ネットワークエンジニアに及ぼすAIの影響は?変化する仕事と転職戦略を解説|インフラ職業ゴシップ
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。
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- ・AIがネットワークエンジニアの仕事に与える影響は?
- ・ネットワークエンジニアの仕事は将来AIによってなくなる?
- ・ネットワークエンジニアの業務にAIを活用する方法はある?
「将来ネットワークエンジニアの仕事はAIに奪われるんじゃないか」という不安の声を聞くことがあります。
結論から言えば、一部の業務はAIに代替されますが、ネットワークエンジニアの仕事すべてをAIが代替できるわけではありません。
しかし、AIの活用が進んでいくことで、ネットワークエンジニアの役割は変化していくと考えられます。そのため、AIが業務に与える影響を正しく理解し、今後のキャリア戦略を検討することが大切です。
事前に読みたい⇒ネットワークエンジニアに将来性はある?活躍しつづけるための必要スキルやキャリアパスを解説|インフラ職業ゴシップ
目次
1.AIはネットワークエンジニアを完全に代替はできない
AIの発展は目覚ましいものがありますが、ネットワークエンジニアの仕事を完全に代替することは難しいです。
特にネットワークエンジニアの上流工程には、以下のようなAIには難しい要素を含んだ仕事が多くあります。
- ・複雑なコミュニケーションが必要な仕事
- ・創造性が求められる仕事
- ・状況判断や臨機応変な対応が必要な仕事
- ・高度な専門知識や経験が必要な仕事
例えば、企業の成長戦略に合わせたネットワークインフラの設計や、セキュリティ脅威に対する迅速な対応等は、人間による状況に応じた臨機応変な判断が必要です。
AIはネットワークエンジニアの業務を加速させる強力な支援ツールですが、人間の業務を完全に代替するのは今のところ現実的ではありません。
特に社会インフラをAIに任せると言った「心理的ハードル」や責任の所在をどこに置くのかといった「法整備」等の問題も大きく関わっています。
しかし、手順が決まったルーティン作業はAIの得意分野のため、監視・運用等の下流工程業務の一部はAIに代替される可能性が高いといえます。
今後は、AIを活用できるスキルや、AIには難しい企画立案等の高度な業務スキルを持ったネットワークエンジニアが求められていくと考えられます。
2.AIがネットワークエンジニアの業務に与える影響
AIがネットワークエンジニアの業務にどんな影響を与えるのか、詳しく解説します。
2-1.パターン化できる作業はAIに代替される可能性大
一定のルールに基づいた単純作業の自動化はAIの得意分野のため、パターン化できる業務はAIに代替される可能性が高いです。すでに、以下のような業務を行うAIツールは実用化されています。
- ・ネットワーク機器の設定や構成変更
- ・定型的なアラート対応や簡単な障害検知
- ・レポート作成
AIは膨大なデータを高速に処理し、ルーティンワークを効率的に行うことができます。
今後ネットワークエンジニアとして活躍しつづけるには、AIでは難しい高度な判断や創造的な業務を行えるスキルが必要になります。
2-2.上流工程業務はAIに代替されにくい
ITインフラの設計・企画といった上流工程業務は、AIに代替されにくい業務です。
また、ITインフラをどのように構築するか企画する業務も、AIには難しい業務です。クライアントとの密なコミュニケーションからニーズを的確に汲み取り最適な設計を提案することはAIには困難です。
そのため、上流工程に携わるネットワークエンジニアは、今後も重要な役割を担いつづけると考えられます。AIに代替されないネットワークエンジニアになるには、上流工程のスキルを身に付けることが重要です。
3.AIで変わるネットワークエンジニアの役割
AIの活用が進んでいくことで、ネットワークエンジニアの役割がどのように変化していくのかを解説します。
3-1.AIの活用とプロジェクト管理の人材が優遇
AIを効果的に活用できる人材とプロジェクト全体を管理できる人材が、今後重宝されると考えられます。
AIの判断は学習データに依存するため、データに偏りがあると不適切な結果を出力する可能性があったり、出力結果に対し責任を持つことができなかったりといった問題点があります。そのため、AIの仕組みを理解し、AIの判断を採用するか意思決定をする人間が必要になるのです。
