インフラエンジニアの将来性|需要を業界の最新動向を踏まえて解説
インフラエンジニアに将来性はあるの?
インフラエンジニアのキャリアパスは…?
将来性のあるインフラエンジニアになるには何のスキル必要??
✓本記事の流れ
- ・インフラエンジニアの現在の需要と将来性を解説
- ・需要の高いインフラエンジニアになるための必要スキル
- ・インフラエンジニアのキャリアパスを解説
近年、ITインフラの重要性が増しています。
クラウドサービスの普及もあり、インフラエンジニアの需要は今後さらに高まっていくと考えられます。
本記事では、インフラエンジニアの将来性について、今後、必要になるスキルに併せて解説しているので、是非ご覧ください。
先に読んでおきたい⇒インフラエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説!
目次
1.インフラエンジニアに将来性はないの?
IT業界未経験でインフラエンジニアに興味を持っている人は、その将来性が気になっている場合も多いでしょう。
そこで、この章では現在のインフラエンジニアの需要や将来性について解説していきたいと思います。
1-1.インフラエンジニアの現在の需要
結論から申し上げると、インフラエンジニアの現在の需要は非常に高いです。
その理由は、主に以下のとおりです。
✓インフラエンジニアの需要が高い理由
- ・IT人材が不足している
- ・クラウドサービスが普及している
- ・ITセキュリティの重要性が高くなっている
- ・既存のITインフラを整備するためにインフラエンジニアが不可欠
上記の理由のうち、IT人材が不足していることの根拠は、以下の画像を見ると一目瞭然です。
このグラフは、経済産業省が発表したIT人材需給の試算結果を表しています。
グラフより、現在のIT人材はかなりの人数が不足しており、将来的には2030年に約45万人不足することが予想されていることがわかります。
また、近年ではサイバー攻撃が増加しているため、ITセキュリティの重要が高まっています。
上記の画像のグラフは、総務省が発表したサイバー犯罪の被害規模を表したものです。
グラフから分かるとおり、2018年から2021年にかけてサイバー犯罪の被害規模が約2.4倍にもなっています。
これは、コロナ禍でリモートワークが普及したことも背景にあります。
このように、日本のIT人材不足の深刻化と、サイバー攻撃の件数増加により、セキュリティを取り扱うインフラエンジニアの需要が高まっています。
また、業務をDX化する企業の増加により、クラウドサービスが普及してきており、クラウドを担当領域にしているインフラエンジニアの需要も高まっています。
1-2.インフラエンジニアの将来性はある
先ほど述べた理由からインフラエンジニアの需要は高まっており、将来性もあると言えます。
しかし、インターネットやSNS上では、「インフラエンジニアに将来性はない」という意見もしばしば見られます。
このように主張する人が根拠にしているのは、「ITの現場でハードウェアを扱う機会(オンプレミス)が減少しているため、オンプレミスを業務で扱うインフラエンジニアの需要も減少していく」というものです。
確かに、ハードウェアを取り扱う機会(オンプレミス)は減少傾向にあるものの、世の中からすべてのITサービスが存在しなくならない限り、ITインフラを担当領域にするインフラエンジニアの需要は尽きることはないでしょう。
また、前述したように、慢性的なIT人材の不足や、企業の業務へのクラウドサービスの普及などによってもインフラエンジニアの需要は高まっており、将来性はあると結論付けられます。
インフラエンジニアを目指したいと考えている方は、ぜひIT業界特化型エージェントのユニゾンキャリアを活用してみてください。
ユニゾンキャリアは元エンジニアのキャリアアドバイザーが多数在籍しているため、インフラエンジニアとして将来性を上げていくためのロードマップを一緒に考えていくことが可能です。
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2.需要の高いインフラエンジニアになるための必要スキル
インフラエンジニアには将来性がありますが、まったく努力をせずに、ずっと企業から必要とされる需要の高い人材になれるかというと、そう甘くはありません。
そこでこの章では、将来性のあるインフラエンジニアになるためにどのようなスキルを身につければいいかについて解説していきます。
