エンジニアに向いていない人の特徴とは?理由と対処法まで解説|就職・転職者職業ガイド
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ・エンジニアに向いていない人はどんな人?
- ・エンジニアだけど、仕事が向いていないかも…。
- ・エンジニアには向いていないといわれた…。
「エンジニアになりたいけれど、自身が向いているかわからない」「エンジニアとして働いているけれど仕事が向いていない気がする」といった悩みを抱え、弊社に相談にくる方もいらっしゃいます。
仕事への向き不向きは、多くの方が悩むポイントです。
事前に読みたい⇒ITエンジニアの適性は?エンジニアの特徴や性格から向き不向きを分析!|就職・転職者職業ガイド
目次
1.エンジニアに向いていない人の特徴5選
事前に読みたい⇒【簡単図解】エンジニアの仕事内容をわかりやすく解説!工程・職種・企業の3要素からみる仕事の違い|就職・転職者職業ガイド
下記のような特徴を持つ人は、エンジニアに向いていないといえます。
- ・IT技術に興味がない
- ・受け身な姿勢である
- ・協調性に欠ける
- ・学習意欲が乏しい
- ・地道な作業が苦痛
ひとつずつ理由を紹介します。
1-1.IT技術に興味がない
そもそもIT技術に興味がないという人は、エンジニアには向いていないといえます。
IT業界の技術は日々進歩しており、エンジニアは最新情報を入手したりスキルを習得したりすることが必要です。
学生の頃に得意科目があった理由は、学ぶ過程でおもしろいと感じるようになったからではないでしょうか?
おもしろいと感じるためには、興味を持って行動に移すというのが重要です。
IT技術に興味がないと、学ぶ意欲が沸かずにエンジニアとして活躍しつづけるのが難しくなります。
このように人は興味がないものを長く続けるのは難しいものです。
そのため、IT技術に興味がない人は、エンジニアの仕事に楽しさを感じられずモチベーションも下がってしまいがちです。
業務自体はこなすことはできても、働く目的が見出せずキャリアに迷ってしまう可能性もあります。
IT技術に興味がない人は、エンジニアとしていきいきと働くことは難しいといえます。
1-2.受け身な姿勢である
仕事に対して受け身な姿勢の人は、エンジニアに向いていません。
エンジニアの仕事では、「問題解決力」が求められます。
プログラミングをしていると分かりますが、コード自体に細かな抜けがあったり、機能自体がどこかでぶつかったりして、エラーが出ることなどは頻繁に起こります。
このような時に何もしないで物事が解決されることはほぼありません。
いわれたことをこなすだけでなく、自身で調べたり、提案したり、原因を特定したりする姿勢が必要です。
エンジニアは地道な努力により経験を積みスキルを身に付けることが必要な職種です。
受け身な人は自身でトライ&エラーができないため、スキルアップが難しくなります。
このように、自身で新たなことに挑戦する好奇心や自発性がない人は、エンジニアに向いていないのです。
1-3.協調性に欠ける
協調性に欠ける人も、エンジニアには向いていません。
IT業界ではプロジェクトの規模が大きくなるほど、チーム単位で働くケースが多くなります。
例えば、プロジェクトメンバー間で情報の共有がスムーズにできなければ、業務に遅延が生じ納期に間に合わないといった事態も発生しかねません。
大規模なプロジェクトになると、誰がどの部分を担当していて、進捗がどのくらいなのかといった部分を明確にする必要があります。
エンジニアは、1人でパソコンに向かっているイメージを持たれがちですが、実際には周囲と協力して仕事を進めることが求められます。
また、この協調性というのは対面だけでなく、リモート環境やテキストチャットにも当てはまる内容です。
1-4.学習意欲が乏しい
学習意欲が乏しい人は、エンジニアとして長く働きつづけるのには向いていません。
IT業界は、技術の進歩が早い業界です。日夜、たくさんの新しい技術やプラットフォームが生み出されています。
エンジニアは常に最新情報のキャッチアップとスキルをアップデートし続けなければなりません。
エンジニアになったことで満足してしまい、新しいことを学習する意欲と継続力が欠如している人は、エンジニアに向いてないといえます。
1-5.地道な作業が苦痛
地味な作業が嫌いな人は、エンジニアには向いていないといえます。
下流工程では、プログラムでエラーが発生した場合、コードの見直しと動作確認を繰り返すなど、細かい作業が必要です。
エラーの原因をひとつずつ確認しながら問題解決をしなければならないため、コツコツ業務を進めるのが苦手な人には向いていません。
また、エンジニアといってもどのような立場で仕事を行うかは様々です。
チームの先頭に立ちプロジェクトを進めることもあれば、サポート業務に徹することもあります。サポート業務では、より地道な作業が要求されることもあります。
上流工程でも要件定義書などはドキュメント作成が必須だったり、ミスがあれば全体に影響が出るため細かいチェックが必要だったりします。
このように、地道な作業を苦痛と感じる人は、エンジニアとして働くのは難しいといえます。
2.エンジニアに向いていないと感じる理由と落とし穴
