CCNA(シスコ技術者認定)とは?受験難易度と合格率を解説|インフラ資格ガイド
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ・CCNA(シスコ技術者認定)ってどんな資格?
- ・CCNA(シスコ技術者認定)の合格率はどのくらい?
- ・CCNA(シスコ技術者認定)は何に役立つ?
インフラエンジニアになるための準備として挙げられるのが「資格の取得」です。中でも「CCNA」は経験・未経験問わず高い人気を誇っています。
ただ、「CCNAとはどのような資格なの?難易度は?取得するメリットは?」と悩む方は多いです。
事前に読みたい⇒【インフラエンジニアの種類】仕事内容の違いからスキルと役立つ資格、キャリアを解説!
目次
1.CCNAはネットワークエンジニアの入門資格
CCNAとはどのような資格なのか、ネットワークエンジニアの入門資格といわれる理由も併せて解説します。
1-1.世界でも通用するシスコ認定資格
CCNAとは、ネットワークの知識を問う資格です。
正式名称は「Cisco Certified Network Associate」といい、世界規模で展開するコンピューター・ネットワーク機器の大手「シスコシステムズ合同会社(以下シスコ)」によって認定されます。
世界の共通資格となっており、信頼性が高いのが特徴です。シスコによる認定資格を難易度が高い順に並べると、以下のようになります。
- CCAr:アーキテクトレベル
- CCDE / CCIE:エキスパートレベル
- CCNP/CCDP:プロフェッショナルレベル
- CCNA/CCDA:アソシエイトレベル
- CCENT/CCT:エントリーレベル
CCNAは、下から2番目の難易度であるエントリーレベルに該当する資格です。有効期限は3年で、再び試験に合格するか、上位の資格に合格しないと失効してしまいます。
しかし、日々の学習と資格の継続的な取得により、自分の市場価値を高められます。
1-2.CCNAの受験に必要な条件
CCNAの受験資格は特にありません。試験に受かれば誰でも取得できます。
FP(ファイナンシャルプランナー)2級など、受験するのに実務経験が必要な資格もあるので、CCNAは比較的挑戦しやすい部類です。
「未経験でエンジニアを目指すのでアピールできる資格が欲しい」「業務で役立つ知識を身につけたい」という方におすすめです。
1-3.インフラエンジニアは取得推薦
CCNAはネットワークに関する幅広い知識を取り扱うため、インフラエンジニアにおすすめの資格です。実際の業務に役立つ知識を習得できます。
詳細は後述しますが、以下の知識が得られます。
- ・ネットワークの基礎
- ・ネットワークアクセス
- ・IPコネクティビティ
- ・IPサービス
- ・セキュリティの基礎
- ・自動化とプログラマビリティ
出題範囲は広いものの、ネットワークの基礎となる部分を問われるため、初心者向けの部類です。
また、日々IT技術は進化しており、ネットワークを取り巻く環境も随時変化しています。CCNAの試験も技術の進歩に合わせて、受験年ごとに最新の情報が盛り込まれるのが特徴です。
2.【実録】CCNAを取得後のメリット4選
実際にCCNAを取得した方が感じているメリットを紹介します。
2-1.スキル・知識の証明となり転職で有利
CCNAは世界で広く認知されている資格なので、スキル・知識の証明になります。
学習意欲やIT業界への関心の高さをアピールできるため、資格と経験がない未経験者より、圧倒的に転職で有利です。
当社のデータでは、20代未経験でCCNAを取得している方の内定率はなんと「99%」です。
また、CCNAの取得によって、実際に働く前に事前知識を詰め込めるため、入社後にいきなり単語の意味がわからず、詰まってしまうリスクを抑えられます。
2-2.資格手当てが出る企業は年収が上がる
企業によっては、資格取得によって報奨金(一時金)が出る、年収が上がるなど待遇アップに繋がる可能性があります。
月に1万円の資格手当てが出るだけでも、1年で12万円の年収アップです。
また、転職時の評価も上がるため総じて年収が上がる傾向にあります。
2-3.SES面談で有利になり待機期間が減る
CCNAを取得しておくと専門知識を有している証明になり、契約先が決まりやすく待機時間が減りやすいのがメリットです。
