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プロジェクトリーダー(PL)とは?役割・年収・仕事内容からPMとの違いを解説|就職・転職者職業ガイド|プロジェクトリーダー(PL)

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。

本記事のトピックスはこちら!

  • ・プロジェクトリーダー(PL)って何?
  • ・プロジェクトリーダー(PL)の仕事内容は?
  • ・プロジェクトリーダー(PL)は経験する価値がある?

IT業界には様々な職種があるため、それぞれの違いがよくわからないという声を聞きます。

プロジェクトリーダー(PL)も役割や仕事内容がイメージしにくいといわれる職種の1つです。「プロジェクトマネージャー(PM)との違いは何ですか?」というお問い合わせをいただくこともあります。

PLは、プロジェクトにおける現場の責任者となる職種です。「PLはしんどい仕事だ」と言われることもありますが、経験すればキャリアの幅が広がります。

本記事では「IT業界未経験だけれど、PLの仕事に興味がある」「IT業界で働いているけれど、PLに憧れている」といった方に向けて、PLの役割やPMとの違い、求められるスキルなどを解説します。

事前に読みたい⇒【職種一覧】エンジニア26種類を年収・将来性・難易度・仕事内容の4つをわかりやすく解説|就職・転職者職業ガイド

1.エンジニアにおけるプロジェクトリーダー(PL)とは?

プロジェクトリーダー(PL)は、プロジェクトにおける現場の責任者です。

プロジェクトは「サーバー」「ソフトウェア」「データベース」など、担当領域に分かれてチームを組み進めて行くのが一般的です。

PLはチーム毎に配置され、チームのリーダーとしてチームメンバーとコミュニケーションを取りプロジェクトの進行管理を行います。

PLは計画通りにプロジェクトを進行するために、プロジェクトの進捗を管理し、計画とギャップが生じた場合は適切な対処をしてプロジェクトを正常な状態に戻します。

その際にも、PLにはリーダーシップを取るという重要な役割があるのです。

また、プロジェクトを成功させるにはチーム間の連携が重要です。

例えば、ソフトウェアのテスト中にサーバーがダウンした場合は、ソフトウェアチームとサーバーチームが協力して問題に対処する必要があります。PLは、スムーズにチーム同士が連携できるよう、ほかチームの状況を把握したり、相談の受け入れ窓口の役割を果たしたりします。

さらに、プロジェクトメンバーのモチベーションの維持向上や、メンバー同士が円滑にコミュニケーションを取れる環境作りを行うもPLの役割です。

現場の成果によってプロジェクトの良し悪しが左右されるため、PLはプロジェクトの成功に欠かせない存在です。

2.プロジェクトリーダー(PL)とプロジェクトマネージャー(PM)の違い

PLと混同されやすいポジションが、プロジェクトマネージャー(PM)です。

PLは1つのチームを管理するのに対し、PMはプロジェクト全体を統括します。PLとPMは管理責任を負う対象範囲が異なるということです

PLとPMの役割と仕事内容について、さらに具体的に解説します。

2-1.プロジェクトリーダー(PL)の役割と仕事内容

PLは、プロジェクトにおける現場の責任者です。プロジェクト全体を管理するPMの指示のもと、担当領域のリーダーとして現場のチームを統括する役割を持っています

PLは、プロジェクトの要件定義や設計を把握し、システムが正しく構築されているかを確認して、テスト・納品までの「進行管理」を行います。プロジェクトのスケジュールやメンバーの進捗を把握し、チームをまとめあげプロジェクトを遂行しなければなりません。

また、PLの大きな役割の1つが「タスクの作成と管理」です。

WBS(Work Breakdown Structure)やガントチャートを作成し、成果物を開発するための作業をタスクに分解して詳細なスケジュールを引きます。

その後、各メンバーのスキルや経験を踏まえタスクを割り振ります。プロジェクトが始まった後は、各メンバーのタスクの進捗を確認し、タスクを再配分したりスケジュール変更を行ったりすることも必要です。

さらに、PLはチームがスケジュール通りに求められる成果を出すために、チーム内で発生する課題をメンバーと共に解決することもあります。PLは、マネジメントを行うだけでなく、プレイングマネージャーとしてメンバーと一緒に手を動かすこともあるのです。

