ITエンジニアに学歴は関係ない?低学歴で未経験から就職する方法とは
ITエンジニアになりたいけど、学歴は必要なのだろうか…
✓本記事の結論
- ・ITエンジニアには学歴よりもスキルが求められる
- ・ITエンジニアは人材不足なため、学歴関らず、スキルが高い人が評価される
- ・完全未経験でも必要なスキルを学んでいける環境が企業に整っている
ITエンジニアになるために学歴は必要ありません。
また、年収や求められるスキルに関しても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
事前に読みたい⇒【図解付き】エンジニアとは?職種・種類・仕事内容・ITエンジニアの適性までわかりやすく完全網羅!
目次
1.そもそもエンジニアとは
そもそもエンジニアとは工学に関連する技術やスキルを持った職業のことをいい、英語の「エンジニアリング」が由来となっています。
最近ではエンジニアの中でも特にITに特化したスキルを持った「ITエンジニア」が注目されています。
今回の記事ではITエンジニアの学歴関係について詳しく解説していきます。
2.学歴がなくてもITエンジニアになれる?
学歴がなくてもITエンジニアになることはできます。
ITエンジニアには学歴よりもスキルや実績が求められるため、低学歴で未経験でもしっかりと勉強や経験を積んでいくことで立派なITエンジニアになれます。
以下の記事では高卒からエンジニアになることについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3.ITエンジニアに学歴が必要ないと言われる理由
ITエンジニアに学歴が必要ないと言われる理由としては以下のようなことが挙げられます。
- ・ITエンジニアには学歴よりもスキルが求められる
- ・ITエンジニアは人材不足である
- ・必要なスキルを身につける環境が整っている
3-1.ITエンジニアには学歴よりもスキルが求められる
結論から言うとエンジニアには学歴は必要ありません。
実際、エンジニアの求人を調べてみると学歴不問のものが数多く見つかります。
エンジニアの入社後の給与を左右するのも学歴ではありません。
経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によれば、とくに重視されているのは次の3項目です。
- ・ITスキルのレベル(設計力、開発力、スピードなど)
- ・成果
- ・コミュニケーション能力(含むマネジメント能力)
エンジニアには学歴は関係なく、高卒、専門学校卒、文系大学卒でも活躍することは十分可能です。
しかし、学歴のかわりにスキルはシビアに評価されます。
ただし、中卒は応募できる求人が少ないため、入社難易度は高くなるでしょう。
キャリア形成においても「どのようなスキルを身に着けていくか」が非常に重要という点に注意しましょう。
3-2.ITエンジニアは人材不足である
エンジニアとして就職するのに学歴がほぼ関係ないのには理由があります。
DX化推進等によりエンジニアは慢性的な人手不足に陥っているからです。
「DX白書2023」によれば、約8割の企業がエンジニア不足の傾向にあることがわかります。とくに日本では約半数の企業が「大幅に不足している」状態です。
以上のように、日本企業の多くは年々高まるエンジニアの需要に対して供給が追いついていないという問題を抱えています。
そのため、学歴で足切りをせずに採用に対して積極的な企業が大半なのです。
ただし、学歴のかわりに重視されるのがスキルです。
情報系の知識を学んだ学歴がない人ならば、なおさらキャリア形成において自分のスキルを伸ばす方向を考える必要があるといえるでしょう。
3-3.必要なスキルを身につける環境が整っている
エンジニアになるために絶対に必要な学歴はありません。
もし、独学でエンジニアになりたいと考えたとしても、基本的なスキルを身につけるためのさまざまなアイテムがそろっているのもエンジニアならではといえるでしょう。
アイテム |
特徴 |
書籍 |
・言語ごとに豊富な書籍が出ている |
学習サイト・アプリ |
・言語ごとに多様な学習サイト、アプリがある |
動画コンテンツ |
・文字や画像だけの教材よりも分かりやすい |
セミナー |
・企業が主催していて基本的に無料 |
スクール |
・実務レベルのスキルが身につく |
以上のように、エンジニアになるための知識、スキルを身につける環境は非常に整っていて、たとえば文系大学出身者でも心配ありません。
とくに、最近はオンラインスクールも増えているので働きながら学びたい人も利用してみてはいかがでしょうか。
4.ITエンジニアの年収に学歴は関係ない
エンジニアの年収は学歴よりもスキルが重視される傾向があります。
経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によれば、以下のグラフのようにスキルと年収はほぼ比例しているのが明らかです。
一方、エンジニアの年収と学歴の相関関係を証明するデータは経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」にも記載されていませんでした。
