。
1-2.自分のキャリアビジョンとの乖離
出世や独立など、思い描くキャリアビジョンとの乖離も退職理由の一つです。
SESは案件によって開発以外の業務も請け負う可能性があり、クライアントの希望によって業務内容が大きく異なるためエンジニアとしてのキャリアアップが難しい場合もあります。
そのため、自身が描くキャリアビジョンと相違があった場合は、退職理由として話すことができるでしょう。
他にもエンジニアとしてキャリアをスタ―トしたけど、営業職にキャリアチェンジしたい等、自動車の業界にいくことに決定した等の理由でも問題ございません。
●キャリアビジョンにより退職理由
キャリアビジョンの乖離で利用できる退職理由は以下となります。
- ・飲食業界や自動車業界等の別業界に就職する
- ・営業職等の別職種でキャリアを歩むことにした
- ・地方で引っ越しし働くことになった
退職を話しにくい方は上記の理由を作成するのもありです。
1-3.キャリアアップ転職
今の環境よりさらに上の環境でやっていきたいということであれば、キャリアアップ転職する退職理由も使えるでしょう。
- ・業務の中で興味を持った分野に特化して、専門性を高めたい
- ・これまでの経験を基に新しい環境でチャレンジしたい
キャリアアップのために転職する場合に使える退職理由です。
感謝の言葉を話しながら、伝えることで理解してもらいやすくなります。
SESからキャリアアップ転職を検討している方は以下の記事もおすすめです。
関連記事:SES企業でキャリアアップする方法|キャリアプランも併せて解説
1-4.留学での退職理由
ワーキングホリデーや社会人留学にいく場合や自身が英語に興味がある等の理由があれば、退職理由になるでしょう。
アメリカやカナダ等に留学にいく先も伝えておけば、SESの営業担当と揉めることなく退職することができるでしょう。
1-5.病気や体調不良
本当のことを言いにくい場合は病気や体調不良を原因に退職理由を伝えるのも良いでしょう。
雇用期間が定められていない正社員であれば、どのような理由でも退職することが可能です。
- ・体調不良で退職する時は診断書は必要ない
- ・体調不良でも退職は悪いことではない
病気や体調不良を丁寧に伝え、SESの営業担当に退職理由を伝えましょう。
2.SESを退職したい本当の理由
SESで働くエンジニアは実際どのような理由で退職したいと考えるのでしょうか。
ここでは次の5つについて見ていきます。
- ・人間関係に疲れた
- ・労働時間への不満
- ・将来性を感じられない
- ・スキルが身につかない
- ・給料が低い
2-1.人間関係に疲れた
SESは案件ごとに労働環境が大きく変わる職種のため、度々変わる人間関係に疲れてしまうことも多いです。
仕事を続けるうえで、円満な人間関係がないとストレスも溜まってしまいます。
2〜3ヶ月かけて派遣先の企業と人間関係を築いても、契約期間が切れ次の企業へ移ってしまい無駄だと感じてしまうこともあります、
また、常駐先の人間関係だけでなく、社内の人間関係も大事にしなければいけない場面もあります。
SESの退職の理由は人間関係も大きく関係している場合もあるでしょう。
2-2.労働時間への不満
SESは契約の都合上、夜勤や休日出勤を命じられ労働時間への不満が出ることも少なくありません。
時間ベースで契約している場合は、求められている成果と決められた時間の両方を守らなければならず、プレッシャーも大きいです。
労働時間への不満が溜まってしまうことも退職につながる原因になる理由の一つです。
2-3.将来性を感じられない
技術の進歩によって、SESそのものに将来性が見いだせないことで退職するエンジニアもいます。
今まで複雑なシステムを用いて管理していた業務も、IT技術やAI技術だけでなく多くの企業が提供しているサービスを用いて解決されることも増えてきました。
このような背景から、SESそのものに将来性を感じられないというSESも多いです。
すべてのSESが高い専門性のスキルを身に着けていたり、幅広く業務が担当できたりするわけではありません。
決して低くないレベルのスキルを持ちつつも、SESという職種に将来性を感じられないことも退職の本音の一つなのです。
