ITエンジニアの適性検査とは?3つのタイプとCAB検査も解説|エンジニア転職ガイド
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。
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- ・適性検査ってどんな内容?
- ・適性検査は何のために行われるの?
- ・適性検査の対策はなにをすればいい?
就活・転職の選考で適性検査が実施されることが分かり「どんな対策をしたらいいの?」と焦ってしまう方は多くいらっしゃいます。
ですが、適性検査や性格診断は、適切に対策をすることで切り抜けられるものです。
事前に読みたい⇒ITエンジニアの適性は?エンジニアの特徴や性格から向き不向きを分析!|就職・転職者職業ガイド
目次
1.エンジニアの適性検査とは?
ITエンジニアの選考で実施される適性検査とは、性格や能力などの要素から職業の素養を見極めるテストやアンケートを指します。
ITエンジニアに向いている人の特徴や性格には一定の傾向があり、客観的な視点で応募者の素養を判断するためのツールが適性検査です。
1-1.就活・転職で適性検査が実施されるワケ
就活・転職の選考で適性検査が実施されるのは、入社後のミスマッチによる離職を防ぐためです。
企業は、就活生や転職者の3年内離職率を採用の成功基準として重要視するケースが増えています。
人材の採用には多額のコストが発生するため、離職者が増えれば企業は人材を失うだけでなく大きな損害を受けるからです。
入社後のミスマッチは、職務内容や企業風土などが合わないことで起こりやすいものです。
適性検査は、応募者の能力や人柄・価値観を数値化できるため、人事担当者の私情や経験則に左右されることなく、客観的な判断をするのに役に立ちます。
ほかにも、数値化することにより応募者同士を比較し、より自社が求める人物像に近い人材を採用できるというメリットもあるのです。
企業は、優秀でかつ長く企業にいてくれる人材を求めています。
社員の定着率が高まれば、中長期の人材育成の計画も立てやすくなり、優秀な人材を育てる環境を整備することも可能です。
適性検査はIT業界において、重要な選考フローとして多くの企業が取り入れられています。
1-2.選考における適性検査の重要度
適性検査は、結果によって合否を分けることもあるため、選考フローの中で重要な項目のひとつです。
適性検査の結果は採用の選考だけでなく、入社後の配属を決める際の参考にすることもあります。
具体的には、ITエンジニアの場合、インフラエンジニアなのか開発エンジニアなのかといった職種別で適性をみられている場合もあります。
同じITエンジニアといっても、仕事内容の違いがあり適性も異なるからです。
適性検査は選考の合否だけでなく、入社後の人材配置にも利用される重要な項目ということです。
適性検査を実施する企業は、年々増加傾向にあります。
株式会社リクルートが公表した「就職白書2023」によれば、2023年卒の新卒採用プロセスにおいて「適性検査・筆記試験(対面・Web含む)」の実施率は88.5%です。
また、パーソルキャリア株式会社が運営するエージェントサービスに寄せられた約3,000社の中途採用求人では、全体の約51%が筆記試験を選考に取り入れているという事実があります。
新卒採用・中途採用どちらにおいても、適性検査を実施している企業が多いことが分かります。
2.エンジニアの適性診断は3つの診断で審査
エンジニアの適性診断は、大きく下記の3つに分類されます。
- ・能力適性を図る適正テスト
- ・性格適性を図る性格診断
- ・仕事に対するストレス適正診断
それぞれの内容について、詳しく紹介します。
2-1.能力適性を図る適性テスト
能力検査は簡単にいえば、国語や数学の試験に似たものです。
検査によって、論理的思考力や仮説を立てる力といった素養を見極めます。
指定された会場でマークシートなど筆記方式で受験するものと、自宅などでWeb上で受験するものがあります。
エンジニアの場合は、「CAB」が有名な適性検査テストとなっています。
能力検査は対策せずに落ちてしまうことはもったいないので、入念な準備をすることが重要です。
2-2. 性格適性を図る性格診断
性格診断は、さまざまな質問に解答することで、個人の性格の特徴を判定するものです。
日頃の行動や物事に対する考え方から、仕事に取り組む際の姿勢や人との接し方などを明らかにします。
性格診断には、能力検査のような正解・不正解はありません。
パーソナリティを把握するためのものなので、正直に回答するのが基本です。
ですが、意外にもこの性格診断で落とされるケースは少なくないので、対策はしておいたほうが無難です。
2-3. 仕事に対するストレス耐性診断
仕事におけるストレスの耐性を図る診断もあります。
どんな仕事をするにあたってもストレスを感じる場面はあります。
柔軟に対応し、ストレスをコントロールできる人材は、どこの企業でも求められているのです。
回答結果から「人間関係」「仕事の負荷」「理想と現実とのギャップ」「他者からの評価」といった仕事でストレスが発生しがちな内容に対する耐性を測定します。
性格診断の中でストレス耐性を図っている場合もあれば、ストレス耐性に特化した診断を行う場合もあります。
3. よくある適性検査で落とされる理由
