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インフラエンジニアの上流工程とは?必要スキルやキャリアパスを解説

インフラエンジニアの上流工程とは?

インフラエンジニアの上流工程って…?

上流工程で働くためにはどうすればいいの?

✓本記事の結論

  • ・インフラエンジニアの上流工程と下流工程の違いを解説 
  • ・上流工程で働くために必要なスキルを解説 
  • ・上流工程を経験したインフラエンジニアのキャリアパスを紹介 

インフラエンジニアにとって上流工程の業務はプロジェクトの重要な役割を果たすものです。 

上流工程に従事することで、システムの設計や要件定義に関与できます。 

本記事では、インフラエンジニアが上流工程で働くために必要なスキルやキャリアパスについて解説しています。

先に読んでおきたい⇒インフラエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説! 

1.インフラエンジニアの「上流工程」と「下流工程」

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアは業務内容が「上流工程」と「下流工程」の2種類に分かれています。

ここでは、「上流工程」と「下流工程」でどのような違いがあるのか説明していきます。

1-1.上流工程の仕事内容 

インフラエンジニアの上流工程は一般的にプロジェクトの企画・要件定義・設計・構築などを担当します。

会社によって違いがあるものの、上流工程は経験とスキルがしっかり備わっているエンジニアが担当します。

特に企画や要件定義といったプロジェクトの根幹に関わる業務は、プロジェクトマネージャーと呼ばれるプロジェクト全体の責任者が行うことが多いです。

要件定義が完了すると、それをもとに設計工程で設計書を作成し、構築工程で実際にシステムを構築します。

下流工程よりも要求されるスキルは高いため、上流工程は下流工程に比べて平均年収が高くなる傾向にあります。

1-2.下流工程の仕事内容 

インフラエンジニアの下流工程は保守・運用・監視といった、構築されたITインフラが正常に動作しているかを確認しながら保護していく業務を担当します。

下流工程は事前に設計された設計書を基に業務を行う仕事になるため、新入社員や未経験のインフラエンジニアが担当することが多いです。

運用・保守工程では、上流工程で構築したインフラ基盤の状態を管理・監視し、不具合や障害などのトラブルが発生した際には対応をします。

下流工程は上流工程よりも平均年収が低いため、高収入を目指したい方は下流工程で経験を積んで上流工程にスキルアップできるようにしましょう。
【→関連記事:【2024年最新】インフラエンジニアの平均年収は?1000万までの上げ方も解説

インフラエンジニアとして上流工程に携わりたい方には、IT専門の転職エージェントのユニゾンキャリアの利用がおすすめです。

ユニゾンキャリアを利用すれば、上流工程に関わることが出来る非公開求人の紹介やその選考対策のサポートを完全無料でもらうことが出来ます。

IT業界を熟知したキャリアアドバイザーに相談して、上流工程に携わるためのキャリアパスを考えることができます。

ITに特化した転職エージェントを利用することで転職・就職活動を早く進めることができるため、一度どのようなサービスがあるか見てみてください。

2.インフラエンジニアの上流工程と下流工程の違い 

続いてインフラエンジニアの上流工程と下流工程の違いについて、以下2つの点に注目して解説していきます。

  • ・年収の違い 
  • ・責任の違い

2-1.年収の違い 

インフラエンジニアの平均年収

インフラエンジニアの平均年収

インフラエンジニアは、上流工程と下流工程で平均年収が大きく異なります。

上流工程は求められるスキルや経験、知識が幅広いため、その分年収が高いのです。

当社調べによると、下流工程の平均年収は300〜350万円ほどである一方で、上流工程は400〜1,500万円ほどとなっています。

つまりインフラエンジニアは、スキルや経験を積んで上流工程にステップアップすることで高収入を目指すことが可能な職種といえるのです。

また、仕事内容と同様に、年収もインフラエンジニアの職種ごとに違いがあります。

2-2.責任の違い 

インフラエンジニアの上流工程と下流工程の違いとして、責任の差があります。

下流工程は構築されたインフラが正常に動作しているか監視をすること、そして不具合や障害が生じた際に修正をすることが主な仕事です。

問題が起きたとしても迅速に対処できるようにあらかじめマニュアルが作られていることが多く、基本的にはマニュアル通りに業務をこなすだけで責任が問われることはほとんどないでしょう。

しかし、上流工程の場合プロジェクトの根幹となる部分から仕事内容になるため、クライアント企業が満足できるようなインフラを整備しないといけません。

そのため、上流工程のほうが圧倒的に責任が重くなり、慎重かつ確実に業務をこなす必要があります。

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3.インフラエンジニアが上流工程で求められるスキルとは? 