エンジニアに向いていないと感じる人は、どのような点を向いていないと感じることが多いのか、向いていないと感じてしまう理由を紹介します。
2-1.エンジニアに向いていないと感じる理由
エンジニアに向いていないと感じる理由として多く挙げられるのは、下記のようなものです。
- ・仕事でミスをして迷惑をかけてしまった
- ・作業スピードやミスを上司に詰められた
- ・内容が難しくて付いていけていない
- ・納期に追われる状況に嫌気が刺した
- ・考えが伝わらず我慢している
エンジニアの仕事は、うっかりしたミスひとつでプログラムが作動しなくなるという可能性もあります。
自身のミスでプロジェクトメンバー全員に迷惑をかけてしまい、責任を感じてしまうという人もいます。
上手く作業が進まなかったり、ミスをしてしまうことを上司に責められることで精神的な辛さを感じてしまうこともあるのです。
また、プログラミング言語の習得が難しく、ある程度習熟するまでの間に「仕事に付いていけない」と悩み、「向いていないのでは?」と感じてしまう人もいます。
エンジニアは、納期に追われることが多い仕事です。
特に受託開発の場合、クライアント側の都合で納期を厳守しなければならず、時には残業して対処するしかない場合もあります。
納期に追われることが精神的にも肉体的にも辛いと感じ、仕事に嫌気が差してしまう人がいるのも事実です。
エンジニアは、非エンジニア職のユーザーの要求を聞いてシステムを開発することも多く、無理難題をいわれることも少なくありません。
「専門用語が通じない」「自身の考えが上手く伝わらない」と悩み、ストレスを感じる人も多くいます。
このように、エンジニアに向いていないと感じるのには様々な理由があるということです。
向いていないという感覚は、感情によって引き起こされるものが大半。
2-2.人の能力は後天的な要素が大きい
人の能力は、後天的な要素からできあがることが多いという事実があります。
エンジニアの仕事に向いていないという理由で「能力不足」を挙げる方は多くいますが、能力は後天的な要素が大半を占めるものです。
能力は、分解すると「資質」と「スキル」の集合によって形成されます。
資質はいわば才能ですが、スキルは学習や実践によって取得が可能なものです。
エンジニアに必要なシステム設計やプログラミングといったスキルは、基本的にロジックで構成されています。そのため、資格や研修などで体系化されています。
スキルの習得度合いは、インプット量とアウトプット量の多さで決まります。
インプットは「学習」アウトプットは「経験」で、これらは努力で増やすことができるものです。
現在、エンジニアに向いていないと感じている人は、自身の努力量を改めて見直してみることをおすすめします。
向いていないと感じるのは、行動量が足りていないことが原因かもしれません。
エンジニアに向いていないと感じる理由の多くは、努力量の不足や一時的な感情によるものの可能性が高いのが事実です。
事実、私もエンジニアを辞めたいと思ったときの大半は自分の思う通りに進まないことが原因でした。
しかし、よくよく考えた時に、人生は上手くいかないことがたくさんあると思いました。すると、怒りや苛立ち、無力感といった感情が落ち着いていった感覚を今でもよく覚えています。
このように、一時的な感情で諦めてしまうのはもったいないというのがお伝えできることです。
3.エンジニアに向いてないと感じた時の対処法
エンジニアとして働いているが向いていないと感じた場合の対処法は、下記の4つが挙げられます。
- 現状の不満と取り組みの本気度を整理する
- 自身の強みと弱みを整理する
- 環境要因と自己要因に切り分ける
- 課題を整理して裁量の中で解決できるか検討する
それぞれ私が実践してきたことを詳しく紹介します。
3-1.現状の不満と取り組みの本気度を整理する
今の仕事に感じている「不満」と、自身の仕事に対する取り組みへの「本気度」を整理してみることをおすすめします。
どんな仕事もはじめから上手くいくことばかりではありません。最初は上手くいっても、途中で壁にぶつかり意欲が失速することもあります。
エンジニアとして、キャリアアップや年収アップするためには、どうしても努力が不可欠です。
しかし、何をどこまで我慢・努力できるかは人それぞれで違うものです。
自身は「現状のどこに不満を感じているのか」「今の仕事で手に入れたいものがあるのか」「反対に何なら我慢できるのか」は、一度整理して考えることをおすすめします。
あらためて考えてみると、現状の不満を我慢するほど今の仕事に魅力はないと割り切れる可能性もあります。
逆に、自身の理想の将来像を実現するためには、今は努力をするべき時期だということが明確になるかもしれません。
「将来どうなりたいか」というイメージを具体化することで、自分自身の価値観が明確になります。
何に重きを置いているかが明確になれば、その条件を満たすには今何をすべきかが自ずと分かってきます。
3-2.自身の強みと弱みを整理する
自己分析をし、自身の「強みと弱み」を整理します。
今の仕事が向いてないと感じるのは、自身の強みを活かしきれていないからかもしれません。
強みを活かせていない場合「もっと自分が活躍できる仕事があるのではないか」「この仕事は向いていないのではないか」と感じてしまう可能性が高いです。