SES業界では、プロジェクト参画前にクライアントとエンジニアが面談を組み、案件の内容や、スキルの紹介などを行います。
クライアントから、「プロジェクトに必要な人材としての要件を満たしていない」と判断された場合、契約を見送られてしまう可能性があります。
特に未経験で技術力や知識量に欠けるエンジニアは、契約先が決まらず、社内業務を担当する場合があるため、CCNAは取得推奨です。
2-4.上流工程へのキャリアアップに役立つ
CCNAを取得すると、早めに上流工程へ携われる可能性があります。
下流工程でスキルと知識を身につけて、要件定義、設計、構築の上流工程へ進むのが一般的です。
しかし、CCNAの取得でスキルと知識をアピールできると、早期に上流工程へ携われる場合があります。
市場価値を上げてキャリアアップしていきたい方には、特におすすめの資格です。
3.CCNAの学習で得られるネットワークの知識
ここでは、CCNAの学習で得られるネットワークの知識をまとめました。以下の6つの項目は、CCNAの出題範囲となり、そのまま業務で使える知識となります。
得られる知識 |
詳細 |
ネットワークの基礎 |
配点割合:20% 内容:ネットワーク機器、通信の条件、ルーター・スイッチの役割など |
ネットワークアクセス |
配点割合:20% 内容:無線LANの設定方法、安定通信を行うための仕組みなど |
IPコネクティビティ |
配点割合:25% 内容:ルーターを使用した通信の仕組み、ルーティングの構成要素など |
IPサービス |
配点割合:10% 内容:ネットワーク機器の設定、ログ出力の設定など |
セキュリティの基礎 |
配点割合:15% 内容:セキュリティの基礎、概念、暗号化方式の設定など |
自動化とプログラマビリティ |
配点割合:15% 内容:ネットワーク自動化による影響、自動化ツールの概要など |
4.CCNAは難しい?受験難易度と合格率
CCNAの気になる受験難易度と合格率について解説していきます。
4-1.合格率は基本情報技術者試験と同程度の20〜30%
CCNAの合格率は20〜30%で、ITエンジニアに人気の「基本情報技術者試験」と同程度です。しかし、基本情報技術者試験はさらに出題範囲が広く、難しい傾向があります。
CCNAの難易度・合格率はシスコから明言されていませんが、シスコ認定資格の中で、下から2番目のエントリーレベルに該当する資格です。
CCNAの合格率が20〜30%と低めなのは、シスコ技術者認定資格の中で最も受験者数が多い分、合格ラインに満たない勉強量の受験者が増えることが理由のひとつに挙げられます。
4-2.CCNA取得の目安時間は約150時間~200時間
CCNAの勉強時間は150時間~200時間が目安です。エンジニア未経験者で180〜200時間、既に基礎知識を有している方は、100〜140時間を目安に学習を進めることが推奨されます。
1日に2〜3時間程度勉強すると、およそ3ヶ月半以内にはCCNAを取得できるレベルに達します。
また、1日2時間程度の勉強時間であれば、転職活動中でも比較的勉強しやすいので、効率よく学習を進めて合格を勝ち取れます。
4-3.CCNAの合格点目安は実質6割程度の600点
CCNAは1,000点満点中、500点〜600点ほど取れば合格するといわれています。
ただし、シスコから正確な合格点に関する情報は公表されておらず、合格者の正答率から見て、アンケート含めた800点が合格ラインと言われています。
5.CCNAはどうやって受けるの?受験方法を解説
CCNAの受験方法について詳しく解説します。
5-1.シスコの公式サイトから試験予約
まずはシスコ(CISCO)の公式サイトにアクセスして、アカウントを作成します。試験の申し込み予約にはアカウントの作成が必須です。
普段使用しているメールアドレス、パスワード、氏名、国と地域を入力することで登録は完了です。
次にCisco Systems :: ピアソンVUEへアクセスして、登録したアカウントにログインします。
「CCNA」を選択したら、「テストセンター」か「オンライン」の好きな方で受験方法を指定します。
テストセンターを選ぶ場合、定員に達すると該当する日付が選択不可になるので注意が必要です。
その後の決済に進むとクレジットカードが必要なので、事前に準備しておくことを推奨します。
5-2.試験は会場とオンラインの2種類から選べる!
