プログラマーの平均年収は低い?低年収の実態とその理由を徹底解説!
プログラマーの年収って低いの?
高年収が目指せるプログラミング言語を知りたい!
✓本記事の流れ
- ・プログラマーの平均年収の実態
- ・プログラマーの平均年収が低い理由
- ・プログラマーが年収を上げる方法
ネットで調べてみると、プログラマーの年収が低いと目にしたことがある方が多いかもしれません。
実際のところ、プログラマーの年収は低いのでしょうか?
この記事ではプログラマーが低年収と言われている理由とその実態について解説していきます。
高年収を狙いやすいプログラミング言語なども紹介しているので、これからプログラマーを目指している人はぜひ最後までご覧ください!
また、以下の記事ではそもそもプログラマーとは何なのかについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→プログラマーとはどんな職業?徹底的に深堀り!やりがいや年収も解説
目次
1.プログラマーの年収が低いってホント?
求人ボックスによるとプログラマー(PG)の平均年収は423万円であり、令和3年分民間給与実態統計調査によると日本全体の平均年収は443万円です。
【→関連記事:プログラマーの年収はいくら?年収1000万円のキャリアパスも紹介】
このデータをもとに比較すると、プログラマーの年収は低いと言うことができます。
では、どうしてプログラマーの年収は日本の平均年収と比較して低くなってしまうのでしょうか。
プログラマーの平均年収を年代別にみると以下のグラフのようになります。
参考:求人ボックス
20代プログラマーの平均年収は300万円〜400万円を推移しており、そこから50代近くまでは年収は横ばいとなっています。
50代を越したあたりから年収は大きく上昇するものの、30代〜40代の年収の変化が小さいことが影響して平均年収が低くなってしまっていると考えることができます。
これが影響して、30代〜40代の間にスキルを身に付けてプログラマーから他のエンジニア職に転職を考える人も少なくないようです。
しかし、全体の給与幅としては312〜832万円と比較的広いため、プログラマーを目指すのであれば企業選びが重要であると言うことができます。
つまり、転職活動時の企業選びがプログラマーとしての年収に直結するのです。
そのため企業は慎重に選択する必要があり、自分一人で求人探しに少しでも不安がある方は就活エージェントでアドバイザーのサポートを受けながら転職活動を行うことがおすすめです。
プログラマーは専門性が高い職種のため、就活エージェントの中でもIT業界に特化したものを利用すると良いでしょう。
ユニゾンキャリアは、IT専門の転職エージェントで様々なサービスを展開しています。
どのサービスも無料で利用することができるため、興味のある方はまずはどのようなサービスがあるのか見てみてください。
2.プログラマーの年収が低い理由
プログラマーの平均年収は日本全体の平均年収よりも低いということをご紹介しました。
しかし、なぜプログラマーの平均年収は低くなってしまっているのでしょうか。
プログラマーの年収が低い理由
- ・プログラマーの平均年齢が低い
- ・上流工程ではない
- ・下請けが多い
- ・市場価値に見合った評価を受けていない
- ・日本のプログラマーの評価が低い
ここからは、プログラマーの年収が低い理由について解説していきます。
2-1.プログラマーの平均年齢が低い
プログラマーの平均年収が低い理由として、平均年齢が低いことが原因になっています。
令和元年分 民間給与実態統計調査によると日本国民の給与所得者の平均年齢は42.6歳ですが、賃金構造基本統計調査によるとプログラマーの平均年齢は33.8歳です。
日本は年功序列の考え方が浸透しているため、年齢が高くなるにつれて給与も増える傾向にあります。
しかしプログラマーは平均年齢が低く、全体の平均年収が低くなっていると考えられています。
2-2.上流工程ではない
プログラマーは仕事柄、提示された要件や設計に基づいて作業を行う下流工程のエンジニアです。
一般的に下流工程のエンジニアは上流工程よりも責任が問われづらく、あらかじめ作成された要件や設計に基づいて仕事をするため、給料は低くなります。
