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ネットワークエンジニアに需要はあるの?将来性や働き方も解説|ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアの需要について

ネットワークエンジニアって需要はあるの?

クラウド化で需要がなくなるって聞いたけど、実際はどうなの?

✓本記事の結論

  • ・需要は減少しているが、ネットワークに精通したエンジニアの需要が下がっているわけではない
  • ・従来のネットワークエンジニアのスキルに加え、クラウドに関する知識も求められている

結論からお伝えすると、ネットワークエンジニアの需要は高いです。

しかし、ネットワークの知識やスキルだけでなく、クラウドのスキルを高めることにより、需要が高くなるエンジニアになることができます。

今後の需要や身に付けるべきスキルを解説していきます。

先に読んでおきたい⇒ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説!

1.ネットワークエンジニアの需要

ネットワークの需要は、インフラのクラウド化の技術の発展により減少傾向にありますが、ネットワークに精通したエンジニアの需要が下がっているわけではありません。 

今、あらゆる業界でDXが推進されており、それを支えるITインフラにはさらなるスピード感と柔軟性が求められています。
 
近年では、クラウド知識とスキルを持ったネットワークエンジニアの需要が上がってきています

また、IT業界の大幅な人手不足で、一人一人の価値が高くなってきています。

IPA情報処理推進機構DX白書2023によると、8割の企業は「IT人材が不足している」と回答しています。

DXを推進する人材の量を確保

DXを推進する人材の量を確保

出典:独立行政法人 情報処理推進機構DX白書2023

現在もネットワークエンジニアは人手不足で、スキルの高い方の価値は年々上がり続けています。

関連記事ITエンジニアの人材不足って嘘?本当?2023年最新のデータで解説!

2.需要は高いまま?ネットワークエンジニアの将来性

ネットワークエンジニアの将来性について、詳しく解説します。

2-1.ネットワークエンジニアの将来性

前述した通り、ネットワークエンジニアは将来性のある職種です。

将来性がある理由としては、クラウド化が挙げられます。

近年では、オンプレミス(古い技術)からクラウド化が進んでおり、クラウドスキルを持ったネットワークエンジニアの需要や将来性が高くなってきています。

従来のオンプレミスの技術は、ネットワークやサーバーをクライアント企業まで足を運び、ネットワーク機器を繋いで、企業内でネットワークを構築する必要がありました。

オンプレミスのイメージ画像

オンプレミスのイメージ画像

ですが、クラウドの進歩により、わざわざ足を運ばなくても、クラウド上でネットワークの構築ができるようになってきました。

クラウドについて

クラウドについて

クラウドにログインするIDとパスワードがあれば、クラウド上でネットワークの構築ができるようになりました。

例えば、北海道や沖縄に住んでいても、クラウド上でネットワーク構築ができるようになりました。

クラウドの将来性

クラウドの将来性

出典:総務省

総務省が調査したクラウドの売上予測データによると、年々上がっていくことが予測されています。

ネットワークエンジニアにはオンプレミスの知識に加えて、クラウドのスキルを身に付けると将来性の高いエンジニアになることが可能です。

関連記事ネットワークエンジニアの将来性は低くてオワコン?クラウド普及の影響とは

2-2.クラウド化によるネットワークエンジニアのスキルの変化

インフラのクラウド化により、ネットワークエンジニアのスキルセットは以下のように変化します。

スキルセット

  • ・クラウドサービスプラットフォーム理解・導入
  • ・構成管理ツールの理解・導入
  • ・ネットワークセキュリティの設計・実装

それぞれについて説明します。

●クラウドサービスプラットフォーム理解・導入

クラウドサービスプラットフォームとは、アプリケーションの実行やデータ保存ができる基盤をWeb上で展開しているサービスのことです。

3大クラウドと呼ばれるAWS、Azure、GCPは、多くの企業がクラウド環境の構築に利用しています。

日本では、AWSのシェア率は3割以上を占めております。

クラウドのスキルを身に付けていきたい方はAWSの勉強から入るとよいでしょう

AWS上でのネットワーク関連のサービスは以下があります。

AWSのネットワーク関連のサービス

ネットワークエンジニアとしてスキルを身に付けたあとで、AWSのアカウントを開設して、触ってみるのもよいでしょう。

●構成管理ツールの理解・導入

構成管理ツールとは、ITシステムを一括管理できるツールのことです。

代表的な構成管理ツールにはPuppet、Chef、 Ansibleなどがあり、これらはサーバーだけでなく、ネットワーク機器に対しても活用されています。

●ネットワークセキュリティの設計・実装

近年では、世界各地でサイバー攻撃が増加しており、日本へのサイバー攻撃も非常に多いです。

クラウド環境はセキュリティ対策が重要であり、特に情報漏えい対策が重視されます。

アクセス制御、監査、暗号化などのスキルや知識が求められます。

これらのスキルを習得することで、需要の高いネットワークエンジニアになれると考えられます。

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3.ネットワークエンジニアの仕事内容

ここからは、ネットワークエンジニアの仕事内容について詳しく説明します。

3-1.ネットワークエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアはフェーズ(工程)により、仕事内容が変わってきます。

