インフラエンジニアは人手不足?採用状況を転職支援の目線で考察|インフラ職業ガイド
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
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- ・インフラエンジニアは人手不足って本当?
- ・インフラエンジニアが足りない理由は?
- ・インフラエンジニアは今度どうなる?
デジタル化の浸透により、ITシステムの根幹を担うインフラエンジニアの需要は年々拡大しています。
しかし、労働人口の減少などにより供給が追いついておらず、インフラエンジニアの人手不足は深刻になっています。
企業が持続的な事業活動を行うにあたって、人材の確保は大きな課題です。
合わせて読みたい⇒【データで解説】ITエンジニア不足の現実と背景とは?求職者・企業はどうするべき?|就職・転職者職業ガイド
目次
1.インフラエンジニアは人手不足が深刻化
近年、インフラエンジニアを含むエンジニアは深刻な人手不足に陥っています。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)」によると、2030年には最大で約79万人、中位シナリオでも約45万人のIT人材が不足する予測です。
このうち、約3割がインフラエンジニアに該当するといわれています。
今後もIT技術は急速に発展しつづけることが予想されるため、想定よりも多くの人材が不足すると考えられます。新しいサービスの開発を進めるにあたって、稼働体制の整備は不可欠だからです。
ITインフラはデジタル社会を推進していくうえで重要な基盤であり、人材不足は深刻な課題です。このままインフラエンジニア不足が続けば、以下の影響が懸念されます。
- ・既存のインフラエンジニアの負担が増える
- ・情報セキュリティリスクが高まる
- ・プロジェクトの遅延が発生する
インフラエンジニアの不足によって企業の競争率が低下する恐れもあるため、即戦力やポテンシャルのある人材採用が急務となります。
2.インフラエンジニアの需要と必要性
ITインフラ環境が急激に変化する中で、インフラエンジニアの重要性は増しています。ここでは、これからのインフラエンジニアの需要と必要性について解説します。
2-1.インフラエンジニアの必要性
IT技術やITサービスの発展にともない、インフラエンジニアの必要性は高まっています。具体的な理由は3つです。
- ・DXの推進
- ・情報セキュリティに対するニーズ拡大
- ・ビッグデータ・IoT・AIなど新しい技術の登場
最新技術やDXによるデジタル社会の発展には、大量のデータ処理を支える強固なインフラ基盤が不可欠です。特に、ビッグデータやAIの活用によりデータ通信量が急増しているため、処理の高速化や効率化は重要となります。
さらに、5Gの普及に伴いセキュリティ意識が高まっており、外部攻撃から情報資産を守るための対策・構築のできる人材が必要とされている状況です。
これから新たに誕生するIT技術の実現や新規ビジネスの創出を進めるにあたっても、ITインフラが重要な役割を果たすと考えられます。そのため、ITインフラやセキュリティに対する知見があるインフラエンジニアは将来性の高い職種です。
2-2.インフラエンジニアの需給ギャップ
インフラエンジニアの需要が増えている一方で、IT人材の供給力は低下しており、需給ギャップが拡大中です。実際、情報処理推進機構(IPA)の「DX白書2024」によると、IT企業の80%以上が「IT人材の量・質が不足している」と回答しました。
特に、ビッグデータやクラウドなどの最新技術に対応できる人材の確保は差し迫った課題です。経済産業省の「IT人材需給に関する調査(調査報告書)」によると、2018年で20,138人だった先端IT人材の不足数が2030年には383,903人まで増加すると試算されています。
※IT 需要の伸び「低位」、生産性上昇率「0.7%」(Reスキル率1.0%)の場合
他方で、求職者の立場から見るとインフラエンジニアは売り手市場です。
3.インフラエンジニアの課題は質と量
インフラエンジニアの人手不足を解決するには、質と量の確保が不可欠です。
ここでは、企業が人材の流出を防ぎ、優秀なインフラエンジニアを確保するために重要なポイントについて解説します。
3-1.攻めのIT投資・人材投資がカギを握る
インフラエンジニア不足を解決するためには、「攻めのIT投資」とそれを支える人材投資の強化がカギです。
現状、多くの企業でIT開発・運用に関するコスト削減や業務の効率化といった「守りのIT投資」が主体となっています。
しかし、守りのIT投資では効率化を実現するだけにとどまり、企業の競争力を高め中長期的な成長をもたらすステージまで到達できません。
企業が発展していくためには、コスト削減などの内部に閉じた目標ではなく、業績や顧客満足度の向上を目指す「攻めのIT投資」が重要です。
加えて、インフラエンジニア1人ひとりの生産性を高めるためのスキルアップ支援や研修制度の整備も欠かせません。
企業が発展していくためには、「付加価値向上」と「差別化」につながるIT投資とそれを支える人材への投資がカギとなる!