プログラマーとして働き続けても下流工程であることを理由になかなか給料が上がらず、転職やキャリアチェンジを考える人も多いです。
上流工程や下流工程などIT業界の仕組みがまだわからないという方は、次の記事をご覧ください。
→エンジニア(SE)の上流工程とは?仕事内容や必要スキルを解説
2-3.下請けが多い
プログラマーが活動する企業は基本的に下請け企業であり、自社開発企業のエンジニアより給料は低くなる傾向があります。
下請け企業であるとエンド企業から依頼された仕事をこなすことになり、エンド企業から離れれば離れるほど年収が低くなってしまいます。
そのため、プログラマーとしてなるべく高い年収を獲得したいのであれば、自社開発企業のプログラマーを目指すことをおすすめします。
2-4.市場価値に見合った評価を受けていない
プログラマーの年収が低い理由として市場価値に見合った評価を受けていないことが挙げられます。
プログラマーは平均年齢が33.8歳と比較的若い人が集中している職業であり、日本のように年齢を重んじている会社の場合は、市場価値の高い人材であっても若さゆえに高い年収を得られないことがあります。
このように.市場価値に見合った評価を受けられていないことから、年収が低くなってしまうことがあります。
関連記事:市場価値を高めたいエンジニア必見!市場価値を上げるポイントを解説
2-5.日本のプログラマーの評価が低い
日本におけるプログラマーの評価が低いことに伴って年収も低くなっていることが考えられます。
アメリカのエンジニアは国内でも評価が高い職業として知られていますが、日本ではアメリカほど評価は高くありません。
結果的にIT業界全体の平均給与が低くなっているため、プログラマーの給与は日本全体の平均を下回っています。
3.プログラマーの年収の差が激しい理由
プログラマーの年収が低いのは職業の性質以外にも個人間による問題も関わっています。
ここでは、プログラマーの年収差が激しい理由について以下の内容を解説していきます。
プログラマーの年収差が激しい理由
- ・プログラミングスキルによる違い
- ・使用するプログラミング言語による違い
- ・雇用形態の違い
- ・企業規模の違い
3-1.プログラミングスキルによる違い
プログラミングスキルの差は収入に表れやすく、プログラマーの年収の差が激しい大きな理由となっています。
プログラマーのみならずIT業界は個人のスキルによってポジションや給料が変わることが多く、スキルが伴っていない場合には年収が低くなってしまいます。
プログラマーに求められるスキルは次の記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
→プログラマーに必要なスキルは?スキルアップに必要な知識も解説!
3-2.使用するプログラミング言語による違い
TECH Streeetの2020年プログラミング言語年収ランキングでは、20代における年収上位5言語は以下のようになっています。
使用するプログラミング言語が違うだけでも年収が100万円程度変化するため、使用言語は重要であるといえます。
年収の高いプログラマーになりたいのであれば、ランキング上位のプログラミング言語をいくつか網羅しておくとよいでしょう。
しかし、働きながらプライベートの時間を使いながら勉強しなければいけなくなることなど、大変になりやすいことを知っておくようにしましょう。
関連記事:エンジニアにおすすめのプログラミング言語は?需要の高い言語も解説
3-3.雇用形態の違い
プログラマーといっても正社員と派遣社員、アルバイトではもらえる給料や待遇は大きく異なります。
給料面だけを考慮すれば最もおすすめなのは正社員であり、毎月安定した給料に加えて福利厚生がしっかりしているという特徴があります。
反対に、派遣社員やアルバイトの場合フルタイムで働けなかったりボーナスなどが受けられないことがあり、結果として同じプログラマーでも差が生じてしまいます。
3-4.企業規模の違い
プログラマーの年収は、勤めている企業の規模によっても変わります。
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査(2019)」によると、企業の従業員数による平均年収は以下のように変化します。
- ・社員数10~99人:平均年収約390万円
- ・社員数100~999人:平均年収約427万円
