エンジニアが激務ってほんと?激務と言われる理由や回避方法を解説
![エンジニアは激務?](https://unison-career.com/renewal-2024/wp-content/uploads/2023/05/engineer-exhausting-work-eyecatching.jpg)
エンジニアは本当に激務なの…?
エンジニアが激務になるのはなぜ…?
✓本記事の流れ
- ・エンジニアが激務になりやすい理由5選
- ・激務になりにくいエンジニアの職種と激務を避ける方法の紹介
- ・エンジニアの平均残業を紹介
エンジニアは残業が多く激務だというイメージをお持ちの方が多いと思います。
実際、エンジニアは残業を余儀なくされる場面もありますが、常に激務ということはほとんどありません。
本記事では、エンジニアが激務を回避する方法を徹底的に解説しています。
また、次の記事ではそもそもエンジニアとは何なのかについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
⇒【図解付き】エンジニアとは?職種・種類・仕事内容・ITエンジニアの適性までわかりやすく完全網羅!
目次
1.エンジニアが激務になりやすい理由
エンジニアが激務になりやすい理由は、以下の5つです。
- ・IT業界の人材不足
- ・多重下請け構造
- ・急な仕様変更がある
- ・納期が厳しい
- ・特定の人に仕事が集中する
1-1.IT業界の人材不足
![DXを推進する人材の量を確保](https://unison-career.com/renewal-2024/wp-content/uploads/2023/04/dx-engeneer-population.jpg)
DXを推進する人材の量を確保
IPA情報処理推進機構が2023年2月に刊行した「DX白書2023」によると、2021年度・2022年度ともに8割を超える日本企業が「IT人材が不足している」と回答しています。
最新技術の発達により、業務のデジタル化を推進する企業はますます増加しており、今後もエンジニア人材がさらに不足すると予測されています。
このように、多くの企業でエンジニアの不足が常態化しており、そのしわ寄せでエンジニアは激務になりやすいと言われています。
以下の記事ではIT業界における人材不足についてより詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→ITエンジニアの人材不足って嘘?本当?2023年最新のデータで解説!
1-2.多重下請け構造
![IT業界の多重下請け構造](https://unison-career.com/renewal-2024/wp-content/uploads/2023/04/engineer-subcontractor.jpg)
IT業界の多重下請け構造
(多重下請け構造のイメージ図)
多重下請け構造では、階層が下の企業ほど業務の量が多くなるため、案件の納期もタイトになりがちです。
そのため、下請け企業で働くエンジニアは激務になることがあります。
1-3.急な仕様変更がある
システム開発の現場では、クライアントから突然仕様変更を要求されることがあります。
この場合、その都度クライアントの要望に対応しつつ、急な仕様変更だとしても納期に間に合わさなければなりません。
納期の変更はされないケースがほとんどなので、必然的にエンジニアの業務量も増加して激務になります。
1-4.納期が厳しい
IT業界において納期は非常にシビアです。
納期に少しでも遅れてしまうと、システムのリリースが先送りになります。
クライアントに被害が出ることから、最悪の場合損害賠償請求される可能性もあります。
そのため、納期に追われて膨大な業務量をこなして激務になっているエンジニアも一定数います。
1-5.特定の人に仕事が集中する
システム開発の過程で、ある特定の業務の進行方法や詳細内容について、その業務の担当者にしか分からない状況になることがよくあります。
このように、業務を進める過程においてボトルネックが存在していると、一部のエンジニアの仕事量が過多になり、激務になる傾向があります。
2.エンジニアが激務を避けるためには
エンジニアが激務を避けるためのコツは以下の3つです。
- ・激務にならないように対策されている企業に就職・転職する
- ・フリーランスエンジニアになる
- ・SES企業のエンジニアになる
2-1.激務にならないように対策されている企業に就職・転職する
近年では、厚生労働省が推進する働き方改革により、従業員の仕事が激務にならないように対策を実施している企業が増えています。
しかし、そのような風潮のなかでも、さまざまな事情によって従業員の仕事が激務になっている企業は多いです。
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2-2.フリーランスエンジニアになる
フリーランスのエンジニアであれば、労働時間や場所などに縛られずにフレキシブルな働き方ができるため、激務を避けることも可能です。
フリーランスエンジニアになるには、ある程度の実務経験を積んで知識とスキルを習得しなければなりません。
また、フリーランスエンジニアになったあとも、スキルが不足していると継続的に案件がもらえない状況に陥るケースもあります。