2-4.スキルが身につかない
SESは案件や客先の要望によっては開発以外の仕事も多く任される場合があります。
そのような案件ばかり担当していると、スキルが身につかず不満がたまってしまうこともあるでしょう。
スキルが身につかないと、自身のキャリアアップやビジョン到達につながらず、退職につながることも多いです。
スキルが身につかないSES企業は以下となります。
- ・コールセンターに派遣させる企業
- ・家電量販店に派遣させる企業
- ・携帯販売ショップに派遣させる企業
- ・ITとは全く無関係な仕事
このようにエンジニアとして入社したのにも関わらず、ITとは全く関係ない仕事をさせるSES企業は絶対に入社すべきではありません。
このようなSES企業の特徴は以下の記事で解説しています。
2-5.年収が低い
SES企業でよくあるのが、年収が低い場合も退職理由になります。
そもそも、SESは下請け構造になっているため、3次請けや4次請けのSES企業は年収が低い傾向となっています。
また、どれだけ高い金額の案件を担当できていても、自社の状況などによって支払われる給料が低くなってしまう場合もあります。
自分のスキルレベルや業務量と給料が割に合わず退職してしまう人も多いでしょう。
エンジニア不足の背景から、転職しやすいこともあり給料の低さが退職や転職の大きな要因になります。
年収に関しては以下の記事をご確認ください。
関連記事:SESの平均年収は?給料を上げるための転職戦略も解説
関連記事:【職種別】ITエンジニアの平均年収ランキング!給料アップ法なども紹介
3.SESを退職する時に気をつけるべきこと
SESを退職する時は、さまざまな点に気を付けなければなりません。
今回は以下の3つを解説していきます。
- ・本音と建前をうまく使い分ける
- ・就業規則を確認
- ・引き継ぎはしっかり行う
これらの点に注意しないまま退職の意向を示してしまうと、トラブルや人間関係の悪化につながります。
それぞれ見ていきましょう。
3-1.本音と建前をうまく使い分ける
本音と建前をうまく使い分けることで、円満な退職へとつながります。
人間関係や業務上の不満が原因であっても、そのまま本音で伝えてしまうと悪い印象を与えてしまうケースがあるためです。
ポジティブな方向性での退職であるということを念頭に置いたうえで、退職の意向を直属の上司に伝えるのが重要になります。
SNSが普及した今、退職時のコミュニケーションに問題があると転職後や独立後に悪い影響が出てしまう恐れもあります。
本音と建前をうまく使い分けて、スムーズな退職を目指しましょう。
3-2.就業規則を確認
企業には必ず就業規則が設けられています。
就業規則には業務におけるルールだけでなく、退職に関する事項も多く記載されているはずです。
例えば、退職する際はその意向を1ヶ月前までに上長に報告するルールが設けられている場合があります。
就業規則を確認しないまま退職を進めてしまうと、退職金が受け取れなかったり最悪訴訟などのトラブルに発展する場合もあるので十分に注意しましょう。
3-3.引き継ぎはしっかり行う
SESが退職する際は、円満に退職する場合は業務の引き継ぎをきちんと済ませておくようにしましょう。
業務の引き継ぎをしないまま退職してしまうと、後任の社員の負担が大きくなり悪い印象を持たれてしまいます。
また、客先での案件が進行中の場合は、後任のSESを見つける必要もあるため必ず引き継ぎの作業が必要です。
早めに引き継ぎを行わないと、退職の時期が遅れてしまう場合もあります。退職の時期が決まっている場合は早めに退職の意向を伝え、必ず引き継ぎを済ませておくようにしましょう。
退職するにあたり知っておくべきこと
・法律上で退職の2週間前でも問題ない
(円満に退職できない可能性がある)
4.SESからの転職を成功させるなら
勤めている企業を退職し、転職を考えている場合は成功のポイントを押さえておくことで理想の企業に転職しやすくなります。
次の4つのポイントを詳しく見ていきましょう。
- ・まずは転職軸を明確に
- ・自分のアピールポイントを作ろう
- ・企業研究をしっかりしよう
