独学ではITエンジニアは厳しい?独学で勉強すべき内容を徹底解説
エンジニアは独学でもなれる?
独学でエンジニアになるには何から始めればいい?
✓本記事の流れ
- ・独学でITエンジニアになるときの流れを解説
- ・独学でITエンジニアになるための勉強法を紹介
- ・未経験からエンジニアになる人に向けておすすめの勉強法と本
エンジニアの勉強は幅が広く、やみくもに勉強するだけでは意味がありません。何を勉強するか明確にすることで、効率よく独学で学ぶことができるようになります。
本記事では、独学でエンジニアを目指す方に向けてやるべきことをまとめているので、必ず最後までお読みください。
事前に読みたい⇒【図解付き】エンジニアとは?職種・種類・仕事内容・ITエンジニアの適性までわかりやすく完全網羅!
目次
1.未経験から独学でITエンジニアになるのは可能?
結論から言うと、未経験から必要な知識を身につければ独学でもエンジニアになれます。
独学でエンジニアになるのは厳しいと言われがちですが、それは学ぶことが幅広く、継続するのが難しいためです。
やみくもに勉強するのではなく、何を勉強すべきか明確にすることで、独学でも効率よく学ぶことができるようになります。
また、以下の記事ではエンジニアの勉強について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2.独学でITエンジニアの勉強は何から始めるべき?
独学でITエンジニアを目指すなら、どのエンジニアになりたいか決めてから、勉強を始めると非常に効率がいいです。
一言でエンジニアとはいってもエンジニアの種類は様々あり、それぞれの専門領域があります。
エンジニアの種類によって勉強する内容が異なってくるため、まずはどのエンジニアになりたいか決める必要があります。
ITエンジニアは「開発エンジニア」と「インフラエンジニア」で分かれます。
ITエンジニアには以下の種類がございます。
種類(開発エンジニア)
- ・webアプリケーションエンジニア
- ・業務系アプリケーションエンジニア
- ・スマホアプリケーションエンジニア
- ・サーバーサイドエンジニア
- ・組み込みエンジニア
- ・ゲームエンジニア
- ・QAエンジニア
- ・マークアップエンジニア
- ・AIエンジニア
種類(インフラエンジニア)
- ・ネットワークエンジニア
- ・サーバーエンジニア
- ・セキュリティエンジニア
- ・クラウドエンジニア
- ・データベースエンジニア
上記のように、ITエンジニアには、様々な種類があり、目指す種類によって身に付けるプログラミング言語や知識が変わってきます。
まずは、何の職種を目指すかを考えてから、独学で勉強する領域を決定しましょう。
エンジニアの種類については以下の記事で解説しています。
3.全てのエンジニアが独学すべき内容
エンジニアは目指す職種によって独学すべき内容が違ってきます。
ですが、ITエンジニアが共通して身に付けるべきなのが、IT基礎知識です。
例えば、プロジェクト円滑に進めるために、エンジニア同士でコミュニケーションを取る機会が多くあります。
その際に基礎的な知識が無ければ、円滑にプロジェクト進めることができません。
そのため、ITの基礎知識は必ず必要となってきます。
ITの基礎知識は以下となります。
基礎知識
- ・OS
- ・ハードウェア
- ・ソフトウェア
- ・インターネットの仕組み
- ・ネットワーク基礎
- ・サーバー基礎
深い知識はあればいいですが、まず独学をするなら上記の基礎知識を身に付けることをおすすめします。
IT基礎知識は「基本情報技術者試験」で網羅でき、資格を取得しておけば、転職や就活にも役立ちますので、おすすめです。
4.開発エンジニアの独学の内容
開発エンジニアを目指す方向けに種類毎の独学すべき内容を解説します。
4-1.Webアプリケーションエンジニア
Webアプリケーションエンジニアはインターネットを経由して、ブラウザ上で使用するサイトの開発を行います。
代表的なアプリは「楽天市場」「AmazonのECサイト」などがあげられます。
Webアプリケーションエンジニアは「フロントエンド」と「バックエンド」の開発に分かれています。
●フロントエンドエンジニアの独学すべき内容
ユーザーの見える部分を開発するのが、フロントエンドエンジニアの役割です。
また使いやすい画面のデザインなども考えるのがフロントエンドエンジニアの仕事となります。
勉強すべきスキルは以下となります。
- ・HTML
- ・CSS
- ・JavaScript