ネットワークエンジニアはAIを活用するスキルとプロジェクトを管理するスキルを習得し、自らの価値を高めていくことが大切です。
3-2.企画立案など付加価値の高い業務に専念
AIがルーティンワークを担うことで、ネットワークエンジニアはより付加価値の高い業務に専念できるようになります。
具体的には、5GやIoT等の新技術を活用したネットワーク構築の企画立案、SDN(Software-Defined Networking)やNFV(Network Functions Virtualization)といった先進的なネットワーク技術の導入戦略の策定といった業務です。
このような付加価値の高い業務を担うために、インフラ領域全体のスキルセットや最新のIT技術に関する知識を取得することが重要です。
4.ネットワークエンジニアの業務におけるAI活用法2選
ネットワークエンジニアの業務でAIを活用する具体的な方法を紹介します。
4-1.生成AIを使ったプログラミング領域へ進出
ネットワーク自動化やSDNの普及により、ネットワークエンジニアにもプログラミングスキルが求められるようになっています。生成AIを活用すれば、効率的にプログラミングを行うことが可能です。
例えば、以下のような場面で生成AIを使用することができます。
- ・設定ファイルの自動生成:ルーターやスイッチの設定ファイルのテンプレートを生成
- ・ネットワーク監視スクリプトの作成:ネットワークログを解析するためのスクリプトを生成
- ・自動化スクリプトの作成:ネットワーク機器の設定変更や更新を自動化するスクリプトを生成
- ・テストスクリプトの開発:ネットワークの性能やセキュリティをテストするためのスクリプトを生成
生成AIでプログラミングコードを生成すれば、開発時間を大幅に短縮可能です。ただし、生成AIが作成したコードは必ず人間が確認し、適切に修正・最適化する必要があります。
そのため、AIを使用する場合でも、ネットワークエンジニアは自身でプログラミングが行えるスキルを持っている必要があります。
4-2.レポーティング業務の作業時間を短縮
ネットワークパフォーマンスやセキュリティ状況に関するレポート作成は、ネットワークエンジニアの重要な業務のひとつですが、AIを活用し大幅に効率化することが可能です。
また、データ分析結果を基に読みやすいレポート文章をAIで自動生成することも可能です。
AIによるデータ分析と文章生成を活用することで、レポートの作成時間を大幅に削減できるだけでなく、より深い洞察を含むレポートを作成することも可能になります。
ただし、AIが生成したレポートの内容は必ず人の目でチェックし、必要に応じて専門知識に基づいた解釈や提言を加えることが重要です。
5.ネットワークエンジニアが取るべきAI時代の転職戦略
AI時代に生き残ることができるネットワークエンジニアになるための転職戦略を解説します。
5-1.下流工程業務からの早期脱出
AI時代にネットワークエンジニアとして活躍しつづけるためには、まずは下流工程から上流工程に早期にステップアップすることが重要です。
AIによる自動化が進む中、ネットワーク機器の設定や基本的なトラブルシューティング等の下流工程業務に特化したスキルセットでは、将来的に市場価値が低下する恐れがあります。上流工程業務を担当するためには、以下のようなスキルを身に付ける必要があります。
- ・ネットワークの要件定義・設計・構築スキル
- ・プロジェクトマネジメントスキル
- ・最新のネットワーク技術の知識(仮想化やクラウド等)
- ・ドキュメンテーションスキル
ネットワークエンジニアとしての価値を高めるためには、これらのスキルを身に付け、より高度な技術や知識が要求される上流工程へとステップアップすることが大切です。
5-2.ネットワーク領域以外へのスキルアップ転職
近年、ネットワーク領域だけでなく、関連するほかのIT領域のスキルを併せ持つ人材の需要が高まっています。
また、ネットワークセキュリティの専門知識を深め、ネットワークとセキュリティの両面から企業のITインフラを支える「セキュリティエンジニア」として活躍するというキャリアステップもおすすめです。
昨今、サイバー攻撃の増加によりセキュリティの重要性が増しているため、セキュリティエンジニアの需要は高まっています。
