SESの闇を赤裸々に解明!SESのブラック企業の特徴も解説|SES
SESって闇が深いって本当…?
未経験からSESに入社するのって、もしかしてやばい?
✓本記事の流れ
- ・SESについて解説
- ・SESの闇が深いと言われている理由を解説
- ・SESは闇ばかりではない!SESのメリットを紹介
「SESって調べると『やめとけ』や『闇』っていう言葉を目にするんだけど、実際どうなの?」と不安に感じる方が多いと思います。
本記事では、SESが闇深いと言われる理由や、SESのブラック企業の特徴を包み隠さずに解説しています。
先に読んでおきたい⇒SESは「やめとけ」といわれる理由を客観分析【優良企業は実在する!】
目次
1.SESとは
SESはSystem Engineering Serviceの略で、クライアントに対して労働力を提供する契約形態のことです。
具体的には、システム開発やインフラ構築・運用などをおこなうために、エンジニアをクライアント企業へ派遣するサービスを指します。
SES契約の場合、SES企業が提供するのはエンジニアのスキルや労働力であり、成果物ではありません。
そのため、成果物に対する責任は負わなくて良いことがSESの特徴です。
また、SESのエンジニアはクライアント企業に常駐して働くため、職場や勤務時間、仕事内容が案件によって異なることは知っておきましょう。
関連記事:SESとは?【図解】IT派遣との違いや契約のメリットをわかりやすく解説
2.SESの闇が深いと言われる理由
「SESは闇が深い」「ブラックだ」といわれることがよくあります。
なぜそのようにいわれるのでしょうか。ここでは、5つの理由を詳しく解説していきます。
- ・多重下請け構造
- ・環境の変化が目まぐるしい
- ・人間関係が希薄になりやすい
- ・1人での客先常駐がある
- ・待機期間に給料カットされる場合がある
2-1.多重下請け構造
SESが闇深いといわれる理由の1つ目は「多重下請け」の構造だからです。
SES業界は「多重下請け」だからこそ、エンジニアの収入が低くなる傾向にあります。
多重下請け構造では業務を委託するたびに中間マージンが抜かれるため、下請けになるほど報酬は下がります。
その結果、下請けすぎるSES企業で働くエンジニアは、給料が低くなります。
とはいえ、SESでも元請けや1次請けのプロジェクトを保有している優良企業なら高い収入を得ることが可能です。
関連記事:SESの平均年収は低すぎ?未経験の給料が低い理由や上げる方法を解説
2-2.環境の変化が目まぐるしい
SESは環境の変化が目まぐるしいため、闇といわれています。
SESのエンジニアは案件が変わるたびに違う現場に行かなければいけません。
結果、以下のようなマイナス面が生じます。
- ・人間関係を再構築しなければいけない
- ・案件ごとに扱うツールや技術が異なる
- ・仕事の進め方が案件ごとに変わる
上記の理由から、SESは仕事以外のストレスもあると言われています。
コミュニケーションや環境の変化が苦手な人にとって、SESの働き方は精神的に苦しく感じるでしょう。
関連記事:SESで案件を断る方法を解説「断るべきではない対象者も」
2-3.案件ガチャ要素がありスキルを伸ばしにくい
SESは基本的にクライアント企業からの依頼を受けて業務にあたります。
仕事の性質上、クライアント企業からの案件によって仕事内容が毎回異なるというのは、どうしても起こってしまいます。
自身が伸ばしたいスキルがあっても、そのスキルを使用しない案件の場合、望んだ仕事内容以外のことをしなくてはいけません。
このように、自身がやりたいことと違うというのもやめたほうがいいと主張する理由の1つとなっています。
私も案件ガチャでSES企業に入社するか悩んだことがあります。企業の選択理由を間違えれば、自分のスキルが案件に左右される可能性が高まります。
優良なSES企業であれば、案件ガチャの可能性もほぼ0になります。
あわせて読みたい⇒【SESの案件ガチャは実在する!回避するためのアクションプラン徹底解説】
2-4.1人での客先常駐がある
SES企業の中には、1人でクライアント先に常駐させる企業もあります。