- ・理想を叶えるならエージェントに頼ろう
4-1.まずは転職軸を明確に
SESから転職を考える際は、転職の軸を明確にしておきましょう。
自分のキャリアプランをはっきりさせ、転職後のイメージを持つと企業の条件が明確になり失敗しない転職へとつながります。
転職軸の例としては次のようなポイントがあります。
転職軸
- ・年収重視
- ・働きやすさ重視
- ・スキルアップ重視
給与を重視する場合は、初年度の年収と評価制度が充実しているかを見るべきでしょう。
働きやすさを重視する場合は、リモートワークOKか、業務時間はどのように定められているかが大切です。
自身のスキルアップを軸にする場合は、どのような技術のエンジニアが在籍しているのか、常に新しい技術を取り入れているかなどが判断の材料になります。
転職の軸を明確にすることで、転職活動だけでなく将来設計も計画的に行えます。
4-2.企業研究をしっかりしよう
もしすでに転職したい分野や企業が定まっている場合は、企業研究をしっかりすることも転職活動大切なポイントです。
企業研究は企業とのミスマッチや企業に対する転職前後のイメージのギャップを少なくするために重要な作業になります。
企業研究をしないまま転職してしまうと、キャリアアップやスキルアップにつながらず、時間の無駄になってしまうことも。
SESから転職する際は、企業研究を怠らずしっかりと時間をかけて行うようにしましょう。
4-3.自分のアピールポイントをつくろう
転職する際は、自分のアピールポイントを作るのが大切です。
SESはエンジニアスキルだけでなく、コミュニケーション能力やマネジメントの能力も評価要素になります。
スキルシートがある場合は自身のスキルを細かくまとめるようにしましょう。できるスキルが多ければ多いほど、内定を獲得した際の年収もアップしやすくなります。
実際に担当した案件をもとに、どのような成果が出たのか・どのような気づきがあったのかを分析することが大切です。
自己分析をしっかり行ったうえで自分のアピールポイントを明確にし、転職活動をすることでスムーズな転職へとつながります。
SES企業からの転職先は以下で詳しく解説しています。
関連記事:SESからの転職先6選!SESから転職できないは嘘?ほんと?
5.どうしても言えない場合は退職代行サービスを使った退職もアリ
- 「上司に引き止められてうまく退職できない」
- 「自分ではうまく退職の意向が伝えられなくてつらい」
今までお世話になった会社に負い目を感じている、けれども自分のキャリアアップのためには退職したいと考えている方に多い悩みです。
人間関係がうまくいっていても、「会社を辞めたい」とは自分から言いづらいでしょう。
そのような場合は、退職代行サービスを使うのも手段の一つです。
ただし、トラブルにはつながらないように就業規則などはしっかりと守ったうえで退職の準備を進めておきましょう。
退職代行の利用を検討してるなら「SESを辞めるなら退職代行サービス!メリットや注意点を徹底解説します」記事をご確認ください。
6.まとめ:SESの退職理由は上手に伝えよう
本記事では、SESの退職理由について解説してきました。
円満な退職にしたい時は、以下がよく使われる退職理由です。
- ・家庭の事情
- ・自分のキャリアビジョンとの乖離
- ・キャリアアップ転職
- ・留学での退職理由
- ・病気や体調不良
退職は企業にとって損失につながる場合も多く、ネガティブな印象もありますが自身のキャリアのためには必要になる場合もあります。
勤めていた会社との関係を良い状態で退職するためにも、退職理由を伝える際は前向きな姿勢を見せることが大切です。
- ・本音と建前をうまく使い分ける
- ・就業規則を確認
- ・引き継ぎはしっかり行う
本音と建前をうまく使い分けながら、退職理由をうまく伝えて円満な退職を目指しましょう。
このようなことで
悩まれています。
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こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役