プログラマーの残業は多い?残業の多いブラック企業の特徴も紹介!|PG職業ゴシップ
プログラマーの残業って多いの…?
プログラマーの残業が多いブラック企業の特徴が知りたい!
✓本記事の流れ
- ・プログラマーの残業の実態
- ・プログラマーの残業が多い理由
- ・プログラマーの残業が多いブラックな企業の特徴
プログラマーの残業は多い、と耳にしたことがある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から申し上げると、実際、プログラマーの残業は多い傾向にあります。
この記事では、プログラマーの残業が多い理由と、残業を少なくするための方法を解説していきます。
プログラマーの残業が多いブラックな企業とホワイトな企業の見分け方も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください!
また、以下の記事ではそもそもプログラマーとは何なのかについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→プログラマーとはどんな職業?徹底的に深堀り!やりがいや年収も解説
目次
1.実際にプログラマーの残業は多いのか?
2019年度に厚生労働省が行った「賃金構造基本統計調査」によると、プログラマーの残業時間は企業の規模によって大きく異なっています。
企業規模と残業時間数(月)
- ・企業規模1,000人以上 22時間
- ・企業規模100~999人 14時間
このように、企業規模1,000人以上の大規模な企業よりも、企業規模100〜999人の小規模な企業の方が月の平均残業時間が短い結果になっています。
しかし、プログラマーは残業時間が100時間を超えていたり、仕事が終わらず会社に寝泊りをすることがあるという話を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
残念ながら、プログラマーの中にはこのような働き方を強いられてしまっている人がいるのが事実です。
厚生労働省が発表している数値と大きな差が生じてしまっている原因の1つは、厚生労働省の調査への回答者はプログラマー当事者ではなく会社であり、残業時間の実態が正確に反映されにくいためです。
とはいえ、プログラマーの残業時間は勤める企業の働き方や雇用契約でも大きく変わってきます。
全ての企業で残業時間が100時間を超えるわけではないため、転職活動の際にしっかりと企業対策をすればブラックな労働環境を強いる企業に転職せずに済みます。
しかし、求人情報を見てどの企業がブラック企業でどの企業がホワイト企業なのか判断することは非常に難しいでしょう。
そのためプログラマーを目指す際には、IT業界に精通したIT専門の転職エージェントであるユニゾンキャリアを利用することを強くおすすめします。
業界の知識が豊富なアドバイザーのもとで理想の職場探しをすることができるため、転職後に企業とのミスマッチを減らすことが可能です。
興味のある方は、まずはどのようなサービスがあるか見てみてください。⇒【ユニゾンキャリアのサービス内容】
2.なぜプログラマーの残業が多いのか?
ここからはプログラマーの残業時間が多くなる理由について以下の内容をご紹介していきます。
プログラマーの業務のどのような点が大変なのかもわかりますので参考にしてみてください。
残業時間が多くなる理由
- ・仕事内容とスキルのミスマッチ
- ・業務の割り当て量が多すぎる
- ・急な仕様変更や追加などでクライアントに振り回される
- ・プロジェクトの人手不足が多い
これらの理由について詳しく説明していきます。
2-1.仕事内容とスキルのミスマッチ
プログラマーの残業が多くなる原因として、自分のプログラミングスキルに対して仕事のレベルが高すぎることが挙げられます。
もしくは、そもそも自分のプログラミングスキルが低すぎる可能性もあります。
このような場合、業務をこなすまでに長時間を要してしまうことが多く、わからない所を他のエンジニアや上司に質問したとしても、それを理解して実行するためには時間が必要です。
結果として既定の業務時間内で業務を終えることができず、残業時間が長くなってしまう原因となります。
そのため、プログラマーを目指す際には、自分が身につけるべきスキルを把握して習得するための努力をするようにしましょう。
関連記事:プログラマーに必要なスキルは?スキルアップに必要な知識も解説!