しかしながら、フリーランスエンジニアになってスキルもさらに磨いていけば、自分で業務量をコントロールできるので、激務になることはほとんどないでしょう。
【関連記事】フリーランスエンジニアとは?働き方・年収・メリットなど解説
フリーランスになるための経験年数とスキル
フリーランスになるには、何の経験をするかで年数が変わってきます。
1年の経験のみでフリーランスになる方もいますが、仕事がなくなれば無給になるリスクも考えておくとよいでしょう。
フリーランスになるための目安は以下となります。
- ・インフラエンジニア:上流工程1年以上
- ・開発エンジニア:コーディング経験1年以上
あくまでも目安となりますが、この経験があれば、フリーランスになることはできるでしょう。
2-3.SES企業のエンジニアになる
SES企業のエンジニアになることも、激務を避ける有効な手立ての1つです。
SES企業のエンジニアはクライアント先に常駐して業務を行います。
派遣先の企業は、自社の社員ではないSES企業の社員に長時間労働を強制したり、膨大な仕事量を割り振ったりすることはほとんどありません。
そのため、激務になることは少ないです。
激務な環境を避けたい方は、SES企業に転職することを考えてもよいでしょう。
SESについてよくわからないと困っている方は以下の記事を一度ご覧ください。
→SESとは?【図解】IT派遣との違いや契約のメリットをわかりやすく解説
3.激務になりにくい(残業が少ない)エンジニアの職種
未経験の方は、エンジニアは激務というイメージを持っている場合も多いでしょう。
しかし、すべての種類のエンジニア職が激務なわけではないです。
そこで、この章では、比較的激務になりにくいエンジニアの職種を紹介していきます。
ただし、注意点として以下で紹介しているエンジニア職に就けば必ず激務を避けられるという保証はありません。
この章で紹介する各エンジニア職の月間平均残業時間はdodaの「平均残業時間ランキング」にもとづいています。
以下、激務になりにくいエンジニアの職種です。
- ・ITヘルプデスク
- ・データベースエンジニア
- ・社内SE
- ・アプリケーションエンジニア
- ・ネットワークエンジニア
3-1.ITヘルプデスク
月平均残業時間18.9時間 |
ITヘルプデスクは、主にITシステムを利用しているユーザーからの問い合わせに対応するエンジニア職です。
ITヘルプデスクが対応するユーザーからの具体的な問い合わせ内容は以下のとおりです。
- ・システムの使用方法
- ・ソフトウェアの使用方法
- ・トラブル時の対応方法
これらの問い合わせにメールやチャット、電話で対応してユーザーの悩みを解決に導いていきます。
企業によっては、ほとんど残業時間もなく、どうしても激務になるのが嫌な方は向いています。
3-2.データベースエンジニア
月平均残業時間20.3時間 |
データベースエンジニアは、データベースの設計から開発、運用、保守業務を一貫して行うエンジニア職です。
大量のデータが集められているデータベース内をわかりやすくカテゴリー化して整理し、企業が必要な情報をその都度、迅速に取り出せるようにしていきます。
データを活用し、コンサル系の企業に入社すると、残業時間は多くなる傾向にあります。
3-3.社内SE
月平均残業時間21.5時間 |
社内SEは、文字通り、自社のシステムを企画することがメイン業務のシステムエンジニアのことです。
通常のシステムエンジニアはクライアントのシステムの開発・運用を行いますが、社内SEは、自社のシステムの企画・開発・運用・保守業務を行います。
また、自社の社員のシステム使用法に対する問い合わせや、トラブルに関する問い合わせにも対処していくので、ヘルプデスク的な一面も持ち合わせています。
社内SEも企業により、残業がほとんどない企業もありますが、システムの導入やリリース時などは残業が多くなる瞬間もくるでしょう。
3-4.アプリケーションエンジニア
月平均残業時間22.5時間 |
アプリケーションエンジニアは、主にアプリと呼ばれるソフトウェアの設計・開発・テストを業務にしています。
具体的には、システムを開発する工程と同じように、アプリケーションの要件定義から設計・開発・テスト・運用・保守業務をワンストップで行います。
アプリケーションエンジニアは、ソフトウェアはもちろん、データベースやネットワークなども取り扱うので、広い範囲のIT知識が必要です。
3-5.ネットワークエンジニア
月平均残業時間22.9時間 |
ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの要件定義・設計・構築・運用・保守・監視業務などを行う職種です。
とくに、ネットワークの運用・保守・監視の下流工程と呼ばれる業務は、残業も少ないため、激務にもなりにくいです。
ですが、上流工程にいくと、納期がありますので、激務になる場合もあります。
4.ITエンジニアは激務?種類別の残業時間ランキング
「IT企業は特に激務である」という意見をインターネットやSNSでよく見かけます。
IT企業が本当に激務かどうかについて職種別のデータを示して確認していきます。
実際のエンジニアの業務が激務かどうかについては、人それぞれ感じ方が異なりますので、ここでは、残業時間という明確な指標を設けて調査していきます。