【→関連記事:インフラエンジニアに必要なスキルや技術力とは?おすすめ資格も紹介】
2-1.需要の高いインフラエンジニアに求められるスキル
採用企業やクライアントからの需要がある、将来性の高いインフラエンジニアになるために必要な知識・スキルは、主に以下の4つです。
- ・クラウドの知識
- ・仮想化のスキル
- ・プログラミングスキル
- ・セキュリティに関する知識
では、それぞれの知識・スキルの詳細を見ていきましょう。
クラウドの知識
需要が高くなるインフラエンジニアのスキルの1つ目は、クラウドの知識です。
クラウドの仕組みについては以下の画像をご覧ください。
クラウドとは、外部サーバーやネットワークをインターネットを経由して利用するサービスのことです。
クラウドでは、インターネットを経由するため、自社内にサーバーを設置する必要がないという特徴があります。
近年ではクラウド環境での開発が主流になりつつあるため、今後将来性の高いインフラエンジニアになるためには必須のスキルと言えるでしょう。
クラウドの流行によるインフラエンジニアの役割の変化について、以下の記事で詳しく解説しております。
【→関連記事:クラウドの普及によるインフラエンジニアに求められるスキルの変化】
仮想化のスキル
需要が高くなるインフラエンジニアのスキルの2つ目は、仮想化のスキルです。
IT業界での仮想化とは、1台のみの物理サーバーで、複数のサーバーを運用することを指します。
仮想化を行うことによって、メモリをはじめとするリソースが分割できるので、1台のサーバーにかかる負荷を軽減できるというメリットがあります。
仮想化の技術を導入している現場は着実に増えているため、今後、需要の高いインフラエンジニアになるためには、仮想化のスキルを身につけることが必須と言えるでしょう。
プログラミングスキル
需要が高くなるインフラエンジニアのスキルの3つ目は、プログラミングのスキルです。
プログラミミングを扱う職種は、プログラマーやWebエンジニアなどが一般的でしたが、人材不足を背景として今後はインフラエンジニアにもプログラミング能力が必要とされる場面が増えてくるでしょう。
そのため、需要の高いインフラエンジニアになるには、さまざまなプログラミング言語を扱えるスキルも持ち合わせていると有利になります。
インフラエンジニアに就職・転職ために習得するべきプログラミング言語について、以下の記事でさらに詳しくまとめております。
【→関連記事:インフラエンジニアにプログラミング言語が必要な理由は?】
セキュリティに関する知識
需要が高くなるインフラエンジニアのスキルの4つ目は、セキュリティに関する知識です。
先ほど述べたとおり、コロナ禍によるリモートワークの普及からサイバー攻撃の件数が増加しており、セキュリティ対策のニーズが高まっています。
リモートワークは多くの企業で今後もスタンダードな勤務体制になるとみられるため、ITシステムのセキュリティについて専門的な知識を有しているインフラエンジニアの需要は、高くなるでしょう。
2-2.従来のインフラエンジニアに必要なスキル
次に従来のインフラエンジニアに求められるスキルとして、以下の4つをご紹介します。
- ・サーバーに関する知識
- ・ネットワークに関する知識
- ・ソフトウェアに関する知識
- ・インフラ設計のスキル
では、それぞれのスキルを詳しく見ていきましょう。
サーバーに関する知識
従来のエンジニアに求められるスキルの1つ目は、サーバーに関する知識です。
サーバーに関する知識は、インフラエンジニアのなかでも主にサーバーを担当領域にするサーバーエンジニアに求められます。
Webサーバーやメールサーバー、ファイルサーバーなどさまざまなサーバーの知識を幅広く身につけることが、多くの企業から求められて現場で活躍するために重要になります。
ネットワークに関する知識
従来のエンジニアに求められるスキルの2つ目は、ネットワークに関する知識です。
ネットワークに関する知識は、インフラエンジニアのなかでもネットワークを担当領域にしているネットワークエンジニアに強く求められる傾向があります。
ルーティングやネットワーク機器の扱い方、IPアドレスについてなど、ネットワークの基礎的な知識を身につけることが、インフラエンジニアとして働くために最低限クリアしておくべき基準になります。
ソフトウェアに関するスキル
従来のエンジニアに求められるスキルの3つ目は、ソフトウェアに関するスキルです。