1人常駐になると、自社内に相談できる人はいないため、環境によっては働きにくい場合があります。
関連記事:客先常駐とは?メリット・向いている人も解説【1分でわかる】
2-5.待機期間に給料カットされる場合がある
待機期間とは、次の現場が決まるまでどのプロジェクトにも参加していない期間を指します。
6割しか支給しないのは、労働基準法の第二十六条で次のように定められているからです。
使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
引用:e-GOV-労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)
簡単に説明すると、「会社の都合により従業員が働けない状況でも、給与の60%を支払わなければならない」という意味です。
一部の会社はこの法律を利用して「待機=休業」とし、給料を60%しか支払わないケースがあります。
待機期間中の給料の扱いは企業によって異なるので、企業選びの際にしっかり確認することが大切です。
関連記事:SESの待機期間が長くて不安!その会社大丈夫?クビになるリスクについても解説
2-6.案件が決まらないことがある
SESのエンジニアは常駐する前に、クライアント先と顔合わせを行います。
クライアント側は求める人物像にマッチしているかどうか判断するために行われ、SES面談といわれています。
エンジニアは面談に合格しなければ、クライアント先に常駐できない仕組みになっています。
面談に決まらないと、待機期間となり、長期間続くと「退職を促されたり」「給料がカット」になったりして、闇と言われています。
関連記事:SESで案件が決まらない原因とは?現状の対処法も解説
3.SESの闇の中の闇!ブラック企業の特徴を紹介
SESの闇を避けるには、ブラック企業の特徴を知ることが重要です。
ここでは、SESブラック企業の特徴を3つ紹介します。
3-1.経歴詐称の強要
信じられないかもしれないですが、SESのなかにはエンジニアの経歴を詐称させる闇の企業があります。
嘘の経歴にしてでも派遣先を早く決めなければ、企業にとってマイナスになるからです。
経歴を詐称すると、プロジェクトへ参加した際に自分の力以上のスキルを求められるでしょう。
その状況が続くと、精神的に耐えられず辛くなってしまいます。
また、エンジニアに嘘をつかせる企業は、社員はもちろんクライアントからも信頼されません。
将来的に大きなトラブルに発展する可能性があるので、入らないようにしましょう。
【→関連記事:経歴詐称を行うSES企業は絶対にやめとけ!裁判に発展する場合も】
3-2.案件が決まらない
よくあるSESブラック企業の特徴として、長い間案件が決まらないことがあげられます。
案件が決まらない理由はさまざまですが、企業に原因のあるケースは以下のとおりです。
- ・企業の利益を優先している
- ・プロジェクト管理ができていない
- ・クライアントとの信頼関係ができていない
- ・エンジニアの管理ができていない
- ・エンジニアのスキルに合わない案件を紹介している
上記のような企業は案件が決まらなかったり、エンジニアのことを大切にしてくれないなど闇深いSESである可能性が高いです。
SESへ転職・就職する際は、事前にITエージェントなどを通してどのような企業なのか確認するようにしましょう。
【→関連記事:SESの案件を抜けたい!抜け方や、気を付けるべきポイントを解説】
3-3.未経験歓迎なのに研修がない
ブラックなSES企業は未経験を採用しておきながら、研修をせずに案件を割り当てる場合があります。
スキルがないことを知っていながら現場に派遣するような企業は闇深いため、注意が必要です。
スキルがないまま現場に派遣されると、過度なストレスとプレッシャーに押しつぶされてしまう可能性があります。
また、スキルなしで仕事ができないのは当たり前なのに、「自分には向いていない…」と感じてエンジニアを辞めてしまいかねません。
上記のような特徴を持つ企業は、エンジニアの働きやすさを無視して、短期的な利益を優先する傾向があります。