2-2.業務の割り当て量が多すぎる
プログラマー個人に割り当てる業務の量が多すぎると、残業時間が長くなることがあります。
では、どうして個人に割り当てる業務の量が大きくなってしまうのでしょうか。
その大きな要因となっているのが、プログラマーをはじめとしたIT業界全体の慢性的な人材不足です。
プログラマーの人材が不足していたとしても、プロジェクトを遂行するための業務が減るわけではなく、むしろIT業界の需要は高まっているため1人1人の負担が増えてしまっています。
また、クライアント間で決められる納期が短いことや業務量的に無理な発注を受けているという場合にも、プログラマー個人に割り当てる業務の量が多くなる傾向にあります。
2-3.急な仕様変更や追加などでクライアントに振り回される
プログラマーの業務は、クライアントの要求に沿ったものを開発して納品することです。
しかし、クライアントによっては突然プログラムの仕様変更や機能の追加を要求する場合があり、プログラマーはその要求に従わなくてはならないことが珍しくありません。
すると当初の予定よりも作業量が増えてしまったり、残業時間が増えたりしてしまうことがあります。
しかし、業務内容が変更されたとしても納期スケジュールが変更されることは少なく、プログラマーたちにしわ寄せがきてしまっているのが現状です。
そのため、あまりにもクライアントに振り回されて長時間の残業が余儀なくされてしまうような環境であれば、転職を視野に入れると良いでしょう。
2-4.プロジェクトの人手不足が多い
IT業界全体で慢性的な人材不足が進んでいることに加えて、プロジェクトにおいては以下のような理由で人手が足りなくなることがあります。
- ・チームメンバーのスキルが足りていない
- ・体調不良などでメンバーが休んでいる
プログラマーはチームで1つのプロジェクトに取り組む職業のため、メンバーがひとり欠けるだけでもバランスが崩れて負担が変わってしまいます。
体調不良などによる一時的な人手不足であったとしても、その不足を補うために他のプログラマーが残業をして業務を遂行していかなくてはならないこともあります。
関連記事:プログラマー不足の真実!求められるプログラマーになるコツも紹介!
3.気をつけよう!プログラマーの残業が多いブラック企業の特徴
プログラマーとして少ない残業で働くためには、ブラック企業を避けることは必須といえます。
なぜなら、ブラック企業は残業時間が多くなる傾向にあるからです。
ここでは企業選びに失敗しないために、残業が多いブラック企業の特徴を3つ取り上げて解説していきます。
3-1.みなし残業代が多い
残業とみなし残業は似ている言葉ですが、その意味は異なります。
みなし残業とはあらかじめ残業することを見込んで基本給に残業代が上乗せされている制度のことで、プログラマーの雇用条件でも目にすることがあります。
固定給にあらかじめ残業代が加算されていることで、企業としては労働時間の管理が簡便になり、プログラマーにとっては効率が良いと実際の残業時間がみなし残業の時間よりも短くなることがあります。
しかしこのみなし残業の制度は、以下の理由から企業選びをする際に注意が必要であると言われています。
みなし残業に注意が必要な理由
- ・残業前提の労働環境であることが多い
- ・見込み以上に残業をさせられる可能性がある
- ・みなし残業分以上の残業代が支払われない可能性がある
みなし残業代が給与に含まれている場合、少なくとも定められている時間分は残業が発生することが前提となってしまっていることが多いです。
そのためみなし残業代が設定されている企業では、どれくらいの残業時間分のみなし残業代が設定されているのか把握する必要があります。
残業時間があまりにも長いと、それ以上の残業を強いられてしまうことや、最悪の場合みなし残業分以上の残業代が支払われない可能性さえあります。
3-2.色々な雇用形態を悪用する
ブラック企業で多くみられる特徴として、様々な雇用形態を悪用して残業を伴う長時間の労働をプログラマーに強いているということです。
具体的な例として下記の雇用形態の悪用があります。
ブラック企業が悪用する雇用制度
- ・裁量労働制
- ・みなし残業制(固定残業制)
- ・フレックスタイム制
- ・年俸制
ブラック企業はこれらの制度をどのように悪用するのか、詳しく解説します。
●裁量労働制
裁量労働制はあらかじめ会社と裁量で労働時間を決める制度で、実際に働いた時間で給与が換算されるわけではありません。
例えば、企業が1日の労働時間を8時間と定めていた場合、そこで働くプログラマーは10時間働いても12時間働いても、8時間分の給与しか与えられない制度となります。
しかし裁量労働制が導入できるのは「業務の遂行方法が大幅に労働者の裁量に委ねられる業務」であり、ほとんどの場合プログラマーは裁量労働制の適用対象となりません。
そのため、裁量労働制を導入している企業はブラック企業である可能性が高く、プログラマーを目指す際には注意が必要です。
●みなし残業制(固定残業制)
みなし残業制は基本給にみなしの残業代が含まれている給料制度のことで、ブラック企業の場合みなし残業時間を超過した分の残業代は支払わないことがあります。
また設定されているみなし残業時間が長い企業の中には、それ以上の残業をするのが当たり前という風土の企業もあるため注意が必要です。