コンピューターを思い通りに動かすためのプログラムであるソフトウェアを深く理解することは、インフラエンジニアの業務をスムーズに行うために必要とされます。
とくに、ソフトウェアのなかでも基本ソフトウェアと呼ばれる、LinuxやWindowsなどのOSの仕組みを理解することはインフラエンジニアの仕事をする上で必要不可欠です。
インフラ設計のスキル
従来のエンジニアに求められるスキルの4つ目は、インフラ設計のスキルです。
インフラ設計のスキルは、上流工程業務に携わるインフラエンジニアには必ず求められるスキルです。
上流工程の仕事を経験することで、インフラエンジニアとしての将来性を一気に高めることができます。
将来性を高めるためには、インフラ設計能力は必要不可欠なのです。
逆にインフラ設計のスキルを持ち合わせていないと、いつまでたってもルーティンワークの作業しか任せてもらえず、市場価値を高めることができません。
3.将来性の高いインフラエンジニアになるためのキャリアパス
年収をアップさせて、将来性の高いインフラエンジニアになるためには、具体的に以下の3つのキャリアパスが考えられます。
【→関連記事:未経験からインフラエンジニアのキャリアパスとは?スキルや資格も紹介】
将来性の高いキャリアパス
- ・クラウドエンジニア
- ・プロジェクトマネージャー
- ・ITコンサルタント
では、それぞれのキャリアパスの詳細について解説していきます。
3-1.クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、主にクラウドサービスを利用してシステムの開発や運用・保守を行う職種です。
インフラエンジニアは、仮想化などのクラウドについての専門的な知識・スキルを深めることで、クラウドエンジニアの道に進むことが可能になります。
クラウドエンジニアになることで、将来性のあるIT人材として長期的に活躍できるでしょう。
3-2.プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトに参画している複数のエンジニアをまとめあげて、指揮や進捗管理を行い、システム開発を成功に導くプロジェクトの最高責任者です。
プロジェクトマネージャーは、インフラエンジニアの上流工程から下流工程までの全ての業務についての専門的な知識・スキルを保持していることが求められるほか、エンジニアに指揮命令を行うために高度なコミュニケーション能力やリーダーシップも求められます。
そのため、プロジェクトマネージャーになるには、インフラエンジニアとして現場経験を豊富に積む必要があります。
そして、十分な経験を積んでプロジェクトマネージャーになれれば、年収を大幅にアップさせることが可能なほか、責任が増える分、大きなやりがいを持って仕事に取り組めるでしょう。
3-3.ITコンサルタント
ITコンサルタントは、インフラエンジニアとしての経験や専門的なITの知識を活かして、クライアントにITシステムの提案や経営のアドバイスを行う職種です。
ITコンサルタントは、クライアント内で決裁権のある経営陣と直接、コミュニケーションを取りながら仕事を行えるため、「顧客の経営を自分のITの知識で支えている」という強い使命感とやりがいを持って働けます。
IT化の波が高まっていることから、ITコンサルタントの需要も非常に高くなっています。高度な知識が求められる分、年収も高く、将来性のある職種だといえるでしょう。
4.取得しておくと将来役立つ資格
この章では、将来性のあるインフラエンジニアになるために取得しておくと役立つ資格について、資格の内容や概要、おすすめポイントをまとめていくつか厳選してご紹介していきます。
【→関連記事:インフラエンジニアの資格7選|取得の順番や難易度など一覧で解説!】
4-1.将来的に役に立つ資格
インフラエンジニアが取得すると将来的に役に立つ資格は、主に以下の3つです。
- ・AWS認定試験
- ・Microsoft Azure認定資格
- ・Google Cloud 認定資格
では、それぞれの資格の内容を見ていきましょう。
AWS認定試験
AWS認定試験とは、クラウドサービスの中でも世界トップシェアを誇るAWSクラウドサービスを取り扱う知識やスキルを証明する認定試験のことです。
AWS認定試験は、難易度別に全部で11種類にわかれています。