- ・Node.js
また、言語スキル以外で独学すべき内容は以下となります。
- ・UI/UXのスキル
- ・CMS構築スキル
フロントエンドの勉強を独学で行うなら、まずは言語のスキルから入り、その後にUI/UXなどのスキルを勉強していきましょう。
●バックエンドエンジニアの独学すべき内容
バックエンドはサーバー側の内部の処理を開発する仕事になります。
Webアプリのサーバー側を開発するエンジニアは別名「サーバーサイドエンジニア」とも言われています。
バックエンドエンジニアの勉強を独学で行うスキルは以下のとおりとなります。
- ・Java
- ・PHP
- ・C言語
- ・Ruby
言語以外に独学すべき内容は以下となります。
- ・フレームワーク
- ・データベースのスキル
- ・サーバーの理解
また、以下の記事ではWebエンジニアについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
4-2.業務系アプリケーションエンジニア
業務系アプリケーションエンジニアは企業が効率化するための、アプリを開発するエンジニアになります。
代表的な開発例は「生産管理アプリ」や「勤退管理アプリ」などがあげられます。
業務系アプリケーションエンジニアが独学で勉強すべき言語は以下となります。
- ・Java
- ・C/C++
- ・Ruby
また、言語以外に勉強すべき内容は以下となります。
- ・データベースの知識(SQL)
- ・目指す業界の知識
業務系のアプリを開発する場合、開発に携わる業界の知識は必須となります。
ただ、最初から業界を選択して、入社できるほど、エンジニアは甘くないので、業界の知識は後回しでも構いません。
4-3.スマホアプリケーションエンジニア
スマホアプリケーションは「iPhone」と「Android」向けのスマホアプリの開発となります。
代表的な開発例は「LINE」や「メモアプリ」となります。
スマホアプリケーションエンジニアが独学で勉強すべき言語は以下となります。
- ・iPhoneアプリ:Swift
- ・Androidアプリ:Java、Kotlin
また、言語以外に勉強すべき内容は以下となります。
- ・UI/UXのデザイン
スマホアプリで良いものを開発しても、利用しやすさも必要なため、UI/UXのデザインは必要なものとなります。
4-4.組み込みエンジニア
組み込みエンジニアとは、家電や自動車の中のソフトウェアを開発するエンジニアです。
組み込みエンジニアが独学で勉強すべき言語は以下となります。
- ・C
- ・C++
- ・Java
- ・アセンブリ言語
特に組み込みエンジニアを独学で勉強するなら、C言語がおすすめです。
また、言語以外に勉強すべき内容は以下となります。
- ・マイコンの知識
- ・ハードウェア
- ・ソフトウェア
- ・OSの知識
組み込みエンジニアは求められるスキルは幅広く、独学で勉強するのは、大変です。
プログラミングを勉強したとは、マイコンの知識を勉強するとよいでしょう。
4-5.QAエンジニア
QAエンジニアとは、ソフトウェアの品質保証を担保するエンジニアとなります。
システムやアプリが問題なく動作しているかをテストし、レビューするエンジニアです。
QAエンジニアが独学で勉強する内容は以下となります。
- ・プログラミングスキル
- ・テスト技法の知識
- ・ソフトウェア開発知識
- ・品質マネジメントの知識
4-6.AIエンジニア
AIエンジニアとは、人工知能を用いたシステム開発をするエンジニアです。
近年では、「Chat GPT」などの人工知能を用いた開発の需要が高まっています。
AIエンジニアが独学で勉強する言語は以下となります。
- ・Python
- ・C言語
また、言語以外に独学で勉強すべき内容は以下となります。
- ・数学的知見
- ・機械学習
- ・ディープラーニング
言語知識は当たり前で、数学のレベルの高い知識やAI(機会学習)などの深い知識が求められます。
5.インフラエンジニアの独学すべき内容
インフラエンジニアの独学すべき内容を解説します。
インフラエンジニアの職種は大きく分けて5つに分かれています。
- ・ネットワークエンジニア
- ・サーバーエンジニア
- ・セキュリティエンジニア
- ・クラウドエンジニア
- ・データベースエンジニア
5-1.ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、社内のデータ通信を円滑に行うために設計、構築するエンジニアです。