適切なサポートや環境がないため、スキルが身につかず、エンジニアとして活躍するのは厳しいでしょう。
ブラック企業を確実に避けるには、SES業界に詳しい専門家の話を聞くことが大切です。
ユニゾンキャリアは、IT業界に特化した就活・転職エージェントです。SESを含むIT業界に詳しいアドバイザーが転職・就職サポートを無料で行います。
企業選びのアドバイスや優良企業の紹介をしておりますので、SESの働き方に不安がある方は、ぜひ無料相談をご利用ください。
4.SESの闇深い会社を避けて優良企業に転職するためには
闇が深いと言われるSESのブラック企業を避けて優良企業に入るためには、IT転職・就職エージェントの活用がおすすめです。
IT転職・就職エージェントは、IT業界やIT企業に特化した豊富なノウハウを持つため、SESをはじめとしたIT企業の優良企業を見極めることも可能です。
また、IT転職・就職エージェントでは、書類作成のアドバイスや面接の対策などのサポートも行っております。
SESへの転職・就職を考えている方は、ぜひユニゾンキャリアの無料相談をご利用ください。
ユニゾンキャリアはIT業界に特化した就活・転職エージェントです。転職のプロがキャリア相談から企業探し、選考の対策まで丁寧にサポートいたします。
【→関連記事:SESからの転職先6選!SESから転職できないは嘘?ほんと?】
5.SESは闇ばかりではない!SESのメリット4選
SESは闇といわれていますが、メリットもあります。
ここでは、SESで働くメリットを4つ紹介します。
5-1.未経験からでも就職しやすい
SESはIT企業の中でも、未経験から転職・就職しやすい傾向にあります。
その理由は以下のとおりです。
- ・充実した研修を用意している
- ・エンジニアが不足している
- ・コミュニケーション力を重視する傾向がある
未経験でもしっかり準備すれば、SESでエンジニアとしてのキャリアをスタートできます。
SESで経験を積みスキルを身につけることで、将来的に自社開発企業や大手SIerなどの人気企業への転職も可能です。
【→関連記事:未経験からSESはおすすめ?やめとけ?SES企業選びのポイントを解説】
ユニゾンキャリアは、未経験からのエンジニア転職に強いIT特化型エージェントサービスを提供しています。
未経験からエンジニアになる上で行うべき準備や選考の対策をアドバイスも行っておりますので、転職を考えている方はぜひ無料相談サービスをご利用ください。
5-2.人脈が広がる
SESは人脈を広げる絶好の機会です。SESのエンジニアはさまざまな業界や企業で働くため、多様な人と関係を築けます。
たとえば、以下のような方々です。
- ・上場企業のプロジェクトマネージャー
- ・フリーランスエンジニア
- ・ITベンチャー企業の社長
人脈を築くことで、IT業界の情報収集やキャリア相談ができるなどのメリットがあります。
また、信頼を勝ち取れれば、将来的に独立や転職をするときに声をかけてくれるかもしれません。
5-3.幅広いスキルを習得できる
SESでは多様なプロジェクトに関わるため、幅広いスキルを習得できます。
- ・さまざまなプログラミング言語・開発手法
- ・プロジェクト管理
- ・顧客均衡
さまざまなスキルを習得できると業務の幅が広がり、スキルアップにもつながります。
幅広いスキルが身につくことは、エンジニアとしてキャリアを築くうえで大きな強みとなるでしょう。
5-4.コミュニケーション能力が身につく
SESは案件ごとに新しい人と働くため、コミュニケーション力が身につきます。
初めて関わる人と協力してプロジェクトを進めるには、密なコミュニケーションが欠かせません。
仕事をする中で対話が必要な場面が多いことから、SESの働き方を通してコミュニケーション力は飛躍的に向上するでしょう。
また、身につけたコミュニケーション力はエンジニアとしてだけでなく、リーダーポジションやマネジメント職でも役立ちます。
【→関連記事:ITエンジニアのコミュニケーション能力の重要性やメリット】
SESのメリット・デメリットや向いている人の特徴を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【→関連記事:SESのメリットとデメリットは?向いていない人の特徴も紹介!】