AWSはクラウドサービスを扱う現場で多く導入されているため、AWS認定試験の資格を取得することで、クラウドについての専門的知識を有しているインフラエンジニアとして重宝されるでしょう。
【→関連記事:インフラエンジニアに必要なAWSスキル【元エンジニアが教える】】
Microsoft Azure認定資格
Microsoft Azure認定資格は、世界を代表するIT企業であるマイクロソフト社が提供しているクラウドサービスであるAzureの知識・スキルを証明するものです。
Microsoft Azure認定資格は、要件や役割に応じて、「基礎」や「ソリューションアーキテクト」などさらに9種類の分野に細分化されています。
Microsoft Azure認定資格を取得することで、ITの現場で使用されることの多いAzureのスキルを持っているとアピールできるため、転職の幅が広がったり、待遇交渉ができるというメリットがあります。
Google Cloud 認定資格
Google Cloud 認定資格は、グーグル社が提供しているクラウドサービスのGoogle Cloudの知識・スキルを対外的に証明する資格です。
Google Cloud 認定資格は難易度ごとに、ユーザー認定試験・アソシエーション認定試験・プロフェッショナル認定試験の3種類に分類されています。
Google Cloudもクラウドサービスとしてシェア率が高いことから、この資格を取得することでよりレベルの高い仕事ができるようになるでしょう。
4-2.現在インフラエンジニアが取得するべき資格
先ほどは、取得しておくとインフラエンジニアの仕事に将来的に役に立つ資格を紹介しました。
次に、インフラエンジニアであれば必要になるスキルに関する資格について紹介していきます。
- ・シスコ技術者認定
- ・LinuC
- ・基本情報処理技術者試験
- ・応用情報処理技術者試験
- ・ネットワークスペシャリスト
- ・データベーススペシャリスト
- ・情報処理安全確保支援士試験
- ・CompTIA
では、上記の資格の概要やおすすめポイントを見ていきましょう。
シスコ技術者認定
シスコ技術者認定試験は、アメリカに本社があるネットワーク機器の最大手企業のシスコシステムズ社が認定しているネットワーク系の資格で、「CCNA」とも略されます。
シスコ技術者認定は、ネットワークの概念からルーター、トラブルシューティング、セキュリティなど、ネットワークに関する幅広い基礎的な知識が問われます。
シスコ技術者認定を取得することで、インフラエンジニアのなかでもネットワーク系の方面に明るいことをアピールできるほか、ネットワークエンジニアの実務にも役立てることができるでしょう。
LinuC
LinuCは、OSであるLinuxの知識・スキルを証明する資格です。
LinuCは、Linux系のもう1つのLinux関連資格であるLPICに比べて、より日本市場に特化した資格として企業に認知されています。
そのため、LinuCを取得することで、インフラエンジニアの業務に必要不可欠なLinuxを持っていることを国内の企業にアピールできるというメリットがあります。
【→関連記事:LinuCのおすすめ参考書5選!おすすめの問題集やwebサイトも解説】
基本情報処理技術者試験
基本情報処理技術者試験もIPAが認定している、ネットワーク・データベース・セキュリティ・システムの仕組みなど、幅広いIT知識が問われる資格です。
基本情報処理技術者試験ではITの知識以外にも、マネジメントや経営に関する問題も出題されます。
この資格はエンジニア職の登竜門としても知られており、インフラエンジニアに限らずシステムエンジニアやITコンサルタントなど、幅広いIT職種の業務に活かすことが期待できるでしょう。
応用情報処理技術者試験
応用情報処理技術者試験もIPAが認定している国家資格であり、先ほど説明した基本情報処理技術者試験より難易度の高い資格になります。
応用情報処理技術者試験も基本情報処理技術者試験と同様に、ITに関する幅広い知識と経営・マネジメントに関する知識が問われ、さらに求められる理解度のレベルがより高くなります。
インフラエンジニアが応用情報処理技術者試験の資格を取得することで、高いレベルの知識を持っていることの証明になるため、転職が優位になるでしょう。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストもIPAが認定している国家資格で、主にネットワークに関する専門的な知識が要求されます。
