エンジニアのポートフォリオとは?差をつけるためのコツや作り方を紹介
ポートフォリオってよく聞くけどなんだろう?
エンジニアのポートフォリオってどんな感じかな?
エンジニアのポートフォリオの作り方が分からない…
✓本記事の流れ
- ・エンジニア志望がポートフォリオを制作した方がいい理由
- ・エンジニアのポートフォリオの作り方とサイト紹介
- ・ポートフォリオ作成時の注意点
エンジニアの就職/転職ではポートフォリオの提出が求められることがあることは知っていますか。
しかし、ポートフォリオがどんなもので、何を求められているか分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ポートフォリオを作成する理由や作成方法、さらに参考例を紹介しています。
エンジニアを目指している方や、ポートフォリオについて知りたい方は是非本記事を参考にしてください。
また、次の記事ではそもそもエンジニアとは何なのかについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
1.エンジニアにポートフォリオは必要?
エンジニアが就職・転職活動するとき、ポートフォリオは必要でしょうか?
結論から言いますと、高品質なポートフォリオを用意することで、就職・転職の成功率が高まる可能性が高いです。
その理由について詳しく説明します。
1-1.そもそもポートフォリオとは?
ポートフォリオ(Portfolio)は、クリエイターが実績をアピールするための「作品集」という意味でよく使われます。
日本語に直訳すると「書類ケース」という意味です。
特に決まったフォーマットは存在せず、基本的には自由に作成できます。
また、ポートフォリオはWebサイト(ポートフォリオサイト)として制作・公開することが一般的です。
エンジニアにとってのポートフォリオとは、習得しているスキル、スキルレベル、知識、これまでのキャリア、実績を示す「制作物」のことです。
これには、プログラミングスクールで作成した作品や、自主制作物も含まれます。
ポートフォリオの提出・公開対象は、就職・転職を希望する企業、フリーランスを募集している企業、転職エージェント、人材派遣会社などです。
経験者と未経験者では、求められる内容が異なりますので、それぞれの詳細について説明します。
経験者
経験者は実績が重視されるケースが多いため、職務経歴書やGitHub※1のみで十分というケースも多いです。
しかし、自己研鑽に励んでいるスキルや、業務外で得た実績がある場合は、ポートフォリオを作成した方が良いでしょう。
著作権と守秘義務に留意しつつ、公開可能な範囲で過去に参加したプロジェクト、作成したアプリ・サービスなどの実績を具体的に記載します。
※1 GitHubとは、プログラムのソースコードをオンラインで共有・管理するサービスです。エンジニアが就職・転職活動を行う際、GitHubで公開しているソースコードを見てもらうことで、開発経験やプログラミングスキルをアピールできます。
未経験者
未経験者の場合、スキルを判断する明確な材料がないため、ポートフォリオが重要な意味を持ちます。
プログラミングスクールで学んでいる内容や、独学でアプリ開発をしている場合は、その成果を示す形でポートフォリオを作成すると良いでしょう。
ただし、インターネット上で簡単に見つかるサンプルコードの模写は逆効果です。
オリジナリティを意識して、実際に機能するアプリケーションやサービスを作成する必要があります。
しかし、ポートフォリオがないとエンジニア転職が絶対にできないというわけではありません。
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1-2.エンジニアにポートフォリオが求められる理由
エンジニアの場合、Webデザイナーなどのクリエイティブ職とは異なり、選考でポートフォリオが必須とされるケースは少ないです。
しかし、職務経歴書やGitHubとは別にポートフォリオを作成することで、就職・転職を有利に進められる可能性が高まります。
ポートフォリオは自分のスキルや実績をわかりやすく伝えられますし、主体性や人柄もアピールできます。
企業に自分の魅力をより積極的にアピールしたいときは、ポートフォリオを作成するべきです。
2.エンジニアがポートフォリオを作成するメリット
エンジニアがポートフォリオを作成するメリットについて、詳しく解説します。
2-1.他の人と差をつけることができる
就職・転職活動におけるポートフォリオは、企業が求めているエンジニアであることを証明するプレゼン資料のようなものです。
具体的なプロジェクトや成果、得意な領域など、自分のスキルや経験をより具体的にアピールできます。
そのため、履歴書・職務経歴書のみを提出する人と比べると、採用担当者からの評価が高くなる傾向にあります。
高品質なポートフォリオを提出すれば、他の候補者と差をつけることができるでしょう。
2-2.スキルを証明することができる
エンジニアがポートフォリオで証明できるスキルには、以下のようなものがあります。
ポートフォリオで証明できるスキル
- ・プログラミング言語
- ・データベース技術
- ・ソフトウェア開発
- ・アーキテクチャデザイン
- ・ライブラリとフレームワーク
- ・CI/CDツール
- ・バージョン管理