ネットワークには企業内ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)などの様々なネットワークがあります。
ネットワークエンジニアが独学で勉強する内容は以下となります。
- ・ネットワークの知識
- ・ネットワーク機器の知識
- ・サーバーに関する知識
ネットワークの基礎知識と機器の知識を身に付けるには、「CCNA」の資格取得がおすすめです。
また、ネットワークとサーバーは近しい関係があり、サーバーの知識も必要となってきます。
5-2.サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、システムやアプリが問題なく稼働スキルように、サーバーの設計、構築、運用、保守をするエンジニアです。
サーバーエンジニアの仕事内容は以下で詳しく解説しています。
サーバーエンジニアが独学で勉強する内容は以下となります。
- ・サーバーOSの知識とスキル
- ・サーバーの構築、設計スキル
- ・セキュリティに知識とスキル
- ・コンピュータアーキテクトの知識
サーバーエンジニアの勉強を独学で始めるなら「LinuC」か「LPIC」がおすすめです。
5-3.セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、情報技術(IT)セキュリティとシステムの保護に専門とするエンジニアです。
企業や組織のデータ、システム、ネットワークを様々な脅威や攻撃から保護することを目的としています。
セキュリティエンジニアが独学で勉強する内容は以下となります。
- ・サーバー、ネットワーク、OSの知識
- ・規格認証に関する知識
- ・法律に関する知識
セキュリティエンジニアを目指すなら、サーバーやネットワークの知識を身に付けるところから入りましょう。
5-4.クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、インフラエンジニアの一種で、クラウド環境化における、サーバー構築、設計を業務とするエンジニアです。
クラウドエンジニアが独学で勉強する内容は以下となります。
- ・サーバーやネットワークの知識
- ・クラウドサービスの知見(AWS、Azuleなど)
- ・オンプレミスに関する知識
クラウドエンジニアを目指すなら、サーバーやネットワークの勉強から始め、その後、クラウドサービスの知見を勉強すると良いでしょう。
クラウドの知識を深めるには「AWSクラウドプラクティショナー」の資格取得がおすすめです。
5-5.データベースエンジニア
データベースエンジニアは、現代では、あらゆる情報がデジタル化されており、膨大なデータを適切に保管し、データの管理するエンジニアです。
データベースエンジニアが独学で勉強する内容は以下となります。
- ・SQL(データベース言語)
- ・データモデルの知識
- ・情報システムの知識
- ・システム、アプリ開発知識
SQL Server、MySQL、PostgreSQLなどデータベース言語のスキルの習得から始めましょう。
6.独学でITエンジニアになるための勉強手段
独学でITエンジニアになるための勉強方法は主に3種類あります。
- ・本で勉強する
- ・学習サイトを利用する
- ・動画学習サイトを利用する
6-1.本で勉強する
独学で勉強する方法の一つが、ITに関する技術書やノウハウ本を用いて勉強することです。
その分野の専門家が学習を目的として執筆しているため、わかりやすく体系的に学ぶことができます。
ITエンジニアの独学で勉強しやすい本は以下の記事でご紹介しています。
6-2.学習サイトを利用する
学習サイトを利用することで、インターネットを介していつでもどこでも勉強することができます。
しかし、誤った情報が載っているサイトもあるため注意が必要です。
おすすめの勉強サイトは以下がおすすめです。
●Progate
出典:Progate
Progateはイラスト付きで解説しており、環境構築せずにプログラミングを勉強できるサイトです。
未経験の方が挫折しやすい、環境構築を飛ばして、独学で勉強することができます。
●ドットインストール
出典:ドットインストール
ドットインストールの特徴は3分動画で気軽に学習することができ、豊富なレッスンに加え、プレミアム会員なら、質問できるサービスの学習サイトです。
3分間のため、インプットしやすくなっています。
6-3.動画学習サイトを利用する
動画を活用するのもおすすめです。