6.SESの闇を避けるために!SESの見分け方を紹介
闇深いといわれるSESですが、すべての企業に当てはまるわけではありません。
しかし、なかにはどうしてもSES企業に入りたくないという方もいるでしょう。
そこで、本章ではSES企業かどうか見分けるポイントを紹介します。
求人やホームページなどで確認できるので、企業選びの際にチェックしてみてください。
6-1.勤務地・勤務時間が「プロジェクトによる」と記載されている
SES企業の場合、求人に「勤務地や勤務時間はプロジェクトによる」と記載されています。
SESはクライアントによって職場や勤務時間が異なるからです。
なかには、以下のようにあいまいな勤務地が記載されていることもあります。
- ・東京23区内
- ・首都圏
- ・大阪府近郊
- ・関東圏内
求人やホームページで働く場所を具体的に記載しているなら、SESの可能性は低いです。
6-2.社員数のわりにオフィスが小さい
SESを見分けるには、オフィスの広さも大事なポイントです。
社員数に比べてオフィスが小さい場合は、SESの可能性があります。
SESはエンジニアが客先で働くため、小さいオフィスでも問題ないためです。
たとえば、以下の場合はSESを疑いましょう。
- ・オフィスがマンションの一室
- ・グループ全体の人数と比べてオフィスが小さい
- ・住所がグループ企業内
オフィスの外観や広さはインターネットで調べられるので、気になる企業があれば確認してみてください。
6-3.契約社員でエンジニアを募集している
契約社員でエンジニアを募集している企業は、もしかしたらSESの可能性があります。
正社員で採用すると、待機期間中も給料を支払わなければいけません。
しかし、契約社員なら待機期間中の給料を支払う必要がなく経費削減になるので、正社員以外で採用しているSESも多々あります。
契約社員でエンジニアを募集しているかどうかは、求人やホームページなどで確認できます。
もし、不安な場合は口コミサイトなどで社員の声をチェックしてみると良いでしょう。
より詳しい見分け方やSESじゃない企業への転職方法は、以下の記事で解説しています。SESには絶対に入りたくない方は必見です。
【→関連記事:SES企業の見分け方を徹底解説!優良企業の見分け方も紹介します】
7.SESは企業によって闇深いから気をつけろ!
本記事では、SESの闇について解説しました。もう一度、SESが闇深いといわれる理由をまとめます。
SESの闇が深い理由
- ・収入が低い
- ・環境の変化が目まぐるしい
- ・人間関係が希薄になりやすい
- ・1人での客先常駐がある
- ・待機期間は給料カットされる場合がある
SESは客先常駐という働き方のため、向いていないと感じる人もいるでしょう。一方で、SESにはメリットもあります。
闇だけではない!SESのメリット
- ・未経験からでも転職・就職しやすい
- ・人脈が広がる
- ・幅広いスキルを習得できる
- ・コミュニケーション能力が身につく
エンジニアになる際は、メリット・デメリットを踏まえてどんな企業で働きたいのかを考えることが大切です。
SESが向いていない人にとっては、闇だと感じる可能性があります。
後悔のない転職・就職にするためにも、しっかり考えて企業選びをするようにしましょう。
「ブラック企業を避けたい」「そもそもSESには入りたくない」という方は、IT転職・就職エージェントの利用がおすすめです。
IT転職・就職エージェントはIT業界に精通した転職のプロです。
SESの特徴やブラック企業の見分け方を熟知しているため、それぞれに合った優良企業を紹介できます。
また、性格や強みからどんな企業に向いているのか客観的に知ることも可能です。
無料相談を上手く活用して、エンジニアとして優良企業への転職を目指しましょう。
このようなことで
悩まれています。
簡単30秒
まずは気軽にWebで無料相談
こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役