ポートフォリオにこれらのスキルを示すことで、自分が企業にとって必要な人材であることをアピールできます。
【関連記事】ITエンジニアに必要なスキル一覧!求められる能力や技術を徹底解説
2-3.やる気を示すことができる
ポートフォリオはスキルや経験だけでなく、学びへのコミットメント、最新技術への探求心、新たな視点でのアイデアなど、エンジニアとしての適性や方向性も表現できます。
必要書類にプラスしてポートフォリオを提出することで、やる気、意欲、志望度の高さをアピールできるでしょう。
2-4.入社後のミスマッチを防ぐことができる
企業は応募者が希望している業務内容と実際の業務内容にギャップがないか、客観的な情報に基づいて判断します。
採用担当者がポートフォリオをチェックすることで、エンジニアのスキルや興味のある分野、将来のキャリアビジョンを把握できます。
これにより、企業とのミスマッチを減らすことができます。
2-5.面接でうまくいかなかったとしてもポートフォリオが補足材料となる
面接の時間は限られているため、自分のスキルや実績を上手く伝えられないこともあるでしょう。
採用担当者に補足資料としてポートフォリオを提出することで、ポートフォリオがその補填材料となるのです。
3.エンジニアのポートフォリオの作成例
ここでは、参考にできるエンジニアのポートフォリオサイトを3つ紹介します。
3-1.Hoda’s Portfolio
Hoda氏が作成したポートフォリオであるHoda’s Portfolioです。
Hoda氏はメーカーで開発・生産に携わった後、31歳でIT業界に転職したエンジニアです。
ポートフォリオはユーザーが必要な情報に簡単にアクセスできるように設計されており、スキルをレーダーチャートで視覚化するなど、高いデザインスキルも感じさせます。
3-2.Kuroda Manato
Kuroda氏が作成したポートフォリオであるKuroda Manatoです。
Kuroda氏は、カナダを拠点に活躍しているエンジニア兼デザイナーです。
シンプルで導線がわかりやすい1カラムサイトとなっており、自己紹介やスキルマップなどのセクションには豊富なエフェクトやアニメーションが使用されています。
3-3.Yoichi Kobayashi
Kobayashi氏が作成したポートフォリオであるYoichi Kobayashiです。
Kobayashi氏は未経験からほぼ独学で技術を習得したエンジニアです。
ポートフォリオには「繁栄と死」をコンセプトに、豊富な実績が掲載されています。
画面変遷のスピード感やアニメーションなど、高度な技術を駆使した作りがユーザーを楽しませてくれます。
4.エンジニアのポートフォリオの作り方
ここからはポートフォリオの基本的な作成手順と、企業にできるだけ高く評価してもらうためのポイントを紹介します。
4-1.どんなアプリケーションやサービスを制作するか考える
自分のスキルセットを活かせるアプリケーションやサービスを選びましょう。
希望する企業やポジションがあらかじめ決まっている場合は、そこで求められるスキルに合致する言語や技術を選択することが重要です。
また、オリジナリティに富んだ作品ほど、高い評価を得られます。
4-2.実際に作品を制作する
アプリケーションやサービスの企画に沿って、コーディングを進めていきます。
スキルをアピールするために複雑な機能を取り入れたくなりますが、エンジニアに求められるのは、確実に動作し、ユーザーにとって使いやすい作品であることです。
プログラミングの複雑さではなく、ユーザビリティに重点を置きましょう。
4-3.ソースコードを公開する
ポートフォリオは、使用した言語や技術、開発工程も評価されます。
作品のソースコードが閲覧できるように、GitHubなどのプラットフォームを活用しましょう。
4-4.概要や選定理由、開発の意図をまとめる
ポートフォリオの概要やプロジェクトの選定理由、開発の意図をまとめておきましょう。
これらは面接などでもよく聞かれる質問です。
作品で特にこだわった箇所や、苦労した点にも触れても良いでしょう。
4-5.スキルシートを作成する
スキルシートは、これまでのスキルや経験を効率的に伝えるためのセクションです。
扱える言語やフレームワークの実務経験や経験年数、習熟度などを明確に示しましょう。
さらに、学習中のスキルや今後の方向性なども記載することで、自身の能力を具体的にアピールできます。
4-6.レイアウトを整えて公開する
レイアウトを整えてからWeb上で公開します。
採用担当者が必要な情報に簡単にアクセスできるよう、目次を作成すると良いでしょう。
また、カラーやフォントを統一させるなどして、機能性とデザインの両立を図ります。
5.エンジニアにおすすめ!ポートフォリオ作成ができるテンプレ
エンジニアがテンプレートを活用して簡単にポートフォリオを作成できるWebサイト作成ツールを紹介します。
5-1.Jimdo
Jimdoは、特別な知識がなくても直感的に操作できるWebサイト作成ツールです。
約40種類のテンプレートを選ぶことができ、デザイン性に優れたポートフォリオサイトを作成できます。
無料プランに機能制限はありませんが、サーバー容量と帯域幅には制限があります。
5-2.Template Party
Template Partyは、目的別に1800種類以上のテンプレートを無料で利用できるWebサイト作成ツールです。