Progeteやドットインストールの勉強サイトではなく、さらに実践的に独学で勉強した人は動画勉強サイトがおすすめです。
おすすめの動画勉強サイトは以下となります。
●Udemy
出典:Udemy
Udemyは様々なプロフェッショナルの講師が動画を公開し、オンラインで学べる動画プラットフォームです。
ITに関しても様々な動画があり、アプリケーション開発やJava言語の基礎などの幅広い動画があるため、勉強したい分野はほとんど網羅されているでしょう。
独学でITエンジニアについて勉強するなら、おすすめのサイトです。
7.独学でITエンジニアを目指すときに大切なこと
さて、ここまでエンジニアを目指すための勉強方法やおすすめ本をご紹介してきましたが、学習を進めるうえで大切なことを3つ解説します。
7-1.目標を決める
具体的な目標像をもつことがモチベーションを保つうえで重要です。
独学はコツコツと地道に進めていく必要があり、モチベーション維持が大変です。
そこで、最終目標を達成するために、途中でクリアしていく小さな目標を明確化することをオススメします。
最終目標が「○○を作るエンジニアになりたい!」、「年収○○○万円を達成したい!」などだとすると、途中でクリアする目標は「○○の資格を取得する」「○○を作る」などが挙げられます。
小さな目標をクリアしていくことで、十分のスキルが身についていることでしょう。
7-2.IT基礎を固める
次に重要なのは、基礎を固めることです。
IT技術は日々進化していますが、それらは全て、基礎技術の延長線上にあります。
例えば、近年注目されているクラウドという技術は、システムの基礎であるサーバー技術をネットワークと掛け合わせることで発明された技術です。
クラウドを理解するためには、サーバーとネットワーク両方を理解している必要があります。
このように、最新の技術をいち早く理解するには基礎技術を深く理解している必要があります。
7-3.実際に手を動かす
プログラミングはソースコードを書けば書くほど上達します。
書籍を読んで書き方を吸収するだけでなく、試行錯誤して自身でプログラムを書くことに上達の秘訣があります。
知識が増え、試行錯誤の経験値が蓄積されてくると、どんどんプログラムを書けるようになっていき、スキル向上が加速していきます。
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8.独学での勉強がきつい・限界と感じた時の対処法
もし、独学での勉強に限界を感じてしまった場合も心配ありません。
ITスクールやQ&Aサイトを利用して壁を乗り越えましょう。
大切なのは独学でやりきることでなく、エンジニアになることです。
8-1.スクールを利用する
スクールを利用するメリットは講師陣による手厚いサポートがあることです。
独学では疑問が解消しない場合は講師に直接質問できますし、モチベーション維持ができない場合はカウンセリングを受けることができます。
デメリットとしては、比較的料金がかかってしまうことです。
学習プランや期間にもよりますが、平均して15万円程度かかります。
8-2.Q&Aサイトで疑問を解消する
Q&Aサイトを利用するのも一つの手です。
初心者の方がつまづきやすいポイントは既にインターネット上で質問されているケースが多く、すぐに答えを見つけることができます。
デメリットは、回答者が匿名のため、本やスクールに比べ内容の信憑性が低いことです。
9.【まとめ】独学でもITエンジニアの勉強はできる!
今回は、独学でエンジニアになるまでの流れと大切なことについて解説しました。
ITエンジニアが独学で勉強する流れは以下の通りです。
- ①目指すITエンジニアの職種を決める
- ②独学する内容を決める
- ③本かサイトでの勉強方法を決める
エンジニアには様々な種類があり、種類によって学ぶべき分野が異なります。
闇雲に勉強するのではなく、しっかりと進路の方針を定めて、効率よく勉強していきましょう。
また、独学でエンジニアの勉強をするときに大切なことは以下の3つです。
- ・目標を決める
- ・基礎を固める
- ・実際に手を動かす
独学はモチベーションの維持が大変です。
明確なビジョンをもって着実に進んでいくためには、目標を持つことが重要です。
また基礎固めも大切です。
新しい技術は基礎技術の掛け合わせです。
新しい技術を正確に理解して使いこなすためには、基礎を固めることから始めましょう。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役