しかし、みなし残業制度そのものがブラック企業の象徴というわけではなく、あまりにも長すぎるみなし残業が定められていたり、残業ありきの環境になっている企業には注意が必要です。
●フレックスタイム制
フレックスタイム制は、決められた総労働時間を満たしていれば、社員が仕事の開始時間や終了時間を自由に決めることができる制度です。
しかしブラック企業はこの制度を悪用して、プログラマーに残業が伴う長時間の労働を強いることがあります。
例えば、コアタイムと呼ばれる必ず仕事をしていなければならない時間外に会議が設定されていたり、就業時間の自由さを利用して急な連絡で呼び出される場合があります。
フレックスタイム制そのものがブラック企業特有の制度というわけではなく、正しく機能していればプログラマーにとって良い制度です。
この制度を悪用しているブラック企業が存在していることを頭に入れておきましょう。
●年俸制
年俸制は1年単位で支払う金額を決める給料制度であり、IT企業では採用されることが多いです。
1年単位で支払う給与が定められているこの制度ですが、ホワイト企業であれば残業した場合はその分の残業代がしっかり出るようになっています。
しかしブラック企業の場合はそうではなく、年俸制だからという理由で残業代をプログラマーに支払わないことがあるのです。
年俸制でも労働基準法の割増賃金の規制(労基法37条)は適用されるため、ブラック企業が年俸制だから残業代の支払いは不要、としているのは間違っています。
関連記事:エンジニアはブラックな仕事なの?企業を見極める時のポイントを解説
4.プログラマーの残業が少ないホワイト企業の特徴
プログラマーの残業が比較的少ないホワイト企業の特徴は以下の6点があります。
ホワイト企業の特徴
- ・長時間のみなし残業がない
- ・生産性を重視している
- ・教育体制が充実している
- ・プライベートな時間を大切にしている
- ・自社開発の割合が高い
- ・取引先のクライアントが大手企業である
ホワイト企業へ就職したいのであれば、これらの特徴をしっかり押さえて希望の求人を探しましょう。
4-1.長時間のみなし残業がない
長時間のみなし残業を定めている企業はブラック企業であることが多く、注意が必要です。
そのため、みなし残業を採用していたとしても長い時間のみなし残業でなければ、残業時間が少ないホワイト企業である可能性が高いです。
またそもそもみなし残業制度を導入していない企業もあり、そのような場合は残業を前提としているわけではないためホワイト企業である可能性が高いです。
しかし、みなし残業について求人票に書いていない場合もあるため、面接などで残業についてしっかり確認することをおすすめします。
4-2.生産性を重視している
生産性重視の企業は残業が少ないホワイト企業であることが多いです。
ひと時代前の企業では、長く働くことが頑張っていることを象徴し、評価される傾向がありました。
しかし、プログラマーを含むIT業界などの比較的若い企業においては、短時間で効率的に仕事をするほうが社員のためにも会社のためにもなるとされ、生産性重視の企業が増えています。
そのような企業は労働時間の長さよりも業務の質を追及している傾向にあるため、結果として残業時間が短くなります。
4-3.教育体制が充実している
教育制度の充実度は、企業がホワイト企業かブラック企業かを見分けるポイントとなります。
ホワイト企業の場合は入社した社員を戦力になるように育てる傾向が強いため、研修制度などがしっかりしていることが多いです。
一方で、ブラック企業の場合未経験で採用した社員を使い捨てのように扱うことがあるため、教育体制が整っていないことが多いです。
入社後にプログラマーとして成長することができる環境が整っているのか、転職活動の際には研修制度が整っているか確認するようにしましょう。
4-4.プライベートな時間を大切にしている
会社全体でプライベート時間を確保する動きがある会社はホワイト企業の特徴といえます。
どうしてもやらなくてはならない業務がある場合には残業をすることはありますが、翌日に業務を回したり、分担作業をすることで必要以上に残業させることがないことが多いです。
プライベートの時間を削ってまで労働を強いらせるような企業は、社員の幸福度は低く、ブラック企業であるといえるでしょう。
4-5.自社開発の割合が高い
自社開発を行っている企業は残業時間が短い傾向にあります。
その理由は、下請け企業に比べて納期の調整がしやすいことや、そもそも自社開発を行っている企業は大手や企業体力があって労働環境が整っていることが多いからです。
また、自社でサービスを企画運営している場合はタイトな納期ではないことが多く、残業が少ないためホワイト企業の傾向が強いといえます。
4-6.取引先のクライアントが大手企業である
取引先のクライアントが大手企業である場合もホワイト企業の特徴といえます。
大手企業は基本的にブラック企業とは提携することが少なく、信頼と実績のあるホワイト企業に委託することがほとんどです。
そのため取引先に大手企業が多いのであれば、残業時間が比較的短いホワイト企業である可能性が高いです。
5.残業の少ないホワイト企業でプログラマーとして働くためには?