次にITエンジニアの年収はその他の業種と比較してどうなのか見てみましょう。
金額 |
算出の参考にしたデータの参照元 |
|
ITエンジニアの平均年収 |
513万円 |
|
一般の平均年収 |
443万円 |
ITエンジニアの平均年収は一般的な平均年収を大きく上回っているのがわかりました。
一般企業はいまだ学歴重視の傾向があります。
学歴に自信がないならば、エンジニアとしてスキルを磨いて逆転を目指すのもひとつの選択です。
エンジニアの世界ではスキルさえ十分にあれば、自慢できるような学歴がなくても1,000万円以上の年収を目指すことも夢ではありません。
では、具体的にどのようなスキルが求められているのか見てみましょう。
5.ITエンジニアに学歴よりも求められるスキル
ITエンジニアに学歴よりも求められるスキルは以下の通りです。
- ・IT基礎知識
- ・プログラミングスキル
- ・インフラのスキル
- ・コミュニケーションスキル
- ・論理的思考力
- ・向学心
それぞれのスキルについて見ていきましょう。
5-1.IT基礎知識
ITに関する基礎的な知識を持っていることはエンジニアの大前提です。
採用選考でも学歴以上に重視している企業も多いIT基礎知識ですが、具体的には次のようなものがあります。
- ・ネットワークやサーバーの仕組み
- ・開発工程の知識や仕事内容
- ・データベースの知識
- ・IT業界について
以上のようなIT基礎知識を持っていることを証明できる国家資格として基本情報技術試験があります。
毎年、ほぼ同じ傾向の問題が出題されているので、市販の過去問を繰り返し解くといった勉強方法での対策が可能です。
5-2.プログラミングスキル
開発エンジニアを目指すなら、プログラミングスキルは不可欠です。
しかし、じつはプログラミング言語は200種類以上あり、そのうち現在も開発に使用されているのはたったの10%です。
独習はもちろん、未経験者可の求人に応募して職場で学ぶという方法もあります。
ただし、注意したいのは業界ごとに必要とされる言語は異なり、習得可能なプログラミング言語も異なるという点です。 現在、需要のあるプログラミング言語には次のようなものがあるので、参考にしてみてください。
言語 |
詳細 |
HTML/CSS |
・最低限、HTMLとCSSのスキルがあればWebサイトを構築可能 |
PHP |
・Webアプリケーション開発に使用する言語 |
JavaScript |
・Webサイトにアニメーションなど様々な要素を付加できる |
Java |
・Androidアプリケーションなど幅広く用いられている |
C言語 |
・古い歴史があり多くのプログラミング言語のルーツ |
C# |
・Windowsアプリケーションやゲーム開発に用いられる |
Swift |
・Appleが開発、提供しているプログラミング言語 |
Python |
・AI開発、機械学習、loTなどの分野で必要とされる |
R言語 |
・AI開発、機械学習に活用される |
特におすすめするプログラミング言語は「Java」となります。
日本でもJavaは30%以上の開発で利用されており、募集しているプログラミング言語も一番多いです。
以下の記事ではエンジニアにおすすめのプログラミング言語について詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
5-3.インフラのスキル
インフラエンジニアを目指すのであれば、インフラ関連のスキルはあると就活・転職では、非常に役立ちます。
学歴がよくないと感じている人は以下のことを勉強することをおすすめします。
- ・CCNAの資格取得の勉強
- ・LPICレベル1の資格の勉強
CCNAはネットワークエンジニアの登竜門的な資格で、LPICレベル1はサーバーエンジニアの登竜門的な資格となります。
インフラエンジニアのスキルについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
5-4.コミュニケーションスキル
エンジニアにはコミュニケーションスキルも欠かせません。
なぜならば、実際の開発作業は一人ではなくチームで行われるのがほとんどだからです。
しかし、それは「話し上手でたくさんの人と楽しくコミュニケーションできる」というようなものではありません。
むしろ「相手の話を正しくインプット、必要な情報を正確にアウトプットする」ことができるかどうかが問われます。
まずは、チームリーダーの指示を適切に理解し、自分の進捗や考えをきちんと伝えられれば十分です。
エンジニアのコミュニケーションについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
5-5.論理的思考力
エンジニアには論理的思考力も求められます。
ロジカルシンキングとも呼ばれる論理的思考力ですが簡単にいえば「筋道立てて物事を考える力」です。
論理的思考力を高めるには市販のワークブックやアプリを利用するのもひとつの方法です。
民間資格ですが
論理的思考士、ロジカルシンキングマスターなどの資格取得を目指して勉強するのもよいでしょう。5-6.向学心
向学心がなければエンジニアを続けるのは難しいのも事実です。