1つのテンプレートで複数のパターンを作成できるため、様々なデザインに挑戦できます。
FAQページが充実しており、初心者でも安心して使えます。
5-3.WiX
WiXは、マウス操作で簡単にレイアウト変更できるWebサイト作成ツールです。
800種類以上のテンプレートが用意されており、ボタンなどの素材も豊富です。
無料プランでは、データ容量や帯域幅に制限があり、サイトの上下に小さく広告が表示されます。
6.エンジニアがポートフォリオをつくるときの注意点
エンジニアがポートフォリオをつくるときの注意点について説明します。
6-1.コードを整える
Webサイトの外観だけでなく、コードも整えましょう。
コードの品質はエンジニアとしての適性を判断する上で重要な要素の一つです。
実際の開発業務では複数のエンジニアが関わりますし、コードの品質によってシステム保守の難易度が変わってきます。
そのため、構文エラーやバグがないだけでなく、運用性やコードのシンプルさも重要です。
6-2.ありきたりな構成ではないか
よくあるケースとして、プログラミングスクールの課題やクローンアプリをポートフォリオに掲載する人がいます。
しかし、オリジナリティを感じさせない作品は、採用担当者に良い印象を与えません。
自身の経験から、あったらいいなと思える独自のアプリケーションやサービスを企画することで、自然にオリジナリティを生み出すことができます。
6-3.完成度の高さを重視する
ポートフォリオの完成度の高さを重視しましょう。
美しいコード、オリジナリティのある作品であることを前提に、以下の要素にも注目します。
- ・最新のトレンドを採用している
- ・GitHub等を活用してコードを継続的に改善する
- ・Webパフォーマンス(ローディング時間)を最適化する
これらを実施することで、ポートフォリオの完成度を高めることができます。
6-4.リリースされた状態にする
作品をリリースされた状態にしましょう。
これにより、採用担当者に実際のアプリケーションやサービスを操作してもらえるので、動作やユーザーインターフェース、ユーザー体験がどのように設計されているかをアピールできます。
7.エンジニアがポートフォリオをつくるときのポイント
エンジニアがポートフォリオをつくるときのポイントについて説明します。
7-1.普及している技術やトレンド技術を使う
マイナーすぎる技術は、他のエンジニアが読み取るのに時間がかかってしまいます。
ポートフォリオを作成するときは、普及している技術やトレンド技術を積極的に使いましょう。
これにより、新たな要求や変化に柔軟に対応する能力をアピールすることができます。
7-2.作品の意図を明確にする
作成意図やコンセプトを練り上げてからポートフォリオを作成しましょう。
作品でユーザーのどんな課題を解決できるのか明確にすることで、企画力やプロジェクト管理、オリジナリティなどのスキルや特性を具体的にアピールできます。
7-3.なるべくシンプルに作る
情報を詰め込みすぎると、本当に伝えたいメッセージが採用担当者に届かない可能性も出てきます。
エンジニアリングの世界では、ユーザーができるだけ早く情報にたどり着けることが重要です。
ポートフォリオはできる限りシンプルに作りましょう。
7-4.ユーザーを意識して作る
作品に関して何よりも重要な要素はユーザビリティです。
ユーザーの関心や行動パターンを考慮し、それに基づいてアプリケーションやサービスを企画しましょう。
そうすることで、直感的に操作でき、優れたユーザー体験を提供できる作品を作ることができます。
7-5.職務経歴書との区別をつける
職務経歴書は履歴書の補完的な役割を果たすものです。
一方、ポートフォリオは、エンジニアとしてのスキルや経験を具体的にアピールできるツールです。
この違いを理解して両方を作成することで、自身の能力をより広範かつ深いレベルでアピールできます。
7-6.転職エージェントを活用する
転職エージェントは、企業、職種、ポジションに求められる具体的なスキルや人柄を把握しているため、個々のエンジニアに合わせて、ポートフォリオに必要な要素を具体的にアドバイスできます。
企業が求めるスキルや作品が掲載されたポートフォリオを作成することで、書類通過率や就職・転職成功率を高めることができるでしょう。
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8.【まとめ】エンジニア志望はポートフォリオで差をつけよう
ポートフォリオを制作するメリット
- ・他の求職者に差をつけられる
- ・スキルや入社意欲をアピールできる
- ・入社後のミスマッチを防げる
- ・書類審査や面接の補足材料になる
エンジニアの就職・転職におけるポートフォリオは、採用担当者に自分を強力にアピールできるプレゼン資料のようなものです。
新たに習得したスキルや最先端の技術トレンドなど、応募する企業のニーズに合わせて定期的にアップデートすることで、設計や開発、テストなどの一連のプロセスを理解していることをアピールできます。
作成時のポイントと注意点
- ・作成意図やコンセプトを練り上げる
- ・ユーザビリティを重視した内容にする
- ・オリジナリティを持つ要素を含める
スキルや実績をただ詰め込んだだけのポートフォリオは、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役