このような役割を持っているため、PLにはエンジニアリングやマネジメントに関する幅広いスキルと経験が求められます

2-2.プロジェクトマネージャー(PM)の役割と仕事内容

PMは、プロジェクト全体の進行管理を担当する責任者です。PLは自身も開発を行いながらチームをまとめ上げる立場ですが、PMは開発自体は行わずプロジェクトの取りまとめに専念します

PMの具体的な仕事内容は下記の通りです。

  • ・計画の策定
  • ・プロジェクトチームの編成
  • ・プロジェクトの進捗確認・管理
  • ・チーム内のコミュニケーションと調整
  • ・リスク管理
  • ・プロジェクトの完了と評価

PMはプロジェクトの立ち上げからクローズまでの全フェーズに携わり、プロジェクト全体の進捗状況・人員・予算・納期・品質・リスクなどの管理を行います。

PLがコミュニケーションを取るのはチームメンバーやPMが中心ですが、PMはクライアント等のステークホルダーとのコミュニケーションも行います。PMはステークホルダーと交渉をしてプロジェクトのゴールを決め、予算や納期を設定して、成果物のリリースを目指します。

つまり、PMはプロジェクト全体の品質を担保しながら指揮をするポジションであり、PLはPMの立てた方針にしたがって現場を取りまとめる役割となるのです。

プロジェクトマネージャー(PM)とは?役割から年収、仕事内容からキャリアパスまで解説|就職・転職者職業ガイド|プロジェクトマネージャー(PM)

2024.09.04

3.プロジェクトリーダー(PL)の年収

大手求人サイト(求人ボックス給料ナビdodaindeedマイナビ)のデータから算出した結果、PLの平均年収586万円でした。PMの平均年収は636万円のため、PLの平均年収はPMよりもやや下回る水準です。

経済産業省の「IT人材に関する各国比較調査結果報告書」によると、ITエンジニアの平均年収は544万円となっているため、ITエンジニアの中ではPLは高年収の職種といえます。

システムエンジニア(SE)やプログラマーと異なり、PLはチームのマネジメント業務も担っているため、年収が高くなるのです

また、PLの年収はスキルや経験によって586万円という平均よりも高くなります。例えば、求人サイトを運営するレバテック株式会社が公表しているPLの平均年収は20代で468万円、30代で622万円です。

PLは、様々な年齢やスキル・経験を持った人が就くことがあるため、年収のバラつきも大きくなっているのです。

【平均年収比較】エンジニアの年収・給料を職種・企業・年齢などから導く高年収のポイント!|就職・転職者職業ガイド

2024.09.04

4.プロジェクトリーダー(PL)向けスキル・資格

PLの業務は多岐に渡るため、幅広いスキルが必要です。PLを目指す方は、スキルを身に付けるために業務に関連する資格を取得するのもおすすめです。

PLに必要なスキルとおすすめの資格を紹介します。

4-1.プロジェクトリーダー(PL)に必要なスキル

PLには、担当するチームの領域に関する「開発者」としての知識・スキルと、チームを取りまとめるための「管理者」としてのスキルの両方が求められます。

PLに必要な主なスキルは下記の4つです。

  • ・技術的な知識とスキル
  • ・リーダーシップとコミュニケーション
  • ・マネジメントスキル
  • ・問題解決能力

各スキルについて、どのような場面で必要になるのかを含め具体的に解説します。

●技術的な知識とスキル

PLは、プログラマー等のメンバーと比べると手を動かすことは少なくなりますが、開発者としての知識やスキルは持っていなければなりません

リーダーとしてプロジェクトメンバーの作業内容の品質確認や技術面のフォローを適切に実施するためには、チームが担当する技術領域に関する深い知識とスキルが必要です。また、PLは最新のIT技術を把握しておかなければなりません。

開発手法や使用するツールなどについて最新技術を把握し多くの選択肢を持っておいた方が、プロジェクトを効率的に進めることができます。

●リーダーシップとコミュニケーション

PLにはリーダーシップとコミュニケーション能力が必要です

プロジェクトが大きくなるほど、チームの団結力の強さがプロジェクトの成功を左右します。チームが団結し円滑な人間関係が築けていれば、メンバーそれぞれがベストなパフォーマンスを発揮することが可能です。

チームが団結するためには、リーダーシップを持ったPLがチームを率いる必要があります

さらに、PLは円滑にプロジェクトを進行するために、常にメンバーの声に耳を傾けタスクの進捗状況を正確に把握する必要があります。そのため、コミュニケーション能力もPLには欠かせません。また、チームを代表する立場として進捗や成果の報告を行うスキルもコミュニケーション能力の一部として必要です。