ひとつのプログラミング言語のスキルを深めたとしても、その言語が永久に使用される保証はどこにもありません。
IT技術は日々、目まぐるしいスピードで進化を続けています。
最新のトレンドや情報をいち早くキャッチして、つねに新技術を学ぶ姿勢が大切というのはこれまでのIT業界の動向からも明らかです。
このため、エンジニアの採用選考でも過去の学歴よりも、これからの学習意欲が重視される傾向があります。
以下の記事ではITエンジニアのスキルについてより詳しく解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
6.学歴がない人におすすめなITエンジニアの職種
学歴がない人におすすめなITエンジニアの職種は以下の通りです。
- ・Webアプリケーションエンジニア
- ・サーバーエンジニア
- ・ネットワークエンジニア
6-1.Webアプリケーションエンジニア
WebアプリケーションエンジニアはAmazonや楽天市場のようなECサイトやWebサイトの開発を行う職業になります。
特にJavaは非常に利用率の高い言語であるため、未経験の人はJavaの言語から勉強を始めると効率良くWebアプリケーションエンジニアになることができるでしょう。
6-2.サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、インターネットに欠かすことができないサーバーの運用・保守や構築を業務とするエンジニアのことをいいます。
サーバーは情報を保管する役割を持ち、Webサーバーやアプリケーションサーバーなど様々な種類があります。
6-3.ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークのシステム設計から運用まで幅広く担当するエンジニアになります。
近年ではインターネットが急速に普及し、快適なネットワーク環境を作ることが必要となっているため、ネットワークエンジニアは将来性がある職業といえます。
7.低学歴で未経験からITエンジニアになるためのコツ
低学歴で未経験の人がITエンジニアになるためには「IT専門の転職・就活エージェント」を利用することがおすすめになります。
学歴はそこまで関係ないとはいえ、未経験者の場合は面接時に学歴を見られる場合もあります。
ですが、IT業界の理解や面接対策をすることにより、内定を獲得していくことができます。
IT専門の転職・就活エージェントを利用することで、IT業界の理解を深め、面接対策を効率良く進められます。
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8.ITエンジニアの転職・就活での注意点
特に未経験者であれば、転職・就活は気を付ける必要があります。
気を付けるべきことは以下となります。
上記のような企業には絶対入社しないようにしましょう。
ITエンジニアは実務を経験することが、一番の財産となります。
そのため、ITエンジニアとしてスキルを身に付ける企業を見極めましょう。
9.まとめ:学歴不問のITエンジニアの求人に応募しよう!
ITエンジニアに学歴が必要ない理由は以下の通りです。
- ・ITエンジニアには学歴よりもスキルが求められる
- ・ITエンジニアは人材不足なため、学歴関らず、スキルが高い人が評価される
- ・完全未経験でも必要なスキルを学んでいける環境が企業に整っている
エンジニアというと理系大学出身者が多いイメージかもしれませんが、実際は文系大学出身だったり高卒だったりとさまざまな学歴の人がいます。
エンジニアになるために必要な学歴はなく、誰でも目指せる仕事といえるでしょう。
エンジニアの採用で重視されるのは学歴よりもスキルです。
リーズナブルな教材も手軽に入手できるので、ある程度独学で身につけることもできます。
また、現在のIT業界は慢性的な人手不足のため未経験可という求人も少なくありません。
このチャンスに働きながらスキルを磨いてはいかがでしょうか。
また、ITエンジニアに求められるスキルは以下の通りです。
- ・基礎IT知識
- ・プログラミングスキル
- ・インフラのスキル
- ・コミュニケーションスキル
- ・論理的思考力
- ・向学心
IT基礎知識は国家資格の基本情報技術者試験の合格を目指しながらの独習でも十分身につきます。
プログラミングスキルに関しても一定レベルまでは自習もできますが、将来性のある言語を見極めることが重要です。
コミュニケーションスキル、論理的思考力などは現在の仕事の中でも磨くことができるでしょう。
そして、エンジニアにとって学歴よりも何よりも大事なのが向学心です。
猛スピードで進化するIT技術についていくのは大変ですが、スキルアップが年収アップにも直結しているわかりやすい業界でもあります。
どんな学歴の人でも年収1,000万円越えも目指せるエンジニア、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
エンジニア
大学卒業後、新卒で不動産会社に就職。その後23歳で開発エンジニアにキャリアチェンジし、3年間大手Slerにて様々な開発に携わる。その後、インフラストラクチャー企業にて人材コンサルタントとして経験を積み、株式会社ユニゾン・テクノロジーを創業。現在の代表取締役