強み・弱みは見方によっては反転する可能性もあります。
強みと弱みを自覚したうえで、強みはどの場面で活かし、弱みはどうやってカバーするかが大切です。
このように、強み・弱みを認識できなければ、ほかの職業を選択したとしても同じ状況に陥ってしまう可能性があります。
3-3.環境要因と自己要因に切り分ける
現状を改善するためには、今の仕事が向いていないと感じている要因が環境によるものなのか、自身によるものなのかを切り分けて考えてみることがおすすめです。
例えば「過剰なノルマに追われる」「企業風土が合わない」といったことは、今の環境要因が大きいと考えられます。
しかし、「ミスが多い」「周りの仕事について行けない」というのは、自己要因が大きいといえます。
環境要因であれば、エンジニアという職種が向いていないのではなく、今の職場が合っていないのかもしれません。
その場合、職種を変えるのでなく別の職場に転職するという方法をとることが検討できます。
自己要因であれば、自身の努力によって解決するものなのか、性格的に向いていないのかを分析してみる価値があります。
要因によって対処方法は変わるため、向いていないと感じている要因を分析することが大切です。
3-4.課題を整理して裁量の中で解決できるか検討する
現状の仕事が向いていないと感じるポイントを洗い出したうえで、自身の裁量で解決できる課題なのかを検討してみます。
例えば「周囲とコミュニケーションが上手くいかない」ということが課題であれば、自身の行動を改善することで解決できる可能性があります。
具体的にいえば「伝える順番を変える」「声のトーンやスピードを変える」「聞き役・話役などの役割で捉える」などが挙げられます。
しかし、心理的安全性が欠如しているような職場では、社員はパフォーマンスを発揮できません。
そのような状況であれば、仕事の向き不向きの問題でなく、労働環境に問題があるので自身で解決することは困難です。
他にも「ミスが多い」「仕事のスピードが遅い」などの理由で落ち込み、仕事が向いていないと感じてしまう人も多いですが、これらの問題は自身の裁量で解決できることが多いのが事実です。
仕事に向いていないかもと思った際は、まずは一度すべて自分事として捉え、自身の裁量で解決ができないか検討してみることをおすすめします。
4.エンジニアに向いている人の行動からヒントを見つける
自身がエンジニアに向いていないかもしれないと感じたら、エンジニアとして活躍している人の行動を分析してみると、成功のヒントを見つけられる可能性があります。
「この人のようになりたい」と思うようなエンジニアがいれば、その人の下記のような点を確認してみることをおすすめします。
- ・情報収集をどのくらいの頻度と量で行っているか
- ・エンジニアを始めたばかりの時はどのくらい勉強していたか
- ・普段の業務に関して意識的に行っていることは何か
- ・どのような観点で仕事に向き合っているのか
- ・モチベーションが下がった時にどのように対処したのか
そして、これらの行動を真似ることからはじめてみるのです。人の良い部分を真似をするというのは、非常に効果的です。
ポイント!
日本には「守破離」という武道における修行の考え方があります。
守は「基本や型を身に付ける」破は「既存の型を破り発展させる」離は「基本や応用から離れ、独創的かつ個性を発揮する」ことを指すといわれています。
守破離は、誰もが使える「その道の上級者になるための近道」です。
私も実践していましたが、エンジニアとして成長したいと思ったら、人の真似から入るのは非常に効果的です。
5.同じ仕事も環境が変われば改善されることも
現状自身の努力で解決できない要素によって、エンジニアが向いていないと感じる場合、環境を変えるという方法をとることをおすすめします。
同じ職業でも、環境が変わることで劇的に状況が好転することもあるからです。
私自身、同じIT業界内での転職を経験しています。
以前の職場では、エンジニアとして雇用されたもののヘルプデスク業務だったため、自身の目指す将来像を実現するためのスキルがつかないことに悩んでいました。
しかし、別の企業に転職することで、システムの開発に携わることができ、多くの経験を重ね大規模なシステム開発プロジェクトを成功させることもできました。
職場を変えたことで、同じ仕事でも楽しく感じるようになったのです。
あくまで自身が努力をするという前提があってのことですが、現状に限界を感じているのであれば、別の企業への転職をおすすめします。
弊社ユニゾンキャリアでは、現状の不安を解消し、成長できる環境への転職を支援しています。
自身には向いていないと感じて、エンジニアというキャリアをあきらめてしまう前に一度、ご相談いただけると幸いです。
IT業界専門の専任アドバイザーがあなたのキャリアプランの構築から最適な企業への内定まで並走してサポートします。
ご相談から内定まで「完全無料」で利用できますので、お気軽にご相談ください。
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このようなことで
悩まれています。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役