ネットワークエンジニアになるには?未経験者向けの資格や年収も解説|ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアになるには、どうすればいいの?
ネットワークエンジニアになるには、何の勉強すればいいの?
✓本記事の流れ
- ・未経験からネットワークエンジニアになるための具体的な方法
- ・転職、就職で圧倒的に有利になる勉強すべきこと
- ・【重要】未経験が転職・就職活動で気を付けるべきこと3選
本記事では、未経験者がネットワークエンジニアになる具体的な方法を詳しく解説します。
また、未経験の方は転職・就職で失敗しないために、気を付けるべきことも解説しています。
先に読んでおきたい⇒ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説!
目次
1.未経験からネットワークエンジニアになるには
実際、未経験からネットワークエンジニアになるための方法を具体的に解説します。
1-1.未経験からネットワークエンジニアになれるのか?
結論からお伝えすると、勉強しなくても、ネットワークエンジニアになれます。
理由としては以下となります。
理由
- ・ネットワークエンジニアの最初に任される仕事は未経験者でもできる
- ・未経験から募集しているIT企業が多い
- ・入社後の研修が充実している企業が多く、未経験者でも学びやすい環境がある
- ・IT業界は大幅に人手が不足している
近年では、未経験でも募集しているIT企業が多く、入社後に研修が充実している企業も多くあります。
未経験者を募集している背景としては、IT業界の大幅な人手不足にあります。
●IT業界の人手不足データ
「IPA情報処理推進機構DX白書2023年」の調査によると、8割以上の企業が人手不足と回答しています。
特にスキルの高いサーバーエンジニアが不足しており、未経験者から採用しているのが背景となります。
関連記事:ITエンジニアの人材不足って嘘?本当?2023年最新のデータで解説!
1-2.ネットワークエンジニアになるための具体的な方法
ネットワークエンジニアになるためには、以下の方法があります。
方法
- ・転職・就職サポート付きのスクールに通う
- ・ITエンジニア専門の転職・就職エージェントを利用する
- ・大手求人サイトを利用する
●転職・就職サポート付きのスクールに通う
転職・就職サポート付きのスクールは、ネットワークのことを無料で学ぶことができて、転職・就職のサポートもしてくれるスクールです。
スクールで勉強することにより、効率的に学べて、内定率97%という数値となっています。(当社のスクールのデータ)
おすすめのスクールをご紹介します。
名称 |
受講料 |
受講期間 |
特徴 |
就職実績 |
学べる 内容 |
受講形式 |
ユニゾン カレッジ |
無料 |
2週間~3ヶ月間 受講期間は選択可 |
未経験専用プログラムでIT業界に精通しているアドバイザーがサポート |
就職率98%以上 |
CCNA LPIC |
オンライン スクール |
GEEK JOB |
無料 |
3週間〜3ヶ月 |
最短1ヶ月でエンジニアを目指せる転職特化型のスクール |
就職率97.8% |
CCNA LinuC |
通学実践型 マンツーマン |
エンジニア カレッジ |
無料 |
2週間〜2ヶ月 |
ITエンジニア専門の転職支援会社が運営 |
就職率98.3% |
LPIC |
通学実践型 マンツーマン |
ネットワークエンジニアのスキルが無料で学べるスクールのみを紹介しています。
当社でも無料でスクールを開校していますので、気軽にご相談ください。
●ITエンジニア専門の転職・就職エージェント
転職・就職エージェントには、「総合型」と「専門型」で分かれています。
エージェントを利用するなら、ITエンジニアに強い、専門型を利用しましょう。
ITエンジニアの専門の転職エージェントは、エンジニアのみの求人を集め、担当者もIT業界に詳しいため、すぐに情報収集できるのが魅力的な部分です。
エージェントの利用メリットは以下となります。
メリット
- ・IT業界の全体像を説明してくれる
- ・キャリアパスを一緒に考えてくれる
- ・面接対策を徹底的にしてくれる
- ・良い企業とブラック企業の見分け方を教えてくれる
当社はITエンジニア専門のエージェントのため、目指そうと考えている方は気軽にご応募ください。
●ITの募集が多い求人サイトを利用する
転職・就職エージェントを利用しながら、IT募集が多い求人サイトを利用しましょう。
良いIT企業に入社するには、多くの情報を収集することが大事です。
特にITエンジニア募集が多かったのは以下の求人サイトです。
IT専門の転職・就職エージェントを利用しながら、1社は必ず登録しましょう。
2.ネットワークエンジニアになるには、何を勉強すればいい?