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●マネジメントスキル

PLには、チームを管理するためのマネジメントスキルが必要です

PLはプロジェクトを完遂するために、担当するチームのタスクの進捗やリソースの管理を行うプロジェクト管理能力が求められます。チーム全体の状況を把握し、進捗が遅れている箇所や課題があればPMに報告し解決策を検討・実行します。

また、PLはプロジェクトで発生すると考えられるあらゆるリスクを洗い出し、未然に防ぐためにリスクマネジメントを行う必要があります

それでも想定外のトラブルは発生するため、その場合はプロジェクトへの影響を最小限に抑えるための策を講じます。

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●問題解決能力

プロジェクトを進行していると多くのトラブルが発生するため、PLにはトラブルを解決するための問題解決能力が求められます

発生するトラブルはその時々で変わりますが、問題の原因を特定する、解決策を考える、対処する役割をメンバーに割り振る、といった問題解決の方法論はトラブルの内容が変わっても同じです。

また、速やかにトラブルを解決するためには、危機管理能力に優れている必要もあります。危機管理能力が優れている人は、発生しうるトラブルやリスクを想定しながら行動できるため、実際にトラブルが発生しても素早く対処ができます。

PLには、問題が発生しても、解決策を素早く考えたりチーム内の役割分担を変更したりといった柔軟な対応が求められるのです。

4-2.プロジェクトリーダー(PL)におすすめな資格

PLに必要な知識やスキルを身に付けるためには、業務に関連する資格を取得することも有効です。特におすすめの資格は下記の3つです。

資格名

概要

応用情報技術者試験

ITエンジニアとしての応用スキルを証明する資格試験。

高度情報処理技術者試験

専門的で高度なIT知識や技術を問う資格試験。8つの分野に分かれている。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネジメントに必要な計画・実行・管理などの知識を問う試験。

 
●応用情報技術者試験

1つ目におすすめなのが、「応用情報技術者試験」です。

応用情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格です。基本的なエンジニアリングの知識を身に付けたITエンジニアが、応用スキルを証明するために取得します

試験では、テクノロジーやプロジェクトマネジメントに関する知識だけでなく、システム戦略や経営戦略に関する知識も問われます。資格取得のための勉強を行う中で、PLに必要な知識を身に付けることが可能です。

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●高度情報処理技術者試験

2つ目におすすめなのが、同じくIPAが認定する「高度情報処理技術者試験」です。

応用情報技術者試験の上位にある資格試験で、下記の8つに区分が分かれており、各分野の高度な知識や技術が求められます。

  • ・ITストラテジスト試験
  • ・システムアーキテクト試験
  • ・プロジェクトマネージャ試験
  • ・ネットワークスペシャリスト試験
  • ・データベーススペシャリスト試験
  • ・エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • ・ITサービスマネージャ試験
  • ・システム監査技術者試験

自身が磨きたい専門分野の資格を選んで取得するのもおすすめです

●プロジェクトマネージャ試験

3つ目におすすめなのが、「プロジェクトマネージャ試験」です。

こちらは上記の高度情報処理技術者試験の1つですが、プロジェクトマネジメントに特化した資格のため、PLを目指す人には特におすすめです。

試験では、プロジェクトの立ち上げから終結までのプロジェクト推進に関するすべての工程に必要な知識が問われます。

資格を取得することで、転職の際にPLとしての知識やスキルを証明することもできます

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5.プロジェクトリーダー(PL)をやりたくない人も

PLは「しんどい仕事だ」といわれることもあり、PLをやりたくないという人も一定数います。これからPLに転職したいと考えている人は、転職後のミスマッチがないようその理由も認識しておく必要があります。

5-1.プロジェクトリーダー(PL)はしんどい?

