ネットワークエンジニアの仕事についていけない理由と対策方法を解説|ネットワークエンジニア
ネットにネットワークエンジニアになれたのはいいけど、ついていける気がしない
そもそも、ネットワークエンジニアに向いていなかったのかな…
✓本記事の流れ
- ・ネットワークエンジニアの仕事についていけなくなった時はどうすればいい?
- ・ネットワークエンジニアの仕事についていけないと感じる理由
- ・ネットワークエンジニアに向いている人
ネットワークエンジニアは専門的な知識を必要とする職業ですので、人によっては「ついていけない…」と感じられている場合もあるかとは思います。
結論からお伝えすると、最初から仕事についていける人は、ほどんどいません。
「ついていけなくなった」時の対処法を解説してます。
先に読んでおきたい⇒ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説!
目次
1.ネットワークエンジニアの仕事についていけなくなった時はどうすればいい?
ネットワークエンジニアとして働いているけど、最近仕事についていけなくなってきたと感じるあなたに向けて、具体的な以下の対処法を解説していきます。
- ・ネットワークエンジニアの基礎的知識を勉強する
- ・新しい知識・技術を習得する
- ・転職を考える
- ・分からないことがあればすぐに質問する
1-1.ネットワークエンジニアの基礎的知識を勉強する
ネットワークエンジニアの仕事についていけなくなった時の対処法として基礎的な知識から勉強し直すという方法があります。
ついていけないと感じる理由には、エンジニアとしての知識やスキルが不足していることが挙げられるため、基礎的知識を勉強すれば今後の業務の理解を深めることが可能です。
また、業務についていけない時、以下のような悩みはありませんか?
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上記の悩みで鬱になったり、しんどい思いをする人はたくさんいます。
ほとんどのエンジニアが一度は通る道です。慣れる6ヶ月〜1年間はしんどいのは当たり前です。
その際の対処法は以下を実行してください。
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最初は少しずつで構いませんので、焦らず一つずつ覚えていきましょう。
1-2.新しい知識・技術を習得する
仕事についていけないと感じる時は、技術を理解していない可能性があります。
IT業界はネットワークエンジニアに限らず、常に新しい技術が開発されていくため技術への対応力が求められます。
最新の技術を理解していれば、突発的に業務を割り振られたとしても問題なく業務に取り掛かることができるでしょう。
また、最新技術を扱える人材になれば仕事についていけないどころか、市場価値の高い人材になることも可能です。
そのため、新しい技術を中心に向上心を持って勉強することをおすすめします。
関連記事:ネットワークエンジニアに必要なスキルは?向いている人の特徴なども紹介
1-3.転職を考える
ネットワークエンジニアの仕事についていけないなら、他のエンジニア職に転職することも考えましょう。
仕事が苦になってしまうと、私生活にまで支障をきたしかねません。
また、基礎知識や新しい技術について学びたいけど、業務上忙しすぎて勉強する時間が取れないという方もいるでしょう。
ネットワークエンジニアが持つITスキルは他の分野でも生かすことができます。
自分が経験していないだけで、ネットワーク分野よりも向いている分野は存在するかもしれません。
そのため、仕事が難しいと感じる場合は転職を考えることも視野に入れましょう。
関連記事:【未経験OK】ネットワークエンジニアのIT転職エージェント5選
1-4.分からないことがあればすぐに質問する
ネットワーク関連の業務をしていてついていけないなと感じるなら、積極的に周りの人に聞くことをおすすめします。
ただ、質問する前に自分で調べて、わからなかった場合です。
わからないことをそのままにしておいたり、自分の中で貯めこんでしまうとスキルアップはおろか、業務についていけなくなってしまいます。
そのため、理解できないなら素直に上司やその分野に長けている人に質問することが一番です。
また、すぐに質問できるよう良好な関係を築いておくことも大切です。
日頃からチームメンバーなどとコミュニケーションを取り、質問しやすい環境を作りましょう。
2.ネットワークエンジニアの仕事についていけないと感じる理由
自分はただ与えられた業務をこなしているだけなのに、仕事についていけないと感じることもあるでしょう。
ここではなぜついていけなくなってしまうのか、その理由について以下の3つの内容をご紹介していきます。
- ・求められる知識が幅広く、専門性が高い
- ・夜勤がある
- ・トラブルの発生
2-1.求められる知識が幅広く、専門性が高い
ネットワークエンジニアは理解しないといけない知識が幅広く、専門性が高いことが理由の1つとして挙げられます。