ネットワークエンジニアなるために、何の勉強すれば良いかわからない人は多いです。
こちらでは、勉強すべき内容を詳しく解説します。
2-1.勉強すべき内容
結論、ネットワークエンジニアをなるために勉強する内容は「CCNA」がおすすめです。
CCNAはネットワーク機器の世界最大手のシスコ社が運営しているベンダー資格です。
CCNAを取得することでネットワーク基礎が備わっているという証明になります。
●CCNAの試験概要
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
120分 |
合格率(%) |
非公開 |
合格ライン |
正答率60%以上 |
目安勉強時間 |
初学者140時間~200時間程度 |
出題数 |
102問 |
出題形式 |
選択形式、ドラック&ドロップ |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
11,000円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
ネットワークエンジニアを目指すなら、登竜門的な資格となるので、取得しておいてよいでしょう。
2-2.実践的に勉強する方法
実際にプログラムを打ち込み、手を動かして実践的に学ぶ方法があります。
ネットワーク構築を実践的に勉強するアプリは以下となります。
実践的な勉強
●Cisco Packet Tracer
Cisco Packet Tracerは無料で利用できて、プログラムを打ち込み、ネットワーク機器も仮想上で勉強できます。
(画像はフォルダにあり)出典:シスコシステム合同会社
上記のように、ネットワーク構築の演習が実践的に学ぶことができるため、ネットワークの基礎が身に付いている方には、おすすめです。
英語なので、ダウンロードで苦戦する方が多いため、ダウンロード方法を解説している記事を参考にしてください。
●GNS3
GNS3も手を動かしながら学ぶことができるアプリです。
出典:GNS3
Cisco Packet Tracer同様で、ネットワークの構築を仮想上で学ぶことができるため、おすすめです。
英語なので、ダウンロードで苦戦する方が多いため、ダウンロード方法を解説している記事を参考にしてください。
ある程度、ネットワークの基礎知識が固まった人は利用してみてもよいでしょう。
関連記事:ネットワークエンジニアの勉強すべき内容|勉強方法も解説
3.未経験者が転職・就職活動で気を付けるべきこと
未経験者が転職・就職活動を行う際には、以下の2点に注意が必要です。
注意すべき企業
- ・ITの業務ができない企業
- ・経歴詐称を強要させる企業
3-1.ITの業務ができない企業
IT企業の中には、エンジニアとして、採用されたのにITの業務ができない企業が存在します。
例えば、IT業務の研修と称して、電化製品販売会社や携帯ショップなどへの派遣を行い、全くスキルが身に付かない場合があります。
このような企業では、将来的にIT業務を行うことができるスキルを身につけることができないため、IT業務を望む求職者にとってはマイナスとしかなりません。
以下の記事で、更に詳しく説明しています。
見分け方についても解説していますので、参考にしてください。
関連記事:未経験からエンジニア転職は危険!気を付けるべきこと3選
3-2.経歴詐称を強要させる企業
ITエンジニアには「スキルシート」というものが存在します。
スキルシートはエンジニアの経験やスキルを記載したもので、企業に提出をすることでプロジェクトに参加できます。
未経験者のエンジニアにスキルシートを詐称させてプロジェクトにアサインさせて、高い金額を企業からもらう手法です。
このような企業には、絶対入社しないようにしてください。
実際にプロジェクトに入ると、しんどいのは自分自身です。
関連記事:【SES企業の闇】経歴詐称はもう辛い…。潜むリスクに備えろ!「対策と脱出法を徹底解説」
4.ネットワークエンジニアの仕事内容
ネットワークエンジニアになるには、仕事内容を理解しておくのも重要です。
未経験者向けに分かりやすく解説していますので、ご確認ください。
4-1.ネットワークエンジニア仕事内容
ネットワークエンジニアの主な仕事内容は、アプリ、システム、通信のネットワークを設計し、構築するのが仕事となります。
ネットワークエンジニアは工程毎に仕事内容が変わってきます。
以下の画像をご覧ください。
大きく「下流工程」「上流工程」に分かれています。
工程毎の仕事内容を詳しく解説していきます。
●要件定義
ネットワーク構築のために必要な要件を定義します。
クライアント企業からヒアリングをし、どのようなネットワークを構築していくのかを、要件定義書に落とし込んでいきます。
●設計
設計では、要件定義を基に、ネットワークの構成図を作成、必要な機器やシステムなどの選定も行います。
設計は「基本設計」と「詳細設計」に分かれています。
さらに詳しくしたものは詳細設計で、大きく決めたものは基本設計となります。
●構築
詳細設計書や基本設計書を基にネットワークを構築します。
ネットワーク機器やシステムを設置・接続します。設置作業が完了したら、各機器やシステムを設定して機能させます。
近年では、クラウド上でネットワーク構築が主流になってきたので、機器の接続は一切しないような構築業務となってきました。
●運用・保守
ネットワークを運用・保守するために、障害やトラブルの監視や解決を行います。
また、定期的なメンテナンスやアップデートも行います。
●監視
ネットワークは24時間365日稼働する必要があります。
そのため、日勤と夜勤の交代制でネットワークを監視する必要があります。
さらに詳しくは以下の記事で詳しく解説しています。
→ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説!