ネットワーク領域以外のスキルを身に付け、より幅広いキャリアの選択肢を確保することがAI時代の有効なキャリア戦略です。
5-3.プロジェクトマネジメントへのキャリアアップ
AI時代におけるネットワークエンジニアにとって、プロジェクトマネジメントへのキャリアアップも有効な転職戦略のひとつです。
AIや自動化ツールの導入により、技術的な業務の一部が自動化される一方、複雑化するプロジェクトを統括し、成功に導くプロジェクトマネージャーの需要は高まっています。
ネットワークエンジニアとしての技術的なバックグラウンドがあり、プロジェクトマネジメントのスキルがあれば、大規模なネットワーク構築プロジェクトやAIを活用したネットワーク最適化プロジェクトで、プロジェクトマネージャーとして活躍できます。
技術的専門性とマネジメント能力を兼ね備えたハイブリッドな人材になれば、AI時代においても高い市場価値を維持し、キャリアの可能性を広げることができます。
6.ネットワークエンジニアの転職ならユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアは、IT業界専門の就職・転職支援サービスです。
「AI時代に生き残れるエンジニアになりたい」という方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。弊社のサポートで転職を成功させた方の事例と、サービスの特徴を紹介します。
6-1.ユニゾンキャリアの転職成功事例
ー面談を通してご自身の市場価値は明確になりましたか?
キャリアアドバイザーの酒井さんから、ネットワークとサーバの資格を持っていることは強みになるということを伺っていたのと、面談で自分の経験を話した後に「大丈夫です、年収上がります!」と言ってもらって、自分のスキルや経験はちゃんと通用するんだなと思えました。
しかも、酒井さんに転職をサポートしてもらっている、という安心感もあったので、うまくいくだろうって思ってました(笑)
ーユニゾンキャリアを利用しようと思った理由は何ですか?
はじめて面談したときから、具体的なキャリアアップの方法とかをしっかり教えてくれて、希望をくれたのはキャリアアドバイザーの酒井さんだったので、もう転職支援をお願いしないっていう選択肢は無かったです。
自分で動いても内定は取れたかもしれないですけど、多分年収面だけ見ちゃって最善の選択はできないと思います。
しかも、自分で集められる情報にはやっぱ限界があって、酒井さんからもらう情報には勝てないので(笑)
ーユニゾンキャリアを利用した感想を教えてください!
キャリアアドバイザーの酒井さんは結構ラフな感じで接してくれて、すごく話しやすかったです。
あと面接対策では、ちゃんとダメなところはダメと指摘してくれて、僕としては本当にありがたかったです。
1人知り合いの人で転職について悩んでいる人がいたので、その人に酒井さんを紹介したら、無事転職成功していました。つまり人に紹介できるほど良いサービス、ってことです(笑)
ここからまたエンジニアとして頑張っていきます!本当にありがとうございました。
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6-2. ユニゾンキャリアのサービス特徴
ユニゾンキャリアでは、IT業界専門の就職・転職支援サービスを行っています。
「ネットワークエンジニアとして市場価値を高める方法を知りたい」「キャリアアップのために転職したいけれどどんな企業を選べばいいかわからない」という方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。
弊社のアドバイザーは、全員IT業界に精通したエンジニア転職のプロ集団です。最新の業界動向から、今後どのようなキャリアを歩めば市場価値を高められるか的確なアドバイスを行います。
現在のスキルの棚卸しや今後のキャリアプラン検討のサポートを実施し、市場価値の高いエンジニアとして活躍しつづけるためのキャリア戦略を提案することが可能です。
あなたのキャリアプランに合った優良企業から内定を獲得するために、徹底した選考対策も実施します。
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こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役