- ・社員数1000人以上:平均年収約548万円
社員数が100人以下と1,000人以上では150万円ほど年収に差があることがわかります。
このように企業規模と平均年収には相関関係があるため、勤め先の規模について確認しておくとよいでしょう。
4.年収が高いプログラマーの特徴
ここでは、年収が高いプログラマーにはどのような特徴があるのかご紹介していきます。
年収が高いプログラマーの特徴
- ・一つ一つのスキルが高い
- ・最新の知識や新しいスキルを持っている
- ・専門分野がある
- ・自分を高く評価してくれる企業に転職している
- ・フリーランス
4-1.一つ一つのスキルが高い
プログラマーが持っている一つ一つのスキルが高い人は年収が高い傾向にあります。
プログラミングスキルはもちろんのこと、コミュニケーションスキルであったり管理能力であったり総合力が高いという特徴があります。
そのような人はプログラマーであっても社内での信頼が厚く、さまざまな仕事を回せてもらえたり、キャリアアップしやすくなるため年収が高くなります。
4-2.最新の知識や新しいスキルを持っている
最新の知識や新しいスキルに敏感なプログラマーは年収が高くなりやすいです。
IT業界では、年が変わるごとに新しい知識やスキルが更新されるため、それらのIT技術についていく必要があります。
中でも最近注目されている言語に長けているプログラマーは市場価値が高いと判断されやすいため、年収がアップしたり、転職の際に基本給与が高くなったりします。
流行に敏感であること以外にもプログラマーに向いている人の特徴はいくつかあります。
4-3.専門分野がある
プログラマーとして自分の中で専門分野を持ち、他のプログラマーよりも深い知識やスキルを持っていると年収は高くなりやすいです。
他のプログラマーと比べてスキルが高いと、開発やトラブル対応時に頼られる存在になりやすいです。
そのため、社内評価が上がり昇給やキャリアアップにつながることが多くあります。
4-4.自分を高く評価してくれる企業に転職している
年収の高いプログラマーは、自分の仕事に対して高い評価をしてくれる企業に在籍していることが多いです。
そのため、仕事量や成果に対して評価が低い会社にはとどまらず、正当な評価をしてくれる会社に転職しています。
高い評価を受けられれば年収は高くなりやすいので、もし現状の職場に満足していないなら転職することを視野に入れましょう。
4-5.フリーランス
年収の高いプログラマーは会社に属さず、フリーランスとして働いていることも多いです。
フリーランスとして働くとなぜ年収が上がるかというと、案件報酬が自分にすべて入るからであり、責任感は増すもののその分収入を上げることができます。
また、自分のライフスタイルに合わせて働けるため、心身ともに健康な状態を保ちやすいというメリットもあります。
フリーランスについては以下の記事でより詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
→フリーランスエンジニアとは?働き方・年収・メリットなど解説
5.プログラマーとして高年収を目指すなら習得しておきたい言語5選
ここからは、高収入を獲得したいプログラマーが習得するべきプログラミング言語についていくつか紹介していきます。
- ・R言語
- ・C++
- ・Python
- ・Scala
- ・Java
どの言語なら自分でも挑戦できるのか考えながら読んでみてください。
5-1.R言語
R言語とはデータの統計解析や機械学習などに活用できるプログラミング言語であり、本格的なデータ分析をはじめグラフ作成なども行えます。
R言語を利用してツールやアプリケーション、アルゴリズムなどを開発できるため人気が高い言語となっています。
データ解析を専門としているプログラム構築をしているなら、間違いなく活躍する言語のため習得するとよいでしょう。
5-2.C++
C++はC言語の機能を拡張しているプログラミング言語で、より効率的にプログラミングが行えるようオブジェクト指向を取り入れています。
C言語と互換性のあるプログラミング言語のため、開発環境でC言語が主に使われているなら必須レベルで習得しましょう。
主に、OSの開発やソフトウェア、アプリケーション開発において重宝するプログラミング言語であり、C言語の汎用性の高さからさまざまな場面で使えるのがC++の魅力です。