4-2.ネットワークエンジニアの働き方
それでは、ネットワークエンジニアの働き方を詳しく解説します。
ネットワークエンジニアの働き方は日勤と夜勤があります。
- ・上流工程の働き方:日勤で平日のみ
- ・下流工程の働き方:日勤と夜勤のシフト制
夜勤業務になった際の働き方を確認してみよう。
シフト例
下流工程の場合は企業にもよりますが、夜勤が発生する場合はあります。
ネットワークエンジニアになってから、どうしても夜勤が難しい方は以下の記事をご確認ください。
近年では、リモートワークの普及に伴い、自宅や外出先からでも業務を行うことができる環境が整備されつつあります。
上流工程のスキルを身に付ければ、リモートワークも可能になるでしょう。
5.ネットワークエンジニアを目指す未経験者におすすめの資格
ネットワークエンジニアを目指す未経験者には、以下の資格がおすすめです。
おすすめ資格
- ・CCNA(一番おすすめ)
- ・LPIC、LinuC
- ・基本情報技術者試験
5-1.CCNA
ネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ社が認定するネットワークエンジニアの基礎知識を問う資格です。
ネットワークの基本的な知識や構成、ルーティングなどに関する技術を学ぶことができます。
ネットワークエンジニアの登竜門資格となるため、ネットワークエンジニアを目指す方にはおすすめの資格です。
●CCNA概要
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
120分 |
合格率(%) |
非公開 |
合格ライン |
正答率60%以上 |
目安勉強時間 |
初学者140時間~200時間程度 |
出題数 |
102問 |
出題形式 |
選択形式、ドラック&ドロップ |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
36,960円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
当社でも無料でスクールを開校していますので、無料でご相談ください。
5-2.LIPC(LinuC)
「LPIC」と「LinuC」はLinuxのシステム管理者に必要な知識や技術を問う資格です。
Linuxサーバーの構築や管理、セキュリティ対策などを学ぶことができます。
ネットワークエンジニアに必要な知識の一つであるLinuxに関するスキルアップがはかれます。
また、オープンソースソフトウェアの使用が増える中、Linuxに関するスキルが求められるケースも増えてきているため、今後はより重宝される可能性が高いです。
●LPICの試験概要
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
90分 |
対象試験 |
101試験 and 102試験(5年以内に両方取得すること) |
合格率(%) |
50%前後 |
合格ライン |
正答率65%~70%以上 |
目安勉強時間 |
実務経験有:100時間~ 初学者:150時間~200時間 |
出題数 |
約60問 |
出題形式 |
選択問題 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
101:16,500円(税込) 102:16,500円(税込) |
受験場所 |
全国のテストセンター |
開催時期 |
通年 |
URL |
5-3.基本情報技術者試験
IT業界において必要とされる基本的な知識や技術を問う資格です。
ネットワークに関する知識の他に、プログラミングやデータベース、セキュリティに関する基礎的な知識を学ぶことができます。
ネットワークエンジニアとして必要とされるIT全般の知識を学ぶことができます。
また、基本情報技術者試験は、IT業界で働くための基礎となる資格の一つであり、ネットワークエンジニアとしてのスキルアップだけでなく、IT全般に関するキャリアアップにつながる可能性もあります。
●基本情報技術者試験の概要
試験概要 |
詳細 |
試験時間 |
科目A:90分 科目B:100分 |
合格率 |
25% |
目安の勉強時間(難易度) |
初学者 200時間 |
出題数 |
科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 |
科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
受験方式 |
CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 |
7,500円(税込) |
受験場所 |
全国(試験会場) |
開催時期 |
通年 |
公式URL |
6.ネットワークエンジニアのキャリアパスと年収
ネットワークエンジニアを目指す方はキャリアプランと年収は理解しておいたほうがよいでしょう。
キャリアや年収を知っておけば、勉強のモチベーションにも繋がります。
6-1.ネットワークエンジニアの平均年収
調査会社 |
平均年収 |
マイナビエージェント |
455万円 |
doda |
448.3万円 |
2社平均 |
451.65万円 |
出典:マイナビエージェント 職種別平均年収ランキング/doda職種図鑑
「令和3年 民間給与実態統計調査」によると日本の平均年収は443万円とされています。
ネットワークエンジニアの平均年収は、大手求人サイトを調査した結果451.65万円でした。
ネットワークエンジニアは未経験者が目指しやすい職種のため、平均年収がそこまで高くない傾向となっています。
しかし、経験やスキル、実績を積み重ねていくことで、より高い年収を得ることができるでしょう。
ネットワークエンジニアは1000万円も可能?