プログラマーとして就職したい人は、どうしたら残業の少ないホワイト企業に就職できるのか気になると思います。
ここでは、プログラマーがホワイト企業で働くための手段として
- ・転職エージェントに相談する
- ・スキルを上げる
の2つを解説していきます。
5-1.転職エージェントに相談する
ホワイト企業で働きたいのであれば、IT専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。
プログラマーを含むIT業界の知識が豊富であるため、アドバイザーからプログラマーになるための具体的なアドバイスを受けることができます。
また、転職エージェントでは転職スケジュールを一緒に立てたり履歴書の添削をしてくれるため、プログラマーを目指している方は転職活動時に積極的に活用すると良いでしょう。
IT転職に特化したユニゾンキャリアを利用すれば、残業時間の短い理想の企業を見つけることが可能で、企業とのミスマッチを減らすことができます。
無料で相談をすることができるため、興味のある方はまずは気軽に相談してみてください。
5-2.スキルを上げる
ホワイト企業はその働きやすさから倍率が高いことが多く、ホワイト企業で採用されるためには企業から求められるような、高いスキルを身につけたプログラマーになる必要があります。
企業によっては一定のスキル水準を設けていることもあるため、プログラマーとしてホワイト企業に就職したい場合はスキルを上げて企業の水準を満たす必要があるでしょう。
プログラミングのスキルはもちろん、プログラマーにはコミュニケーション能力や協調性などさまざまなスキルを求められるため、スキルを磨くことをおすすめします。
6.残業の多いプログラマーがやるべきこと
現在プログラマーとして勤務していて、残業が多い環境で働いている人もいるでしょう。
そのような方は以下のことを実践して、なるべく早くその環境から抜け出せるようにすることをおすすめします。
- ・会社に提言する
- ・労働基準監督署に相談する
- ・退職する
ここでは、これら3つの対処法について解説していきます。
6-1.会社に提言する
現状の労働環境に不満がある場合は、会社に提言することをおすすめします。
現場で働くプログラマーが、残業が多いことでどのような不利益が出ているのかを説明すれば、企業によっては働き方を改善してくれることがあるでしょう。
しかし、自分1人だけの意見では動いてくれなかったり、ブラック企業に勤めている場合はそもそも話を聞いてもらえなかったりすることもあります。
その場合には、企業外部に相談することをおすすめします。
6-2.労働基準監督署に相談する
会社に提言しても労働環境が改善されないなら労働基準監督署に相談しましょう。
労働基準監督署に相談することで、会社が労働基準法や賃金法に違反していないかを調査して貰うことができます。
そして企業がこれらに違反していると判断されたにも関わらず、職場環境が改善されない場合には、最悪刑事罰となります。
ただし、相談して労働基準監督署に動いてもらうにはわかりやすい状況説明と証拠資料の提示が必要となります。
また、この方法を用いることで企業との関係が悪くなっていしまうことが考えられるため、注意が必要です。
6-3.退職する
残業で忙しすぎて転職活動ができないのであれば、先に会社を辞めてから転職先を探すというのもおすすめの方法です。
次の仕事が見つかるまで無収入なのが不安という人は、数か月分の生活費を貯めてから退職するようにしましょう。
また、1年以上同じ企業で働いている場合には失業保険が出るため、この条件に当てはまる場合には、失業保険が出ているうちに転職活動をするようにしましょう。
転職活動を行う際はIT専門の転職エージェントを利用することで、早く次の職場を見つけることができます。
さらに、IT業界に精通したアドバイザーから様々なサポートを受けることができたり、ブラック企業を避けることが可能なため、転職活動時にはIT専門の転職エージェントを利用するようにしましょう。
具体的なサービスを知りたい方は、一度ユニゾンのサービスをご覧になってみてください。⇒【ユニゾンキャリアのサービス内容】
7.まとめ:残業が少ない企業でプログラマーとして就職しよう!
プログラマーの残業が多くなるのは主に以下が原因として挙げられます。
- ・仕事内容とスキルのミスマッチ
- ・業務の割り当て量が多すぎる
- ・急な仕様変更や追加などでクライアントに振り回される
- ・プロジェクトの人手不足が多い
また、勤める会社がブラック企業の場合も残業時間が多くなりやすいです。
残業時間を減らすためには、なるべく早めに転職活動を行い残業が少ないホワイト企業に就職しましょう。
自力で残業の少ない優良企業を見分けるのは難しいので、不安な方はIT専門の転職エージェントに相談することをおすすめします。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役