ここでは、インフラエンジニアに求められるスキルを、上流工程のインフラエンジニアに着目して解説していきます。

3-1.下流工程で求められるスキル 

インフラエンジニアの下流工程の業務をこなすのに必要なスキルとして以下の4点が挙げられます。

下流工程で求められるスキル

  • ・ネットワーク関連のスキル
  • ・ソフトウェア関連のスキル
  • ・プログラミング能力

下流工程の業務はインフラ基盤の状態の監視、障害の対応が主な業務のため、ネットワーク・ソフトウェア関連のスキルといったスキルは最低限必要になります。

また、設計書の内容を正しく理解する必要があるために、プログラミング能力を身につけておく必要があります。

しかし、下流工程の業務は経験の浅いインフラエンジニアでも対応可能な内容のため、求められるスキルは上流工程に比べて高いものではありません。

3-2.構築・設計のスキル 

インフラエンジニアの上流工程はプロジェクトの企画から構築が仕事内容となるため、インフラ構築や設計に関するスキルが必要です。

特に設計の工程は、企画段階で聞き出したクライアントの要望を満たすことができるようにする必要があります。

そのため、設計に関するスキルとクライアントの要望を設計書に落とし込むことのできるエンジニアが求められます。

3-3.マネジメントスキル 

上流工程のインフラエンジニアは、マネジメントスキルが必要となる場面が多くあります。

特にプロジェクトマネージャーといった、プロジェクトを管理する立場にあるエンジニアにとって重要度の高いスキルです。

具体的には、チームメンバーのタスク管理、課題管理や進行管理において、マネジメントスキルが必要となります。

マネジメント能力が無いと、納期までにプロジェクトが完了しないといった問題によってクライアントからの信頼を失ってしまう可能性があるため、非常に重要なスキルと言うことができます。

3-4.コミュニケーション能力 

上流工程のインフラエンジニアはクライアントと直接話す機会が多く、クライアントの要望を正しく理解して正確にチームメンバーへ共有する必要があります。

クライアントにヒアリングを行う際は、お互いの意見や要望をしっかりすり合わせる必要があり、単に話が上手であるだけでなく、発言の意図を正しく理解できることが重要です。

また、プロジェクトはチームで行われるため、チームメンバー間の円滑なコミュニケーションが求められます。

コミュニケーション能力があることで、連絡の共有が不十分で納期に間に合わなかったり、クライアントからの信頼を失ってしまう可能性を回避することができます。
【→関連記事:【苦手な人必見】エンジニアにおけるコミュニケーション能力の重要性

3-5.ドキュメント作成能力 

意外と知られていない上流工程のインフラエンジニアに必要なスキルとして、ドキュメント作成能力があります。

特に要件定義や設計工程を担当するエンジニアは、自分だけでなくチーム全体が見ることになる設計書を書くことになります。

そのため、誰が見ても理解できるような、見やすい設計書作りを心掛ける必要があります。

見やすい設計書とはどのようなものなのか勉強しておくと良いでしょう。

このように、上流工程・下流工程それぞれに求められるスキルがある一方で、インフラエンジニア全般に必要なスキルもあります。

4.上流工程を経験したインフラエンジニアのキャリアパス 

ここからは、上流工程を経験したインフラエンジニアはどのようなキャリアパスを描くのか解説していきます。
【→関連記事:未経験からインフラエンジニアのキャリアパスとは?スキルや資格も紹介

よくキャリアパスとして選ばれるのは以下の仕事になります

  • ・ITコンサルタント 
  • ・プロジェクトマネージャー 
  • ・社内SE
  • ・フリーランス 

4-1.ITコンサルタント 

上流工程を経験するとプロジェクト全体の業務や流れについて深く理解することができるため、その経験を生かしてITコンサルタントになることが可能になります。

ITコンサルタントはITを活用して企業の課題を解決する仕事で、具体的には、クライアント企業の課題に合わせてITインフラや経営戦略についてアドバイスを行います。

上流工程のインフラエンジニアとして培ったIT分野の知識や、マネジメント力を生かすことができる職業です。

4-2.プロジェクトマネージャー 

インフラエンジニアの上流工程を経験した後、プロジェクトマネージャーへキャリアチェンジをする人が多くいます。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体のマネジメントが主な業務となります。

インフラエンジニアとして下流工程・上流工程での経験があることで、エンジニアからの信頼が得られたり、時には自分が作業者としてプロジェクトに参画することもあります。

4-3.社内SE 

上流工程の経験を生かして社内SEになることも可能です。

社内SEとは自社内の業務を専門としてこなすエンジニアのことで、具体的にはシステムの予算作成や管理、社内の問い合わせ対応、自社システムの開発・管理を行います。

社内SEはエンジニアとしての総合力が必要な職業であり、インフラエンジニアの高いスキルと経験が求められます。

そのため、上流工程に携わることで得たスキルや経験を生かすことのできる職業であると言えます。

4-4.フリーランス 

インフラエンジニアの上流工程を経験した後、フリーランスになる道があります。

フリーランスの魅力は会社に縛られない自由な働き方ができるという点で、自分の好きな働き方でインフラエンジニアの仕事をしたい方におすすめのキャリアパスです。

フリーランスになるにはインフラエンジニアのスキルだけでなく、セルフマネジメント力や経理面の管理もする必要があるため、求められるスキルのレベルはとても高いです。

しかし、企業に勤める場合と異なり、フリーランスの場合全ての作業が自分の収入とつながるため、高収入を目指すことができます。
【→関連記事:フリーランスエンジニアとは?働き方・年収・メリットなど解説

5.インフラエンジニアとして上流工程で働くためには? 