大きく分けて、上流工程」と「下流工程」に分かれています。

上流工程

下流工程

  • ・保守
  • ・運用
  • ・監視

それぞれの工程毎に解説していきます。

●要件定義

ネットワーク環境を求めているクライアントの要望をヒアリングして、システムの範囲や拡張性、信頼性、性能などの要件を決定します。

セキュリティや各種OS、サーバーなどに関する知識をもとに、的確なアドバイスを行います。

要件をヒアリングし、要件定義書に落とし込んでいきます。

 ●設計

要件定義に基づいて、ネットワークやサーバーの設計を行います。

この段階でハードウェアやソフトウェアを選定して、コスト算出、スケジュールを作成して、作業計画書を仕上げます。

設計は「基本設計書」と「詳細設計書」に分かれています。

●構築

設計書に基づいて、ネットワークやサーバーの構築・設定を行います。

主な業務はネットワーク機器の設定、アプリケーションや構成管理ツールの導入などです。

システム運用を開始する前にテストを実施して、問題がないことを確認します。

近年では、クラウド化が進んでいるため、実際に機器の設置等はなく、クラウド上で構築することが増えてきています。

●運用・保守

障害対応やソフトウェア、ハードウェアのアップグレードなどを行うことで、ネットワークやサーバーの安定稼働を支えます。

主な業務はアラート発生時の対応、サーバーの構成変更、問い合わせ対応、パッチ適用、アプリケーション設定変更などです。

●監視

システムやサーバーに異常がないか、24時間365日シフト制で監視します。

アラートが発生したときは、確認作業や一次対応を行い上位者(運用・保守)に報告します。

作業の手順やルールはマニュアル化されています。

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4.ネットワークエンジニアの魅力

需要や将来性の高いネットワークエンジニアですが、実際に魅力はあるのでしょうか?

ネットワークエンジニアの魅力は以下となります。

魅力

  • ・未経験でも就職しやすい
  • ・手に職が付けられる
  • ・スキル次第で高収入
  • ・将来的にリモートも可能

4-1.未経験でも就職しやすい

ネットワークエンジニアは、未経験でも就職しやすい職種です。

なぜなら、運用・保守、監視など未経験でも需要のある業務領域が存在するからです。

未経験者の業務には、無線通信運用・監視、セキュリティサーバーの監視、ヘルプデスク、キッティング(PCのセットアップ作業)、ハードウェアの取り付けなどがあります。

 また、近年では研修が充実しているIT企業も多いため、入社後に研修のある企業も多いです。

4-2.手に職が付けられる

ネットワークエンジニアはスキルを高めることができれば、手に職が付けられます。

ネットワーク機器の取り扱いや基礎的なネットワーク技術 (TCP/IPなど)は世界標準であり、業種業態、国内外問わず活躍できるフィールドがあります。

また、需要の高いクラウドや構築スキルを身に付けることで市場価値が高まり、就職や転職先の選択肢が広がります。

4-3.スキル次第で高収入を狙える

ネットワークエンジニアは、スキル次第で高収入を狙える職種です。

自分のスキルを客観的に証明できる資格が多数あり、下流から上流工程を目指せるようにキャリアパスも整っています。

また、大規模ネットワークの構築やネットワーク改善の経験を積むことで、年収を高めることが可能となっています。

また、スキル次第では、年収1,000万円も可能となっている職種でもあります。

関連記事:【年代別】ネットワークエンジニアの年収を解説|低い?1000万円稼げる?

4-4.将来的にリモートワークが可能

ネットワークエンジニアは、リモートワークが可能な職種であると言えます。

インフラのクラウド化により、ITリソースの管理がより柔軟にコントロールできるようになりました。

オンライン環境さえ整っていれば、一部の業務を除いて、出勤時と大きく変わらない環境で業務を遂行できます。

ただし、リモートワークはスキルがあって初めて選択することができる働き方になります。

関連記事ネットワークエンジニアに必要なスキルは?向いている人の特徴なども紹介

5.ネットワークエンジニアの平均年収とキャリアパス

ネットワークエンジニアの平均年収とキャリアパスについて解説します。

5-1. ネットワークエンジニアの平均年収と1000万円は可能か?

需要や将来性の高いネットワークエンジニアですが、平均年収が低いとモチベーションにも繋がらないでしょう。

ネットワークエンジニアの平均年収と1,000万円が可能かを解説します。

●ネットワークエンジニアの平均年収

大手求人サイトを調査したところ、ネットワークエンジニアの平均年収は451.65万円でした。

令和3年 民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は443万円とされており、日本の平均年収を上回っています。

ネットワークエンジニアの監視や運用などの仕事は未経験者でも参入しやすいため、他のエンジニアと比べると、平均年収が低くなっています。

しかし、ネットワークエンジニアに限らず、どんな職種のエンジニアもスキルを磨けば磨くほど、年収は高くなっていく傾向があるため、平均年収だけに捉われないようにしましょう。

●ネットワークエンジニアは1,000万円も可能か?