ネットワークスペシャリストの資格を認定する目的は、ネットワークエンジニアの要件定義・設計・構築・運用・保守の一連の業務において、高度なスキルでリーダー的役割を担う人材を創出することにあります。
そのため、インフラエンジニアのなかでもネットワークエンジニアとしてキャリアを深めたい人におすすめできる資格です。
データベーススペシャリスト
データベーススペシャリストもIPAが認定している国家資格で、ITの分野のなかでもデータベースに特化した内容が問われます。
データベーススペシャリストは、正規化やSQL、トランザクションなどデータベースに関するより高度な内容で試験問題が構成されています。
インフラエンジニアの業務でもデータベースを扱う機会があるので、データベーススペシャリストの資格を取得しておいて損はないでしょう。
情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験もIPAが提供している国家資格の1つで、以前から実施されていた情報セキュリティスペシャリスト試験の内容をリニューアルした資格です。
情報処理安全確保支援士はIT系国家資格のなかでも唯一の士業であり、情報セキュリティについての非常に高度な知識が問われます。
近年は、サイバー犯罪の増加からインフラエンジニアにも情報セキュリティに関する知識が求められるようになっているため、資格を取得することで自らの人材としての需要を高められるでしょう。
CompTIA
CompTIA(コンプティア)は、IT業務の全般的な実践力や応用力を証明する認定資格で、世界各国で250万人以上が取得済みです。
CompTIAは、設計・構築・運用・保守などシステム開発に必要な一連の工程の知識が問われます。
そのため、インフラエンジニアがCompTIAを取得することで、どの企業や案件でも普遍的に一定のパフォーマンスを発揮できる人材になることができます。
5.インフラエンジニアの平均年収は?
さまざまな要因から今後ますます需要が高まり、将来性が明るいインフラエンジニアですが、その平均年収について解説していきましょう。
5-1.インフラエンジニアの平均年収
求人ボックスによると、インフラエンジニアの平均年収は520万円というデータが出ています。
一方、国税庁の民間給与実態統計調査によると、IT業界以外も含めた日本の一般的な職業全体の平均年収は443万円とされています。
インフラエンジニアの平均年収は日本の一般平均年収よりも100万円近く高いということがわかります。
【→関連記事:【2023年最新】インフラエンジニアの平均年収は?1000万までの上げ方も解説】
5-2.インフラエンジニアは将来的に年収1000万円も可能?
平均年収が高いインフラエンジニアですが、以下の画像のとおり、スキルによっては年収1000万円を狙うことも可能です。
保守や運用などの比較的低スキルで取り組める下流工程からキャリアを積んでから、企画や要件定義などの上流工程に携われるようになると、平均年収は約400万円から最大で1,500万円の範囲になります。
このように、インフラエンジニアは自分の能力次第で年収1,000万円以上を目指すことも可能なのです。
【→関連記事:インフラエンジニアで年収1000万円は可能?具体的なキャリアパスを解説】
6.未経験から需要のあるインフラエンジニアになるには
この記事で何回か触れているとおり、IT人材は慢性的な人手不足のため、業界未経験の人でもインフラエンジニアを目指すことが可能です。
【→関連記事:インフラエンジニアへの転職の秘訣3選!大手企業の求人情報も紹介】
未経験からインフラエンジニアになる方法として、以下の3つの方法を紹介します。
- ・初心者向けの資格取得を目指す
- ・未経験可の求人に応募する
- ・転職エージェントに相談する
では、それぞれの方法の詳細を見ていきましょう。
6-1.初心者向けの資格取得を目指す
IT業界完全未経験からインフラエンジニアになるためには、初心者向けの資格を取ることがおすすめです。
初心者向けから勉強することで、インフラエンジニアの業務に必要なITの基礎を学べます。
ITの知識を学ぶことで実際の業務に早く馴染めることをアピールできるため、転職にも有利に働きます。
未経験者におすすめのIT系資格は以下の3つです。
- ・CCNA
- ・LPICレベル1
- ・AWSクラウドプラクティショナー
では、それぞれの資格の概要を見ていきます。