CCNAの試験はテストセンター(会場)とオンラインの2種類から選べます。
受験方法 |
特徴 |
テストセンター |
緊張感を大事にしたい、集中できる環境で受けたい方におすすめ →全国各地にあるテストセンターに受験者が集まる →移動の手間暇がかかる |
オンライン |
テストセンターが遠い、受験日時の都合が合わない方におすすめ →移動する時間・手間が不要 →Webカメラと静かな空間、高速で安定したインターネット回線の用意が必要 |
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分に合った方を選ぶのがおすすめです。
テストセンターは移動の手間がかかりますが、独特な緊張感を味わえます。一方、オンラインでの受験は、Webカメラの用意や受験環境の準備などが必要ですが、移動する時間を省けるのがメリットです。
5-3.【必見】試験で失敗しないための注意点
CCNAの試験本番で焦って失敗することがないよう、以下の点に注意が必要です。
- ・予約時間に余裕をもって会場に入る
- ・操作方法をよく読み、チュートリアル動画は読み飛ばさない
- ・前の問題に戻れない仕様なので、慎重に操作を行う
テストセンターで受ける方も、オンラインで受ける方も、時間に余裕を持っておくことが推奨されます。
CCNAは紙ではなくPCを用いて問題表示と解答入力を行います。操作方法を見逃さないよう、チュートリアルを確認しておくのが重要です。
また、解答終了した問題へは戻れないので、慎重にボタン・マウス操作を行うことが求められます。
6.弊社アドバイザー推薦!おすすめの勉強方法
弊社のアドバイザーが推薦する、CCNA取得のおすすめの勉強方法を解説します。
6-1.参考書(白本)を読んでインプット
まずは参考書(白本)を読んでインプットを行います。参考書は資格勉強の鉄板で、基礎知識を頭に入れて、CCNAではどのような問題が出題されるのか把握するのが重要です。
▼おすすめの参考書
- 1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版
- シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集
6-2.問題集(黒本)を解いてアウトプット
知識をインプットしたら、問題集(黒本)を解いてアウトプットを行い、習熟度を測るのが重要です。
「わかる」と「できる」は全くの別物です。頭で理解できても、実際に問題に正解できなければ、試験に落ちてしまいます。
問題集には、紙媒体のものとインターネットの2種類があります。
▼おすすめの参考書
- 徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応
- Ping-t(IT系の資格学習サイト)
6-3.わかりづらい部分は動画教材を利用
参考書での勉強に詰まった場合は、動画教材を利用するのがおすすめです。
資格を独学で勉強する際にありがちなのが、「参考書の中にどうしてもわからない部分がある」というケースです。
受験者がつまずきやすいポイントをわかりやすく解説しています。動画教材の方が勉強が捗る場合は、参考書から動画教材に切り替えるのもおすすめです。
一部の動画教材は無料ですが、大半は買い切り制の有料動画です。価格は2,000円〜20,000円前後と幅広く、購入するか迷う方は定期的に行われるセール期間を利用するとお得です。
会員登録の直後は新規受講生割引が適用され、動画教材を安く購入できます。
7.インフラキャリアアップはユニゾンキャリア
「エンジニア転職に向けて準備を進めたい」
「未経験でも有利になる資格があれば取りたい」と悩む方は多いです。
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7-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例
・転職活動を始めた時のご経歴を教えてください!
高校卒業後、大学に入学したのですが1年で中退し、ラーメン屋の店長として経営に携わっていました。
知り合いのラーメン屋の代表の方に、ちょっと店長やってみない?と声をかけてもらって、大学の授業より楽しそうだなと思ったので、じゃあやります!といった形で始まりました。
その後、契約社員としてコールセンターで3ヶ月ほどスマートフォンのカスタマーサポート業務をしていました。
コールセンターの業務内でPCやスマートフォンを操作していたこともあり、PCや器機を触ることに対してあまり抵抗は無かったですが、エンジニア経験は全く無い状態での転職活動でした。
・転職活動時に不安だったことはありますか?
転職活動を始めてすぐは、何から手をつければ良いのか分からず漠然とした不安はありました。
ただ、早い段階でユニゾンキャリアさんを利用したため、転職活動期間全体を振り返るとあまり不安に思うことはなかったですね。
というのも、転職活動の全てをサポートしてもらったので…ありがたいことに、不安を感じる暇もなかったです。
・転職活動にどれくらいの期間がかかりましたか?
2週間ほどで終わりました!なので本当に不安を感じる暇も無かったんです…!
ただ、こんなに早く終わるのはユニゾンキャリアさんのサポートが無かったら絶対無理でした(笑)
求人の紹介もしっかりしてくれて、なにより書類の添削や面接対策まで徹底してくれたのが良かったんだと思います。
しかも、5社応募して3社から内定をいただいたんです。経歴にあまり自信が無かったので、この短期間でこんなに内定をもらえるとは思っていませんでした。
担当キャリアアドバイザーの和田さんがサポートしてくれたおかげだなと本当に思いますね。
転職体験インタビュー:【大学中退からエンジニア】研修制度が整った大企業に2週間で内定!秘訣は面接対策にあり
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ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。自身のペースで、納得のいく転職ができるように、企業を厳選して紹介します。
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このようなことで
悩まれています。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役