結論からお伝えすると、1000万円も可能です。

ネットワークエンジニアが年収1000万円を達成するには、スキルを高め、フリーランスやプロジェクトマネージャーなどを目指す必要がございます。

1000万円達成する方法

  • ・フリーランスになる
  • ・プロジェクトマネージャーになる
  • ・外資系の企業に入社する

また、CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)などの資格を取得し、外資系企業に転職すれば、1000万円達成できる可能性はございます。

関連記事【年代別】ネットワークエンジニアの年収を解説|低い?1000万円稼げる?

5-2.ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアのキャリアパスは、大きくスペシャリスト系とゼネラリスト系の2つに分けられます。

●スペシャリスト系

スペシャリスト系は、特定分野の専門家として技術力を高めていく職種が該当します。

  • ・セキュリティエンジニア
  • ・セキュリティスペシャリスト
  • ・ネットワークディフェンダー
  • ・トップアーキテクト

●ゼネラリスト系

ゼネラリスト系は、広範囲なスキルや知識、マネジメント実績が求められる職種が該当します。

  • ・プロジェクトマネージャー
  • ・フルスタックエンジニア
  • ・テクニカル・エバンジェリスト
  • ・ITコンサルタント

上流工程を中心として、プロジェクトを成功に導く活躍が期待されます。

関連記事ネットワークエンジニアのキャリアパス5選!キャリアアップ方法も紹介

6.ネットワークエンジニアにおすすめの資格

ネットワークエンジニアは、資格を持っていなくても就職できます。

ただ、実務未経験でも取得できる資格があるため、採用活動を少しでも有利に進めたいのであれば、資格を取得した方が良いでしょう。

ネットワークエンジニアにおすすめの資格は以下の3つです。

おすすめ資格

  • ・CCNA
  • ・LPIC Level1
  • ・AWS

それぞれについて詳しく説明します。

6-1.CCNA

CCNA(Cisco Certified Network Associat)は、ネットワーク機器世界最大手のシスコシステムズ社が実施している資格試験です。

「シスコ技術者認定」には5つのレベルがあり、CCNAは下から2番目のアソシエイトレベル(基礎レベルの認定)に該当します。

CCNA資格難易度

CCNA資格難易度

試験ではネットワークの基礎的な知識に加えて、クライドやセキュリティに関する知識が問われます。

CCNAを取得すると、同社の主力商品であるCiscoルータやCatalystスイッチの設定やトラブルシューティングに関する知識、基礎的なネットワーク技術を証明できます。

6-2.LPIC Level1

LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、カナダに本部を置くNPO法人Linux技術者認定機関LPIが実施している資格試験です。

「Linux技術者認定」には3つのレベルがあり、LPIC Level1は経験が浅い初心者向けの内容です。


LPIC Level1は101試験と102試験の両方に合格する必要があり、101試験ではシステムアーキテクチャ、Linuxのインストールとパッケージ管理など。102試験では、Linuxシステムのネットワーク設定、セキュリティなどに関する知識が問われます。

LPIC Level1取得すると、サーバーの構築・運用・保守ができるLinuxエンジニアであることを証明できます。

6-3.AWS

AWS認定は、AWS(Amazon Web Services)が実施している資格試験です。

全11種類のうち、「AWS Certified Cloud Practitioner(初心者向け)」は実務未経験でも受験できます。

試験ではAWSクラウドのユースケース、クラウドの概念、セキュリティなどに関する知識が問われます。

AWS Certified Cloud Practitionerを取得すると、AWSに関する基礎的な知識やクラウドへの理解を証明できます。

関連記事【資格7選】ネットワークエンジニアに必要な取得すべきおすすめの資格を解説

7.未経験からネットワークエンジニアになるには

ネットワークエンジニアは、未経験でも挑戦しやすい職種です。

そもそもIT業界は人材不足であり、ネットワークエンジニアを含むDX人材の需要は年々増加しています。

まったくの未経験でネットワークの設計や構築は難しいかもしれませんが、運用・保守、監視などの業務なら、それほど高いスキルは求められません。

「未経験歓迎」「未経験可」と記載されている求人も少なくないため、積極的に応募してみましょう

また、就職・転職活動と同時に資格取得を目指すのも一つの方法です。資格を持っていれば、未経験でも知識があることを証明できます。

当社でも、未経験のITエンジニアの実績は多くあります。気軽にご応募ください。

 

8.まとめ

ネットワークエンジニアの現在の需要について解説してきました。

最後の本記事の内容をまとめておきます。

まとめ

  • ・ネットワークエンジニアの需要はクラウド化により、クラウドのスキルと知識を持ったエンジニアの需要が上がっています。
  • ・総務省のデータによると、クラウドは今後も伸びてくると予想されており、ネットワークエンジニアはクラウドのスキルは必須になるでしょう。

ネットワークエンジニアの需要は人手不足で年々高まっており、一人一人の価値は上がっております。

そのため、ネットワークエンジニアとして、スキルを高めることができれば、高年収を期待できます。

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この記事の監修者

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土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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