エンジニア職種別の残業時間ランキング
ランキング |
職種 |
残業時間 |
1位 |
テクニカルサポート/ヘルプデスク |
18.9時間 |
2位 |
データベース/セキュリティエンジニア |
20.3時間 |
3位 |
社内SE |
21.5時間 |
4位 |
アプリケーションエンジニア |
22.1時間 |
5位 |
研究開発/R&D(IT/通信) |
22.4時間 |
6位 |
ネットワークエンジニア |
22.9時間 |
7位 |
Webエンジニア |
24.9時間 |
8位 |
サーバーエンジニア |
25.1時間 |
9位 |
ITコンサルタント(アプリ) |
25.6時間 |
10位 |
デザイナー/クリエイター |
28.0時間 |
11位 |
ゲームクリエイター |
28.1時間 |
12位 |
組み込みエンジニア |
28.4時間 |
出典:平均残業時間ランキング
上記のデータはあくまでも目安となるため、選択する企業やプロジェクトで残業時間は大きく違ってくる場合もあります。
【関連記事】ITエンジニアの残業って多いの?残業が多い理由や減らすコツも解説
5.未経験のエンジニアで優良企業に入社する方法
未経験のエンジニアが激務な企業に入社しないようにする方法を解説します。
5-1.具体的な転職・就職方法
未経験からエンジニアに転職・就職するにあたり、激務でなく、残業時間の少ない優良企業に入社する具体的な方法は以下のとおりです。
- ・IT専門の転職エージェントを利用する
IT専門の転職エージェント
転職エージェントとは、求職者に対して、求人の紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策・日程調整など転職活動のあらゆることを無料でサポートするサービスのことです。
求人票では分からない企業のリアルな話を聞くことができるため、IT専門としている転職エージェントを利用すると良いでしょう。
未経験からエンジニアを目指す人は、IT業界に特化した以下の2つの転職エージェントを利用することをおすすめします。
5-2.未経験エンジニアが転職・就職で気を付けるべきこと
未経験の方がエンジニア転職・就職するときに、求人の中でとくに注意して確認するべきポイントは以下の2つです。
- ・研修・教育制度が整っているか
- ・スキルが身につかない企業がある
研修・教育制度が整っているか
未経験からエンジニアに転職・就職を目指す場合は、候補の企業の研修制度や教育体制について必ずチェックするようにしましょう。
エンジニア未経験者を採用している企業のなかには、ろくに研修期間を設けずにいきなり現場に人材を送り出すところもあります。
そういったブラック企業に入社してしまうと、激務に追われて疲弊するリスクが高いです。
1~2ヶ月単位の期間で研修を設けていて、IT資格取得の支援もしてくれる企業を選ぶことで、激務を避けられます。
スキルが身につかない企業がある
エンジニア未経験者を採用している企業のなかには、まったくITの知識・スキルが身につかないところもあるので注意しましょう。
たとえば、エンジニアとして採用されたのにもかかわらず、研修と称して家電量販店やコールセンターに派遣させてまったく関係のない業務を行わせる企業が存在します。
そういった企業に入社してしまったら、エンジニアとしてのスキルも習得できず、激務という名の長時間労働をさせられて労働力を搾取されてしまいます。
エンジニア業務と無関係の仕事をさせる企業を選ばないよう、求人の内容は細かく確認しましょう。
【関連記事】家電量販店やコールセンターに派遣させるSES企業は絶対やめとけ!
6.【まとめ】エンジニアが激務になりやすい理由
エンジニアは職種にもよりますが、基本的にはそこまで激務にはなりにくい職業です。
しかし、さまざまな要因が重なることによってその業務が激務になってしまう場合もあります。
エンジニアが激務になるときの要因として本記事では以下のものをあげました。
- ・IT業界の人材不足
- ・多重下請け構造
- ・急な仕様変更がある
- ・納期が厳しい
- ・特定の人に仕事が集中する
上記の要因のうち、仕様変更・納期・仕事量については各企業やプロジェクトごとによるので、すべてのパターンに当てはまるわけではない点を認識しておきましょう。
また、本記事ではエンジニアが激務だった場合の回避方法として以下の4つを紹介しました。
- ・エンジニアの中でも激務になりにくい職種に就く
- ・激務にならないように対策されているIT企業に就職・転職する
- ・フリーランスエンジニアになる
- ・SES企業のエンジニアになる
未経験からエンジニアを目指す方で激務を避けたい方は、数多くの優良企業の求人紹介を行っているIT業界特化の転職エージェントを利用してみましょう。
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この記事の監修者
![監修者画像](https://unison-career.com/renewal-2024/wp-content/uploads/2023/04/代表.jpg)
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役