ここでは、インフラエンジニアとして上流工程で働くためにやるべきことを解説していきます。

5-1.基礎知識を身につける 

インフラエンジニアとして上流工程で働くためには、ネットワークやサーバー、クラウド関連の知識を身につけることをおすすめします。

基礎知識を身に付けることは、インフラエンジニアとしてステップアップをするためには最低限必要なことであり、熟知しているほどIT人材として高い評価を得られます。

特にクラウド関連の技術は最近注目されており、需要が急激に高くなってきているため重点的に勉強すると良いでしょう。

基礎知識を身に付けるには、下流工程で働きながら継続的に勉強をすることが効率的でしょう。

インフラエンジニアに必要なスキルや知識については、以下の記事で分かりやすくまとめました。
【→関連記事:インフラエンジニアに必要なスキルや技術力とは?おすすめ資格も紹介

5-2.実務経験を積む 

上流工程で働くインフラエンジニアになるには、実際に仕事をこなして実務経験を少しずつでも積んでいく必要があります。

豊富な知識を持っていても、現場での経験がないと上流工程で働けるようにはならないため、まずはインフラエンジニアに就職を目指しましょう。

また、知識に自信が無いようであれば、実務経験をこなしながら知識を補填をしていくと良いです。

仕事を的確にこなせるエンジニアであれば、スキルが評価されて上流工程にキャリアアップすることが可能となります。

5-3.関連する資格を身につける 

上流工程で働くなら、インフラエンジニアに関連する資格を取得するのがおすすめです。
【→関連記事:インフラエンジニアの資格16選|取得の順番や難易度など一覧で解説!

具体的には以下の資格取得がおすすめです。

おすすめの資格

  • ・CCNP
  • ・LPICレベル2
  • ・ネットワークスペシャリスト試験

●CCNP

CCNPはシスコシステムズ社が認定している資格であり、基本的な内容を網羅するためにおすすめの資格です。

試験では、ネットワーク関連全般の知識だけでなくセキュリティや自動化などを対象とした内容が問われます。

認定期間は3年間であり、一度取得したら永続的に資格を所持することができるわけではありません。

●LPICレベル2

LPICはOSであるLinuxの知識が問われる資格試験です。

LPICはレベルが1〜3まで設けられていますが、その中でもレベル2以上を取得すると上流工程で働くことに繋がりやすいです。

配点にはばらつきがありますが、70%以上正答しなければ合格することは難しいのでしっかりとした対策が必要となります。

LPICレベル2はレベル1に合格していないと受験することができないため、まずはレベル1試験の合格を目指して勉強を始めましょう。

●ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、インフラエンジニアとして市場価値の高い人材になりたい方におすすめの資格です。

特にネットワークエンジニアであれば取得するべき資格であり、必要なスキルを十分に持っていると認められやすいでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験は国家資格であり、その中でも難易度が高い資格のため、通信講座や資格学校を使って対策することをおすすめします。

LPICの難易度や対策方法、参考書に浮いて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【→関連記事:LPICのおすすめ参考書3選!問題集や効率的な勉強方法も解説

5-4.転職・就職活動をする 

上流工程に就職したい方には、転職や就職活動をすることをおすすめします。

なぜなら、下流工程で働いているインフラエンジニアの中には、スキルや経験が十分あるにもかかわらず上流工程の役職にキャリアアップできないということがあるからです。

そのような場合、上流工程のインフラエンジニアを募集している企業に転職するのが最も近道となります。

また、未経験からでも十分なスキルを持っていれば上流工程の仕事に就職できる可能性があります。

そのため、インフラエンジニアとして上流工程の仕事をしたいという要望を叶えるために、転職・就職活動をしっかり行うことが大切です。

自分一人での転職活動が不安な方は、アドバイザーのサポートを受けながら転職活動を進められる転職エージェントの利用がおすすめです。

特に、専門性が高い職業であるインフラエンジニアを目指す方には、ユニゾンキャリアのようなIT専門の転職エージェントに相談することが、上流工程への転職活動を成功させるコツです。

6.まとめ 

インフラエンジニアの上流工程に求められるスキルは以下の通りです。

求められるスキル

  • ・構築・設計のスキル 
  • ・マネジメントスキル 
  • ・コミュニケーション能力 
  • ・ドキュメント作成能力 

上流工程に携わるインフラエンジニアには、業務に関連するスキルはもちろん、他のエンジニアを管理する能力も必要になるため、上記のようなスキルを身に付けるようにしましょう。

また、上流工程で働くためには以下のステップを踏むようにしましょう。

上流工程で働くためにやるべきこと

  • ・基礎知識を身につける 
  • ・実務経験を積む 
  • ・関連する資格を身につける
  • ・転職・就職活動をする 

上記のステップを踏むことで、よりスムーズに上流工程にキャリアアップできる可能性が高まります。

さらに、インフラエンジニアとして上流工程を経験することによって、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーといった、様々なキャリアパスが開けます。

インフラエンジニアとしてキャリアアップするためにも、まずは上流工程に携われるようスキルを磨いていきましょう。

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この記事の監修者

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エンジニア

土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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