5-3.Python
Pythonは最近特に人気が高いプログラミング言語であり、少ないコードで簡潔にプログラムが書けることやライブラリが豊富というメリットがあります。
プログラミング言語の中では比較的学びやすい言語のため、多くのプログラマーが勉強しています。
利用されることの多い分野はWebアプリケーションであり、YouTubeをはじめとするさまざまなアプリがPythonによって生まれています。
また、C言語との相性も良いため利用される場面が多くあるのも特徴的です。
5-4.Scala
Scalaの大きな特徴はコード量が少なく、シンプルさがあるということです。
変数や引数などの型がすでに実装されている静的型付き言語のため、プログラマーから愛用されることが多いです。
Javaとの互換性があるプログラミング言語ですが、Scalaを扱えるプログラマーはJavaと比べると少ないため、重宝されやすいでしょう。
5-5.Java
Javaは古くからプログラマーに愛用されているプログラミング言語であり、システム開発に始まりどの分野でも活躍します。
また、オブジェクト指向で作られていることもあり、理解しやすいことからJavaを好んで使用するプログラマーもいます。
長い歴史があるプログラミング言語のため、どの開発環境でも見ることが多く、習得しておくことは必須といえるでしょう。
6.プログラマーが年収を上げる方法
最後にプログラマーが年収を上げるためには、何をすればよいのか具体的な内容をご紹介していきます。
やる気さえあれば誰でも取り組めることのため、積極的に行動していきましょう。
6-1.将来性のある言語を学ぶ
年収をアップさせたいなら将来性のある言語を学ぶことをおすすめします。
スキルを重視されるIT業界では、需要のあるプログラミング言語のスキルがないと高い年収は獲得できません。
まずは自分の開発環境に活用できそうな言語を学んでみましょう。
将来性のあるプログラミング言語を見つけるときは「TIOBE Index」を活用するとよいです。
TIOBE IndexではTIOBE Softwareが毎月人気のプログラミング言語をランキング化して紹介しています。
Googleの検索エンジンを活用してデータを収集して需要を数値化していることから、将来性の高い言語を見つけるのに役立つでしょう。
関連記事:プログラマーに将来性はある?種類別の需要についても徹底解説!!
6-2.実務経験を積んでスキルを高める
プログラマーとしての実務経験が浅いのであれば、まずは実務経験を積んでスキルを向上させるところから始めましょう。
知識だけでなく、現場でしか学べない経験を得ることでプログラマーとして市場価値を上げられます。
そのため、積極的に仕事に取り組み、スキル向上のために貪欲に行動することが大切となるでしょう。
6-3.自分をより高く評価してくれる企業に転職する
年収を高くしたいなら、自分をより高く評価してくれる企業への転職を考えましょう。
現状の会社では満足していないならすぐにでも行動すべきで、転職サイトや転職エージェントを活用して理想の職場を見つけましょう。
IT業界に特化した転職エージェントのユニゾンキャリアでは、IT業界に精通したアドバイザーがあなたに合う求人を探し出してくれます。
IT転職において不安なことを聞くこともできるため、まずはお気軽に無料相談を利用してみてください。
7.まとめ:言語や就職する企業を選んで高収入のプログラマーを目指そう!
今回はプログラマーの年収は低いのか、収入を上げるためにはどうしたらよいのか詳しく解説してきました。
プログラマーの年収は以下の理由から低くなっています。
- ・プログラマーの平均年齢が低い
- ・上流工程ではない
- ・下請けが多い
- ・市場価値に見合った評価を受けていない
- ・日本のプログラマーの評価が低い
上記の理由を踏まえ、将来性のある言語や就職する企業を選んで高収入を目指しましょう。
年収の高いエンジニアになるためには、企業選びが最も重要です。
一人で企業選びをするのが不安という方は、IT専門の転職エージェントに相談することをおすすめします。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役