まずは、具体的に求められる知識の種類を見ていきましょう。
- ・TCP/IP全般の基礎知識
- ・OSの知識
- ・クラウド関連の知識
- ・セキュリティに関する知識
- ・納期に合わせて仕事をこなすスキル
学ぶべきことが多い上に、どれも専門的な知識とスキルが必要になるため、知識外の業務を任されるとついていけないと感じやすいです。
また、最近ではクラウド関連をはじめとした今までの環境を大きく変えるような新しい技術が出てきており、勉強しないと市場から取り残されてしまいかねません。
需要の高い人材になるには勉強を続けなければいけないという点もついていけないと感じる要因の1つといえるでしょう。
2-2.夜勤がある
ITのインフラに該当するネットワークは正常に稼働していることが前提であり、24時間安全に動かすために夜勤にて監視する人員が必要不可欠です。
夜勤を行う場合は、基本的に運用・保守業務を担当している社員であり、業務内容が簡単なこともあり入社して経験が浅いエンジニアが配属されやすいです。
夜勤にて仕事を行う場合、会社にもよりますがシフト制になることが多く、生活バランスが崩れやすいという欠点があります。
そのため、精神的ストレスがかかりやすくついていけないと感じることがあります。
ただし、夜勤は業務量が多いわけではなく、自由時間を使って資格勉強をするなどマイナス面ばかりではありません。
ネットワークに関する勉強のための時間としても使えるため、スキルがあまり身に付いていないという方にはおすすめです。
関連記事:ネットワークエンジニアの夜勤の働き方|回避方法も解説
2-3.トラブルの発生
仕事についていけないと感じる要因としてトラブル対応を行わないといけないというものがあります。
ネットワークに限らず、インフラ関連は昼夜問わずシステム障害が発生する可能性が考えられます。
突発的なトラブルに対して迅速かつ正確な対処が求められるため、業務外であってもトラブル対応をしなければならない場合があります。
トラブルの大きさにもよりますが、いつ起こるかわからないというストレスからきついと感じる方も多いです。
3.ネットワークエンジニアの仕事についていくためのスキル
ここからは、ネットワークエンジニアの仕事についていくために必要なスキルをご紹介していきます。
以下4つのスキルを身に付ければ、難しい仕事を割り振られても対応できる可能性が高まるので少しずつ勉強していきましょう。
- ・サーバーのスキル
- ・クラウドのスキル
- ・英語力
- ・プログラミングスキル
3-1.サーバーのスキル
サーバーに関するスキルを身に付けることは、ネットワークエンジニアとして働くなら非常に重要となります。
ネットワークとサーバーの関係はITインフラを整える上で非常に密接であり、安定したサービスを提供するための技術です。
サーバーを専門領域としているエンジニアもいますが、サーバーについて理解しておけばサーバーに関連する問題が起きてもスムーズに対処することができます。
効率よく勉強するならLPIC/LinucにてLinuxというOSについて学びながらサーバーの知識やスキルを身に付けることをおすすめします。
関連記事:【未経験者向け】サーバーエンジニアの勉強・独学での方法|勉強手順も解説
3-2.クラウドのスキル
クラウドとはクラウド環境にてインフラ整備を行うことができる技術であり、会社に直接機器などを設置するオンプレミスと比べてコストパフォーマンスが良いため、近年クラウドへの移行が加速しています。
もし、現在クラウドのプロジェクトにアサインされている場合は勉強しましょう。
クラウドを勉強することにより、ネットワークの知識が広がります。
クラウドサービスの知識やスキルを持っている人材は珍しく、転職などにも有効になるため勉強しましょう。
クラウドの知識やスキルを学ぶならAWS認定試験を受けるのが最もおすすめの方法です。
3-3.英語力
英語力があるエンジニアは国内だけでなく世界で活躍できる人材になれるため、習得することをおすすめします。
また、インフラエンジニアの扱う機器や技術はアメリカの企業をはじめ、英語圏で生まれることが多く、マニュアルが読めるかは大切です。
トラブルが発生した時に、海外産の機器や技術の場合、英語にて対処法がかかれていることもあるため、英語が読めるに越したことはありません。
企業によっては海外にエンジニアを派遣することもあります。
その際、英語にて円滑なコミュニケーションが取れる人材は貴重ですので、自然と収入もアップしやすいでしょう。
関連記事:ITエンジニアに必要な英語力とは?よく使う単語やおすすめ勉強法など紹介
3-4.プログラミングスキル
ネットワークをはじめ、ITインフラにプログラミングスキルは直接的な関係はありませんが、ルーティン作業を効率化させることができます。
効率化ができると、作業の負担を軽減することが可能なため簡単なプログラムの読み書きはできるようにしましょう。
また、会社によっては作業に慣れてくるとプログラミングにてソースコードを書かせることもあります。
プログラミングスキルがないと非常に難しく、仕事についていけないと感じるため、事前に学習しておくとよいでしょう。