3-2.国際競争を考えた人材開発の重要性
優秀なインフラエンジニアを確保するためには、国際競争を考えた人材開発が重要です。
日本におけるIT人材の待遇は欧米や中国、インドなどと比べて見劣りしており、優秀なエンジニアが海外へ流出してしまうリスクが高まっています。
待遇が改善しない要因はいくつかありますが、例として変わらない人事制度・評価制度が挙げられます。
- ・年功序列の人事制度
- ・成果を挙げても評価されない評価制度
技術職であるにもかかわらず、年齢や経験年数によって報酬が決まる環境はエンジニアのモチベーションを下げる要因です。
結果として、優秀なエンジニアほどハイリスクでも高いリターンを見込める海外企業に移ってしまいます。
加えて、労働人口が減少している日本では海外IT人材の獲得・活用も並行し、優秀な人材を確保することが大切です。海外IT人材の獲得先としては、東南アジア諸国が有望視されています。
経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、ベトナムやタイ、インドネシアのIT人材の約半数が日本で働いてみたいと考えているというデータが出ています。
このように、インフラエンジニアの人手不足を解決するには、人材の質的向上を図ることが重要です。
企業は国際競争を念頭に置き、待遇改善とエンジニアのスキルアップ支援の両輪で取り組むことが求められます。
3-3.インフラエンジニアのキャリアパスの重要性
優秀なインフラエンジニアに長期で働いてもらうには、専門性を活かせるキャリアパスを明示することが不可欠です。自身の技術を活かして活躍できる場所がなければ、モチベーション低下により辞めてしまいます。
経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、「情報セキュリティ業務の専門性に配慮したキャリアパスが特に配慮されていない」とした人は小企業で64%に上ります。
一方で、従業員数999人以下の中小企業において、情報セキュリティ業務の専門性に配慮したキャリアパスが設けられていると回答した人は10%程度と低い割合です。
また、同調査によると先端IT人材は新しい技術のスキル習得に意欲的であるにもかかわらず、「学んだことを活かす場がない」と感じている人は28.2%に上っています。
上記の理由から、先端IT人材に対しては、最新知識・スキルが活かせる機会の提供とその評価の仕組みを整えることが急務です。
また、すべてのインフラエンジニアに対し、成長段階に合わせた適切な役割・処遇の設定と柔軟なキャリア設計が欠かせません。
4.インフラエンジニアのこれからに大事なこと
インフラエンジニアの人手不足を解決するために大事な取り組みを3つ紹介します。
4-1.インフラエンジニアの一般認知拡大と情報発信
インフラエンジニアの人手不足を解決するには、一般への認知拡大と情報発信が必要です。
弊社も未経験からエンジニア転職を目指している方からご相談をいただきますが、インフラエンジニアの存在を知らない方は多く見受けられます。
インフラエンジニアは職業の安定性や年収、残業がないなどの面で優れており、エンジニアの中でも最強の職種です。地道な取り組みにより、インフラエンジニアへ関心や憧れを持たせられれば、成り手の増加につながっていきます。
4-2.キャリアが積める企業と個人のマッチング
インフラエンジニアの人手不足解消には、エンジニア1人ひとりのキャリア志向に合わせて、スキルを発揮できる企業とマッチングすることが重要です。
エンジニアがやりたいことと企業でできることの間にギャップが生じれば、転職を考える可能性は高まってしまいます。
企業側がやるべきことは必要な人材の明確化はもちろん、インフラエンジニア1人ひとりが自身に合った働き方・キャリアを選べる体制を整えることです。
- ・フリーランスや副業など多様な働き方ができる柔軟な雇用形態の整備
- ・エンジニアのスキルアップ・キャリア形成支援
- ・教育機関や職業訓練との連携によるキャリアの選択肢拡大
また、求職者側もミスマッチのない転職・就職をするための準備が不可欠です。
- ・スキルの棚卸し
- ・自己分析と企業分析
- ・キャリアプランの設計
転職や就職、採用の支援を行う弊社としても、企業と個人のマッチングは人材不足の改善に重要なカギだと考えています。
ユニゾンキャリアはエンジニアに特化した転職・就職支援サービスです。
弊社では企業と求職者へヒアリングを的確に行い、双方にとって最適なマッチングを提供しています。インフラエンジニアの採用を考えている企業様は、お気軽にお問い合わせください。
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4-3.企業の人材投資と個人のスキルの合意形成
企業における人材投資の強化と個人のスキルアップも、インフラエンジニアの人手不足を解消するために不可欠です。
人材投資を積極的に行うことで、インフラエンジニアのスキルアップが実現し、生産性向上が期待できます。また、人材を大切にしていることは企業イメージの向上につながり、成長意欲のあるインフラエンジニアの確保が可能です。