PLは「しんどい」といわれることも多い職種ですが、その理由として挙げられることが多いのが下記の3点です。

  • ・納期に追われる
  • ・業務量が増える
  • ・責任が重い

PLは、常に納期に追われつづける仕事です。プロジェクトのメンバーは、自身のタスクの納期を守ることが求められますが、PLはチーム全体のタスクの責任を追うため、すべてのタスクの納期を背負うことになります。

さらに、チーム全体の進捗管理、各メンバーのケア、トラブルの解決といったリーダーならではの仕事が発生し、業務量が多くなりやすいです。

ITエンジニアはそもそも業務量が多い職種のため、PLになると今の仕事に加えマネジメント業務が増えるという点を懸念し、PLをやりたくないという人もいます。

また、PLの責任の重さをしんどいと感じる人もいます。PLはリーダーという立場上、メンバーがミスをした場合やスケジュールが遅延した場合には責任を取らなければなりません。

そのような責任を負うことは避けたいという理由から、PLにはなりたくないという人もいます。PLはしんどいといわれることも多い職種ですが、プロジェクトが成功した際には大きな達成感を感じることもできます。

5-2.エンジニアスペシャリストという選択肢

ITエンジニアとしてキャリアを歩む場合は、PLやPMのようなジェネラリストになるのではなく、エンジニアスペシャリストになるという選択肢もあります。

PLはマネジメント業務の割合が増えるため、プログラミングなど実際に手を動かす時間は少なくなります。自身で手を動かしたいという人は、やりがいを感じにくいこともあるのです。

そのような場合は、特定ジャンルで専門性を磨き、スペシャリストとして活躍するのがおすすめです

エンジニアスペシャリストの例としては、セキュリティに特化した「セキュリティエンジニア」や、データベースに特化した「データベースエンジニア」などが挙げられます。

日本の企業では、スペシャリストよりもジェネラリストが評価されてきました。終身雇用が一般的で、1つの会社に所属しジョブローテーションで様々な部署を経験して管理職になるのがキャリアアップのルートだったからです。

しかし、現在は転職が当たり前となり、キャリアを自分で創り上げる時代になりました。

従来の年功序列の給与体系ではなく、成果主義に移行する企業も増えており、スペシャリストに正しい評価を与える取り組みが各企業で行われています。

ジェネラリストとスペシャリストのどちらを目指すかで、身に付けるべき知識やスキルが変わるため、それぞれの違いを理解して自分に合った選択が重要です。

6.ユニゾンキャリアで理想のキャリアへ

PLを目指すためにITエンジニアとして経験を積みたい方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。

ユニゾンキャリアのサービスの特徴と、サービス利用者の転職成功事例を紹介します。

6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴

弊社ユニゾンキャリアでは、IT業界専門の就活・転職支援サービスを行っています。

IT業界で働いているけれど、今後のキャリアプランに悩んでいる」「PLになりたいけれど、何から初めたらいいかわからない」といった方も、将来を見据えたキャリアプランの設計から、あなたの市場価値の上げ方まで的確にサポートします。

PLを目指す場合、現状を把握し足りないスキルや経験を積むことが大切です。あなたの理想のキャリアプランを叶えるために適した職種や企業を紹介します。

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6-2.キャリアアップを目指して!【転職成功事例】

岡葵尉様インタビュー

-Q.今回の転職で叶えたかったことはなんですか?

転職するからには年収を上げたかったですし、上流工程の仕事をしてみたいという思いもありました。

また、前職では「もっとスキルを身に付けたい」という思いの方が周りにあまりいなくて…自分とのやる気の差を感じて頑張りづらさがあったので、転職してモチベーションの高い人達と働きたい!という思いも強かったです。

インフラエンジニアとして働き始めて1年ほどでしたが、年収・スキルをさらに向上させるために転職を決意しました。

-Q.転職活動を進めていくなかで、不安だったことは何かありますか?

1社目でのエンジニア経験が1年間しかなく、正直転職するには早いかな?と感じていました。

選考が始まってからも不安はあって…はじめて内定を貰えるまではずっと自信が無かったです。

キャリアアドバイザーの佐瀬さんから背中を押してもらっていたので、自分としても早くキャリアアップしたかったというのもあり、転職に踏み出しました。

あとは「転職後に年収は上がるのかな」とか「エンジニア歴が短いことで前職と同じような下流工程の業務に当たらないかな」という不安もありました。

-Q.実際にユニゾンキャリアのサービスを利用した感想と支援内容を教えてください!

転職の際に丁寧に面接対策してもらっていたこともあり、ある程度面接の受け答えもできました。

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選考が始まったら、面接が終わるたびに「どうでしたか?」と連絡をくれて、フィードバックもすぐにもらうことができました。

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それと学習環境があることで、他のエンジニアの方も居て、勉強のモチベーションを維持できたのも大きかったです。

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この記事の監修者

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エンジニア

土肥 将司

大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役

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