最近では、ネット上で簡単にプログラミングを学ぶことができるサービスやサイトが多く作られていますので、そちらを活用することをおすすめします。
4.ネットワークエンジニアとしてついていくために取得するべき資格
ここからは、ネットワークエンジニアとして活躍するために取得しておくとよい資格についてご紹介していきます。
資格試験を利用してネットワークに関する知識を蓄えておくことで、幅広い業務に対応できますのでチャレンジしてみましょう。
4-1.CCNA
CCNAはネットワークエンジニアをはじめ、インフラ関連に属するエンジニアにおすすめの資格試験です。
問われる知識は主にネットワークやサーバー、セキュリティなどさまざまなものがあります。
CCNAを活用することでITインフラに関する知識を網羅することができるため、市場価値の高い人材になるために取得することをおすすめします。
CCNAの概要
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
120分 |
合格率(%) |
非公開 |
合格ライン |
正答率約65%以上 |
目安勉強時間 |
初学者140時間~200時間程度 |
出題数 |
102問 |
出題形式 |
選択形式、ドラッグ&ドロップ |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
36,960円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
4-2.LPIC/LinuC
LPIC/LinuCはOSであるLinuxの基礎知識を学ぶことができる資格試験です。
LPIC/LinuCともに3つのレベルが設けられており、最終的にはOS混在環境のシステムインテグレーションやトラブルシューティング、システムセキュリティなどの知識を身に付けられます。
レベル1、レベル2は資格に有効期限が設けられており、5年を過ぎると合格は無効となりますので注意しましょう。
LPICレベル1の概要
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
90分 |
対象試験 |
101試験 and 102試験(5年以内に両方取得すること) |
合格率(%) |
50%前後 |
合格ライン |
正答率65%~70%以上 |
目安勉強時間 |
実務経験有:100時間~ 初学者:150時間~200時間 |
出題数 |
約60問 |
出題形式 |
選択問題 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
101:16,500円(税込) 102:16,500円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
LinuCレベル1の概要
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
90分 |
対象試験 |
101試験 and 102試験(5年以内に両方取得すること) |
合格率(%) |
非公開 |
合格ライン |
正答率65%以上 |
受験資格 |
なし |
目安勉強時間 |
1ヶ月~3ヶ月間 |
出題数 |
約60問 |
出題形式 |
選択問題 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
101:16,500円(税込) 102:16,500円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
関連記事:LinuCとLPICの違いは?どっちがいい?おすすめも紹介
4-3.AWS
AWSとはAmazon Web Serviceの略で、世界3大クラウドサービスの1つです。
そんなAWSからは、クラウド関連の技術を計る認定資格が設けられています。
今後はAWSをはじめとするクラウドサービスがより注目を集めていくと考えられているので、クラウドの知識を身に付けるためにも、受験することをおすすめします。
資格は12種類に分けられており、まずは最も難易度の低い「Cloud Practitioner」を利用することがよいでしょう。
AWSクラウドプラクティショナー
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
90分 |
合格率(%) |
非公開 |
合格ライン |
700点以上(1000点満点中) |
受験資格 |
18歳以上 |
目安勉強時間 |
1ヶ月~ |
出題数 |
65問 |
出題形式 |
単一/複数選択 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
約12,100円(税込)※ドル計算のため費用は上下する |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
4-4.情報技術者試験