加えて、待遇や働く環境の整備により、インフラエンジニアの満足度や愛着心がアップします。
個人もスキルアップに取り組むことで、長期的なキャリアを描くことができ、インフラエンジニアとして長く活躍することが可能です。
対話を通じて、企業と個人間で将来的に必要なスキルのすり合わせを行うことで、双方にとって最適な中長期的な人材育成が可能です。
さらに、スキルアップや成果に応じて昇給するなどのインセンティブも用意することが重要です。給与体系の整備により、社員は高いモチベーションを持ってスキルアップに取り組めるようになります。
5.インフラエンジニアの採用・転職はユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアは、インフラエンジニアの人手不足を解決するために、企業と求職者の橋渡し役を担う「転職・就活エージェント」の役割も重要だと考えています。
5-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ユニゾンキャリアは、エンジニアに特化した転職・就職支援サービスです。
求職者には現時点のスキルや希望をヒアリングしたうえで、10,000件以上の求人から最適な案件を提案します。キャリアプランが明確でない方にはキャリアプランの設計から一緒に行うため、ミスマッチのない転職が可能です。
また、エンジニア採用を検討中の企業様に対し、採用活動の支援も行っています。
弊社のアドバイザーは全員IT業界に精通したプロ集団です。企業様の採用要件を的確にヒアリングし、弊社独自の人材データベースからニーズにマッチした求職者を紹介します。
その際、求職者のスキルセットやポジションの適性はもちろん、性格や価値観、企業文化とのフィットまで考慮し提案するためベストマッチの実現が可能です。
求人の作成や候補者のフォロー、日程調整など採用プロセス全体を支援いたしますので、採用活動の効率化にご利用ください。
5-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例
ー転職のきっかけを教えてください!
広島から東京に帰りたくて、公務員を辞めたことがきっかけです。
自分は好奇心旺盛な性格ということもあって、学生時代からIT業界に興味があったので、良いタイミングだと思いました。
例えばネットワークという単語は、知らないうちは気になりませんが、一度その単語を聞くと、どのようなものなのか詳しく調べる癖があります。知りたい!という気持ちが人より強いんだと思います。
他にも、前職でexcelやwordを教えたりする業務が楽しくて、もっとパソコンに詳しくなりたいという思いが強くあったことと、前職の労働環境がかなり悪くて…かなり過酷だったことも、未経験からIT業界への転職を決意するきっかけになりました。
ーインフラエンジニアになることを決めた理由とは?
ITには興味があったんですが、知識はほとんどなくて、どのような職種があるのかさえ分かりませんでした。
ユニゾンキャリアさんを利用して、キャリアアドバイザーの佐瀬さんから説明してもらってようやく理解したんです(笑)
最終的には、ユニゾンキャリアさんが運営している無料ITスクールを受講し、実際に学んでみて自分に合っているのはインフラエンジニアだと判断しました。
ーどんな求人を紹介してもらいましたか?
インフラエンジニアになりたいという意思は固まっていたので、未経験から挑戦できて、研修制度もしっかりしている求人を紹介してもらいました。
結果としては4社応募して2社合格でした!
最初の企業では面接のやりとりの中で合わないと感じて、もう1つの会社は一次通過したんですが、第一志望の会社から内定が出たので辞退しました。
せっかく紹介していただいた求人なのに途中で辞退して良いのかな…とも思ったんですが、無理に選考を受けることを勧められることはなく、最大限自分の希望を汲んでくれました。
ー今の会社に決めた理由は何かありますか?
自分自身なるべく早くスキルを身につけたいという気持ちが強く、高度研修がある企業を選ばせていただきました。
最初はネットワークの資格「CCNA」の研修から入って、成績のいい人は高度研修に行けるという制度があり、そこが魅力的だなと思ったんです。
転職体験インタビュー:完全未経験からインフラエンジニアに!無理に転職をすすめられることはなく、自分の希望を最大限組んでくれました
ユニゾンキャリアは、ご相談から内定まで「完全無料」でサポートいたします。
企業様のご利用においても完全成功報酬型のため、内定承諾が得られるまで費用は一切かかりませんので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
\本気のITエンジニア転職支援サービス/
※同意なく進めることはありません!
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はじめに職歴をお聞かせください。
この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役