CCNA
CCNAは、ネットワーク機器関連企業のシスコシステムズ社が主催するネットワーク系のベンダー資格です。
CCNAでは、ネットワーク機器の取り扱い方、セキュリティの基礎、無線接続、ルーターなどネットワークに関するさまざまな知識を身につけられます。
インフラエンジニアとして必ず必要とされる知識が出題されるため、初心者であればまずチャレンジしたい資格です。
【→関連記事:【2023年最新版】合格に導く!CCNAのおすすめ参考書を解説】
LPICレベル1
LPICは、OSの1つであるLinuxの扱い方や知識、スキルを証明する資格で、世界180カ国以上で効力があるグローバルな資格でもあります。
LPICは難易度ごとに3段階にわかれており、LPICレベル1はもっとも難易度が易しい試験です。
そのため、未経験からインフラエンジニアを目指す人でも、LPICレベル1の学習を進めることで無理なくLinuxの理解を深められるでしょう。
【→関連記事:LPICの難易度をレベル別で解説!効率の良い勉強方法も解説】
AWSクラウドプラクティショナー
AWSクラウドプラクティショナーは、世界No.1のシェアを誇るクラウドサービスのAWSのスキルを証明するAWS認定資格の1種です。
数あるAWS認定資格のなかでも、AWSクラウドプラクティショナーはもっとも基本的な知識が問われる資格です。
未経験からクラウドの知識のあるインフラエンジニアになりたい場合は、AWSクラウドプラクティショナーを取得するのが間違いないでしょう。
6-2.未経験可の求人に応募する
IT業界完全未経験からインフラエンジニアになるためには、未経験可の求人に応募するのも1つの手です。
未経験でも働くことができる企業では、多くの場合マニュアルが用意されています。
そのため、経験がなくても安心してインフラエンジニアの業務をスタートしやすいです。
また、インフラエンジニア未経験を積極的に採用している企業に入社することで、転職前に勉強で蓄えた知識を実戦で生かせる可能性もあります。
6-3.転職エージェントに相談する
IT業界完全未経験からインフラエンジニアになるためには、転職エージェントに相談することも有効な手段です。
転職エージェントでは、書類・面接対策、求人紹介、年収交渉などさまざまなサポートを受けることが可能なため、未経験からインフラエンジニアを目指す上で効率的に転職活動を行うことができるでしょう。
2023年最新版のインフラエンジニアにオススメの転職エージェントについて、以下の記事におりますので是非ご活用ください。
【→関連記事:【2023年11月最新】インフラエンジニアにおすすめの転職エージェント15選を徹底比較】
中でもユニゾンキャリアには、インフラエンジニアに詳しい元エンジニアのアドバイザーが多数在籍しているので、未経験からIT業界への転職を考えている人に特におすすめできる転職エージェントです。
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7.まとめ
この記事では、インフラエンジニアの将来性が高いことについて、さまざまな根拠を解説してきました。
インフラエンジニアの将来性が高い理由は、以下のとおりです。
需要がある理由
- ・IT人材が不足している
- ・クラウドサービスが普及している
- ・ITセキュリティの重要性が高くなっている
- ・既存のITインフラを整備するためにインフラエンジニアが不可欠
また、今後のインフラエンジニアに求められるスキルは以下のとおりです。
インフラエンジニアに必要なスキル
- ・クラウドの知識
- ・仮想化のスキル
- ・プログラミングスキル
- ・セキュリティに関する知識
IT企業のネットワーク環境は、従来のオンプレミスの環境からクラウドサービスを利用したものに移り変わりつつあります。
また、リモートワークの普及により、サイバー攻撃が増加し、セキュリティに対する意識も高まっています。
そのため、上記にあげたスキルを保持している人材が、今後、将来性のあるインフラエンジニアとして理想的なキャリアを歩んでいくことができます。
将来性の高いインフラエンジニアになるためには、IT特化型の転職エージェントを利用して転職活動を行うことがポイントです。
転職エージェントは無料で利用できるサービスのため、上手に利用していきましょう。
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役