情報技術者試験は基本情報技術者試験と応用情報技術者試験が設けられており、エンジニアに必要な基礎〜応用までの知識を学ぶことができます。
ネットワークエンジニアでも情報技術者試験を受験することで、全体の業務の流れやソフトウェア開発などIT業界に関して幅広く知識を身に付けられるため、おすすめです。
仕事についていけないと感じるなら、ITの基礎から学び直すことも時には大切になります。
また、資格を持っていれば一定水準のスキルを持つエンジニアだと証明できるので転職の時にも役立ちます。
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
科目A:90分 科目B:100分 |
合格率 |
25% |
目安の勉強時間(難易度) |
初学者 200時間 |
出題数 |
科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 |
科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
5.ネットワークエンジニアに向いている人
最後に、ネットワークエンジニアに向いている人について見ていきましょう。
向いている人は、ネットワークエンジニアの仕事についていきやすいためおすすめです。
仕事についていけないと考えている人は、向き不向きも確認しておきましょう。
5-1.継続的に勉強ができる
長期間にわたり継続的に勉強ができる方は、ネットワークエンジニアがおすすめです。
なぜなら常に技術は進化し続けており、勉強をしないと時代においていかれてしまうからです。
従来のスキルが役に立たなくなった場合、その知識やスキルしか持っていないエンジニアは需要が無くなってしまいます。
そうなると、給料が下がってしまったり雑用に近い作業しか任せてもらえないこともあるでしょう。
そのため、常に新しい知識・スキルを身に付けていくことが求められます。
継続的に勉強できるのであれば、新しい知識をどんどん吸収していくことができるため、エンジニアとして頼りにされやすいでしょう。
5-2.体力がある
単純に体力がある人やさまざまな環境に適応できる人は、ネットワークエンジニアに向いています。
先ほどもご紹介した通り、日勤だけでなく夜勤があるため仕事を中心にライフスタイルを組める方は重宝されるでしょう。
また、トラブルが起きた場合は規模にもよりますが解決するまで数日かかることも考えられます。
そうなると休日出勤も余儀なくされるため、体力がある人材は現場に派遣されるエンジニアの中では需要が高いです。
ただし、体力があるからといって自分のキャパシティを超えるような作業をしないようにしましょう。
仕事がつらくなったら、まずは上司に相談してシフトなどの調整をするとよいです。
ワークライフバランスを考えて、無理なく仕事を続けられるようにしましょう。
5-3.ルーティンワークが苦手ではない人
運用・保守を中心にネットワークエンジニアは、ルーティンワークになりやすい職業です。
そのため、毎日同じ作業をしていても苦ではない人は向いているといえます。
人と関わる仕事がしたい人や開発現場にてさまざまな作業をしたいという方はついていけないと感じてしまう可能性が高いです。
また、進んで業務の効率化を図れるような人材はどの現場でも重宝されます。
効率化のためのプログラムを作成したり、効率の良いプランを提案できるよう日ごろから勉強やコミュニケーションを取ることが重要になります。
以下の記事ではネットワークエンジニアに向いている人についてより詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
→ネットワークエンジニアに向いている人の特徴とは?未経験の転職法も紹介
6.まとめ:ネットワークエンジニアの仕事についていけなくなったときの対処法
ほとんどの人が以下の理由で仕事についていけないと感じます。
- ・求められる知識が幅広く、専門性が高い (特に多い)
- ・夜勤がある
- ・トラブルの発生
多くの場合、知識やスキルが足りていないことが原因で仕事が難しいと感じやすいため、日ごろから勉強して基礎知識や新しい知識を習得することをおすすめします。
ネットワークエンジニアの仕事についていけなくなったときの対処法は以下の通りです。
- ・ネットワークエンジニアの基礎的知識を勉強する
- ・新しい知識・技術を習得する
- ・分からないことがあればすぐに質問する
仕事についていくには、日頃からコツコツ勉強しているのが、一番の対処法です。
ですが、自分のレベル以上のプロジェクトにアサインされる場合もあるので、その時は単語を一つずつ理解し、自己学習を続けてください。
そのしんどさを乗り越え、ついていけるようになれば、スキルが一気に飛躍しています。
このようなことで
悩まれています。
簡単30秒
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こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役