結論からお伝えすると1000万円を目指せる職種です。
ネットワークエンジニアが年収1000万円を達成するには、スキルを高め、フリーランスやプロジェクトマネージャーなどを目指す必要がございます。
関連記事;【年代別】ネットワークエンジニアの年収を解説|低い?1000万円稼げる?
6-2.ネットワークエンジニアのキャリアパス
ネットワークエンジニアのキャリアパスには以下があります。
キャリアパス
- ・クラウドエンジニア
- ・システムエンジニア
- ・プロジェクトマネージャー
- ・ITコンサルタント
- ・社内SE
- ・フリーランス
ネットワークエンジニアとして、スキルを身に付けるのが、大前提となりますが、キャリアパスを知っておくと、今後のキャリアの役に立つでしょう。
関連記事:ネットワークエンジニアのキャリアパス5選!キャリアアップ方法も紹介
7.ネットワークエンジニアに向いている人
ネットワークエンジニアとしての仕事は、高度な技術力が求められる分野です。
そのため、以下のような性格や能力が必要とされます。
向いている人
- ・勉強ができる人
- ・協調性がある人
- ・正確に作業ができる人
7-1.勉強ができる人
IT業界は常に新しい技術が生み出されており、新しい知識を常に吸収する必要があります。
ネットワークエンジニアになる人は、常に勉強し、自己学習ができる人が多いです。
また、ネットワークエンジニアは、さまざまなベンダー製品に関する知識が必要となるため、多くの製品を理解し、それぞれの技術について習得することが必要です。
7-2.協調性がある人
ネットワークエンジニアは単独行動よりも、チームでプロジェクトを行うことが多いです。
そのため、ネットワークエンジニアになるには、協調性がある人が向いています。
プロジェクトは、エンドユーザーの要望やニーズに応えることが求められます。
また、プロジェクトメンバーとしての役割を理解し、他のメンバーと協力して作業を進めることが重要です。
7-3.正確に作業ができる人
ネットワークは正常に動いていることが当然だと見なされるため、常にミスのない緻密な作業が求められます。
ミスがあると、システム全体がダウンする可能性があるため、ネットワークエンジニアになるには、正確に作業を行う能力が求められます。
また、正確さとともに、状況を正確に把握し、問題を解決する能力も重要です。
また、以下の記事ではネットワークエンジニアに向いている人について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→ネットワークエンジニアに向いている人の特徴とは?未経験の転職法も紹介
8.まとめ
本記事の解説をまとめます。
まとめ
- ・未経験者でもネットワークエンジニアになれる
- ・勉強しなくても、研修が充実している企業が多いので、面接対策をすれば、内定をもらえる
- ・CCNAの資格を取得していると、内定率は非常に高い
近年では、未経験者でもネットワークエンジニアになることができます。
ですが、ネットワークエンジニアは人気職種のため、倍率は高いです。
確実に良い企業に内定を獲得するには、面接対策は重要となってきます。
また、未経験者がネットワークエンジニアになるための勉強すべき内容は以下となります。
勉強すべき内容
- ・CCNAの取得
- ・また、ネットワークの基礎の知識を身に付けた方はCisco Packet Tracer、GNS3を利用して実践的に学ぶ
エンジニアの転職・就職活動は勉強すればするほど、良い企業への内定率は上がります。
もし、時間ある方は転職・就職活動前に勉強しておいてもよいでしょう。
このようなことで
悩まれています。
簡単30秒
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こんにちは!
はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役