適性検査で選考に落ちるというケースもあるため、どのような場合落ちてしまうのかという点を認識して対策を行なうことが重要です。
能力検査で落ちるのは「時間配分のミス」「対策が不十分」といった理由が多くみられます。
能力検査でひとつの問題に時間をかけすぎると本来解けていたはずの問題が解けず、落ちる原因になります。
また、能力検査では問題の出題傾向はある程度決まっているため、対策不足だとほかの受験者より得点が取れず落ちることになるのです。
性格診断は能力検査のように明確な点数を付けるものではありませんが「企業と相性が合わない」「回答が不自然」という場合、落ちてしまうことがあります。
このように、質問に正直に答えていないと判断される場合、性格診断で落ちてしまうことがあります。
適性検査は、ビジネス的な視点や基礎学力・社会通念を問うものが多くなっています。
全体の平均値と比較して合否を判断することが多く、特定の分野が極端に悪い場合落ちる可能性が高くなります。
そのため、偏りなく総合的な対策をすることが重要です。
弊社ユニゾンキャリアには「面接は上手にいったはずなのに、なぜか落とされてしまった」といったような方からご相談をいただくケースも多くあります。
面接の対策が実はうまくいっていなかったり、適性検査で引っ掛かってしまっていたりということがあります。
転職活動が上手くいっていないと感じている方は、一度弊社までご相談ください。
弊社ユニゾンキャリアでは、IT業界専門の専任アドバイザーが、あなたのITエンジニア転職の課題に並走してサポートします。
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4. 代表的なエンジニアの適性検査「CAB」
ITエンジニアの適性検査として、多くの企業で採用されているのが「CAB」です。
CABとは「Computer Aptitude Battery」の略で、日本語に訳すと「コンピューター職適性診断テスト」となり、名前の通りコンピューターを扱う職種で多く活用されている適性検査です。
CABでは、論理的思考力に加え情報処理の早さ・正確さが求められます。
出題される問題は、時間をかければ解答できるものがほとんどですが、制限時間が短く1問に使える時間は限られています。
いかにスピーディーに問題を解けるかが合否を左右するということです。
試験は「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」「性格検査」の5分野で構成されています。
各分野の内容は下記の通りです。
分野 |
内容 |
暗算 |
電卓を使わずに計算問題を解く |
法則性 |
論理的な順序で配置されている図形群から法則性を見つける |
命令表 |
図形群と命令表から、複数の命令を実行した結果として最終的に得られる図形群を選ぶ |
暗号 |
図形の変化からどのような暗号が出されたのかを解読する |
性格診断 |
普段の行動や物事の考え方への質問に回答する |
CABのテストには、マークシートで回答する筆記形式と、Web上で回答するWeb-CAB形式の2種類があります。
これらは形式だけでなく、問題数や制限時間にも違いがあるため注意が必要です。
近年はWeb-CABが増えていますが、筆記形式より「出題数が多い」「制限時間が短い」「難易度が高い」という特徴があります。
Web-CABと筆記形式の、出題分野・設問数・試験時間・1問あたり回答時間は下記の通りです。
区分 |
分野 |
設問数 |
時間 |
1問あたり回答時間 |
Web-CAB |
暗算 |
50問 |
10分 |
12秒 |
法則性 |
40問 |
15分 |
22.5秒 |
|
命令表 |
50問 |
20分 |
24秒 |
|
暗号 |
39問 |
20分 |
約30.7秒 |
|
CAB(筆記) |
暗算 |
50問 |
9分 |
10.8秒 |
法則性 |
30問 |
12分 |
24秒 |
|
命令表 |
36問 |
15分 |
25秒 |
|
暗号 |
30問 |
16分 |
約32秒 |
|
Web・筆記共通 |
性格診断 |
68問 |
約30分 |
約26.4秒 |
CABは癖がある適性検査ですが、演習問題で対策を行えば高得点も狙えます。
5. 多様化する適性検査?企業に合わせた個別対策が重要
近年では、独自の適性検査を採用した企業が増えています。
従来の有名な適性検査は、対策本などが出たことで対策が容易になりつつあり、応募者の差が付かなくなってきたという実情があります。
そのため、独自の適性検査を実施する企業が増えているのです。
結果として適性検査は多様化してきており、適性検査も企業別の対策が必要となってきています。
面接対策は、もちろん企業ごとに入念に行うことが今までも一般的でした。しかし昨今は、適性検査に関しても企業ごとの対策が必要になっているのです。
就活・転職で複数企業を受ける場合、各企業の適性検査の実施内容を調べ対策を行うのは労力が掛かります。
そんな時は、弊社ユニゾンキャリアのサポートをご利用ください。
弊社では、豊富な支援実績から、各企業の選考内容とそれに合った対策を実施しています。
また、画面共有しながら一緒に適性検査を解く練習を行ったり、模擬面接を行ったりといった手厚い選考対策を実施しています。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役